ヒカルの碁(ヒカ碁)のネタバレ解説・考察まとめ

『ヒカルの碁』とは、ほったゆみ(原作)と小畑健(漫画)による日本の少年漫画。集英社『週刊少年ジャンプ』にて連載された人気漫画作品である。囲碁を題材にした作品で、小学生を中心に囲碁ブームを巻き起こした。
テレビアニメ、小説、ゲームなど、様々な形でのメディアミックスも行われている。
平安時代の最強棋士・藤原佐為に取り憑かれた進藤ヒカルが、囲碁を通して出会った人々との中で神の一手を目指して成長する物語。

塔矢 アキラ(とうや あきら)

CV:小林沙苗

日本棋院所属の棋士。1986年12月14日生まれ。いて座。血液型AB型。身長164cm(ヒカルのプロ試験合格時)海王中出身。落ち着いていて礼儀正しくはあるが、囲碁となるととても熱くなる。

5冠棋士塔矢行洋を父に持つ天才少年棋士。2歳から父に碁を習っていたため、小学6年にして既にプロ並みの腕を持っていた。
小学6年の冬、父が経営する囲碁サロン紫水にて進藤ヒカルと出会いヒカル(佐為)に敗北したため、ヒカルの強さに惹かれ追いかけるようになる。

中学入学後、ヒカルと共に修練したいとヒカルに告げに行くが、ヒカルが拒否したため、ヒカルが出場するといった中学囲碁大会でヒカルと対戦するために、中学の囲碁部に入部した。
本来ならば、アキラほどの実力がある者が中学で囲碁部に入り、ましてや大会に出場するなど配慮にかける行為である。院生ですら大会に出場することはできないのに、もはやプロ並みと言われているアキラが出場するのは本来はおかしい。
しかし、ヒカルとどうしても対局したいアキラは、囲碁部でいじめを受けてもなりふり構わずただひたすらヒカルを目指していた。
囲碁大会で念願のヒカルと対戦できたのだが、佐為ではなく途中からヒカルが打ったために求めていた棋力とあまりにも違いすぎることに憤りを感じ、「ふざけるな」とヒカルを怒鳴りつけた。

その後囲碁部を辞め、プロ試験を受け一発合格を果たした。
プロ試験初日、ネットのsaiと対局するためプロ試験に行かず不戦敗となった。
saiとの対局で、その強さに中押し負けをするが、対局のさなか、saiが以前のヒカルに思える時があり、saiはヒカルではないかと疑いだす。
囲碁サロンの常連広瀬から、アキラとの対戦時間にヒカルがネットカフェにいたと聞き、アキラはヒカルに問いただしに行った。
しかし、ヒカルにはぐらかされヒカルにもう目の前には現れないと宣言した。

その後、今度はヒカルがアキラを追いかけるようになり、アキラに追いつくために院生となった。
プロになったものの、目標を失い気が抜けたようなアキラを見た緒方がアキラにヒカルが院生になったことを知らせると、ヒカルより遥か先まで進み、追いつかせないと気迫を取り戻した。

ヒカルがプロ試験を受け始めると、アキラはヒカルの実力が知りたくなり、同じプロ試験を受けている越智を指導することでヒカルの実力を測ろうとした。
自分が指導した越智がヒカルに敗北したと知ると、越智の家まで行き棋譜を見せてもらおうとするのだが越智に拒否され、ヒカルの実力は自分でしか測れないと確信するようになった。

ヒカルが碁から離れ、手合いをサボるようになると、心配したアキラは葉瀬中まで行きヒカルを問い質すが、ヒカルに逃げられてしまう。
その後は、自分が強くなり先に進めばいずれヒカルは戻ってくると信じ、リーグ戦を勝ち進む。

ヒカルが佐為を失った悲しみから立ち直った際、アキラの元に「碁をやめない」と告げに来た時には「追ってこい!」とヒカルに檄を飛ばした。

名人戦1次予選で2年4か月ぶりにヒカルと対局するが、ヒカルの碁の中にネットのsaiの存在が隠れていることに気づき、ヒカルの中にもう1人佐為がいるのだと気づいた。

北斗杯編では、アキラとヒカルは囲碁サロンで頻繁に対局するようになっているが、小学生並みの口喧嘩ばかりしていて仲が悪いように見える。
しかし囲碁サロンの常連がヒカルを馬鹿にしたような発言をすると、ヒカルをかばうような発言をするので、ヒカルのことを生涯のライバルとして認めているふしが見られる。

