テイルズ オブ シンフォニア -ラタトスクの騎士-(TOS-R)のネタバレ解説・考察まとめ

『テイルズ オブ シンフォニア -ラタトスクの騎士-』とはバンダイナムコゲームスから『テイルズ オブ シンフォニア』の続編として発売されたWii用のRPG。ゲームの他に小説や漫画も出版された。
2つの世界が1つになり平和を取り戻した再生の神子達。しかし世界が1つになったことで自然環境の変化や文明レベルの違いからくる衝突等が後を絶たなくなった。
世界再生から2年後、「血の粛清」と呼ばれる事件をきっかけに物語は幕を開ける。

エミルはラタトスクの人格を自分の中に封じ込める

聖堂を出るとダイクが魔物に襲われていた。エミル達が助けて訳を聞くと、自身の後、村に魔物が入り込んできたのだとダイクは言った。それを聞いたテネブラエはギンヌンガ・ガップの扉が一時的に開いた時に魔界の波動がこの世界に流れ込んだ為だと言う。ラタトスクが生きている限り開くことにない扉が何故開いたのかとプレセアが尋ねると、一部のセンチュリオンを失ってラタトスクの力が不完全な状態の所にヴァンガードが各地で暴動を起こして人々の負の感情をまき散らしたことで扉の封印が緩まり、リヒターが扉を開けたのだとテネブラエは説明した。今はラタトスクがなんとか扉を抑え込んではいるが、扉が再び開いてしまうのも時間の問題だった。
エミルは再びラタトスクモードになり、力を完全なものにする為に邪魔する奴は斬るとロイド達に剣を向けようとする。しかしラタトスクの良心であるもう1人のエミルがそれを制止する。エミルの中で2つの人格がぶつかり合う。センチュリオン・コアを全て目覚めさせ、力を完全なものにしないとギンヌンガ・ガップの扉は閉じられないと言うラタトスクに、もう1つの人格は「別の方法がある。自分達のしたことの責任は自分達でとろう」と言うと1つの決心をしてヴェリウスを呼ぶ。エミルは精霊ラタトスクとして生きていくことを選び、ヴェリウスの力を借りてラタトスクの人格と記憶を封じてしまった。エミルはそのことを仲間に告げ、ギンヌンガ・ガップの扉を閉じる為に協力してほしいと要請する。仲間達はエミルの決断を受け入れ、協力することを誓う。ギンヌンガ・ガップへ向かう前に、エミルが人間として生きてきたこの半年でお世話になった人々に挨拶すべきだとゼロスに言われ、各々準備の為解散してアルタミラで集合しようということになった。

最初はマルタの一方的な好意だったが、いつしか2人は両想いになっており、橋の上で口付けをする

エミルがルインに一度戻ると言うと、マルタはアルタミラで療養しているブルートに会った後はエミルと過ごしたいと申し出る。エミルはそれを了承して夜にアルタミラで待ち合わせようと約束して別れた。エミルはテネブラエを連れてルインに戻るとアルバとフロルに会い、半年間お世話になったことのお礼と別れの挨拶をする。親子としてやり直したかったがもうそんな時間もないと告げるエミルに、アルバとフロルは今までエミルにしてきた酷い仕打ちを謝罪して「今からでもやり直す機会をくれ。やるべきことを終えたら帰ってきてほしい」と言い和解した。エミルがロイドの像がある噴水広場まで来ると、テネブラエはエミルがラタトスクとしてギンヌンガ・ガップを守ろうとしている訳ではなく、アステルを殺したことを悔いて自らコアに戻って扉の鍵として封印しているのではないかと尋ねる。エミルはその通りだと答え、コアに戻る為にラタトスクの人格を封じ、誰か強い人物に自分が倒されるしかないと考えていた。その為に自分は封じたはずのラタトスクの人格を演じて、仲間達に本気で倒してもらおうとしていたことを明かす。テネブラエはエミルの考えを聞いて、最期の時までエミルの味方でいることを誓った。
エミルは最後の戦いを前に世界各地を回り仲間と会話する。夜になり、マルタと待ち合わせをしたアルタミラへ向かうと、2人で決戦後について語る。マルタはブルートに代わってヴァンガードを解散させ、その後は元ヴァンガードとして処罰を受ける覚悟でいることを話す。明日の決戦が最後の別れかもしれないことに耐えられず、マルタはエミルに改めて告白する。いつも支えてくれていたマルタをエミルも好きだと伝え、口付けをする。エミルは「自分は精霊だからもう会えなくなるかもしれないけど、世界に存在する限りマルタを想い続ける」と誓った。

