スポットライト 世紀のスクープ(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『スポットライト 世紀のスクープ』とは2015年に製作された伝記・犯罪・ドラマを扱ったアメリカ映画である。第88回アカデミー賞において作品賞を受賞するなど、様々な映画賞で受賞する非常に大きな評価をされた作品である。カトリック教会の神父による小児への性的虐待への真相を暴いた、新聞社『ボストン・グローブ』の特集記事『スポットライト』を担当しているメンバーが奔走する姿を描いた、実話に基づいている。監督はトム・マッカーシーが務め、『アベンジャーズ』シリーズのマーク・ラファロらが出演した。
『スポットライト 世紀のスクープ』の概要
『スポットライト 世紀のスクープ』とは2015年に製作されたアメリカ映画である。第88回アカデミー賞では計6部門にノミネートされ、作品賞と脚本賞の2部門を受賞したほか、全米映画批評家協会賞やヴェネツィア国際映画祭などアメリカ内外の映画祭で大きく評価をされた作品である。
ボストン地区のキリスト教カトリック教会において多くの神父らが子供たちへ性的虐待をしていたという事実と、その事実をボストン地区のトップであるロウ枢機卿が組織ぐるみで隠蔽していたことを、『ボストン・グローブ』が2002年に報道した。『ボストン・グローブ』とは、アメリカのマサチューセッツ州ボストンに本社を置く地元紙である。この報道が掲載された『ボストン・グローブ』の特集記事欄を『スポットライト』と呼んでおり、それがそのまま映画のタイトルになっている。『ボストン・グローブ』によるこれらの一連の報道は後にピューリッツァー賞を受賞した。ピューリッツァー賞とは、アメリカにおいて報道や文学などにおける功績を表して授与される賞であり、『ボストン・グローブ』はその公益報道部門で受賞した。アメリカでも古くから多くの信者がいるキリスト教カトリック教会において神父という聖職者が小児へ性的虐待を行っていたという事実は世間に大きな衝撃を与えただけでなく、この報道を皮切りにアメリカ国内のみならず日本を含む全世界でも同様の事件があることが次々と明るみに出た。この報道が出てからもカトリック教会の対応が甘く批判されることになったが、その後も新たな被害者が見つかるなど後を絶っていない中、『スポットライト 世紀のスクープ』は製作された。
監督は『カールじいさんの空飛ぶ家』で原案を担当したことでも知られるトム・マッカーシが務め、脚本は後に『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』でも脚本を務めたジョシュ・シンガーがトム・マッカーシーと共同で務めた。音楽は『セブン』や『ロード・オブ・ザ・リング』などの音楽を手掛けたことで知られるハワード・ショアが担当し、撮影は『世界にひとつのプレイブック』などの撮影監督を務めた日本人のマサノブ・タカヤナギが担当した。
出演は『アベンジャーズ』シリーズでハルクを演じるマーク・ラファロ、『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』のマイケル・キートン、『シャーロック・ホームズ』シリーズのレイチェル・マクアダムス、『ウルヴァリン:X-MEN ZERO』のリーヴ・シュレイバー、『ラブリーボーン』のスタンリー・トゥッチら。
2001年7月に『ボストン・グローブ』に新しく赴任したバロン局長は、『ボストン・グローブ』の掲載する特集記事『スポットライト』を担当するメンバーに、神父らによる小児への性的虐待の本格的な調査を依頼する。『スポットライト』のメンバーらは弁護士や被害者への取材を始めるが、彼らには様々な障害が立ちはだかるのであった。
本作は、『スポットライト』のメンバーが神父や被害者、裁判に関わった弁護士らへの地道な取材から、とてつもなく恐ろしい事実が浮かび上がってくる様子を丁寧に描いている。
『スポットライト 世紀のスクープ』のあらすじ・ストーリー
1976年、ボストン
本作の始まりは1976年マサチューセッツ州のボストンのとある警察署である。ゲーガン神父による子供たちへ性的な虐待があったとして、司教が自らゲーガン神父への処罰を被害者家族に約束していた。そこへ地方検事補が現れてゲーガン神父は釈放されることになり、タイトルの「Spotlight」がクレジットされる。
