ルパン三世 カリオストロの城(Lupin III: The Castle of Cagliostro)のネタバレ解説・考察まとめ
『ルパン三世 カリオストロの城』とは、モンキー・パンチ原作の漫画「ルパン三世」の劇場用アニメーション映画化第2作。1979年12月東宝系公開。 宮崎駿が初めて劇場用作品の監督を手掛け、映画史上に残る不滅のアニメーションとして世界的に親しまれている名作。ゴート札なる偽札を製造し、世界経済の裏側で暗躍していると伝えられるカリオストロ公国で、カリオストロ伯爵の妻にさせられようとしている公女クラリスを救うため、そして国の秘密を暴くため、ルパン三世とその仲間たちの活躍を描く。
庭師の老人が面倒を見ている老犬。
もとはクラリスの飼い犬であり、クラリスがまだ幼かった頃、カリオストロ城からの逃亡中に負傷し行き倒れていた駆け出し当時のルパンを最初に発見した。
カゲ
カリオストロ公国の特殊部隊。
全身に防弾仕様の頑丈な鎧を纏っており、籠手の鋭い爪が特徴。この他にも、主に水中任務に特化した、通称「水カゲ」も存在し、その数は計り知れない。
終盤で、五ェ門の斬鉄剣によって頑丈な鎧が切り裂かれ、中に入っている者が露わになっていた。
『ルパン三世 カリオストロの城』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
カリオストロ城に潜入し、囚われているクラリスと再会したシーン
カリオストロ城への潜入に成功したルパンは、先に潜入している不二子からクラリスが北の塔にいることを聞き出すと、すぐに屋根を伝わって北の塔へ向かう。そして、伯爵によって暗い部屋に1人幽閉されているクラリスの前に姿を現した。「誰?」と警戒するクラリスに、「ドロボーです。こんばんは、花嫁さん」と、自己紹介するルパン。クラリスはルパンを見て、追手から助けてくれた人物だとわかり安心する。「私の獲物は悪い魔法使いが高い塔の天辺にしまい込んだ宝物。どうかこの泥棒めに盗まれてやって下さい」というルパンの言葉に喜ぶクラリス。だが彼女はすぐに顔を曇らせ、「伯爵の力を侮ってはいけない、下手をすればあなたも殺される」と、ルパンに忠告する。するとルパンは「ああ何てことだ…その女の子は、悪い魔法使いの力は信じるのに、泥棒の力は信じようとしなかった…少女が信じるなら泥棒は、空を飛ぶ事だって、湖の水を飲みほす事だってできるのに」と嘆く。そして力一杯に拳を握り締め、その拳を彼女の前に差し出すと、掌の中から、一輪の花が出す。微笑むクラリスにルパンは、「今は、これが精一杯」と、さらに小さな万国旗を出すマジックを魅せる。
まるでお姫様にプロポーズをする王子様のようなキザなセリフを連発するルパン。キザなセリフもキザな仕草も自然にこなす、ルパンならではの魅力が溢れた名シーンとなっている。そしてそのキザなセリフ全てが名言と言えるだろう。
「今宵の斬鉄剣は一味違うぞ」
伯爵との結婚式の途中でクラリスを奪い、連れて逃げるルパン。次元と五ェ門は、ルパンとクラリスを追う伯爵の手下を食い止める。伯爵の手下である暗殺集団「カゲ」の連中を、斬鉄剣で斬りまくる五ェ門。斬られた手下の装甲は割れ、中の男たちの姿がむき出しになる。その後の五ェ門のひと言。
ルパンがクラリスを連れて逃げる前に、初対面のクラリスからお礼の言葉を掛けられ、そのクラリスの姿に思わず「可憐だ…」と呟く五ェ門。その可憐な姿を守らねばと言う五ェ門の、珍しく気迫のこもった積極的な姿勢から発せられた、彼ならではのカッコいい名セリフである。
因みにファンにはお馴染みの「またつまらぬ物を斬ってしまった」と言う五ェ門のセリフがあるが、これは少し前のシーンで、撃たれて動けなくなったルパンが燃え上がったオートジャイロから放り出された際、火の着いた彼の服を五ェ門が斬鉄剣で斬り刻んだ後に言っている。
「光と影を結び 時告ぐる… 高き山羊の 陽に向かいし 眼に我を納めよ」昔から私の家に伝わってる言葉です。 お役に立ちますか?
