テイルズ オブ グレイセス エフ（Tales of Graces f）のネタバレ解説・考察まとめ

『テイルズ オブ グレイセス エフ』の概要

『テイルズ オブ グレイセス エフ』とは、2010年12月2日にバンダイナムコゲームスから発売されたPlayStation 3用のRPG。2009年12月10日に発売されたWii版に新エピソードや衣装が追加された移植版である。2012年8月2日には廉価版も発売された。本編クリア後に、その後を描いた「未来への系譜編」というエピソードが新たに追加されており、より物語を楽しむことができる。PlayStation 3版のタイトルに「f（エフ）」が追加されているのは本編に「未来（future）」のエピソードが追加された為である。テイルズオブシリーズのマザーシップタイトル第12作目で、シリーズ内のジャンル名はWii版、PlayStation 3版共に「守る強さを知るRPG」である。

初回特典にはダウンロード用プロダクトコードがセットになったドラマチックDVDがある。プロダクトコードはゲーム内でアスベル、ソフィ、リチャードを「テイルズ オブ ディスティニー・ディスティニー2」のカイル、ルーティン、ジューダス風の衣装に着替えさせられる衣装称号がダウンロードできるもの、PlayStation 3を「グレイセス エフ」一色にできるカスタムテーマをダウンロードできるものである。ドラマチックDVDはスペシャルスキットドラマ「まもりたい ダウンロードコンテンツ」、主人公アスベル役の櫻井孝宏によるスペシャルメッセージ、プロモーション映像「シナリオ篇」「バトル」が収録されている。

OP主題歌はBoAの「まもりたい 〜White Wishes〜」を起用しており、Production I.Gがアニメーションを制作している。いのまたむつみがキャラクターデザインを務めている。ゲームの他にアンソロジードラマCDやライトノベル、コミック等、幅広くメディア展開している人気の作品である。

エフィネアと呼ばれる世界に「煇石（クリアス）」という物質に含まれる「原素（エレス）」を使用して文明を発展させてきた「ウィンドル」「ストラタ」「フェンデル」という3国が存在していた。ウィンドルの辺境に位置するラントの街に住む領主の長男アスベルは弟のヒューバートを連れてある日近くの花畑を訪れ、そこで眠っていた記憶喪失の少女ソフィと出会う。幼馴染のシェリアや街に訪問していたウィンドル王子リチャードらと共に楽しい日々を過ごしていたが、とある事件でソフィは消失してしまう。彼女を守れなかった事を悔やみアスベルは「強くなりたい」と強く願い、王都にある騎士養成学校に入学する。
7年後、18歳になり一人前の騎士へと成長したアスベルの元に父アストンの訃報の知らせが届き、騎士養成学校を退学してラント領主の地位を継ぐ事になる。そんな彼の前に死んだと思われていたソフィにそっくりな少女が現れ、物語は大きく動き出す。

『テイルズ オブ グレイセス エフ』のあらすじ・ストーリー

少年時代編

主人公アスベルとその弟ヒューバートがラント領の裏山へ探険に行くと花畑の中心で眠っている少女を発見する。少女は記憶喪失で自分の名前すらも分からない状態だったので街まで連れて帰り、アスベルが少女の保護者となって「ソフィ」と名付け、ヒューバートとラントの街に住む幼馴染のシェリアを従え身元捜索をするが彼女を知る者には出会えなかった。
その後、ラント領に客人としてやってきたウィンドル王国の王子リチャードと出会い親睦を深める。リチャードが刺客に命を狙われた時アスベルとソフィに命を救われ3人でラントの丘の大木の前で永遠の友情の誓いをする。リチャードの父ファーディナント四世の体調が悪くなったとの知らせを受けリチャードは急遽王都へ帰ることとなる。王都に来たらまた会おうと約束しリチャードはアスベルに自身の指輪を渡す。リチャードを連れ出し危ない目に遭わせた罪で外出禁止の罰を受けるアスベルだがすぐに家を飛び出しソフィと共に王都バロニアを目指す。

バロニアで診察の為に訪れていたシェリアと合流し無事リチャードとも再会を果たし街を案内してもらって過ごす。途中でヒューバートとも合流し、リチャードが夜に王城内を案内すると提案して一度別れる。夜、王城への抜け道があるという聖堂の前でリチャードを待つアスベル達であったがいくら待ってもリチャードは現れない為、勝手に聖堂から王城へと続く地下道を進むと奥で倒れているリチャードを発見する。その後、謎の大きな魔物に全員が襲われ気を失う。

