仮面ライダーゴースト(Ghost)のネタバレ解説・考察まとめ
『仮面ライダーゴースト』とは、生と死をテーマにした仮面ライダーシリーズの第17作目である。2015年10月4日から2016年9月25日まで放送された。
主人公のタケルは、眼魔と呼ばれる怪物に襲われて命を失う。その後、死後の世界にて仙人と出会ったタケルは、仙人の力によって幽霊として現世に復活した。タケルは15個揃うと願いが叶う眼魂を集め、生き返るために仮面ライダーゴーストとして戦う事となる。
命の尊さに向き合うタケルの姿や格好いい戦闘シーンなどから、子供たちを中心として人気を得た作品だ。
出典: www.toei.co.jp
演:山本涼介
マコトは仮面ライダースペクターに変身する青年だ。ゴーストドライバーにスペクターゴースト眼魂をセットする事で仮面ライダースペクターへと変身する。
タケルの幼馴染であり、タケルからは「マコト兄ちゃん」と呼ばれている。幼い頃はタケルやアカリ、妹のカノンとよく一緒に遊んでいたが、大天空寺の地下にあるモノリスの暴走によって眼魔の世界と人間界を繋ぐ穴が開かれてしまった際、マコトはカノンと共に眼魔の世界へと吸い込まれてしまった。
その後、マコトは眼魔の世界で出会ったアランという青年と友達になり、しばらくはカノンと眼魔の世界で暮らすが、カノンが眼魔の世界の淀んだ空気に耐えられずに亡くなってしまった事でマコトの生活は一変する。
大切な妹であるカノンを生き返らせるために眼魔の世界で修行を積んだマコトは仮面ライダースペクターへの変身能力を手に入れ、15個集めると願いが叶う眼魂を狙ってタケルの前に立ちはだかる。
本来は優しい性格だが、妹を生き返らせようと焦りを募らせるマコトは幼馴染のタケルに対しても容赦なく攻撃し、時に激情をぶつける。
タケルが15個の眼魂を集め終えた後、マコトとカノンのためにカノンを生き返らせた事でマコトはタケルに感謝の念を抱き、和解した。その後、マコトはタケルと共闘するようになり、タケルからはかつてのように兄貴分として慕われるようになる。
眼魔の世界に迷い込んでから親友となったアランに対しては常々気にかけており、アランの兄であるアデルの裏切りによってアランが人間の世界で暮らすことになった際は、初めて経験する感情や傷の治りが遅く、空腹に耐えられないなど人間の肉体の不便さなどに戸惑うアランに対して、感情について教えたり食事を用意したりするなどして導いた。
アラン / 仮面ライダーネクロム
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演:磯村勇斗
アランは仮面ライダーネクロムに変身する青年だ。メガウルオウダーと呼ばれるブレスネットにネクロムゴースト眼魂をセットすることで、仮面ライダーネクロムへと変身する。
眼魔の世界の大帝であるアドニスの息子であり、眼魔の世界から人間の世界へとやってきた。事故によって幼い頃に眼魔の世界に迷い込んでしまったマコトと親友になる。
眼魔の世界では「感情や心は不要」と教えられてきたため人間の感情の機微に疎く、自分自身の感情に戸惑う場面も多い。また、他の眼魔の世界の住人と同様、生身の肉体を持たない。
物語開始当初はタケルの父である龍のかつての友人であり、何らかの事情で15個の眼魂を集めようとしている西園寺主税とタッグを組み、アランは主に眼魔をタケル達に差し向けたり眼魔が生み出される元となる眼魔眼魂を街にばら撒いたりするなど、西園寺のサポートに徹していた。
アランは人間に対して「人間同士で争い、命を奪い合う不合理な存在」だと思っており、西園寺の亡き後は人間の世界を掌握して眼魔の世界と同じように争いのない世界にしようと仮面ライダーネクロムに変身してタケルたちを襲う。
眼魔の世界には兄のアデル、姉のアリアがおり、アランはアデルの裏切りによって生身の肉体を持つ人間となってしまう。ダメージの回復が遅く、空腹を感じる人間の肉体を不便に思うアランだが、自身を気にかけるマコトやカノンを初めとした人間との交流により、人間として生きる事に対して少しずつ悪くないと感じるようになる。
