侍戦隊シンケンジャー（Samurai Sentai Shinkenger）のネタバレ解説・考察まとめ

木のモヂカラを操る侍。シンケングリーン。

シンケンジャーとして招集がかかる前は普通の高校生だった。卒業間近であったが、シンケンジャーとしての責務のため、卒業式には出られていない。メンバーの中でも特に現代っ子気質。裏表のない陽気な性格。短気でトラブルを起こすことも多いが、自分自身の非は素直に認めることができる。父から、シンケンジャーに関する知識は最低限しか教わっていなかったため、時代錯誤な「殿様と家臣」を受け入れることができず、修行も真面目に行わないことが多かった。年長のメンバーや彦馬からは、叱責されたり呆れられたりすることが多い。だが、殿である丈瑠との実力を目の当たりにし、「いつか丈瑠を超える」ことを目標を抱く。一人で特訓を重ねている際、彦馬の助言によって自分らしい戦い方を身につける。

モヂカラを操る力を高めるための500枚書取り課題に、「五百枚」と書いて提出をしたり、実戦においても敵の能力を逆手にとった攻撃をするなど、良くも悪くも発想の柔軟さは一目置かれている。父親譲りの鋭い勘も持っていて、敵の行動を察して丈瑠を守ったり、異変についていち早く察知している。

花織ことは（はなおりことは／演：森田涼花）

土のモヂカラを操る侍。シンケンイエロー。

京都の山村で育ち、京都弁を話す。本当なら、ことはの姉がシンケンイエローだったが姉は体が弱かったため、代わりにシンケンイエローになる。その前は、地元で家業の竹細工作りをしていた。招集前は田舎から出たことがない。純粋で、優しい性格の持ち主。素直で、侍の使命を全うしようと懸命である。
丈瑠のことを「殿様」と呼び、流ノ介や源太のことを「さん付け」で呼ぶなど、年代が近い千明以外を呼ぶ際にも敬称を使っている。姉のように慕う茉子のことは「茉子ちゃん」と呼んでいる。度を超えた天然ボケでもある。良くも悪くも空気が読めないところがあり、同じ気質を持つ流ノ介とは何かと馬が合う。

姉から教わった笛と剣術が得意。特に剣術は、当初は千明を圧倒し、太刀筋を彦馬から絶賛されるほど。ただ、それ以外のことが極めて不器用。幼少期に虐められていた経験と、姉を思う気持ちにより強い忍耐力を持っている。メンバーからは妹のように可愛がられている。自分ではなく姉がこの立場にいたなら、と思い悩んでいた時期もあったが、彦馬からの励ましの言葉を受け、考えを改める。茉子の料理下手さには気付いていない。鈍い味覚の持ち主。

梅盛源太（うめもりげんた／演：相馬圭祐）

光の電子モヂカラを操る六人目の侍。シンケンゴールド。第十七幕からの追加戦士。

本業は「ゴールド寿司」という屋台の寿司屋を営む。志葉家の近くにあった寿司屋の息子で、丈瑠とは幼馴染の関係にあたる。幼い時から侍になるのが夢であったが、実家の寿司屋が潰れ、家族全員で夜逃げをして以降、丈瑠とは音信不通となってしまう。小さい頃に丈瑠から教えてもらった烏賊折神や、丈瑠から教えてもらったことだけを頼りにモヂカラを解析。電子メールによる電子モヂカラとして発展をさせた。スシチェンジャーを始め、武装も独学で開発。「文字のプログラムのようなもの」として解釈した折神を活用するなど、モヂカラの扱いにおいては侍とは別方向での異色の才能を発揮。シンケンジャーの戦力強化にも活用され、インロウマルやダイゴヨウなどは彼の功績によるものが大きい。だが、侍としての教育を受けていないため、志葉家に伝わる伝統の古文書などは読めない。

豪快で江戸っ子口調の性格。文武ともに天賦の才を持つ。変身前であっても重い屋台を引きながら長距離を高速で走るなど体力も並外れている。
徐々に六人目のシンケンジャーとして仲間たちに認められていくようになる。丈瑠のことを「タケちゃん」と呼んでいる。