伯爵たち追手から、時計塔の前にクラリスと一緒に逃げてきたルパンは、時計台の針の上に向かい合った2匹の山羊の彫刻があることに気が付いた。二つの指輪にはそれぞれ山羊のデザインが彫られている。そして2つの指輪を合わせるとつなぎ目に文字が 彫ってある。ルパンが「すり減っててよく読めないな」と言うと、クラリスが言ったセリフ。
「お役に立ちますか?」と言うクラリスの言葉に、「立ちます 立ちます 謎は解けたぜ!」とはしゃぐルパン。本作の物語のカギとなるカリオストロの城の秘密がここでようやく解明されるきっかけとなるシーンであり、同時にルパンに助けられたクラリスが彼の役に立つことが出来るという嬉しさが込められた名セリフとなっている。
「ヤツはとんでもないものを盗んでいきました。あなたの心です」
カリオストロを去ることになるルパンに、クラリスは一緒に連れて行って欲しいと懇願する。ルパンは葛藤しながらもクラリスに「人生はこれから始まるんだ」と留まるように諭し、別れを告げると迎えに来た次元と五ェ門と共に愛車に乗って去って行く。そこに、ルパンを追いかける銭形警部がやって来る。「くそーっ、一足遅かったか!ルパンめ、まんまと盗みおって」と言う銭形に対してクラリスは「いいえ。あの方は何も盗らなかったわ。私のために闘ってくださったんです」と返す。そこで銭形が発したセリフ。
ルパンが去って哀しい表情をしていたクラリスだったが、銭形のこのセリフを聞いたクラリスの表情が一瞬にして明るくなり、元気に「はい!」と答える。とても感動的で印象に残るラストシーンである。今回もまんまとルパンに逃げられた悔しさはあるが、同時にルパンに対する尊敬の念も込めた銭形の名言であることに間違いはない。
このセリフは、本作のみならず日本のアニメ史上に残る名言ともなっている。
『ルパン三世 カリオストロの城』の登場する主な乗り物・武器
スーパーチャージャーつきフィアット・500
ルパン一味の愛車で、イタリア製の小型大衆車。
改造が施してあり、レバーを引くとスーパーチャージャーが作動して高速で走行できる。
オートジャイロ
Related Articles関連記事
ルパン三世(Lupin the Third)のネタバレ解説・考察まとめ
『ルパン三世』はモンキー・パンチのピカレスク漫画を原作としたアニメ、映画。もはや日本人のスタンダードになっている作品である。様々なお宝を追い求めて世界中を駆け抜けるルパン、次元、五エ門と、時に協力者となり時に裏切りを見せる不二子、さらに彼らを追及する銭形警部の5人の冒険は多くの人々を惹きつけ続けている。
Read Article
ルパン三世 ルパンVS複製人間(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『ルパン三世 ルパンVS複製人間』とは、モンキー・パンチの漫画が原作の人気TVアニメ『ルパン三世』の劇場用映画化第1作。1978年12月東宝系公開。劇場公開時のタイトルは『ルパン三世』。観客層は大人をターゲットに想定し、1年間の製作期間と5億円の製作費を投じて製作された。エジプトのピラミッドから、人間に永遠の生命を与えるという“賢者の石”を盗み出したルパン三世。複製人間(クローン)を操る天才科学者マモーとルパン一味との”賢者の石”をめぐる激しい争奪戦を描く。
Read Article
次元大介(実写映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『次元大介』(実写映画)とは、モンキーパンチ原作の人気漫画『ルパン三世』のスピンオフ映画作品。『ルパン三世』では“主人公の相棒”という立場である次元大介が主役を務めている。主演は玉山鉄二、監督は橋本一。Amazon Prime Videoで公開された。 銃の修理のために日本の泥魚街へとやってきた次元は、そこでオトという名の少女と出会う。成り行きで面倒を見る内に彼女に懐かれてしまう次元だったが、泥魚街のボスであるアデルもまた新型麻薬精製の鍵を握るオトの身柄を狙っていた。
Read Article
未来少年コナン(アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ
『未来少年コナン』とは、宮崎駿監督が初監督をした作品で、小説家アレグザンダー・ケイの「残された人々」を原作にしています。NHKによって1978年4月から10月まで放送された作品。この作品は核兵器を上回る超磁力兵器によって文明が崩壊して20年が経った後の世界で、野生児コナンとその仲間たちによる冒険アクションアニメです。
Read Article