アスベルが気が付いた時にはソフィが魔物を倒した後であったが、倒したと思っていた魔物が突然動きだしソフィの体を貫く。ソフィは光と共に消滅し、アスベルもまた気を失ってしまう。気が付いた時には自宅のベッドの上で、父アストンからソフィは死に、弟のヒューバートはストラタ共和国の政商の家に養子に出したと聞かされ、シェリアの励ましを無視する形で家を飛び出す。単身で王都へ赴き、守る力を付ける為に元々の夢であった騎士になるべく騎士養成学校の門を叩く。

本編

ラント領主編

幼年期から7年後。騎士養成学校で立派に成長したアスベルは実地任務として教官のマリクと共に1日で廃墟となった村の調査へ赴く。実地任務を終えて王都に戻るとシェリアに7年ぶりに再会する。シェリアから隣国であるフェンデルとの紛争で父アストンが戦死し、母ケリーが心労で倒れたことを教えられシェリアと共にラントへ急ぐ。

ラントに到着するとシェリアの祖父でラント家執事のフレデリックがフェンデル軍に人質にされたとの情報を聞く。アスベル達はフレデリックの救助に成功するが、ラントの丘でピンチに陥る。その時、アスベルとシェリアの前に光が集まり7年前に消滅したソフィに瓜二つの少女が現れ助けられる。少女に記憶はなく、アスベル達もソフィ本人なのか分からない状態であったが、一先ずフェンデル軍を退けることを優先しこれを実行。フェンデル軍の侵攻を阻止したアスベルは7年ぶりに母と再会し、夢であった騎士を諦めラント領主となることを決意する。

ラントを守る為、フェンデル軍に夜襲を仕掛けるも失敗し逆にラントに攻め入られてしまう。急ぎ街へ戻るとそこには7年前にストラタ共和国の政商オズウェル家に養子に出された弟ヒューバート率いるストラタ軍が応戦していた。一時は共闘するものの、ヒューバートから「領主として認められない」と言われ1対1で戦うがアスベルは敗北しソフィ似の少女と共にラントを追放される。

ラントを追放され行く当てもなく歩くアスベルの耳にリチャードが死んだとの情報が入る。真偽を確かめる為王都バロニアへ向かうと王城地下で傷付いたリチャードと再会する。リチャードと共に王城地下からバロニアの外へ脱出すると叔父であるセルディク大公が騎士団の一部を引き込み謀反を起こしたことが判明。父の仇と王座を奪還すべくデール公の協力を得る為にグレルサイドへ向かう事になる。

途中にある要塞ウォールブリッジが既にセルディク大公の支配下となっていた為突破方法を考えているアスベル達の前にパスカルという女性が現れ、ウォールブリッジの反対側へ行ける地下遺跡のことを教えられる。ソフィに興味を持ったパスカルが遺跡の道案内も兼ねて旅に同行する。

無事にウォールブリッジを通過しグレルサイドへ辿り着いたアスベル達はデール公の協力を得て王都奪還作戦が開始する。ウォールブリッジを制圧する為に地下遺跡を使って内部に侵入しグレルサイドの兵を引き入れるが、その直後にアスベルの恩師であるマリクが現れる。マリクとの戦いに勝利するとリチャードはマリク達をその場で処刑しようとする。普段のリチャードからは考えられない言動にアスベルは戸惑い、処刑を止める様説得して一時保留になる。その後、ウォールブリッジはグレルサイド軍が制圧。負傷兵の救護に来ていたシェリアと遭遇し共に今後の作戦について聞くとリチャードが口にした「セルディク大公に加担している兵士の治療はしなくていい」等の冷たい言葉にアスベルは猛反発し謹慎処分を受ける。

リチャードの様子がおかしいと思いつつも彼の力になりたいという気持ちは変わらず「遊撃隊」としてリチャードの軍に加わるアスベル達。共にバロニア城奪還を目指し再び王城地下通路を使って王城内へ潜入。王座の前でセルディク大公を倒し王の座を奪還する。もう動くことのできないセルディク大公に対してリチャードは高圧的な言葉を吐き何度も切りつけ絶命させた。この様子にアスベルは一層の戸惑いを覚える。