2001年7月、バロン局長の赴任
時は流れて2001年7月の『ボストン・グローブ』。そこではスチュアート局長の退職の挨拶が行われていた。そして、来週には新しくバロン局長が赴任してくることも決まっており、『ボストン・グローブ』に掲載される特集記事欄『スポットライト』のデスクを務めるロビーは赴任前のバロン局長と食事をすることになる。ロビーはバロン局長に『スポットライト』のことや記者の出身地や仕事ぶりを話すと、バロン局長は『ボストン・グローブ』をもっと多くの人に読んでもらえる新聞にしたいという意気込みを話す。
そして月曜日になり新しく赴任したバロン局長は会議の席で、記者アイリーンの書いたゲーガン神父による小児への性的虐待事件への踏み込みが甘いことを指摘する。『スポットライト』の部長を務めるベンは過去に記事にしたとして反論するも、ゲーガン神父による小児への性的虐待をその教区のトップであるロウ枢機卿が知っていたというのに、それに関連する記事がこの半年で2本しかないのは少ないとしてバロン局長は更なる調査を求める。ただ、その被害者を弁護するガラベディアン弁護士が取材には非協力的で、さらに裁判所が封印している証拠文書の開示請求をすることは教会を訴えるのと同じことであるとベンが反論してその場は収まる。
しかしその会議が終わると、『スポットライト』部長のベンとデスクのロビーはバロン局長に呼び出され、改めてこの件の調査を依頼される。ロビーは他のメンバーであるマイク、マット、サーシャにこの件を本格的に調査するように指示する。
事件にかかわる弁護士への調査
『スポットライト』のメンバーであるマイクが、ロウ枢機卿を訴えたガラベディアン弁護士に会いに行く。彼の事務所でマイクが待っているとガラベディアン弁護士と思われる怒鳴り声が聞こえてくる。秘書が席を外した隙にガラベディアン弁護士の部屋へ入ったマイクは教会への訴訟についての取材を申し込むも、ガラベディアン弁護士はその件で教会から警告を受けており、取材は受けたくないとしてマイクを部屋から追い出す。
ロビーとサーシャは10年前に子供へ性的虐待をしたポーター神父の弁護を務めたマクリーシュ弁護士に会いに行く。マクリーシュ弁護士からは、この手の事件は被害者が表に出たがらない上に、時効は3年であり、賠償金が最高でも2万ドルにしかならないという事情からなかなか思うようにはいかないものだと言われてしまう。
一方、バロン局長は取締役にカトリック教会の神父による小児への性的虐待の件を取材していることを報告する。すると取締役から、『ボストン・グローブ』の定期購読者の約半数がカトリック信者であることと、新しく局長に赴任したらロウ枢機卿に会いに行くことが慣例であると告げられる。
主に分析担当をしているマットは、『ボストン・グローブ』内で過去にカトリック教会の神父による小児への性的虐待について報道した記事を洗い出していた。すると、バレット神父に関する記事を発見し、その弁護をしたのがロビーの友人ジム・サリヴァンであることを知る。そのジムをゴルフに誘ったロビーは、ゴルフのラウンド上でジムにバレット神父に関する裁判の事情を聞くも、守秘義務を理由に話してもらえず、これ以上その件で近づかないようにとクギを刺されてしまう。
被害者への取材
『スポットライト』のメンバーはガラベディアン弁護士、マクリーシュ弁護士、ロビーの友人ジム・サリヴァン弁護士という計3人の弁護士への取材が失敗に終わったことから、方針転換して被害者への取材を開始する。
一方、バロン局長は『ボストン・グローブ』の局長になったら会いに行くのが慣例とされるロウ枢機卿に会いに行く。ロウ枢機卿からは「困ったことがあれば協力する」と言われるも、バロン局長は「新聞社は偏った立場ではなく自立した存在である」ことを強調してその場を後にする。
