鬼滅の刃 / Demon Slayer: Kimetsu no Yaiba

鬼滅の刃 / Demon Slayer: Kimetsu no Yaiba

『鬼滅の刃』とは、吾峠呼世晴による日本の漫画作品、およびそれを原作とした映画・ゲームなどのメディアミックス作品である。スピンオフの小説・漫画も数多く存在する。
舞台は大正時代。家族を鬼に皆殺しにされ、唯一生き残ったものの鬼になってしまった妹の禰豆子(ねずこ)を元に戻す為、主人公の炭治郎(たんじろう)は鬼を滅する「鬼殺隊(きさつたい)」へと入隊。そこで様々な人や鬼と出会い、次々に新たな「呼吸」と呼ばれる技を会得。そして鍛錬を重ねながら、鬼の首魁である鬼舞辻無惨(きぶつじむざん)を倒す為に戦っていく冒険譚。
『週刊少年ジャンプ』にて2016年から2020年まで連載され、単行本全23巻の累計発行部数は2021年2月時点で1億5000万部を突破。
2019年にテレビアニメ化し、このテレビアニメで人気を確立。老若男女問わず人気を博して「国民的アニメ」と称されるようになる。そして2020年には『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』が公開され、日本歴代興行収入第1位となった。
企業やテーマパーク・各種飲食店などで多様に展開されたメディアミックスや、異例の能舞台化などでも話題を呼んだ。

鬼滅の刃 / Demon Slayer: Kimetsu no Yaibaのレビュー・評価・感想 (4/10)

鬼滅の刃 / Demon Slayer: Kimetsu no Yaiba
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鬼の目にも涙

2020年一大ブームを巻き起こした「鬼滅の刃」。単行本は全23巻である。
それでは、鬼滅の刃について少しストーリーを紹介する。舞台は大正時代、親兄弟と貧しいながらも幸せに暮らしている少年:竈門 炭治郎(かまどたんじろう)が主人公。ある日、親兄弟を人喰い鬼に殺され、唯一生き残ったが鬼に変えられてしまった妹の禰豆子(ねずこ)を人間に戻す方法を探すべく、人喰い鬼を討伐する鬼殺隊(きさつたい)に入隊し、その成長を描いた物語である。
討伐すべきは人喰い鬼の始祖、鬼舞辻無惨(きぶつじむざん)であり、強力な力を有する鬼殺隊隊士「柱」のメンバーと共に数々の鬼との死闘が描かれる。
映画「無限列車編」では、鬼殺隊隊士として初めて「柱」のメンバーである煉獄 杏寿郎(れんごく きょうじゅろう)と任務を共にし、無惨直属の十二人の鬼「十二鬼月(じゅうにきづき)」の下弦の壱の位である鬼、魘夢(えんむ)を討伐するため、無限列車に乗車する。
十二鬼月とは、その強さから上弦(上位6体)と下弦(下位6体)に大別され、最も強い鬼が壱(1)、順に陸(6)番目まで位を授かる。本作の魘夢は下弦の位の中で最も強い鬼である。別名:眠り鬼と呼ばれ、人間を眠らせて自由自在に夢を見せることができる。「柱」の強さを持つ煉獄杏寿郎や、主人公の炭治郎も夢に堕ちてしまった。
鬼に殺されたはずの親兄弟が目の前におり、また幸せな時間が過ぎることに炭治郎は「このまま過ごすことができれば」という思いを抱くようになる。しかし、炭治郎は夢で見た親兄弟の発言に違和感を抱き、自身が夢を見ていることを自覚、また禰豆子が夢に堕ちずにいたことから、彼女の技も相まって炭治郎を目覚めさせることに成功。
煉獄杏寿郎や同じく鬼殺隊隊士として共に旅をする我妻 善逸(あがつま ぜんいつ)、嘴平 伊之助(はしびら いのすけ)も目覚め、魘夢に攻撃を仕掛ける。しかし、彼らが目覚めた頃には時すでに遅く、魘夢は無限列車に乗車する200名の乗客を食らい尽くすため、無限列車と一体化していた。
ここで、鬼を討伐する2つの方法について紹介する。それは太陽の光を当てる方法と、鬼殺隊隊士が有する日輪刀(にちりんとう)で首を落とす方法である。そこで炭治郎と伊之助は、無限列車と一体化した魘夢の首を探すべく列車の前方に向かう。煉獄杏寿郎と善逸、禰豆子は魘夢から乗客を守っていた。
そして列車の前方、石炭が積まれている車両から漂う鬼のただならぬ気配(匂い)に気づいた炭治郎と伊之助は、車両の床に首を見つける。催眠⇔現実を繰り返しながら、炭治郎と伊之助の2人で交互に首を攻撃し、その首を切り、魘夢を討伐することに成功。無限列車も停止し、乗客や炭治郎を含む鬼殺隊隊士の無事も確認し、一件落着のように思われた。
どこからともなく手負いの炭治郎を殺そうと、上弦の参(3)の猗窩座(あかざ)が出現。煉獄杏寿郎に「鬼にならないか」と提案をする。素晴らしい才能を持つ人間が老い、死んでいく姿を辛く見ていられないために鬼になることを提案している、と猗窩座は言う。
各々が上弦の参と柱という強さだけあって、猗窩座と煉獄杏寿郎は目にも止まらぬ速さで攻撃を繰り広げる。しかし、猗窩座の攻撃が煉獄杏寿郎に次々とダメージを負わせ、ついに煉獄杏寿郎のみぞおちに猗窩座の右腕が貫通する。いま鬼になるといえば傷が回復するため、鬼になることを自身に懇願するよう叫ぶ猗窩座。
煉獄杏寿郎は夜明けが近く、太陽の光が間もなく差してくることに気づき、また腕が貫通している状態で猗窩座を捉えることで首を落とそうとする。互いの力がぶつかり合う中、猗窩座は自身の腕を犠牲にして(鬼はすぐに生えてくるが)、煉獄杏寿郎から身を引き、間一髪のところで太陽の光から逃れることに成功。森の中へ逃げたところを、後ろから炭治郎が投げた日輪刀が猗窩座に突き刺さる。炭治郎の「逃げるな」という言葉に激昂するが、太陽の光から逃れるため逃走し、必ず炭治郎を殺害することを誓う。
一方、死期が近づく煉獄杏寿郎は最後の力を振り絞り、炭治郎に生家にいくよう告げる。炭治郎は自身の父親から受け継いだ「ヒノカミ神楽」が何なのか、煉獄杏寿郎に尋ねていたが、歴代の「柱」が残した手記に記されているかもしれないと説明する。
また、自身の弟と父への伝言、そして鬼である禰豆子に対し否定的であったが、列車の中で乗客を守っている姿を見て、禰豆子も立派な鬼殺隊隊士だと炭治郎に告げる。「胸を張って生きろ」、「今度は君たちが鬼殺隊を支える柱になるのだ」という熱い思いを託し、煉獄杏寿郎は最も敬愛していた母親のいるところへ旅立つ。
こうして無限列車編は柱である煉獄杏寿郎の死を以て完結。次なるストーリーは、アニメ第2期鬼の潜む「遊郭編」へとつながっていく。