普段はデクスの存在をウザがっていたアリスだったが、本当はずっと好きだったと素直に告白する

翌朝、エミル達は最後の決戦の地であるギンヌンガ・ガップがある異界の扉へ向かう。魔界へと続く扉を目指してギンヌンガ・ガップの中を進むと、ロイド達が次々に消えてしまい、エミルとマルタだけとなってしまう。そこへテネブラエが現れ、ロイド達がデリスエンブレムを持っていたのではないかと推測する。デリスエンブレムとは、デリス・カーラーンで創られた物で周囲のマナを使って持ち主を守るが、ラタトスクはデリスエンブレムの持ち主がギンヌンガ・ガップの奥へ行けない様に罠を仕掛けたのだった。消えたロイド達はギンヌンガ・ガップ内のどこかに囚われているとテネブラエに教えられ、急いで探しに行くエミルとマルタ。
しかし2人の前にアリスとデクスが立ち塞がる。マルタは「アリスもデクスもセンチュリオン・コアの暴走の狂わされていただけ。もう敵対するのはやめよう」と声をかけるが、アリスは自分はずっと正気だったと言う。アリスはマルタの様に解決能力もないくせにしゃしゃり出てくる奴が大嫌いだと言い、デクスもまた、センチュリオン・コアの暴走で狂わされたりもしたが、パルマコスタの血の粛清は自らの意思でやったことだと言った。デクスはアリスの為だけに戦うと決めており、アリスもこの世界で生きぬく力を得る為リヒターが魔族を呼び寄せることすら利用しようとしてエミル達に襲い掛かる。
アリスとデクスを抑え込むエミルとマルタ。アリスは傷ついた体を引きずりながらもマルタを罵り武器を振るう。エミルがマルタを助けようとアリスに斬りかかると、デクスがアリスを庇いエミルの剣に斬られてしまう。デクスはアリスの無事を確認すると「好きだったよ」と言い残し息絶えてしまう。アリスはデクスの死を目の当たりにして、自分もずっと好きだったと涙を流しデクスを殺したエミルに襲い掛かる。
防御することで精一杯だったエミルを助ける為、マルタはアリスを背後から斬る。「エミルを傷つけることは許さない」と言うマルタ。アリスはマルタの本気を認め、「デクス…。今アリスちゃんも…追いかける…から…」とデクスの手に自分の手を添えて絶命した。マルタが自分がブルートを止めてヴァンガードなんて組織ができなければアリス達がこんな目に遭わなかったのにと嘆くが、エミルはアリス達の生き方はヴァンガードに狂わされた訳じゃないと言いマルタを慰める。自分達の考え方がエゴだとは理解しながらも、アリスやデクスを助けたかったし、リヒターのことも助けたいとエミルとマルタは思っていた。