戴冠式を終え、正式に国王となったリチャードはアスベルに捕虜にしていた兵達の処刑をすべて中止することと、ラントにいるストラタ軍が鉱脈を占拠しているせいで国内の煇石が不足している為ストラタ軍を排除する旨を伝える。武力行使を避けたいアスベルは自ら使者となってラントに駐在しているヒューバートに説得を試みる為ラントへ向かうことになる。その際、処刑が中止になったことで救われた恩師マリクも同行することになり一行はラントへ赴く。

ラントでヒューバートを説得している途中、リチャードが率いるウィンドル軍がラントへ侵攻。アスベルはリチャードに「やり方が間違っている」と反発すると突然リチャードは黒いオーラを纏い襲い掛かってくる。これをアスベル、ヒューバート、ソフィの3人でなんとか抑え込む。リチャードはデール公に助けられ軍を撤退させる。

ソフィはこの戦いで7年前の記憶を取り戻し、彼女は7年前に出会ったソフィと同一人物であることが判明する。

ストラタ謀略編

リチャードを撤退させた後、ストラタ本国からヒューバートに召喚命令が届くがラントの守りを心配したアスベルがヒューバートをラントに留めさせる為に自らストラタへ赴くと告げる。兄を信用して信書を託すヒューバートであったが、この事が副官のレイモンに知られ、ヒューバートを良く思っていないレイモンが信書を奪うべくシェリアを拉致する。
シェリアを見つけ出し助けるとシェリアはアスベルと7年間会えず寂しかったという本心を打ち明け、徐々に本来の明るさを取り戻していく。作戦は失敗に終わりレイモンは自殺を図るがシェリアの治療で事なきを得る。信書を持ってストラタ共和国へと向かうアスベルにヒューバートは旅の安全を祈ってお守りを渡す。同じ頃リチャードは大煇石の力を取り込もうとしていた。

ストラタに到着後、大統領府がある首都ユ・リベルテへ向かおうとすると途中の道でロックガガンという巨獣が暴れており進めないとの噂を耳にする。ロックガガンは普段は大人しく人を襲わない魔物だが、今はどういう訳か暴れて手が付けられない状態だという。行ける所まで進んでみることにしたアスベル達であったが、突如現れたロックガガンに襲われ飲み込まれてしまう。ロックガガンの体内で目を覚ましたアスベル達は出られる手段を探して歩き回り、ロックガガンが暴れている原因が体内にいる寄生虫だと判明し、これを全て撃破する。その後、ヒューバートから受け取ったお守りが少し破れ中身が漏れ出してしまうが、その中身はコショウでそれによってロックガガンがくしゃみしたことで無事に外に出られた。

ストラタの首都ユ・リベルテに到着したアスベル達は急ぎ大統領ダヴィド・パラディへ信書を届け、ヒューバートの召喚命令を考え直してもらうように懇願するが、煇石の採掘量が不十分な事を理由に召喚命令の取り消しはできないと告げられる。アスベルはストラタの煇石不足問題を解決すべく街で情報を聞きに行く。するとストラタの大煇石の調子が悪い為、国内の煇石が不足している事が判明。大煇石の修理なら出来るかもしれないとパスカルが名乗りを上げ、大煇石の説明図描き大統領に見てもらうと大煇石の修理と引き換えにヒューバートの召喚命令を取り下げてもらう約束を交わすことに成功する。

アスベル達は大煇石があるという砂漠遺跡に向かい、そこでパスカルが大煇石を修理し復調する。しかしその直後、竜の魔物に乗ったリチャードが空から襲来し、大煇石の力を奪い去っていった。大煇石は原素を全て奪われ機能停止してしまう。
事の次第を報告する為大統領の所へ戻るとラントからヒューバートがおり、ウィンドルの大煇石の原素もリチャードによって奪われた事を教えられる。次に狙うのはフェンデルの大煇石だと判断し、大統領はフェンデルへ急行する様アスベル達に依頼する。この時、ヒューバートも同行する様言われ仲間となる。

フェンデル攻防編

アスベル達はフェンデルへ渡る為、港から船で三国の中立島である闘技場ライオットピークへ向かう。そこでフェンデル軍に紛れ込んだストラダ軍の密偵の手引きでフェンデルへ潜入する手筈になっていたが、密偵が上官に怪しまれており身動きがとれない状況になっていた。闘技場でフェンデル兵を倒し密偵を救出すると船に乗ることができ、無事フェンデルへ潜入する。

