りんたろう

りんたろう

りん たろうとは、東京都出身のアニメーション監督。「りん・たろう」という表記でクレジットされていることもある。本名は林重行(はやししげゆき)。もともとは映画少年で、一度は普通の会社員になったものの映像業界への憧れを捨てきれず、CMアニメ制作会社を経て1958年に東映動画へ入社。『白蛇伝』や『西遊記』など東映長編アニメの制作に参加した後、手塚治虫が立ち上げた 虫プロダクションへ移籍する。ここで『鉄腕アトム』の演出に深く関わり、さらに『ジャングル大帝』ではチーフディレクターを務めるなど、日本テレビアニメ草創期の中心人物となった。1972年には後の名門スタジオとなるマッドハウスの設立に参加。その後、『宇宙海賊キャプテンハーロック』での成功を経て、劇場版『銀河鉄道999』の監督へ大抜擢される。当時、外部監督が東映長編を手掛けることは異例だったが、作品は社会現象級の大ヒットを記録。主題歌を担当したゴダイゴの楽曲と共に、1970年代におけるアニメブームを象徴する作品となった。映画的な演出と重厚なビジュアルセンス。強烈な光と影のコントラスト、爆発や炎上を大胆に見せるアクション描写、そしてどこか退廃的でロマンチックな世界観に定評がある。SFやダークファンタジーとの相性が非常に良く、特に松本零士作品との親和性は高いと支持を集めた。1996年には、CLAMP 原作の劇場版『X』を監督。同作は終末感あふれる映像美や耽美的な演出でカルト的人気を獲得した。さらに2001年には、手塚治虫原作、大友克洋脚本の劇場版アニメ『メトロポリス』を監督。レトロ未来都市を舞台にした壮大なSF作品で、海外での評価も非常に高いものとなった。80代を超えても創作活動を継続しており、2023年には約14年ぶりとなる新作アニメ『山中貞雄に捧げる漫画映画「鼠小僧次郎吉」』が公開されたことで大きな話題になった。
制作だけではなく、日本映画監督協会会員を務め、京都精華大学マンガ学部客員教授として活躍するなど、後進の育成にも注力している。

りんたろうの関連記事

子タグ