ラタトスクの人格と融合したら良心である自分が消えてしまうのではないかと恐れているエミルにロイドは自分自身を信じろと助言する

再びロイド達を探して奥へ向かうとロイドの姿が見えた。ロイドはマーテルの加護があるから平気だったが、他の仲間は石化されてしまっていると言う。急いで石化を解こうと歩き出すエミルにロイドはマルタには聞こえない程の声でエミルに「アステルを殺したことに責任を感じて、リヒターに殺されてコア化し、扉の鍵になろうとしてないか」と尋ねられる。エミルはリヒターに殺されるつもりはないと断言する。
石化していた仲間達を助けて先に進むと、そこにアクアが立ち塞がる。アクアは自分が惚れ込んでいるリヒターの邪魔をさせないと主人であるラタトスクに敵意を向ける。リヒターは魔族と契約して、アステルを蘇らせようとしているとアクアは語る。リヒターはラタトスクを殺すことが目的ではなく、アステルを蘇らせることを目的としており、親友の復活を代償に魔族と契約していると判明する。人類滅亡を望むラタトスク相手に本気で挑む覚悟のアクアは自分の体を魔物化させて戦う。エミル達には力及ばず、アクアは力を失いコア化してしまう。アクアのコアを手に入れたエミルだったが、今のアクアをふ化させて契約させるのは可哀想だと言いマルタにふ化させず持っていてほしいと預ける。
ロイドはエミルにラタトスクの力を取り戻してギンヌンガ・ガップの扉を閉じるというのが最終目的だなと確認し、エミルもそれに頷く。ギンヌンガ・ガップの扉の前にリヒターは立っていた。エミルはアステルが蘇っても世界が魔族の支配する世界になっていたらアステルは喜ばないと訴えるがリヒターは既に新たな魔族と契約を交わしており自らの体に魔族を宿し襲い掛かってくる。エミル達は全力でリヒターを止めると、エミルが扉の前まで走り開きかけている扉を封印しようとする。しかし魔族は総力をあげて扉を開こうと抵抗する。リヒターはエミルにこれを使えと封魔の石を渡してきた。封魔の石は所有者のマナを聖なる炎の変えて魔族を滅ぼす物であった。クルシスの輝石という特殊なエクスフィアと一緒に使えばラタトスクが死んでも扉を封じることができるとリヒターは言う。エルフが住む隠れ里に安置されていた物だが、リヒターはこれを持ち出し、クルシスの輝石の力で永遠に生きながら封魔の意思で扉を閉じ続ける人柱になるつもりであったと明かす。自分が犠牲になることで、アステルは蘇り、人類も守られるとリヒターは考えていたのだった。
エミルは封魔の石を使って一時的に扉を封印すると、計画通り、ラタトスクの人格を演じてマルタの首を絞めながらアクアのコアを要求する。エミルは2つの人格を演じ分け、マルタ達に制御できない自分を殺してコア化させ扉を封じてほしいと頼み襲い掛かる。マルタ達に敗北したエミルが苦しそうに膝を付くと、マルタは何かに気付きアクアのコアをエミルに差し出す。驚くエミルにマルタは「キミはエミルだよね」と優しく声をかける。そこでテネブラエはエミルがラタトスクの人格を取り込む代わりにアステルの命を奪った罪を背負おいコア化されようとしていたことを明かす。それを聞いたマルタは本気で怒り、ラタトスクの人格を封じ込めるのではなく、正面から向き合ってほしいと説得する。エミルはラタトスクの人格と融合することで良心である自分が消えてしまうことを恐れていたが、ロイドの自分を信じろという助言に恐怖を払拭する。

ラタトスクはエミルを認め、2つ人格は融合する

エミルは再びラタトスクの人格と対峙する。ラタトスクは自分の中に良心がいる余地があるのか試すと言ってぶつかり合う。エミルはラタトスクに勝利しすると、この旅で強さと良心の2つが大切なのだと気付くことができたと言いラタトスクと融合する。そしてマルタからアクアのセンチュリオン・コアを受け取るとふ化させると全ての力を取り戻したエミルは外見はそのままに精霊ラタトスクとして復活する。
ラタトスクは人類を滅ぼすと言ったことを取り消すと誓うが、このままでは扉の封印は守り切れないと言う。ラタトスク以外が強引に扉を開けたせいで古の封印が狂ってしまったのだった。扉を開けたことに責任を感じたリヒターは自分が人柱となって封印を守ると提案すると、ラタトスクはその助力をしながら世界の理を変えると言う。世界の理を変えるというのは世界からマナ自体を取り上げてギンヌンガ・ガップの新たな封印にすることであった。全ての源であるマナを失えば大地が滅びると危惧するジーニアスにラタトスクは「時間はかかるだろうが、大地の根付く全ての命がマナを必要としない新たな理を引く」と約束する。そしてマルタの額に埋め込んだ偽物のラタトスク・コアを取り除いた。