天空の城ラピュタ(ジブリ映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『天空の城ラピュタ』とは、1986年に公開されたスタジオジブリ作品。宮崎駿氏が監督、脚本、原作を手掛けた長編アニメです。飛行石という不思議な石を持つシータと、彼女を助けた少年パズー。空に浮かぶとされる島ラピュタ発見を夢見て、飛行機を作っていたパズーはシータと共にラピュタ探しを提案します。そこに空中海賊、政府軍などが飛行石、そしてラピュタを狙い介入。ただの冒険活劇でないところが、数十年経っても衰えない人気を誇っています。
Read Article
となりのトトロ(ジブリ映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『となりのトトロ』とは、1988年に公開したスタジオジブリ制作のアニメ映画。昭和30年代、緑豊かな農村に引っ越してきた草壁さつき、メイの姉妹は奇妙な生き物トトロと出会う。ネコバスも含め、子供の時にしか会えない彼らとの交流、そして少しの成長を描いたもの。爽やかな自然の描写と、それに相反する多くの暗い都市伝説を持つ作品でもある。原作、脚本、監督は宮崎駿。
Read Article
崖の上のポニョ(ジブリ映画)のネタバレ解説・考察まとめ
「崖の上のポニョ」とは、宮崎駿監督によるスタジオジブリ製作の長編アニメーション映画作品。2008年に公開された。藤岡藤巻と大橋のぞみが歌うエンディング主題歌「崖の上のポニョ」は、オリコン週間3位になり話題になった。崖の上の一軒家に住んでいた5歳児の少年「宗介」は、海で魚の女の子「ポニョ」に出会う。ポニョは宗介に恋をし、人間になろうとするのであった。
Read Article
風の谷のナウシカ(ジブリ映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『風の谷のナウシカ』とは、1984年トップクラフト制作の日本アニメーション映画で、宮崎駿監督の長編アニメーション映画第2作である。原作は「アニメージュ」に連載していた宮崎の同名漫画『風の谷のナウシカ』。遥か遠い未来、近代文明が崩壊し「腐海(ふかい)」と呼ばれる菌類の森に世界は覆われていた。その辺境にある「風の谷」で生き抜く少女の生き様を描く。
Read Article
風立ちぬ(ジブリ映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『風立ちぬ』とは、2013年にスタジオジブリが公開したアニメーション映画で、監督は宮崎駿。キャッチコピーは「生きねば。」。主人公の堀越二郎は、幼い頃から飛行機が大好きで飛行機乗りになりたかった。しかし近眼という決定的な欠陥から飛行機乗りの道を諦め、設計者を志すこととなる。そして大学生のころ関東大震災にあい、その時に出会った結核の少女、里見菜穂子と恋に落ちる。大正から昭和へと流れゆく時代に、生と死の間で苦悩する青年を描いた感動作となっている。
Read Article
おもひでぽろぽろ(ジブリ映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『おもひでぽろぽろ』とは、1991年公開のスタジオジブリ作品である。監督・脚本は高畑勲。制作プロデューサーとして宮崎駿も参加している。ひとり旅に出た27歳の私が“小学5年生のワタシ”と一緒に、それまでの歩みを振り返るストーリー。 声優として今井美樹や柳葉敏郎が参加していることも上映当時には話題となった。 キャッチコピーは「私はワタシと旅に出る」。
Read Article
コクリコ坂から(ジブリ映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『コクリコ坂から』とは、2011年に公開されたスタジオジブリのアニメーション映画。監督は宮崎吾朗で、キャッチコピーは『上を向いて歩こう。』。 港南学園高校2年生のメルこと松崎海は、毎朝庭で旗を揚げていた。それは戦争に行ったきり、帰ってこない父親へ向けた信号旗だった。ある日、学校新聞「週刊カルチェラタン」で、自分が旗を揚げる少女として取り上げられていることに気が付く。それは同じ高校の3年生、風間俊が書いた記事だった。メルはこの記事をきっかけに俊を気にするようになり、だんだんと彼に惹かれていく。
Read Article