鬼滅の刃 / Demon Slayer: Kimetsu no Yaiba
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鬼滅の刃とは、愛に溢れた物語だった

「鬼滅ブーム」を巻き起こした吾峠呼世晴作の鬼滅の刃。子供達の間でも話題は常に鬼滅の刃。
一体どんな話なのだろう…と聞いてみたところ、我が子が言うには「鬼退治」。え?桃太郎みたいな話?それが世間を騒がせているの?と、桃太郎話にそこまで興味を持たなかった私ですが…。とある日、友人がinstagramのストーリーズにて「大人買い」と鬼滅の刃のコミックを載せていたことがきっかけで、私はどんどん鬼滅の刃の沼にはまっていく…私の中の鬼滅ブームの始まりでした。その友人から話を聞くと「アニメを子供と一緒に見ていたら子供よりも自分がはまってしまって…今じゃ私のほうが鬼滅という言葉に反応している」とのこと。そして「私の推しは義勇さん?もしも推しがいたら教えてね」と。義勇さんって誰?何者?世の中がステイホームだった2020年のゴールデンウィークに、私はついに鬼滅の刃のアニメを「暇つぶしに見てみるか」という感覚で見始めました。
鬼滅の刃とは、簡単にまとめると「家族が鬼に殺され、唯一生きていた妹は鬼になってしまい、妹を人間に戻す為、鬼と戦う主人公」のお話です。第一話を終えての率直な感想は「つらい」でした。桃太郎と全然違うじゃない!いや、こんな残酷なことってあるのか…そこから当時配信されていた那田蜘蛛山編まで、1日半かけてぶっ通しで見ました。見た人達は涙腺崩壊すると言いますがアニメで、しかも鬼の話で、こんなに自分が涙を流すとも思っていませんでした。
そしてアニメを最後まで見終えたその日に、現在出ているコミックの最新巻まで全て大人買いしました。ゴールデンウィーク中にそちらもすべて読み終えました。つらさの中にある、温かい気持ち。炭治郎が憎き鬼に対しても、想いを寄せているところ。そんなまっすぐな炭治郎に次第に惹かれていきました。そして次第に私の""推し""は炭治郎に…?
私の周りにもまだまだ「すごい流行ってるけど、そこまで見る気になれないんだよね」なんて話す人は多くいます。「男の子が好きな戦闘系の漫画でしょ?」いえいえ、全然違います。子供よりも大人が心打たれる作品です。もしも今でも鬼滅の刃にまだ私が足を踏み込んでいなかったら、きっと今の私は後悔しかしないだろうなぁ…自分が生きているこの時代に、このような作品に出会えたことは、私にとって宝です。