マルタとの最後の別れにエミルはマルタが大好きだと告げる

扉の封印の為にギンヌンガ・ガップに残るラタトスクにロイド達仲間は挨拶をして別れる。マルタも別れ際にラタトスクに「ずっと大好きだよ…」と伝えると、ラタトスクはエミルの人格で「僕も大好きだよ、マルタ」と言いギンヌンガ・ガップに人が入れない様に封印した。ラタトスクはリヒターに「千年あれば世界の理を変えられる。新たな封印が完成した時に解放する」と誓う。

第9章 想い、響くとき

リヒターはラタトスクに「お前はコアと実体とに分かれることができる。分離して暮らしてはどうか」と提案する。テネブラエとアクアもマナの切り離し作業ならセンチュリオンでも手伝えるとリヒターの提案を後押しする。ラタトスクはアステルを殺して今回のことを招いた自分にそんな虫のいいことはできないと言うが、リヒターは自分の意思とは関係ないのにアステルの死を悼み責任を取ろうとしてくれたエミルに人間としての一生を過ごしてほしいと望む。その為なら自分がラタトスクの宿り木となることも厭わないと言うリヒターに加えて、ヴェリウスも「あなたの心の一部がアステルの分まで生きろと言っている」と口添えをする。ラタトスクはリヒター達の話を聞くと人の体とコアに分離してコアはリヒターの額に宿り、人の体はギンヌンガ・ガップを出る。
パルマコスタの橋の上でエミルが救ったこの世界を守る決意をするマルタ。そんなマルタの背後にエミルが歩み寄る。もう会えないと思っていたエミルとの突然の再会に「うそ…」と涙を流し喜ぶマルタ。2人は橋の上で強く抱き合い、お互いの気持ちを確かめ合うのだった。

バッドエンド

マルタを傷つけてしまったことに責任を感じ、自決の道を選ぶエミル

ギンヌンガ・ガップでエミルはラタトスクの人格を演じ分けてマルタ達を騙して自分を襲わせる。本来ならマルタ達に殺されるはずが、力の制御がつかず逆にマルタに深手を負わせてしまう。エミルがふと我に返るとマルタが倒れているのを目撃し「マルタを傷つけたかったわけじゃないのに…」と後悔し自決する。リフィルがエミルを助けようと近づくがテネブラエはラタトスクはコアに戻るだけで死ぬわけではないし、これはラタトスクが自ら選んだ道だとリフィルを妨害する。エミルはロイド達にギンヌンガ・ガップの封印をする様託すと、コア化してしまった。
その後、マルタはエミルの最期を日記に記す。日記にはエミルの演技を見抜けなかったことに対しての後悔と、もし時間が戻せるなら今度は間違えないと書き綴った。エミルに対してずっと好きでいることを誓い、救えなかったことを謝罪する最後の1文に書き物語の幕は閉じるのだった。

『テイルズ オブ シンフォニア -ラタトスクの騎士-』のゲームシステム

戦闘システム

「フレックスレンジ:エレメントエンハンスト・リニアモーションバトルシステム(FR:EE-LMBS)」。
基本的な特徴は前作と一緒で画面上では見えないが敵とキャラクターを結ぶラインが存在し、攻撃対象の敵とラインで繋がり攻撃していく。
それにバトルフィールド内を自由に走り回れるフリーランが追加され、様々な角度から攻撃が可能となった。

エレメントグリッド

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