過去の新聞記事から、SNAP(聖職者虐待被害者の会)というカトリック教会の神父による小児への性的虐待の被害者団体に辿り着き、『スポットライト』のメンバーはSNAPの一員であるサヴィアノという人物に会うことになる。サヴィアノによると、特に貧しい家庭の子供にとって教会は大切な存在であり、その教会の神父から気にかけてもらえると子供は有頂天になり、神父から徐々に性的虐待が行われるようになっていったらしい。そして、その被害に遭った子供たちは精神的に追い詰められていき、大人になって酒や薬に手を出した者や自殺に追いやられた者もいると知らされる。また、小児への性的虐待を犯した神父が治療を受ける療養所に送られていたことや、その療養所で働いていた元神父リチャード・サイプについても教えてもらうが、それらの資料はすべて『ボストン・グローブ』宛てに5年前に送っていると強い口調で言われる。このボストンだけで小児への性的虐待をした神父が13人もいるとサヴィアノは言う。また、これらの事件は全世界で起こっており、黒幕はバチカンであるとサヴィアノは証拠はないながらも確信している。
被害者からの情報が欲しいマイクは、門前払いを喰らったガラベディアン弁護士へ頼み込んで何とか被害者に会わせてもらう約束を取り付ける。会うことが叶った被害者はパトリックという青年で、彼は12歳の頃に父親が自殺した際に、ゲーガン神父が家に現れてから徐々に性的虐待を受けるに至ったという話をしてくれる。マイクが絶対に記事にすることを誓うと、パトリックは「自分の実名を出してもいいから絶対に捕まえてくれ」と言って、いまだ捕まっていない神父の逮捕を望んだ。
サーシャはジョーという被害者にも会う。彼は自身がゲイであることをシャンリー神父が初めて受け入れたことに喜んだが、シャンリー神父から徐々に性的虐待を受けてしまうことになった事を話してくれる。話している途中で辛くなった彼は思い出して泣き出してしまう。また後に、被害者の会のサヴィアノに会っていたことや、手続きが面倒で示談金も少ないとことをマクリーシュ弁護士から言われていたことが判明する。
神父による小児への性的虐待の実態
マイクは小児への性的虐待を起こした神父が治療のために送られる療養所で働いていたという元神父のサイプと連絡が付く。彼はその療養所で30年以上も神父の心理状態などについて研究しており、神父による小児への性的虐待の問題は非常に大きいものであると言われる。ただ、研究内容を発表したサイプも、教会を訴えようとしたガラベディアン弁護士も、被害者団体を作ったサヴィアノもみなが教会側の妨害工作を受けていた。
そして、ロビーとサーシャは再びマクリーシュ弁護士と会うことにする。シャンリー神父によって性的虐待を受けた被害者のジョーがマクリーシュ弁護士と会っていたことが分かったため、シャンリー神父による一件について問いただすも、示談の内容は守秘義務を理由に話してくれない。ただ、その示談が裁判所を通さずに行われていたために、裁判所の記録に残っていないことを知らされる。
『スポットライト』のメンバーたちは、サイプから研究内容の詳細を教えてもらうことになった。神父が小児への性的虐待を行うのは神父の独身性に問題があるとサイプは指摘する。また、1985年には被害者への賠償金が支払われていたことなどが報告されていることから、教会側はこの事実を当然知っていたことになると言う。また、彼の調査によると神父全体の6%が小児への性的虐待を犯している可能性があり、ボストン地区には1500人の神父がいるため、その6%となる96人もの神父が問題を起こしている可能性があると判明する。
1500人の神父すべてを調べることができないので、会社の地下室に眠っていたいつどこにどの神父がいるかを記してある年鑑から「病気療養中」や「休職中」となっている神父や、転属の頻度が多い神父をリストアップしていくことになる。すると、サイプの計算で出た96人に近い、87人という数字が浮かび上がる。またその年鑑を調べていたマットは、自分の家の近くにサイプが働いていた療養所があることを知り、彼はそこへ近づかないように子供たちへ張り紙をしておく。
面会を拒否するマクリーシュ弁護士にロビーとサーシャが強引に会いに行くと、マクリーシュ弁護士から「小児への性的虐待を犯した神父のリストは何年も前に『ボストン・グローブ』へ送っている」と言われてしまう。後にマクリーシュ弁護士は45人の神父を記したメールをロビーに送ってくれるのだが、この件の報告を聞いたバロン局長は「もっと大きな問題である」と指摘し、「個々の神父ではなく教会組織を暴く方針を取るように」と指示を出す。