君たちはどう生きるか(ジブリ映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『君たちはどう生きるか』とは、義母を救うために不可思議な世界を旅する少年の姿を描いた、宮崎駿によるアニメ映画。宮崎が「これで本当に最後」と明言して制作した作品で、宣伝も無く、公式HPも無く、一切情報を隠したまま公開されるという独特の手法で話題となった。 太平洋戦争が激化する最中、牧眞人は父と共に郊外へ引っ越し、そこで叔母で新たに自身の義母となるナツコと再会。どう接すればいいのか互いに戸惑う中、ナツコはいずこかへと姿を消し、眞人は彼女を連れ戻すために謎のアオサギに導かれて異界へと旅立っていく。
Read Article
千と千尋の神隠し(ジブリ映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『千と千尋の神隠し』とは、2001年の夏に劇場公開されたジブリの長編アニメーション映画。この映画は千尋という10歳の少女が神々の世界に迷い込んでしまう物語である。興行収入は300億円を超える業績を生み出し、2003年にはアカデミー賞を受賞した。まさに大作中の大作である。その名作ぶりは2016年のイギリスBBCの投票で、「21世紀の偉大な映画ベスト100」の4位に選ばれたほどとなっている。
Read Article
もののけ姫(ジブリ映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『もののけ姫』とは、宮崎駿、スタジオジブリ原作の長編アニメーション映画作品である。 1997年7月12日全国公開され、1998年の春先までロングラン上映を実施した映画館もあったことで、興行収入193億円を記録し、20世紀日本映画歴代興行収入第1位となった。 アシタカという人間ともののけに育てられたサンが出会い、人間と自然の対立を描いた壮大な作品になっている。
Read Article
ハウルの動く城(ジブリ映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『ハウルの動く城』とは宮崎駿監督、スタジオジブリ製作の日本の長編アニメーション映画作品である。2004年11月20日に全国公開され、興行収入は196億円。スタジオジブリ製作アニメでは「もののけ姫」を抜き、「千と千尋の神隠し」に次ぐ第2位の記録を樹立した。 物語は魔法と機械が混在する架空の世界が舞台。呪いで老婆にされた少女ソフィーと魔法使いハウルの戦火の恋を描く。
Read Article
魔女の宅急便(魔女宅)のネタバレ解説・考察まとめ
『魔女の宅急便』は、1989年に公開されたスタジオジブリ制作のアニメーション映画。キャッチコピーは「おちこんだりもしたけれど、私は元気です」。13歳の魔女キキは満月の夜に自分の住む街を出て、海の向こうの街コリコにたどり着く。そこで「魔女の宅急便」を開業し、挫折を味わい、成長していく。角野栄子の『魔女の宅急便』が原作で、映画では原作よりファンタジー性が抑えられているのが特徴。
Read Article
ゲド戦記(ジブリ映画)のネタバレ解説・考察まとめ
2006年公開、スタジオジブリ作品であり、宮崎駿氏の息子である宮崎吾朗氏が初監督を務めた長編アニメーション映画。国を捨て旅に出た王子アレンと、その旅の途中で出会った顔にやけどを負った少女テルー。二人は旅をするにつれ、自身が抱える辛い過去と向き合いながらお互いの理解を深めていく。互いの心に歩み成長していく姿や、メッセージ性に様々な考え方をもたらす作品。
Read Article
紅の豚(ジブリ映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『紅の豚』は、1992年7月18日に劇場公開された、スタジオジブリ制作・宮﨑駿監督による日本の長編アニメーション作品である。舞台は世界大恐慌に揺れるイタリア・アドリア海。自分自身に魔法をかけて豚の姿になったイタリア人・マルコが偽名「ポルコ・ロッソ」を使い、飛行艇を乗り回す空中海賊「空賊」たちを相手に、賞金稼ぎとして空中戦を繰り広げる。
Read Article
耳をすませば(耳すま)のネタバレ解説・考察まとめ
「耳をすませば」は、1995年に公開されたジブリ映画。原作者は柊あおいである。この映画は、ジブリ作品を作画で支えていた近藤善文の最初で最後の監督作品で脚本・絵コンテは宮崎駿が担当している。ストーリーは、主人公「月島雫」を中心に恋や夢、悩みなどを描いている。誰もが一度は経験したことがある甘酸っぱい青春ストーリーで未だに人気の高い作品だ。
Read Article