赤く濁った空が特徴的な不気味な風景の眼魔の世界からやってきたためか、人間の世界の青い空や綺麗な花に心が惹かれるようになり、やがて美しい人間の世界を守る為にタケルたちと手を取り合って戦う決意を固めた。
山ノ内御成(やまのうちおなり)
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演:柳喬之
御成は、大天空寺で住職代理を務める僧侶だ。幼い頃に両親を亡くして身寄りを亡くしたタケルにとって、御成は兄代わりの存在でもある。明るく賑やかな性格で、天然な一面も持ち合わせている。普段はお茶目な部分が目立つ御成だが、タケルが悩んでいる時や自己犠牲の行動を取ろうとしている時は、優しく諭したり「自己犠牲は尊いが、必ずしも正しいとは限らない。」とアドバイスをしたりするなど、僧侶らしい一面も垣間見える。
タケルが眼魔に襲われて命を失った際、御成はアカリと共に涙を流した。その後、タケルが生き返るために15個の眼魂を集めなければいけないと知った御成は、少しでも眼魂の情報が集められるように『不可思議研究所』という私設事務所を大天空寺に設立し、眼魂や眼魔が原因で引き起こされたとされる事件の相談や解決を依頼できる場所を作った。
御成は精神主義者で幽霊などの目に見えない存在を信じているため、「この世の全ての現象は科学で説明できる。」という信条を持つアカリとは度々衝突している。一方で、アカリも御成も互いの能力や人間性を信頼しており、タケルを助けたいと想う気持ちは一緒のため、二人で協力し合って事件を解決する事も多い。
御成の弟子のシブヤとナリタも大天空寺で働いており、3人ともタケルのために眼魔や眼魂の情報集めなどに協力する。
深海カノン(ふかみかのん)
出典: www.toei.co.jp
演:工藤美桜
カノンは、仮面ライダースペクタに変身するマコトの妹だ。困っている人を放っておけない心優しい性格の持ち主で、幼馴染のタケルやアカリからは「カノンちゃん」と呼ばれている。
幼い頃に大天空寺の地下で遊んでいたカノンは、人間界と眼魔の世界を繋ぐモノリスが事故によって発動してしまった事でマコトと共に眼魔の世界へと迷い込んでしまう。その後、体の弱いカノンは眼魔の世界の淀んだ空気に耐えられずに命を落としてしまう。
カノンの死後、カノンの肉体は消滅したが、魂はピンク色の眼魂の中に封じ込められた。カノンは眼魂を通じてマコトと会話する事も可能であり、カノンを人間として生き返らそうと焦るマコトを見守る。
英雄眼魂がタケルの元に15個集まり、タケルが「カノンちゃんを生き返らせて欲しい。」と願ったことでカノンは生き返った。復活した後は眼魔の世界にいた頃の知り合いであり兄であるアデルからの裏切りによって人間界で過ごす事になったアランを気にかけ、仲を深めていく。
仙人
演:竹中直人
仙人とは、タケルが眼魔に襲われて死んだ後、死後の世界で出会った男性のことだ。本名は不明で自ら「仙人」と名乗るが、タケルからは「おっちゃん」と呼ばれている。
仙人とは思えないほど非常におちゃらけた態度を取ることが多く、その本心や目的が読めない。
「生き返りたい」と願うタケルに対し、仙人は「現世にある英雄眼魂15個集めると願いを叶える事ができるため、生き返ることが可能だ。」とアドバイスを送った。眼魔の世界について詳しく知っているが全ての情報をタケル達に渡すことはしないため、タケル達にとって敵か味方かも謎に包まれている。
仙人の正体は眼魔の世界のあらゆるシステムを構築した眼魔の世界の長官で、本名はイーディス。
ユルセン
出典: prcm.jp
演:悠木碧
ユルセンは、仙人に従う使い魔の幽霊だ。仙人の命令で、仮面ライダーゴーストとして戦う事になったタケルのアドバイザーとなる。
可愛らしい見た目に反して気分屋で毒舌な性格のため、のんびりとしたタケルに鋭いツッコミを入れたり驚かせたりする事もしばしばある。
ユルセンの正体は、生前の仙人が飼っていた猫だ。
アドニス
演:勝野洋
アドニスは眼魔の世界の大帝であり、アデル、アラン、アリアの父である。