これまでの実績から北斗杯のメンバーに予選もなしで内定を受けると、これからのことを考えて中国語と韓国語を習い始め、北斗杯の頃には通訳なしで会話できるほどの上達を見せる。

北斗杯では中国戦では大将、韓国戦では副将として戦い2勝を収めている。

日本のプロ棋士

塔矢 行洋(とうや こうよう)

CV:津田英三

日本棋院所属の棋士。九段。塔矢アキラの父。7月29日生まれ。B型。身長178cm。
囲碁界で五冠(名人・十段・碁聖・天元・王座)を持つトップ棋士。
作品の中では「名人」や「塔矢先生」と呼ばれることが多い。

神の一手に一番近い人物と評されている。一人息子のアキラに幼い頃から碁を教え、その実力を認めていたのだが、アキラがヒカルに負けたと知り、ヒカルに興味を持った。
囲碁サロンの前でうろついていたヒカルを緒方が捕まえ、ヒカルの実力を知ろうと対戦するのだが、数手でヒカルが逃げてしまったため、実力を推し量ることはできなかった。
この対局の時ヒカルは、塔矢名人の打ち方がかっこよく、自分も打ってみたいと思いビシッと打ち込んでいる。
しかしヒカルは、この行動は佐為が自分の体を乗取ったと勘違いし、叫び声をあげて逃げ出してしまった。

その後もヒカルに興味を持ち続け、ヒカルの新初段シリーズの時には自ら対戦相手になっている。
この時、佐為が行洋と対戦したがり、ヒカルは佐為に大きなハンデを追わせて戦わせたので、一見するとめちゃくちゃな対局の様に思われるが、行洋はヒカルが何かのハンデを背負って戦っていると見抜いた。ヒカルの背後にただならぬ気配を感じ取り、次は互先でと告げヒカルの評価を下げることはなかった。

緒方との十段防衛戦第3局の前日に、心筋梗塞で入院したため不戦敗となった。

入院時の手慰みにと緒方にネット碁を勧められ、それを知ったヒカルから「sai」と打って欲しいと懇願され対局を承知した。
名を明かさぬ相手との勝負に難色を示した行洋に対し、ヒカルが本気で打って欲しい、などと言ったため、引退を掛けて勝負を受けた。
ネットでのsaiとの対局では、研ぎ澄まされた一手で佐為を翻弄するが半目差で負けると読み切ると投了した。
後に見舞いに来たヒカルに、saiとの再戦を望むが、その後すぐに佐為が消えたため再戦は叶わなかった。

saiのことを得がたいライバルと認め、消えてしまった佐為との対局を待っている。
十段位防衛を緒方に阻止された後、プロを引退。
中国リーグに参加するようになり、世界を飛び回り最善の一手を追求しつつ、後進の指導・育成に力を注いでいる。

緒方 精次(おがた せいじ)

CV:藤原啓治

日本棋院所属の棋士。九段。塔矢行洋門下。アキラの兄弟子にあたる。1月17日生まれ。A型。身長180cm。

次期タイトルホルダーと言われるほどの実力を持つ棋士。クールな性格ではあるが、時折アツくなる場面も。
こども囲碁大会を見に行ったヒカルが、プロでも迷う死活をちらっと見ただけで的確に指したことでヒカルに興味を持つようになった。
後に、ヒカルがアキラに勝ったことや、アキラのヒカルに対するこだわりを間近でみて、アキラに対する起爆剤としてのヒカル、ヒカル自身への興味などにより、ヒカルに目をかけるようになった。
特に、院生試験受験時にはヒカルの後見人となり、便宜をはかっている。
ネット碁にも明るく、saiの存在に興味を持つようになる。
行洋とsaiの対局では、ヒカルが関わっていると気づき、自分にも打たせろとヒカルに迫っている。
囲碁イベントでヒカルと一緒になった時、saiと打ちたいとヒカルに懇願すると、自分が消えることを悟った佐為が対局を承諾。泥酔した状態ではあるが佐為と対戦を果たした(緒方はヒカルと対戦したと思っている)