借りぐらしのアリエッティ(ジブリ映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『借りぐらしのアリエッティ』とはメアリー・ノートン著書の『床下の小人たち』を原作として、米林宏昌が監督のスタジオジブリ制作アニメーション映画である。最終興行収入は92億5000万円で2011年に日本アカデミー賞最優秀アニメーション作品賞を受賞。とても美しい映像は劇中の音楽とよく合い、見ている人を夢中にさせた。人間に見られてはいけない小人が、人間の家で物を借りながらどのように隠れて暮らすのか、そして短い間に築かれていく小人であるアリエッティと少年の翔との友情と絆を描く。
Read Article
ルパン三世VSキャッツ・アイ(アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ
『ルパン三世VSキャッツ・アイ』とは、モンキー・パンチ原作の『ルパン三世』と北条司原作の『キャッツ・アイ』が時に戦い、時に協力しながら巨悪と対決していく2023年のアニメ作品。怪盗を題材とする有名作品のクロスオーバーとして、公開前から注目を集めた。 「ハインツ・コレクション」と呼ばれる美術品ばかりを狙う怪盗キャッツ・アイの泪、瞳、愛の来生3姉妹。しかしある時、彼女たちが回収した「少女と花束」という絵画がアジトからルパン三世に盗まれる事件が発生。その絵に隠された秘密を巡る大冒険が幕を開ける。
Read Article
アリババと40匹の盗賊(アニメ映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『アリババと40匹の盗賊』(アリババとよんじゅっぴきのとうぞく)とは、1971年に「東映まんがまつり」の内の1作品として公開された、東映動画の劇場用アニメ映画。有名な『千夜一夜物語』の中の『アリババと40人の盗賊』をギャグアニメ化した作品である。 舞台はアリババの子孫アリババ33世が治めるアリババ王国。主人公のアル・ハックは、かつて40人の盗賊の首領をしていた人物である。かつてアリババに奪われた先祖の財宝を奪い返すため、お供のネズミ・カジルや38匹のネコ達と共に40匹の盗賊を結成するのだった。
Read Article
ガリバーの宇宙旅行(アニメ映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『ガリバーの宇宙旅行』(ガリバーのうちゅうりょこう)とは、1965年に東映系の劇場で公開された劇場用アニメ映画。東映動画の劇場用アニメ映画第8作目であり、初の宇宙SF作品でもある。スタジオジブリで長年監督を務めている宮崎駿も製作に参加していた。 主人公の少年テッドは、生きることに”希望”を持たない少年だった。ある日テッドは、かつてさまざまな冒険をしたことで有名なガリバー博士に出会う。そしてのら犬マックや兵隊人形の大佐などの仲間と共に、宇宙に浮かぶ「青い希望の星」に向けて冒険の旅に出るのだった。
Read Article
スタジオジブリ作品のキャッチコピーまとめ
スタジオジブリ作品のキャッチコピーは、コピーライターの糸井重里、スタジオジブリプロデューサーの鈴木敏夫、メイジャーの宣伝プロデューサー徳山雅也などが担当している。ジブリ作品のキャッチコピーは、『魔女の宅急便』の「おちこんだりもしたけれど、私はげんきです。」や、『風立ちぬ』の「生きねば。」など、どれも秀逸なものばかり。ここでは、彼らの簡単な経歴や名キャッチコピー、作品を紹介していく。
Read Article
未来少年コナンの料理・食事・食べ物・飲み物まとめ
『未来少年コナン』とは、宮崎駿が監督を務めた1978年のアニメ作品。アメリカの小説家アレグザンダー・ケイのSF小説『残された人びと』を原作としており、文明崩壊後の世界を舞台に繰り広げられる野生児にして快男児たる主人公コナンの大冒険を描いている。 印象的な食事シーンが多いのも作品の特徴で、ケーキやボルシチといった凝ったものからカエルの干物のような野趣溢れるものまで、場面に合わせて様々な料理が登場する。ここでは、『未来少年コナン』に登場する料理・食事・食べ物・飲み物をまとめて紹介する。
Read Article
ナウシカが招いた死の未来【漫画版 風の谷のナウシカ(ネタバレあり)】
初めてのジブリ作品で、代表作の一つである『風の谷のナウシカ』。ナウシカには映画版と漫画版があり、映画版の内容は漫画版全7卷の中で第1巻のストーリーです。 漫画版では、王蟲や腐海の蟲はなぜ生まれたのか、巨神兵は何のために生まれたのか、ナウシカたちは何者なのか、など映画では描かれなかった衝撃の事実が明らかになります。それを知ったナウシカはある行動に出ます。それは逃れられない滅びの道です。 この記事では、漫画版で描かれた衝撃の結末・ナウシカの決断を解説します。