妻の病死をきっかけとして「誰も死ぬ事が無い完璧なる世界」の構築に執念を燃やし、全知全能の人工知能であるガンマイザーの力を使って誰も死なない世界を実現させた。
さらに、アドニスは眼魔の世界の長官であるイーディスが考案した眼魔の世界の人々の肉体と魂を分離して魂を眼魂の中に入れ、魂が入った眼魂から生身の肉体を持たないアバターの体を作り出す「眼魂システム」を取り入れる。
息子のアランの事を大切に思っており、「迷った時は自分の心に従え。」とアドバイスを送る。
一方、アドニスは完璧なる世界のために力を追い求めるアデルに対しては警戒心を示していたが、最終的には自身を裏切ったアデルに殺害されてしまう。
死の間際、アドニスと共にいたアランに対して父親としての愛を伝え、息を引き取った。
アデル
出典: www.toei.co.jp
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目次 - Contents
- 『仮面ライダーゴースト』の概要
- 『仮面ライダーゴースト』のあらすじ・ストーリー
- 仮面ライダーゴーストとして戦う事になったタケル
- タケルの幼馴染、マコトの登場と英雄眼魂を巡る三つ巴の戦い
- タケルとマコトの前に立ちはだかる仮面ライダーネクロム
- 世界の支配を企むアデルとタケル達との戦い
- 『仮面ライダーゴースト』の登場人物・キャラクター
- 天空寺タケル (てんくうじたける)/ 仮面ライダーゴースト
- 月村アカリ(つきむらあかり)
- 深海マコト (ふかみまこと)/ 仮面ライダースペクター
- アラン / 仮面ライダーネクロム
- 山ノ内御成(やまのうちおなり)
- 深海カノン(ふかみかのん)
- 仙人
- ユルセン
- アドニス
- アデル
- アリア/ダークネクロムピンク
- ジャベル
- イゴール
- ジャイロ
- イーディス
- 天空寺龍(てんくうじりゅう)
- 西園寺主税(さいおんじちから)
- 福嶋フミ(ふくしまふみ)
- スティーブ・ビルズ
- 『仮面ライダーゴースト』の用語
- 仮面ライダー
- ゴーストドライバー
- ゴースト眼魂(アイコン)
- オレゴースト眼魂
- スペクターゴースト眼魂
- ネクロムゴースト眼魂/メガウルオウダー
- 英雄の魂が込められたゴースト眼魂
- パーカーゴースト
- 眼魔(ガンマ)
- 眼魔眼魂
- 眼魔コマンド
- 眼魔アサルト
- ガンマイザー
- グレートアイ
- 大天空寺
- 不可思議現象研究所
- 不知火
- モノリス
- 『仮面ライダーゴースト』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 強敵のジャベルを相手に紆余曲折を経て初めて共闘するタケルとマコトのシーン
- 眼魔の罠で赤くなった空を科学の力で元に戻すアカリのシーン
- フミから何度もご馳走されたたこ焼きを片手に持ちながらフミへの思いを胸に戦うアランのシーン
- 『劇場版仮面ライダーゴースト 100の眼魂とゴースト運命の瞬間』
- タケルたちに力を貸す偉人たちが人間の姿で登場
- 劇場版でマコトとカノンの父、深海大悟やアランの一家の長男、アルゴスが初登場
- 全員の力が集結した戦闘シーン
- 『仮面ライダーゴースト』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- タケルの誕生日は、『仮面ライダーゴースト』の放送開始日
- 敵の幹部の一人であるジャイロを演じるのは、平成仮面ライダーシリーズで主演のスーツアクターを務める高岩成二
- 眼魔のデザインは、漫画家の島本和彦
- 本作のサブヒロインである深海カノンを演じた工藤美桜は、5年ぶりにスーパー戦隊シリーズのヒロインとして復活
- 『仮面ライダーゴースト』の主題歌・挿入歌
- OP(オープニング):氣志團『我ら思う、故に我ら在り』
- 挿入歌:Harp+y 4『全力スタートライン!』
- 劇場版主題歌:氣志團『ABAYO』