加賀鉄男(ヒカルの碁)の徹底解説・考察まとめ

加賀鉄男とは、『ヒカルの碁』の登場人物。主人公の進藤ヒカルより2学年年上で、葉瀬中将棋部の部長を務める少年。中学生ながら公然と喫煙をする不良然とした少年で、校内では「泣く子も黙る加賀」と呼ばれ恐れられている。幼少より将棋が好きであったが囲碁好きの父の命令で囲碁教室に通い、塔矢アキラの次席となるほどの実力を持つ。口は悪いが思い切りがいい性格で、囲碁部を辞め、プロへの道を歩みだすことをためらう進藤ヒカルの背中を押したことも。
加賀鉄男の概要
加賀鉄男とは週刊少年ジャンプで連載された漫画、およびそれを原作としたテレビアニメ『ヒカルの碁』の登場人物。年齢は主人公の進藤ヒカルより2学年年上で、葉瀬中将棋部の部長を務めている。
小学6年生のヒカルが参加した葉瀬中の文化祭で登場し、囲碁で対局する。ヒカルの致命的なミスを逆手に優勢になるも怒涛の反撃で差を縮められ僅差で辛勝する。
コミックス第18巻収録の「掌編」では第2回の主人公を務める。加賀は既に高校生になっているが、将棋部に喝を入れてほしいと頼まれて母校である葉瀬中に戻ってきおり、興味本意で覗いた囲碁部で新規部員獲得の手助けを行った。
アニメ版では喫煙シーンがカットされ、それに関係するセリフも全て変更された。また、原作の初登場シーンは、囲碁盤に火のついたタバコを押し付けるという衝撃的なものであったが、アニメ版では喫煙シーンがカットされているために、タバコをガムに置きかえて放送された。
物語序盤のごくわずかにしか登場しなかったにもかかわらず、ジャンプ誌上の人気投票では上位の常連キャラクターとなっており、「神の一手に最も近いのは?」というランキングでは、ヒカルとアキラを抑えて佐為に次ぐ2位を獲得するなど、単にキャラクターとしての人気だけでなく、囲碁の強さもしっかり認められている。
加賀鉄男のプロフィール・人物像

生年月日:1985年1月8日生まれ(筒井と同学年、ヒカルの2学年上)
血液型:A型
身長:176cm(ヒカルがプロ試験に合格した時点)
家族構成:父、母
CV:伊藤健太郎/石塚理恵(幼少)
ヒカルの2学年上の先輩。囲碁部の筒井公宏とは同学年。区立葉瀬中学校では将棋部に所属しており、部長を務めていた。中学生ながら堂々と喫煙する、堂に入った不良ぶりで「泣く子も黙る加賀」と呼ばれ、校内で恐れられている人物。トレードマークは王将と書かれた扇子。
幼い頃から将棋が好きであったが、囲碁が好きだった父に強要されて囲碁教室に通っていた。そこでの確執が原因で囲碁(と塔矢アキラ)を毛嫌いしている。
しかし教室をやめてからもその実力は健在で、断ってはいるものの、将棋部員でありながら囲碁部で出場する大会の助っ人を頼まれている。
小学6年生のヒカルが参加した葉瀬中の文化祭において登場し、碁盤にタバコ(アニメ版ではガム)を押し付けたことで藤原佐為の怒りを買い、ヒカルと囲碁で対局する。ヒカルのミスを決して見逃さず追い詰めるも反撃に差を縮められ、半目差の僅差で辛うじて勝利。しかしヒカルの強さに興味を抱き、自ら大将として筒井とヒカルを率いて囲碁の大会に出場する。この大会は順調に勝ち進めたものの、決勝で海王中相手に敗北という結果に終わった。
大会後は将棋に専念するとして囲碁部の助っ人はやめているものの、物語上ではしばしば味のある脇役として登場している。
囲碁を強要し、首席になれないことを責め立てる父との確執もあってか、中学生という年齢の割に達観した思考回路を持っており、持ち前の聡明さもあって大会でも見当違いの意見をする他校の顧問を鋭い指摘で論破している。
傍若無人で口は悪いが、思い切りのよい一面があり、囲碁部をやめてプロとして歩み出すことに苦しむヒカルの背を押した。
加賀鉄男の来歴・活躍
囲碁嫌いなのに大会出場