鬼滅の刃 / Demon Slayer: Kimetsu no Yaiba
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とても感情移入してしまい泣けるシーンが多かった

とても話題にあがった「鬼滅の刃」。マンガとアニメで大ヒットし映画化もしました。
こちらの作品は人と人喰い鬼、それから鬼を倒す鬼滅隊と呼ばれる組織によって構成されている物語です。
主人公である炭治郎は家族を鬼に殺され、唯一生き残った妹の禰豆子も鬼にされてしまうという悲しいスタートから物語は幕を開けました。
炭治郎は必死に鍛錬を積み鬼滅隊となり鬼を倒していくのですが、ただ倒すだけではなく、鬼も元は人間であることから鬼に対しても敬意を払っている描写が多々ありました。
とても心優しく、だからこそ胸を打たれました。
この作品ではもちろん人が死んでいくのですが、後半になるにつれて重要なキャラクターでさえも死んだり重症を負ったりしています。
好きなキャラが死んでしまった。といった話もよく聞きます。
それだけ残酷な弱肉強食の世界観で物語が進んでいくのですが、登場人物の過去に遡ることがよくあります。
そこでは悲しい過去の話が描かれることが多く、敵に対しても感情移入してしまい泣けるシーンが多々ありました。
また、戦闘シーンはとても迫力がありマンガでも見てて興奮するほどです。技にも名前があり子供受けも抜群です。

大人気作品の「鬼滅の刃」。まだ読んでない方はぜひ読んでみて欲しいです。

鬼滅の刃 / Demon Slayer: Kimetsu no Yaiba
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涙が止まらない作品です

日本人なら誰でも聞いたことのある人気作品「鬼滅の刃」ですが、この作品は何度も繰り返し見ても涙が止まらない作品です。
映画 無限列車編では、多くの方が煉獄さんの最期に涙を流したと思いますが、漫画での物語もとても泣けます。
無限列車編から炭治郎、善逸、伊之助、禰豆子に関わる柱たちがどんどん登場してきます。
なぜ鬼殺隊になったのか、柱になるまでの物語が描かれており、アニメ1期の最後の柱合会議にしか出てこなかった、第一印象があまり良くない柱もいましたが、物語が進むごとにその柱への印象が全く変わります。
柱だけではなく、上弦の鬼も多く出てきます。
鬼たちにもそれぞれ過去の出来事があり、なぜ鬼になってしまったのかを知ると上弦の鬼ことも好きになります。
ですが、上弦の鬼全員が悲しい過去を持ち、人間に対する復讐のために鬼になったわけでもありません。
中には人間時代に感情をなくしたことにより鬼になった者もいます。
柱の中にも添い遂げる殿方を見つけるために鬼殺隊に入った、など全員が全員、悲しい過去があって今に至るような感じではないのが良いと思います。
柱の中で最初に亡くなった煉獄さんですが、残る柱8人のほとんどの中に煉獄さんとの出会いが大きい柱が多くいるようです。
炭治郎もその一人で煉獄さんの日輪刀の鍔を自分の日輪刀につけてもらったり、煉獄さんに言われた「心を燃やせ」という言葉を戦いの中で思い浮かべるシーンがあります。
鬼にされた妹を人間に戻すために鬼殺隊に入った炭治郎ですが、最終的には禰豆子を鬼にした張本人の鬼舞辻無惨と戦います。
ですが、鬼舞辻無惨との戦いに行くまでに多くの仲間を失いました。
鬼舞辻無惨との戦いでも多くの仲間を失います。
多くの命と引き換えに鬼舞辻無惨を倒したかと思われましたが、最後の最後で炭治郎が鬼にされてしまいます。
「炭治郎の首を斬らなければ」と伊之助が炭治郎に立ち向かいますが、そこで伊之助は炭治郎に言われた「俺たちは家族みたいなものだからさ」という言葉を思い出し、涙を流しながら「ダメだ、炭治郎 斬れねぇ」と心の中で思います。
伊之助の中で炭治郎の存在がとても大きかったということが分かるシーンです。
そこに人間に戻った禰豆子がやってきます。
炭治郎に抱きつき「何にも分からなくてごめんね」と言いながら何とか抑えようとしますが、自我を失った炭治郎には禰豆子の言葉は届きません。
それどころか禰豆子のことを傷つけてしまいます。
禰豆子が人間に戻れたのはある薬のおかげです。
その薬を持っていた栗花落カナヲが最後の力を振り絞り炭治郎の元へ行きます。
カナヲのおかげで炭治郎は人間に戻ることができました。
柱で生き残ったのは、上弦の陸との戦いにより柱を引退した宇髄天元、不死川実弥、冨岡義勇の3人だけです。
それ以外の柱は全員亡くなりました。
普通の生活を取り戻すのにあまりにも多くのものを失いましたが、それまでの戦いの中で感じるものが多くあります。
悲しい作品で涙が止まりませんでしたが、素敵な作品でした。

鬼滅の刃 / Demon Slayer: Kimetsu no Yaiba
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王道の「正義は勝つ」の中にある闇を楽しめ!