『スポットライト』のメンバーはそのリストに挙がった神父への取材を始めるが、彼らは新聞記者であるメンバーに対してなかなか口を開こうとしない。そんな中、サーシャが会ったパクィン神父が、過去にいたずらをしたことを認める話をしはじめたが、それに気付いた彼の姉から出ていくように言われてしまう。
ガラベディアン弁護士が話す真相
なかなか証拠資料が掴めないマイクに対してガラベディアン弁護士がオフレコで真相を語る。
ゲーガン神父が子供を連れ込むのを見たとある神父が司教にそれを報告すると、その神父は南米に転属させられた。そして35年の時が経ち、ゲーガン事件の真相を知ったその神父は責任を感じてガラベディアン弁護士に話をしに来た。訴訟を考え供述を後日取ろうとしたが、その神父は教会側の弁護士に口止めされてしまっていた。ただ、後にその神父が田舎の小さな新聞社にゲーガン事件の真相を話したことで小さな記事として掲載された。その後、ガラベディアン弁護士は再び訴訟を起こして証拠となる文書を提出していたが、その文書が裁判所によって封印されており、その文書の開示請求を『ボストン・グローブ』が今している状況であると教えてくれる。ただ文書が公になったとしても、ボストンの教会側がその文書を見られたくないため、記録保管所でも見せてくれることはないだろうと言われてしまう。
ロビーは自身の母校であるBC高校時代に在籍したタルボット神父から性的虐待を受けたケヴィンという被害者を見つける。ケヴィンに会いに行った翌日にロビーは、タルボット神父による子供への性的虐待の事実を知っていたのではないかとしてBC高校の理事長らにも会いに行く。被害に遭ったケヴィンは高校時代にホッケーをしており、そのホッケーチームの監督をしていたのがタルボット神父であった。ロビーはもし在籍当時にホッケー部に入部していたらタルボット神父から性的虐待の被害を受ける可能性があったことを理事長らに強調する。
アメリカ同時多発テロ
2001年9月11日にアメリカ同時多発テロが起こると、神父関連の調査どころではなくなり調査は一旦中止になる。なかなか新聞記事に載らないことでSNAPの一員であるサヴィアノは「どうせまた見捨てられるのだろう」とサーシャに強く当たるなど、もどかしい状況が続く。
アメリカ同時多発テロからしばらくして、ガラベディアン弁護士の言っていた封印された証拠書類が解除されたため、記録管理所へマイクが資料請求に行く。しかし、公になっているはずのゲーガン神父の資料は非公開だと言われ、マイクは判事への面会を求め会うことになる。マイクが請求している資料が機密性の高いものであり、その判事から「記事になったら責任はどうなるのか」と聞かれたマイクは「記事にしない場合の責任はどうなるのか」と返したことでその資料を手にすることに成功する。その解除された証拠書類の中から、ゲーガン神父の在籍した教区にいた女性が1984年に司教補へ送った手紙が見つかり、その手紙には7人の子供が被害に遭った状況が記されていた。これをもってマイクは「今こそ報じるべきだ」と声を荒げるが、ロビーは「これだけを報じたところで個々のケースにされて枢機卿が謝罪して終わりになってしまう」となだめ、組織全体を暴くことができるようになるまで待つ姿勢を崩さない。
ついに報道
証拠書類は手にしたが、教会側からの確認も取れないと報道できないため、その確認のためにロビーはバロン局長から6週間の猶予を貰う。なかなか教会側からの確認が取れないロビーはついに教会側の弁護をしていた友人のジム・サリヴァン弁護士の自宅まで行き、神父のリストを強引に確認させる。
これにより無事に報道できることが分かったバロン局長や『スポットライト』のメンバーらだったが、ロビーはこれまで報道してこなかった自分たちの責任について皆に問う。ベンは自分たちが真相を突き止めたことを強調するが、ロビーは真相を突き止めるに十分な関連資料が1993年には『ボストン・グローブ』に送られており、その当時に神父らによる小児への性的虐待事件を担当していたのが自分であったことを認める。バロン局長は「私たちは毎日闇の中を手探りで歩いている。そこに光がさして初めて間違った道だと分かる」と声をかけ、「過去に何があったかは知らないが、よくやった」と彼らの努力を労う。