和服でタバコ、しかもそれを碁盤でもみ消すという、おおよそ中学生とは思えない加賀の初登場シーン
幼い頃から将棋が大好きな少年だった加賀だが、囲碁が好きだった父に強要され、塔矢アキラも通っていた囲碁教室に在籍。囲碁の才能の片鱗もしっかりと見せつけるものの、教室では首席のアキラに勝てず次席のままだった。アキラに勝てないことを父に責め立てられているところを偶然本人に見られ、手加減して勝ちを譲られたことでプライドを傷つけられ囲碁教室を辞める。
それだけの仕打ちを受け、さらに結果が出なかったことで父にあっさり切り捨てられたことでの反発心が積み重なり、加賀は大の囲碁嫌いになってしまう。
時は流れ、葉瀬中の文化祭でヒカルと出会い、対局することになった加賀。ヒカルの強さに興味を引かれた彼は、自らが大将となる形でヒカルと筒井を率い、囲碁の大会に出場することになる。
大会では決勝戦まで勝ち残るが、決勝では海王中相手に中押しで敗北してしまう。
悩めるヒカルの背を押す
大会出場後は「将棋に専念する」とし、将棋部に戻っていき、その後は大会の誘いも断った加賀。
各々が日常に戻っていったある日、ヒカルは、自分もプロを目指すために院生試験を受けることを決意するが、院生は学校の囲碁大会などに出場することは禁止されている。
それを失念していたヒカルは院生になるか囲碁部に残るかで迷うが、そこに突然乱入した加賀はヒカルの院生受験を後押しし、実力を見せて部を去れ、と言葉をかけた。
加賀がヒカルを応援しているのを見て、筒井も「迷っているヒカルの背中を押さなければ」と思い直す。そして加賀は、ヒカルに無理やり入部させられた三谷のことも諭し、「最後の勝負」であるヒカル対加賀、筒井、三谷の三面打ちの勝負を承諾させるのであった。
「掌編」で筒井に成りすまして囲碁部の新入部員勧誘
高校生になった加賀は「たるみきった将棋部に喝を入れてほしい」という依頼を受けて母校の葉瀬中へと向かう。
来訪ついでに囲碁部の様子を覗いてみると、そこには先輩たちが引退し、たった一人の部員となった小池と、入部を検討しているものの躊躇する新入生の姿が。どうやら対局をしているものの、小池が新入生に圧され気味で気まずい空気になっていることがわかった加賀は、そのまま無言で部屋の中に入り、3人の前に姿を現した。
加賀が「自分はこの囲碁部で大将を務めたこともある」と自己紹介をしたところ、小池は彼のことを「たった一人で囲碁部を作った伝説の筒井先輩」と勘違いする。
筒井が崇められていることに戸惑いながらも、たった一人で囲碁部を守る小池を手助けしようと思った加賀は特にその誤解を訂正することなく、囲碁部への入部を条件に新入生へと対局を持ちかける。
加賀の圧倒的な強さを前に敗北を喫し、部員になることを決めた新入生。もうひとりの新入生は付き添いの将棋部員だったが、加賀は彼にも自分と将棋で対決し、負けたら囲碁部に入るよう持ちかけた。
こうして、囲碁部はその日のうちに2人の新入部員を手に入れたのだが、翌日その活躍を語る小池とそれを聞いているヒカル達の中での「筒井像」はかみ合わず、新たな謎が生まれるのであった。
加賀鉄男の関連人物・キャラクター
進藤 ヒカル(しんどう ひかる)

小学6年生の時に訪れた葉瀬中の文化祭で加賀と出会い、対局することになる。加賀が碁盤にタバコ(アニメではガム)を押し付けたことで出会いは最悪のものとなったが、その後は彼の強さに興味を持った加賀の企てで、チームメイトとして大会に臨んだ。
ヒカルが院生になるか否かの問題で囲碁部に波紋が起こった際、物腰が優しく優柔不断な筒井に代わり、幕引きとして自身を含めた三面打ちでヒカルと対決する場を設け、苦しむ彼を快く送り出す事に貢献した。
こうした経緯もあり、囲碁部時代のヒカルにとって加賀は、懐深く見守り、強く背中を押してくれた、人生の頼もしい先輩となった。
塔矢 アキラ(とうやあきら)

2歳の頃から囲碁を学び、小学6年生での初登場時、すでにプロ並みの実力を有していた少年。
加賀と同じ囲碁教室に通っており、自身に勝てないことを父に責められる加賀を目撃して対局で手を抜いてわざと敗北。プライドを傷つけられた加賀はこれをきっかけに教室をやめ、囲碁を憎むようになってしまった。
筒井 公宏(つつい きみひろ)

葉瀬中囲碁部の部長。ヒカルが参加した葉瀬中の文化祭に、級友の加賀に振り回される形で登場した。加賀の企てでヒカルを中学生と偽り、念願だった大会への出場を決める。
加賀からはヒカルが副将で筒井は三将といわれるも反発し、副将で大会に参加。加賀から棋力を心配されていたが、負けたのは2回戦のみであり、決勝では強敵の海王中相手に、加賀に言われて定石集を捨てた効果と相手のミスを突いたことで立派に勝利を収める。
将棋部員でありながら囲碁部所属の自身より棋力が高いことから、加賀に大会の助っ人を頼んでいたが、囲碁が嫌いという理由で断られている。しかし加賀としてはまっすぐな筒井に思うところがあるのか、何くれとなく気にかけている。
第18巻収録の掌編では興味本意で覗いた囲碁部において、小池の勘違いから加賀はそのまま筒井を名乗り、新規部員獲得の手助けを行った。
三谷 祐輝 (みたに ゆうき)
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目次 - Contents
- 加賀鉄男の概要
- 加賀鉄男のプロフィール・人物像
- 加賀鉄男の来歴・活躍
- 囲碁嫌いなのに大会出場
- 悩めるヒカルの背を押す
- 「掌編」で筒井に成りすまして囲碁部の新入部員勧誘
- 加賀鉄男の関連人物・キャラクター
- 進藤 ヒカル(しんどう ひかる)
- 塔矢 アキラ(とうやあきら)
- 筒井 公宏(つつい きみひろ)
- 三谷 祐輝 (みたに ゆうき)
- 小池 仁志(こいけ ひとし)
- 矢部(やべ)
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