フェンデルに到着すると密偵から大煇石は帝都ザヴェート付近にあるとの報告を受ける。ザヴェートへ行く為、まずはベラニックという街を向かう。ベラニックに到着するとザヴェートで大煇石の研究が行われている事が判明する。フェンデル山岳トンネルとフェンデル高原を抜け、連絡船でザヴェート港へ向かう。マリクがフェンデル軍の部隊証を使ってフェンデル兵を欺きザヴェートへ潜入すると街では近いうちに大煇石に関する実験が行われる事が判明。大煇石の詳しい情報を得る為、パスカルが自分の故郷であるアンマルチアの里へ行きたいと言う。アンマルチアの里を目指して出発しようとするとマリクのウソがばれてフェンデル兵に囲まれてしまう。それを切り抜け、ザヴェート山の山頂にあるアンマルチアの里を訪れる。

パスカルが自室に戻ると煇石に関する研究記録が全て無くなっているという。長の孫娘ポアソンからパスカルが行っていた研究を使って大煇石の実験をしようとしているのがパスカルの姉フーリエだと教えられると、彼女がいるスニーク研究所へ向かうことになる。

スニーク研究所の奥にいるフーリエに会い、パスカルは火の煇石が持つ危険性を実演して証明する。アスベルもウィンドルとストラタの大煇石の力が既に奪われ、フェンデルの大煇石も狙われている事を説明。フーリエから実験の責任者がカーツ・ベッセルという軍の技術将校である事と帝都に技術省がある事を教えらてもらう。

アスベル達は急ぎカーツに会う為ザヴェートへ戻る。街にいるパスカルの知り合いだというフェルマーという女性から入館証を借りてフェンデル政府塔へ潜入する。政府塔内のカーツの部屋に入り中を捜索しているとカーツ本人が現れ大煇石の実験を帝都近くの氷山で行う事が判明し、これを止めるべく氷山遺跡へと急ぐ。

実験を止めようとするもカーツに阻止され戦っている間に大煇石が暴走を始めてしまう。実験の危険性を知ったカーツはマリクとパスカルにフェンデルの将来を託して自らの身を犠牲に暴走を止める。

大煇石の暴走の危機は去ったが、その直後にリチャードが現れ大煇石の原素を全て奪い去っていく。

3つの大煇石の力を奪ったリチャードのその後の行き先となる星の核の情報を得る為、ポアソンから「英知の蔵の鍵」を預かり英知の蔵へ向かう。英知の蔵を調査すると星の核へは闘技島近くの孤島から行けることがわかる。また、調査中に「ラムダ」や「フォドラ」という単語が出てくるとにソフィはどこかで聞いたことがある様子を見せる。ザヴェート港から孤島へ向かい、ここでリチャードと戦闘の後に勝利する。

希望の道標編

アスベルとソフィがリチャードと再び友情の誓いをしようとするとソフィは不意打ちをまともに受け意識を失う。その後、リチャードに寄生していたラムダの力により体内から謎の触手が伸び島全体を覆い繭の様な形を作り出す。
倒れたソフィを抱えてなんとかザヴェートに逃げる事ができたアスベル達はソフィを助ける為、再度英知の蔵で情報を探す。するとフォドラという場所に行けばソフィを治せるかもしれないと判明し、フォドラに関する情報がストラタのセイブル・イゾレに残されていると長から聞き、ソフィをポアソンに任せてストラタへ向かおうとする。しかしソフィが自分も行きたいといい、戦闘はできないものの彼女も同行する。ポアソンから「総統からの親書」と「ハト型通信機」を受け取り、セイブル・イゾレにある古の蔵を目指す。ストラタの大統領に「総統からの親書」を渡し、セイブル・イゾレの研究施設の地下にある古の蔵を捜索しフォドラの情報を得る。フォドラへはシャトルでないと行けないこととシャトルの発射と同時に熱線で空の海に穴を開けなくてはいけない事がわかる。シャトルはラント近くにある海辺の洞窟に隠されている事が判明し、これを手に入れる為ラントへ向かうことなる。

海辺の洞窟でシャトルを発見するとパスカルがシャトルの整備と熱線発射施設の遠隔制御を始めるが、フェンデル側にある施設の制御ができない事に気付く。

フェンデルへ再び戻ろうとするとラムダの繭から生み出された魔物がラント方面へ飛んで行くのを目撃し、急ぎラントへ向かう。ラントに現れた魔物はソフィによって全て消滅するが、力を使い果たしてしまった彼女は倒れてしまう。ソフィを休ませた後、フェンデル側の熱線発射施設へ行商人集団かめにんが飼い慣らす亀に似た魔物トータスに乗せてもらい目的地まで連れて行ってもらえる亀車を使って向かう。未開の雪道を通り雪に閉ざされた遺跡に入ると遺跡の最深部でパスカルが熱線の制御装置を修理、改造して海辺の洞窟にある装置から遠隔操作できる様にする。