その後マイクはガラベディアン弁護士に掲載されることになる記事を見せに行く。ガラベディアン弁護士は記事の掲載を喜ぶが、別室に依頼人が待っており、そこには2週間前に神父から性的虐待を受けた被害者がいた。
そして、その記事が掲載された『ボストン・グローブ』の新聞紙が世に出回る当日の日曜日。『スポットライト』のメンバーが『ボストン・グローブ』のオフィスに出社すると、被害者を名乗る人たちからの電話が殺到していたのだった。
エンドクレジット
エンドクレジットではその後の経過について字幕で説明がなされる。『ボストン・グローブ』は2002年に神父による性的虐待に関連する記事を600以上掲載し、性的虐待を犯した神父の数は249人で、その被害者は1000人以上になった。また、事件の真相を早期段階から知っていたロウ枢機卿は2002年12月にボストン地区を辞任したが、ローマにあるカトリック教会最高位にあたる教会に転属したのだった。
『スポットライト 世紀のスクープ』の登場人物・キャラクター
『ボストン・グローブ』関係者
マイク・レゼンデス(演:マーク・ラファロ)
Related Articles関連記事
アベンジャーズ/エンドゲーム(MCU)のネタバレ解説・考察まとめ
『アベンジャーズ/エンドゲーム』とは、2019年に公開されたディズニー配給・マーベル製作の『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』の続編である。本作は、宇宙最大のパワーを持つ6つの石”インフィニティ・ストーン”を集めたサノスがアベンジャーズのメンバーを含む、全宇宙の生命の半分を消滅させたところから始まる。人類を守るため、”キャプテン・アメリカ”や”アイアンマン”を筆頭に最強ヒーローたちが再び立ち上がり、史上最凶最悪の敵・サノスに逆襲(アベンジ)する。
Read Article
美女と野獣(実写映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『美女と野獣』(原題:Beauty and the Beast)は2017年にアメリカで制作された映画。1991年に制作された、ディズニーアニメーション不朽の名作を完全実写化。魔女の呪いによって醜い野獣の姿に変えられてしまった王子と、孤独を抱えながらも前向きに生きる美しい娘ベルが出会い次第に惹かれあっていく模様を描く。愛すること、信じ抜くことを描くファンタジーロマンス。
Read Article
トランスフォーマー/最後の騎士王(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『トランスフォーマー/最後の騎士王』とは、2017年公開のアメリカ合衆国のSFアクション映画。実写版『トランスフォーマー』シリーズ5作目であり、4作目の『トランスフォーマー/ロストエイジ』の続編でもある。オートボットの総司令官「オプティマス・プライム」が宇宙へ旅立って数年後、ケイドは新たな仲間と共にトランスフォーマーたちを守るため、人類とトランスフォーマーたちの生存競争に身を投じていく。
Read Article
トランスフォーマー/ロストエイジ(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『トランスフォーマー/ロストエイジ』とは、2014年に公開されたアメリカ合衆国のSFアクション映画。実写映画『トランスフォーマー』シリーズの4作目であり、前作『トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン』から5年後を描いた作品でもある。シカゴ惨劇から5年後、オートボットを排除しようとする組織によって、オートボットたちが次々と消されていってしまう。そんな中、廃品回収業を営む発明家・ケイドは、映画館の中で眠っていたオプティマス・プライムと出会い、戦いに巻き込まれていく。
Read Article
シャッター アイランド(Shutter Island)のネタバレ解説・考察まとめ