Read Article
もののけ姫のシシ神の謎についてネタバレ解説・考察まとめ
スタジオジブリ制作の長編アニメーション映画「もののけ姫」。人間と森に住まう神々「もののけ」との対立を描く。劇中の神々の頂点としてシシ神という存在が登場する。シシ神は多くの謎を覗かせつつも最後までその存在がどういうものかを劇中で語りつくされることなく、物語は終了する。人にとって、また神々にとってどういう存在なのかについて掘り下げていく。
Read Article
アダルト・前衛的な表現を追求した『LUPIN the Third -峰不二子という女-』の魅力
日本人なら誰でも知ってるルパン三世シリーズ。 今回はその中でも男女問わず人気のある峰不二子にスポットをあてたアニメシリーズ『LUPIN the Third -峰不二子という女-』について紹介する。 今までのルパンシリーズになかったアダルトかつ前衛的な演出に中毒になること間違いなし。
Read Article
ハウルの動く城の名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ
『ハウルの動く城』とは、2004年公開のスタジオジブリ制作の長編アニメーション作品である。脚本・監督は宮崎駿。 帽子屋の少女・ソフィーは兵隊に絡まれていたところを魔法使いのハウルに助けられるが、魔女の呪いによって90歳の老婆に姿を変えられてしまう。店にいられなくなったソフィーは旅に出、その途中でハウルの動く城に出会うのだった。ファンタジックな世界観や美術、個性的なキャラクターが魅力の作品。ハウルとソフィーの戦火の恋がストーリーの軸となっているため、本作にはロマンチックな名言も数多く登場する。
Read Article
もののけ姫の名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ
『もののけ姫』とは、1997年公開のスタジオジブリ制作の長編アニメーション映画である。原作・脚本・監督は宮崎駿。 中世の日本を舞台に、エミシの村で暮らす少年アシタカが村を襲ってきたタタリ神から村を守ったことで、死の呪いを受けてしまう。呪いを絶つために旅立ったアシタカは、山犬に育てられた少女・サンと出会う。人間と自然の対立を描いた壮大な作品である。本作には、人やもののけそれぞれの立場や考え方を表したセリフも多く、考えさせられるような印象的な名言が数多く登場する。
Read Article
天空の城ラピュタの名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ
『天空の城ラピュタ』とは、1986年公開のスタジオジブリ初制作の長編アニメーション作品である。原作・脚本・監督は宮崎駿。鉱山で働く少年パズーは、ある時、空から降ってきた不思議な女の子・シータを助ける。追われている彼女を助けようとするパズーだが、自分の古い名前がラピュタであることを打ち明けたシータは、敵に捕まってしまったパズーの身代わりとして連れ去られてしまったのだった。本作には、「バルス!」や「見ろ!人がゴミのようだ!」など有名でキャッチーな名言が多く登場している。
Read Article
風の谷のナウシカの名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ
『風の谷のナウシカ』とは、1984年公開のトップクラフト制作の長編アニメーション作品である。原作・脚本・監督は宮崎駿。1982年に『アニメージュ』で連載していた宮崎の同名漫画を原作としている。宮崎駿の長編アニメーション映画としては第2作である。 「火の七日間」という最終戦争から1000年後の世界。近代文明が崩壊し、「腐海」と呼ばれる異形の菌類の森に世界は覆われていた。本作には、この世界の過酷な現状やナウシカの生き様を表した印象的なセリフが数多く登場する。
Read Article
紅の豚の名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ
『紅の豚』とは、1992年公開のスタジオジブリ制作の長編アニメーション作品である。監督は宮﨑駿。1990年に『月刊モデルグラフィックス』で連載された『宮崎駿の雑想ノート』の『飛行艇時代』を原作としている。 世界大恐慌に揺れるイタリア・アドリア海。豚の姿になった「ポルコ・ロッソ」が、飛行艇を乗り回す空中海賊「空賊」たちを相手に賞金稼ぎとして空中戦を繰り広げる。中年男性向けを意識して制作されたため、「飛行機」や「空軍」などロマンがあり、渋い名言も多い。