行洋の持つ十段位を獲得後、引退した行洋の持つタイトル碁聖も勝ち取り、2冠となった。

桑原 仁(くわばら)

CV:納谷六朗

日本棋院所属の棋士。九段。
現役の本因坊位を持つタイトルホルダー。
普段は飄々とした好々爺然としているが、勝負の場では老獪な一面を出し、挑戦者として現れた緒方を翻弄していた。
院生時代のヒカルとすれ違った折に、ヒカルからただならぬ気配を感じ取りヒカルに興味を持った。
ヒカルの新初段シリーズを観戦に訪れ、ヒカルと行洋どちらが勝つか、緒方と賭けをしてヒカル勝利に賭けている。ヒカルの一見めちゃくちゃに見えた対局を、ヒカルがなにかのハンデを背負って対局していると見抜き、ヒカルの評価を下げることはなかった。
ヒカルが佐為の喪失により対局をサボるようになった時も見守り、ヒカルが戦意を取り戻しアキラに会いに行った折も、棋院職員の叱責を宥め、ヒカルに「お前のライバルなら5階におるぞ」とヒカルを庇いヒカル復活を喜んだ。

色紙に書いたサインでは「仁」と書いてあるが、読み方は不明。

倉田 厚(くらた あつし)

CV:岩田光央

日本棋院所属の棋士。四段→七段。
次世代のタイトルホルダーとして期待される新鋭の若手棋士。
年齢はヒカルより7つ上。
ヒカルがプロ試験合格直後の囲碁イベントで、御器曽プロ優勢の碁をヒカルがひっくり返したと知りその対局を見に行った。
碁の内容は御器曽が崩したため、分からずじまいだが、ヒカルが御器曽の勧める碁盤などは偽物と話すのを聞くと、大会関係者に話をして碁盤を引っ込めさせた。
当初はヒカルのことを本因坊秀策の筆跡鑑定士として覚えると言った。
その後、ヒカルとの一色碁を経て、ヒカルの実力を知り、下から追いかけてくるのはアキラだけではないことを知った。
上ばかり意識するアキラにも下から追い上げてくるヒカルの存在の怖さを語り警告した。
北斗杯編では、日本チームの監督としてアキラ・ヒカル・社を率いて戦った。

番外編では倉田の中学時代のことが描かれており、囲碁を知る前は競馬で一位を当てることに熱中しており、授業中に競馬実況を聞いていた(金銭はかけていない)。
囲碁を知ると、始めて2年ほどでプロになるほど急成長を遂げている。

肥満体型で自己顕示欲が強い一面があるが、どこか憎めない愛嬌のあるキャラクター。

森下 茂男(もりした しげお)

CV:北川勝博

日本棋院所属の棋士。九段。和谷や冴木、白川らを門下生に持つ。
タイトル戦の挑戦者になったこともあるベテラン棋士。囲碁界のトップ棋士となった塔矢行洋をライバル視しており、塔矢門下に自分の門下生が負ける事を嫌う。

和谷がヒカルを研究会に連れてきた時は快く引き受け、その後面倒を見ている。
研究会でヒカルの実力を知り、自分の弟子の誰よりもセンスが良いとヒカルを高く評価している。
本因坊戦2次予選ではヒカルと対戦することになり、勝負の場での強さを発揮しヒカルに勝利している。

座間(ざま)

CV:石住昭彦

日本棋院所属の棋士。九段。
王座のタイトルを持つタイトルホルダー。
アキラの新初段シリーズの相手。当初はアキラに華を持たせてやろうと考えていたが、可愛げのないアキラの態度が気に入らず、全力でアキラを叩く。
アキラも善戦するのだが、力及ばず敗退した。
王座位をかけた防衛戦で、行洋の挑戦を受け敗北。王座を行洋に明け渡した。
その後、本因坊リーグでアキラと再戦、底力を見せつけた。
行洋引退により空位になった王座を奪還した。

一柳(いちりゅう)

9xhiroyuki1111
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