『シャッター アイランド』とは、2010年公開のサスペンス映画である。監督はマーティン・スコセッシ、主演はレオナルド・ディカプリオ。 連邦保安官のテディ・ダニエルズは、同僚のチャック・オールとともに、シャッター アイランドという孤島にある精神病院に、女性患者の失踪事件を捜査しに船で向かう。その精神病院には多くの犯罪者が収容され、失踪した女性患者も、自らの子供たちを殺害した犯罪者だった。事件を捜査していくうちに意外な事実が浮かび上がってくる。
Read Article
ターミナル(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『ターミナル』とはアメリカ合衆国で2004年6月に公開された、ロマンスおよびコメディー映画である。ある目的をもってアメリカ合衆国に入国するビクター・ナボルスキーだったが、母国でクーデターが起き国が消滅してしまう。無国籍状態となり入国ができなくなってしまった。それでも目的を達成するために、空港の乗り継ぎロビーでクーデターが終結することを待ち続ける。空港生活の中で国土安全保障省税関国境保護局との対立、キャビンアテンダントとの恋模様など様々なヒューマンドラマが描かれている作品である。
Read Article
プラダを着た悪魔(The Devil Wears Prada)のネタバレ解説・考察まとめ
『プラダを着た悪魔』とは、2006年の公開から時間が経ってもなお人気を得ているアメリカ映画である。名門大学を卒業後、アンドレア・サックスはジャーナリストになることを夢見て田舎町からニューヨークへと移ったが、何故か超人気ファッション誌『ランウェイ』の悪魔のような編集長ミランダ・プリーストリーのアシスタント職に配属されてしまう。ファッションとは無縁だったアンドレアであったが、本来の彼女の夢をかなえるためにミランダの無謀な要求を乗り越え、ファッション業界とアシスタントの仕事の魅力に気付き始める。
Read Article
スパイダーマン:ホームカミング(MCU版)のネタバレ解説・考察まとめ
『スパイダーマン:ホームカミング』とは2017年に公開されたアクション映画である。監督はジョン・ワッツ、主演はトム・ホランドが務めている。マーベル・コミックのスパイダーマンを原作とした作品でアクション映画だが超能力を得た高校生の主人公が高校生活とヒーロー活動の両立に悩みながら成長していく人間ドラマも描かれている。
Read Article
きみに読む物語(The Notebook)のネタバレ解説・考察まとめ
2004年制作。アメリカ映画。出演のジーナ・ローランズは本作でゴールデン・サテライト賞助演女優賞を受賞した。療養施設にいるデュークは、認知症の老女に物語の読み聞かせをしている。その物語とは、1940年代のある若いカップルの話だった。話を聞くうち、老女は時折記憶を取り戻す。原作はニコラス・スパークス。
Read Article
はじまりのうた(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『はじまりのうた』とは2015年2月7日に日本公開された、アメリカ合衆国の音楽映画である。監督および脚本は、『ONCE ダブリンの街角で』の監督、ジョン・カーニー。シンガーソングライターとして成功した彼氏・デイヴとともにニューヨークに引っ越した主人公のグレタだが、浮気をきっかけにデイヴと別れてしまう。失恋に押しつぶされそうになりながらも、ライブハウスで知り合ったプロデューサー・ダンに声を掛けられアルバムを作ることになる。
Read Article
グランド・イリュージョン(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『グランド・イリュージョン』とは2013年10月に日本公開されたクライム映画。ジェシー・アイゼンバーグが主演を、ルイ・ルテリエが監督を務める。大金を狙うマジシャンのアトラス、マッキニー、ワイルダー、リーブスの4人が「フォー・ホースメン」というグループを組み、マジックショーを行い鮮やかなトリックで復讐を果たすストーリー。彼らの逮捕に乗り出す捜査官との攻防、巧妙に張り巡らされた伏線、マジックの華麗な種明かしが見所。日本での興行収入4億8千万円を記録した大ヒット作品。
Read Article