志葉家従事者

日下部彦馬（くさかべひこま／演：伊吹吾郎）

志葉家家臣。丈瑠の後見人、あるいは家老的な立場の人物。大勢の黒子たちを引き連れて、十七年間に渡って丈瑠の親代わりを務めた。そのため、時に厳しく修行の指導も行ってきたため、丈瑠が気兼ねなく接し、弱みを見せられる唯一の人物である。生真面目で何事にも熱心。やや口うるさいタイプ。日頃から丈瑠に当主の心得を言い聞かせつつ、自らの立場をきちんと理解して成長する若殿（丈瑠）に仕えられることを誇りに思っており、「殿」と忠誠を誓っている。だが、家臣たちと一緒に行ったトランプで丈瑠が追い詰められたときは、「こうした勝負事に殿も家臣もない」と容赦がない。

外道衆の出現をいち早く察知するために、志葉家にある「スキマセンサー」を用いて出現を伝えている。腰痛持ちで、馬ではなく大型バイクに乗っている。

黒子

志葉家家臣の一団。複数いるメンバー全員が典型的な黒子の姿である黒装束と黒頭巾の姿をしている。基本的に彼らが喋ったり素顔を見せることはない。志葉家の家事全般や雑用、倒れたメンバーの看病、シンケンジャーたちの着物の着付けなど、裏方的な役割をこなしている。

モヂカラを持たないため、銭湯に直接参加することはないが、「人々を守りたい」という願いは同じであり、外道衆が現れた際、一般人の避難誘導や、遠くから癇癪玉を投げつけたりしてシンケンジャーの援助をする。シンケンジャーにはその存在は認識されており、千明からは親しみを込めて「黒ちゃん」と呼ばれている。
志葉家周辺の住民にも認識をされており、関係はかなり良好な模様。コミカルな動きをしている。

外道衆

三途の川に棲息する化け物たち。この世とあの世に住む六道輪廻から外れた世界、冥府魔道の住人たち。六門船と呼ばれる和船を拠点としており、この世（人間界）にある隙間から次元間を移動して人間界へと現れている。
姿形は異形で、まさしく化け物、妖怪であるが、思考、感情などは人間と大差ない。価値観の違いだけが唯一違うところである。

人間界の蹂躙、支配を目的としている。だが、三途の川から長く離れてしまうと水切れを起こしてしまうため、人間界での長時間の活動ができない。
三途の川は人間が苦しみ、不幸になると水かさを増す。そのことから人々を襲い、苦しめ三途の川を人間界まで氾濫させ、水切れの心配なく人間界を支配しようとしている。

血祭ドウコク（ちまつりどうこく）

声：西凛太郎

外道衆の御大将。荒武者を彷彿とさせる鎧や刺のようなものを身に付けている。武器は、太刀と小刀。酒を飲んでいる時以外は片時も手放さない。短気な性格。本気で怒ると太夫と酒以外ではなだめられない。酒を飲むことで、底知れない苛立ちを抑えている。

先代シンケンレッドを簡単に斬り伏せるほどの実力を持つ。だが、止めを刺さなかったために「封印の文字」を使われ、相討ちとなる。バラバラにされた体を長い年月をかけて復活させるが、封印の後遺症によって、人間界に出るとすぐ水切れを起こす。圧倒的なパワー、スピード、縛りの力が武器で、それを叩きつけるようにして戦う。

薄皮太夫（うすかわだゆう）

人間体（薄雪）の声：朴璐美

ドウコクの側近。ドウコクを抑えることできる唯一の存在で、常に三味線を携え、奏でる悲しい音色でドウコクの苛立ちを和らげる。三味線には刀が仕込まれおり、戦闘においてシンケンジャーにも引けを取らない。

元人間。「薄雪（うすゆき）」太夫という名の花魁。愛し合い、身請けすると約束をしていたはずの武士が他の女と祝言を挙げると知って、武士に裏切られた怒りと絶望から、宴席に乱入して火を放ち、大勢の人を焼き殺した後に「外道に堕ち」た。その際、武士の魂を縫いとめられた三味線に変えて道連れにした。同じ「はぐれ外道」の十蔵とは距離を置きつつも密かに援助、支援している。十蔵の独断の行動に怒った同国から抹殺命令を受けるが、十蔵の本当の目的を聞いて思いとどまる。このことを知り怒りを露わにするドウコクに対して開き直った態度を取り、袂を分かった時もある。

骨のシタリ