十二大戦(西尾維新)のネタバレ解説・考察まとめ
『十二大戦』とは、原作西尾維新による現代ファンタジー小説、および小説を原作としたアニメ作品である。12年に一度だけ開催される十二大戦。干支の名を宿し、干支にちなんだ能力を持つ12人の戦士たちが、己の命をかけて戦う物語である。廃墟となった街中が舞台で、策謀と殺戮が繰り広げられる。どんな願いでもただ一つだけ叶えてくれる、史上最高のバトルロイヤルが開戦される。
卯のお友達となった亥を、鳥の大群に襲わせ処理をした酉だったが、丑によって倒された後、自分と共にあった鳥の軍勢に自らの身を与え食べさせる。自ら謳っていた「啄んで殺す」を、己の身に与えたのだ。亥の最後の処理を酉に行わせたシーンと同様、鳥が大群で襲撃する怖さを痛感させられるシーンとなっている。
丑「だが正しい事をしていない人間はできないのではなくやらないだけなのだということを自認すべきだがね」
12回目の十二大戦が行われる前、丑は酔っ払って街をふらついていた寅を民間人だと間違えて助ける。その時、寅が丑に「どうすればそんな風に正しい事ができるんでしょうか?」「迷わず…不安を感じず…間違わずに正しい事ができるんでしょうか…?」と、胸の内にずっとあった悩みや苦しみを相談した際に丑が言ったセリフである。
正しい事をしようとする。次に正しい事をする。
人はなんとなく間違ったことをしてしまい、気付いた時には道を誤ってしまうもの。だが、正しい事はしようと思わなければできない。意志がなければ正しい事ができないということ、正しい事をするには、きちんと段階を踏むことが必要だと寅に教える。
丑を庇い寅が卯からの攻撃を受けてしまうシーン
寅は人を殺すことに迷いや不安を覚え、酒におぼれ酔いつぶれながら戦場で戦っていた頃、丑と出会い、漠然とだが正しいことについて教えられる。尊敬する丑を見習って、寅も自分自身しっかりと自立できるように生活を見直し、訓練を真面目に行うようになっていた。その後、丑が十二大戦の戦士として参加することを知った寅は、酒におぼれてしまったことによって追い出された実家に戻って頭を下げ、自分も参加できるように頼み込んだ。しかし、大会の会場で顔を合わせるも、丑は寅の事を覚えてはいなかった。
その後、決闘という形で二人は向かい合ったのだが、自ら舌を噛んでゾンビとなった卯が丑に襲い掛かってきたのに気付いた寅が、丑を庇って刺されてしまう。
寅にとって丑は尊敬する人物で、自分も十二大戦の戦士として参加してでも会いたかった人物だったことがよく分かるシーンである。
『十二大戦』の主題歌・挿入歌
OP(オープニング):パノラマパナマタウン「ラプチャー」
『十二大戦』のオープニングテーマ『ラプチャー』は、4ピースオルタナティヴロックバンドのパノラマパナマタウンの新曲である。この楽曲は音楽配信のみで発売されている。
作詞・作曲を手掛けたパノラマパナマタウンの岩渕想太(Vo,Gt)は、依頼されたその日のうちに原作を読み切ったそうだ。『十二大戦』の第3弾PVにもこの楽曲が組み込まれ公開されている。
『パノラマパナマタウン』プロフィール
2018年1月にメジャーデビューを控えているバンドで、配信開始されてから10日ほどでiTunes Storeオルタナティブランキングで1位を獲得する。
大学に入学した彼らが軽音楽部で知り合いバンド結成し、2014年からライブハウスで活動開始を行っていた。2015年には、オーディションでグランプリ獲得、年末には自主企画の「パナフェス」を敢行し成功させる。2016年に「SHINKAICHI」をリリース、2017年4月に大学卒業を機に東京へと拠点を移した。
「クールなアニメのOPに起用してもらい大変光栄です。超かっこいい曲なんで、これを機に俺たちのことを色んな人に知ってほしいなと思います」とコメント。
出典: natalie.mu
ED(エンディング):Do As Infinity「化身の獣」
『十二大戦』のエンディングテーマ『化身の獣』を歌うのは、爆発的な人気を博した2人組バンドのDo As Infinityで、澤野弘之サウンドプロデュースによる楽曲である。
力強く透き通った歌声とリズミカルなサウンドとなっている。
『Do As Infinity』プロフィール
1999年にデビューした当時は3人組として活躍し、2005年に一度解散するも、2008年には2人組バンドとして再結成をすることとなる。2017年9月には、澤野サウンドプロデュース第2弾のシングル「To Know You」をリリースし、デビュー18周年となるアニバーサリーライブで発表されたのが、シングル『化身の獣』である。
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目次 - Contents
- 『十二大戦』の概要
- 『十二大戦』のあらすじ・ストーリー
- 亥VS卯
- 戌VS酉
- 申VS卯
- 寅VS丑
- 十二大戦の終わり
- 『十二大戦』の登場人物・キャラクター
- 『十二大戦』の12人の戦士
- 寝住(ねずみ) / 墨野 継義(すみの つぎよし) / 「子」の戦士(CV:堀江瞬)
- 失井(うしい) / 樫井 栄児(かしい えいじ) / 「丑」の戦士(CV:梅原裕一郎)
- 妬良(とら) / 姶良 香奈江(あいら かなえ) / 「寅」の女戦士(CV:五十嵐裕美)
- 憂城(うさぎ) / 「卯」の戦士(CV:岡本信彦)
- 断罪兄弟(たつみ きょうだい)兄 / 積田 長幸(つみた ながゆき) / 「辰」の戦士(CV:江口拓也)
- 断罪兄弟(たつみ きょうだい)弟 / 積田 剛保(つみた たけやす) / 「巳」の戦士(CV:鳥海浩輔)
- 迂々真(ううま) / 早間 好実(そうま よしみ) / 「午」の戦士(CV:緑川光)
- 必爺(ひつじい) / 辻家 純彦(つじいえ すみひこ) / 「未」の戦士(CV:チョー)
- 砂粒(しゃりゅう) / 柚木 美咲(ゆうき みさき) / 「申」の少女戦士(CV:早見沙織)
- 庭取(にわとり) / 丹羽 遼香(にわ りょうか) / 「酉」の女戦士(CV:佐倉綾音)
- 怒突(どつく) / 津久井 道雄(つくい みちお) / 「戌」の戦士(CV:西村朋紘)
- 異能肉(いのうのしし) / 伊能 淑子(いのう としこ) / 「亥」の女性戦士(CV:日笠陽子)
- 『十二大戦』の審判員
- ドゥデキャプル(CV:安元洋貫)
- 『十二大戦』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 亥が妹を死に追いやり十二大戦の出場権を得るもその権利を手放すこととなるシーン
- 子「ま、どれだけ戦ってれば十分かなんて人によって違うだろ」
- 申「…できなかったとは言わない。だけど私はそういう力の使い方はしない。大きな力にはそれに相応しい正しい使い方があるのよ寝住君」
- 酉が戌を殺して宝石を奪い去るシーン
- 酉が自分に背中を見せる申を襲えなかったシーン
- 酉が自分の肉体を鳥たちに啄ませるシーン
- 丑「だが正しい事をしていない人間はできないのではなくやらないだけなのだということを自認すべきだがね」
- 丑を庇い寅が卯からの攻撃を受けてしまうシーン
- 『十二大戦』の主題歌・挿入歌
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- ED(エンディング):Do As Infinity「化身の獣」
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