バーレスク(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『バーレスク』とは、2010年に公開されたアメリカのミュージカルドラマ映画である。監督はスティーブン・アンティンで、主演はクリスティーナ・アギレラが務めた。ロサンゼルスのストリップクラブである「バーレスク」を舞台に、物語が展開されていく。バーレスクでは女性達が様々なショーを行なっている。片田舎で育った主人公アリは、歌手になる夢を追いながらロサンゼルスへと向かい、その後バーレスクの舞台で才能を発揮し、スターダムを目指す。
Read Article
完全なるチェックメイト(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『完全なるチェックメイト』とは、2015年にアメリカで公開された天才チェスプレイヤー、ボビー・フィッシャーの半生を描く伝記ドラマ映画。冷戦下の1972年、15歳でチェスのグランドマスターとなったボビー・フィッシャーは、その奇抜な言動から周囲から変わり者と扱われてきた。そんなボビーは世界が見守るチェス最強国のソ連が誇るボリス・スパスキーとの対局で苦戦しながらも驚くべき戦略でスパスキーに立ち向かう。チェスの世界で精神の極限状態に追い込まれるボビーを緊張感のある表現で描かれている。
Read Article
スパイダーマンの歴代スーツまとめ
『スパイダーマン』とは、MARVEL COMICS発祥のアメコミヒーローである。 スパイダーマンは、スパイダースーツを着用してヴィランたちと戦いを繰り広げる。これまでスパイダーマンは『サム・ライミ版スパイダーマン』『アメイジング・スパイダーマン』『MCUスパイダーマン』の3つのシリーズで映画化されてきた。シリーズによってスパイダースーツの形状や能力が異なっている。
Read Article
マーベル映画作品(MCU)フェイズ3のネタバレ解説・考察まとめ
MCUのフェイズ3では今までの10年間を一区切りさせるということで、大人気の原作を元にしたシビル・ウォーを皮切りにインフィニティ・ウォー以外でもヒーローの大規模なクロスオーバーが描かれている。また、インフィニティ・ストーンの謎が次々に明かされるフェイズでもある。スパイダーマンやドクター・ストレンジなどの新たなヒーローも参入し、フェイズ4に向けた伏線も張られ始める。 MCUフェイズ3の作品同士・キャラクター同士の繋がりや時系列的な関係性について深掘りする。
Read Article
【MCU】仲良しっぷりが伝わるアベンジャーズキャストの画像まとめ【マーベル・コミックス】
世界中にヒーロー映画旋風を巻き起こしてきた『アベンジャーズ』シリーズ。2019年、遂にヒーローたちの物語の終幕となる『アベンジャーズ/エンドゲーム』が公開されました。ここではロバート・ダウニー・Jr.やスカーレット・ヨハンソンをはじめとする、同作品に出演した超豪華キャストの集合写真などを集めました。撮影の舞台裏や貴重なオフショットを紹介していきます。
Read Article
【シャッター アイランド】誰も救われない…胸糞&後味が悪いバッドエンド洋画19選【隣人は静かに笑う】
映画というとハッピーエンドものばかりを想像しますが、実際には良い結末で終わるものばかりではありません。誰も救われずに終わる、いわゆるバッドエンドな作品もたくさんあります。この記事では、胸糞&後味が悪い洋画についてまとめました。中には人を選ぶものもあるので、閲覧にはご注意ください。
Read Article
【手紙】号泣必至の感動映画まとめ【きみに読む物語】
見れば必ず涙する、そんな号泣必至の映画をまとめました。邦画・洋画問わず、様々なジャンルの泣ける映画を網羅。作品のあらすじや見どころも紹介していきます!
Read Article
【美女と野獣】ハリー・ポッターシリーズ俳優が共演している作品まとめ!こんなにあった!【マレフィセント】
かつて『ハリー・ポッター』シリーズに出演していた俳優たちは、別の作品でも共演していることが多々あります。この記事では、そんな映画の数々についてまとめました。たとえば、2017年の映画『美女と野獣』。ハリポタでハーマイオニー役を務めたエマ・ワトソンの他、トレローニー先生役だったエマ・トンプソンが出ています。偶然とはいえ、同じエマ繋がりなのか面白いですね!