シャトルへ戻りパスカルが打ち上げようとするとそれを阻止する形で魔物が攻めてくる。アスベル達はこれを迎え撃つが敵の数が多く手こずっているとバリーがラント兵を率いて加勢。さらにフーリエも多くのヴェーレスを操り応援に来てくれたおかげでシャトルはフォドラへ無事に出発する。

フォドラ編

フォドラに到着しテロスアステュという街で人影を追って居住区へ向かうと千年に眠りからエメロードという女性が目覚め話を聞く事になる。その内容はアスベル達の住む世界は「エフィネア」と呼ばれていることとソフィの正体が戦闘型ヒューマノイド「プロトス1」だという事であった。アスベル達はソフィを治療する為エメロードが同行しヒューマノイドの研究施設へ向かう。そこでラムダが何者なのかという話をエメロードから聞かされる。研究所の地下でソフィの治療と記憶の回復が行われ、ソフィは「ラムダを倒す」という元々の使命を思い出す。

シャトルを強化しラムダの繭を破壊すべく、バシス軍事基地へ向かい強化パーツを手に入れようとが最深部まで行っても見つけられない為、パスカルがあり合わせの部品で「デリスビット」という強化パーツを作り上げる。さらに余った部品で「デリスリング」という光の力を得ることができる装備品も作成する。ラムダが繭の中で星の核へ向かう準備をしている事と、ラムダと星の核が融合したらフォドラの様にエフィネアも滅んでしまう事をエメロードから教えられる。

テロスアステュに戻るとヒューマノイドのサイによりシャトルは修理され離発着の機能が強化されており、これに強化パーツ「デリスビット」を取り付ける。エメロードを同行させアスベル達はシャトルでエフィネアに戻るとラムダの繭の内部へ侵入する。

繭の最深部にいるリチャードと戦い勝利するラムダはリチャードから離れたがそれと同時にエメロードがラムダの力を手に入れようとする。

ラムダを寄生させたエメロードと戦うことになり、これに勝利するとラムダの拒絶によりエメロードは死んでしまう。

再びリチャードに寄生し星の核を目指して去っていく。

最終決戦編

アスベル達はラムダの繭から脱出すると今後の作戦会議をする為ラントへ向かう。仲間全員がラムダに浸食されない様にソフィは花畑へ行く事を提案し、そこで自らの体内に取り入れた原素を全員に分け与えラムダに対して免疫を持たせた。
星の核へ行く為にガルディアシャフトへ向かい、アスベル達はそこでラムダ障壁を通過する度にラムダの過去の記憶を見ていく。ラムダがリチャードと出会い寄生するまでに過程を目の当たりにしたアスベル達はリチャードを救う為最深部まで向かう。

リチャードと戦いこれに勝利するとリチャードは意識を取り戻す。リチャードはラムダを道連れに消えようとするがラムダはそれに抗い、遂に姿を現す。ラムダとの最終決戦に勝利するとアスベルは世界、そしてリチャードやソフィを救う為だけでなく脅威の元凶であるラムダ自体をも救うおうとし自らの体をラムダに差し出す。かつて自分の命を救ってくれたコーネル博士の「生きろ」という最期の言葉とアスベルの言動を重ね、ラムダはアスベルの体に入り込み共に生きることを選び眠りにつくのであった。

未来への系譜編

ラムダとの戦いから半年が経ち、アスベルはラント領主として平和な生活を始めていた。アスベルがソフィを連れて父アストンの墓参りをしていると人の死についてソフィに語りかける。ソフィは仲間達はいつか死んでいなくなってしまうのに対し、人ではない自分は永遠に近い時を生き続けなくていけない現実に悩み始める。墓参りを終えラントの領主邸へ戻ると東ラント街道に魔物が発生したとの情報が入り、救援に向かう。
魔物を倒し、再び領主邸に戻るとリチャードから魔物の住処を攻める為の協力要請が届く。急ぎバロニア城へ向かうと同じくリチャードから救援要請を受けたシェリアと合流する。リチャードと面会しているとヒューバートとマリクも合流し魔物の対策会議が開かれる。魔物による被害はウィンドルだけでなくストラタやフェンデルでも増えている事が判明し、その原因の1つとして王城地下で新たに発見されたという風機遺跡が関係しているのではないかとの話が挙がりアスベル達は調査へ向かう。王城地下より続く通路を使ってウィンドルの大煇石・大翠緑石（グローアンディ）の地下に広がる風機遺跡を進むと突然魔物に襲われ足場が崩壊する。これによりリチャードとアスへ向かうと見慣れない魔物に襲われる。そのとき、アスベルの中に眠るラムダが覚醒しアスベルに自らの力を貸しこの窮地を脱する。