Read Article
千と千尋の神隠しの名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ
『千と千尋の神隠し』とは、2001年公開のスタジオジブリ制作の長編アニメーション作品である。原作・脚本・監督は宮崎駿。 10歳の少女・荻野千尋は、両親と共に引っ越し先に向かう途中で不思議な世界に迷い込んでしまう。両親を豚にされ、パニックになる千尋だったが、ハクという不思議な少年に助けられる。そして神々が客として集う湯屋で働くことになった千尋は、だんだんと成長していく。10歳の少女千尋が主人公であるため、わかりやすく、ストレートに心に響く名言が多数登場している。
Read Article
マニアックなとなりのトトロの裏設定・都市伝説・トリビアまとめ
『となりのトトロ』とは、1988年に公開されたスタジオジブリ制作の長編アニメーション映画。宮崎駿による長編アニメーション映画第4作である。この『となりのトトロ』には、実際に起きた事件が物語のベースになっているという噂や、トトロは死神でサツキとメイは実は生きていなかった説など、さまざまなトリビアや小ネタ、裏設定・都市伝説などが存在する。ここでは、ジブリファンなら知っておきたいトリビアや小ネタ、裏設定・都市伝説などをまとめて紹介していく。
Read Article
マニアックな千と千尋の神隠しの裏設定・都市伝説・トリビアまとめ
『千と千尋の神隠し』とは、2001年に公開されたスタジオジブリ制作の長編アニメーション映画。原作・脚本・監督は宮崎駿。10歳の少女・千尋が不思議な世界へ迷い込むという物語だが、この『千と千尋の神隠し』には、「湯屋は性風俗産業の場である」、「リンやカオナシにはモデルがいる」など、さまざまなトリビアや小ネタ、裏設定・都市伝説などが存在する。ここでは、ジブリファンなら知っておきたいトリビアや小ネタ、裏設定・都市伝説などをまとめて紹介していく。
Read Article
タグ - Tags
目次 - Contents
- 『ルパン三世 カリオストロの城』の概要
- 『ルパン三世 カリオストロの城』のあらすじ・ストーリー
- 『ルパン三世 カリオストロの城』の主な登場人物・キャラクター
- ルパン三世(CV:山田康雄)
- 次元大介(CV: 小林清志)
- 石川五ェ門(CV:井上真樹夫)
- 峰不二子(CV:増山江威子)
- 銭形警部(CV:納谷悟朗)
- クラリス・ド・カリオストロ姫(CV:島本須美)
- グラフ・ラザール・ド・カリオストロ伯爵(CV:石田太郎)
- ジョドー(CV:永井一郎)
- グスタフ(CV:常泉忠通)
- 園丁(CV:宮内幸平)
- インターポール長官(CV:平林尚三)
- 大司教(CV:梓欣造)
- カール
- カゲ
- 『ルパン三世 カリオストロの城』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- カリオストロ城に潜入し、囚われているクラリスと再会したシーン
- 「今宵の斬鉄剣は一味違うぞ」
- 「光と影を結び 時告ぐる… 高き山羊の 陽に向かいし 眼に我を納めよ」昔から私の家に伝わってる言葉です。 お役に立ちますか?
- 「ヤツはとんでもないものを盗んでいきました。あなたの心です」
- 『ルパン三世 カリオストロの城』の登場する主な乗り物・武器
- スーパーチャージャーつきフィアット・500
- オートジャイロ
- ハーレーダビッドソン・WLA
- シモノフPTRS1941
- S&W M27 .357マグナム 4インチ
- ルガー1900
- UZI
- 『ルパン三世 カリオストロの城』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 制作期間の短さに不満だった宮崎駿
- モーリス・ルブランの小説『怪盗アルセーヌ・ルパン』からの引用
- 『TV第1シリーズ』からのアイデアが盛り込まれている
- ルパン役の山田康雄が本作を大絶賛
- 本作に対しての評価
- 監督宮崎駿の評価
- 原作者モンキー・パンチの評価
- 日本国外での評価(映画監督スティーヴン・スピルバーグ)
- 『ルパン三世 カリオストロの城』の受賞歴
- 『ルパン三世 カリオストロの城』の主題歌・挿入歌
- 主題歌:ボビー「炎のたからもの」
- 挿入歌:大野雄二「サンバ・テンペラード」
- 『ルパン三世 カリオストロの城』の関連映像
- デジタルリマスター版 予告編
- MX4D版 予告篇
- 『ルパン三世 カリオストロの城』の関連サイト