Read Article
【シャッター アイランド】後味の悪い映画ベスト10まとめ【蝿の王】
数ある映画作品の中には、後味が悪いものがたくさんあります。ラストが微妙だったり、ストーリーが良くなかったりすると、なんとなく見終わった後モヤモヤしますよね…。この記事では、そんな映画を10個まとめました。後味が悪いとわかっているのに観たくなってしまうという方は、根っからの映画好きなんでしょうね。
Read Article
自分磨きの参考になる!?女性が華麗なる変身・成長をする映画を紹介!『プリティ・ウーマン』など
仕事や家事・育児・人間関係などで日々悩み、忙しく過ごしているときに、ふと「今の状況を変えたい」「新しい自分に生まれ変わりたい」と考える人は少なくない。現実的にはなかなか難しいかもしれないが、そんな時には映画を鑑賞してみてはいかがだろうか。本記事では一生懸命だけどどこか残念な女性たちが、華麗に変身・成長を遂げて人生を切り開いていくような映画作品を、厳選して紹介する。
Read Article
タグ - Tags
目次 - Contents
- 『スポットライト 世紀のスクープ』の概要
- 『スポットライト 世紀のスクープ』のあらすじ・ストーリー
- 1976年、ボストン
- 2001年7月、バロン局長の赴任
- 事件にかかわる弁護士への調査
- 被害者への取材
- 神父による小児への性的虐待の実態
- ガラベディアン弁護士が話す真相
- アメリカ同時多発テロ
- ついに報道
- エンドクレジット
- 『スポットライト 世紀のスクープ』の登場人物・キャラクター
- 『ボストン・グローブ』関係者
- マイク・レゼンデス(演:マーク・ラファロ)
- ウォルター・ロビンソン、通称ロビー(演:マイケル・キートン)
- サーシャ・ファイファー(演:レイチェル・マクアダムス)
- マット・キャロル(演:ブライアン・ダーシー・ジェームズ)
- ベン・ブラッドリー(演:ジョン・スラッテリー)
- マーティ・バロン(演:リーヴ・シュレイバー)
- スティーヴ・カークジャン(演:ジーン・アモローソ)
- アイリーン・マクナマラ(演:モーリーン・キーラー)
- ピーター・カネロス(演:ダグ・マーレイ)
- 弁護士
- ミッチェル・ガラベディアン(演:スタンリー・トゥッチ)
- エリック・マクリーシュ(演:ビリー・クラダップ)
- ジム・サリヴァン(演:ジェイミー・シェリダン)
- その他
- ハーナード・ロウ枢機卿(演:レン・キャリオー)
- リチャード・サイプ(演:リチャード・ジェンキンス)
- ピート・コンリー(演:ポール・ギルフォイル)
- フィル・サヴィアノ(演:ニール・ハフ)
- ジョー・クロウリー(演:マイケル・シリル・クレイトン)
- コンスタンス・スウィーニー(演:ローリー・ハイネマン)
- ビル・カメザ(演:ティム・プロゴシュ)
- 『スポットライト 世紀のスクープ』の用語
- ボストン
- 『ボストン・グローブ』
- 『スポットライト』
- カトリック教会の神父による小児への性的虐待
- SNAP
- 『スポットライト 世紀のスクープ』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- マイク「記事にしない場合の責任は?」
- マイク「いまがその時だ!ロビー」
- バロン局長「私たちは毎日闇の中を手探りで歩いている。そこに光がさして初めて間違った道だと分かる」
- 『スポットライト 世紀のスクープ』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 受賞とノミネート
- バロン局長が最初に読んでいた「バンビーノの呪い」とは
- 実際に神父から性的虐待を受けた俳優が出演
- マイクが言った「善きドイツ人」とは
- カトリック教会の反応やその他の批判
- 映画のその後
- 『スポットライト 世紀のスクープ』の主題歌・挿入歌
- 挿入歌:きよしこの夜(Silent Night)
- メインテーマ:ハワード・ショア「Spotlight」