遺跡から出るとパスカルからソフィ1人でアンマルチアの里に来ている事とフォドラについて相談があるとの連絡を受け、アスベル達はアンマルチアの里へ向かう。アンマルチアの里に到着するとポアソンからフェンデル氷山遺跡の警備兵と連絡ができなくなっている事を受けてソフィとパスカルが氷山遺跡に向かったと聞かされアスベル達も急ぎ追いかける。遺跡の最深部でソフィとパスカルと合流すると魔物の狂暴化についての情報を得る為フーリエの下を訪れる。魔物の狂暴化の原因はフォドラにあるのではないかと話がまとまりフォドラへ向かう事が決定する。しかしその前にストラタへ注意喚起へ向う事になるが、ソフィが自分の将来の事で悩みその様子にシェリアとパスカルが寄り添いメンバーから離脱してしまう。
男性陣だけでストラタに渡り大統領に会うとストラタの大煇石が既に魔物に襲撃されてしまったと聞かされる。アスベル達はストラタ砂漠遺跡へ向かい魔物を退治する事になる。砂漠遺跡での魔物討伐を終え、アンマルチアの里に戻るとソフィ達と合流すると、アスベルがソフィの不安を取り除く為、養女として迎え入れる提案をする。限りある時間をソフィと共に生きる事を約束するアスベルにソフィは応え2人は家族となった。

アスベル達はシャトルを使ってフォドラへ向かうとフォドラの花畑にいる謎の女性から突然攻撃されテロスアステュに墜落してしまう。テロスアステュにいる魔物を倒しながら居住区まで進むとサイと再会する。映像記録を頼りに原素研究所とフォドラの核を調べていた施設へ調査に行く事が決定する。原素研究所の奥で過去の調査内容を確認し、さらに詳しい情報を得る為最深部へ向かうとリトルクイーンと呼ばれる人物の映像を発見する。その直後にリトルクイーンが現れ原素研究所を破壊しようとし、アスベル達はメモリーデータを持ち出し急いで脱出しシャトルへ戻る。研究所からの脱出は成功したがリトルクイーンの追撃は止まず、シャトルは異界の楽園という深い森へと墜落してしまう。リトルクイーンはソフィに「ともに永遠を生きよう」と誘い消えてしまう。リトルクイーンを追いかけて森を抜けるとリトルクイーンに会え、世界の脅威は人であり、共に人を滅ぼそうとソフィを誘う。これに反発するとリトルクイーンは再び攻撃を仕掛けてくるがラムダにより守られ難を逃れる。

その後、テロスアステュに戻り居住区で原素研究所で手に入れたメモリーデータを再生しリトルクイーンの情報を得る。フォドラの核を止めればリトルクイーンも活動停止させられるという。フォドラの核を止める方法はラムダの力で核の原素抜き取ってしまう事だが、その為にはアスベルの体をラムダに預けなくてはならない。仲間が心配する中、アスベルはラムダを信じ体を預ける決断をする。ソフィはリトルクイーンの言葉と自分の将来について悩み続けていたが、アスベルにこの先の未来に自分の想いを届けてほしいと言われ自分の生きていく道を見出す。

翌日、フォドラの核を停止させる為、アスベル達は最終決戦の地ラスタ・カナンへ向かう。下層へ進むと各フロアで様々な状態異常を起こす原素が発生している為、その原素の中和しながら進まなくてならない。全ての原素を中和して下層でリトルクイーンとの戦いに勝利すると最深部で最後の敵となるフォドラクイーンと戦うことになる。最後の戦いに勝利すると、ソフィはフォドラの再生を見守り、これからの未来を共に生きようとリトルクイーンを自らの体に取り込もうとする。リトルクイーンもまたこれに応え、ソフィと共にフォドラとエフィネアの未来を永遠見届けようと決意しソフィの体に自身を預けるのであった。

『テイルズ オブ グレイセス エフ』のゲームシステム

戦闘システム