週刊少年ジャンプにて2016年11月号から2020年24号まで連載された、吾峠呼世晴氏による漫画作品。
社会現象にもなり作品名を聞いたことのある方は多いのではないでしょうか?
平和な主人公のもとに突如降りかかった「鬼」による家族の惨殺、そして妹の鬼化。
主人公、竈門炭治郎が鬼にされてしまった妹を人間に戻すため、諸悪の根源である「鬼」を退治しその謎を追う物語です。
主人公無双が多い少年ジャンプの連載漫画にしては主要キャラクターがバッサリ死んでいく描写が多く
鬼の血を体内に入れると鬼になるというベタな設定の中で、主人公やその仲間たちが初めから強くない、ぼろ負けする、
想いを遂げられずにたくさんの仲間たちが死んでいく、などダークファンタジー的な要素も良いスパイスとなっています。
コミックスでは鬼を退治する際に繰り出す必殺技の動きまでが伝わりにくく平坦に見えがちでしたが、
アニメ版は作画に定評のあるufotableが担当し、その甲斐あってかなりの美しさで表現されており、社会現象と呼ばれるほどに作品を押し上げました。
その続きである劇場版「鬼滅の刃 無限列車編」は2020年の年間興行収入世界一位を獲得するほど話題になり、日本のみならず世界にも羽ばたいた作品です。

鬼滅の刃 / Demon Slayer: Kimetsu no Yaiba
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共感力抜群、コミュニケーションレス時代だからこそ見るべき作品

日本史の中でも江戸時代、幕末、明治維新といえば人気の時代ですが、鬼滅の刃も大正時代というロマンあふれる時代背景です。かといって堅苦しい言葉ではないのですんなりストーリーが入ってきます。漫画を見るよりもあったアニメをお勧めしたい最大のポイントは映像の美しさです。第1話は深々と降る雪のシーンからはじまりますが本当の雪に見えるほどです。
その美しい自然映像とは全く対照的な惨殺シーン。冒頭からもの凄い展開なので大抵の人は画面に釘付けになっていきます。老若男女共通の話題で楽しめる作品はそうそうないので見ておいて損はないと思います。年配の方には長男、長女の生き方、在り方という点、ゆるがない兄弟愛、師弟の存在など自身の過去の経験から共感できる箇所が沢山あり、自然と涙がこぼれることも。
小さな子供に残虐なシーンを見せられるか、という親御さんがいらっしゃいますが、その残虐なシーンがあるからこそ、その先の正義や闘い続けることの強い信念、仲間との絆、兄弟愛などが強く心に刻まれるので、親子で生死について話あったり、道徳的なことも学べてしまう一石二鳥以上の作品です。

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鬼滅の刃の内容を知らなくても楽しむことができる!「劇場版「鬼滅の刃」無限列車編」

子供たちに大人気な鬼滅の刃ですが、大人でも十分アクションを楽しめる作品となっています。この作品は、家族が鬼によって殺され、妹である竈門禰豆子を鬼にされてしまった主人公の竈門炭治郎が妹を元の人間に戻すために鬼と戦う物語を描いたものです。無限列車編では列車で人間が行方不明になっているという話を聞いて、鬼殺隊である炭治郎、伊之助、善逸が、柱である煉獄杏寿郎と協力して鬼を討伐します。映画もただの戦闘シーンだけではなく、竈門家の家族愛や作品のキーマンである煉獄杏寿郎の強さの秘密なども作品を通して明らかになっていきます。なんといっても一番の盛り上がりシーンは上弦の三の鬼である猗窩座と煉獄杏寿郎の戦いの場面だと思います。私自身は鬼滅の刃の内容を全く知らない状態でこの作品を見ましたが、鬼滅の刃を初めから読むきっかけになりました。鬼滅の刃といえば、様々な呼吸が特徴的だと思いますが、今作品に登場する鬼殺隊の4人の呼吸による攻撃のシーンは迫力満点です。中でも今作品で初めて登場する煉獄杏寿郎の炎の呼吸は見ているこちらまで熱くなるほど興奮するものでした。鬼滅の刃が好きならもちろんのこと、鬼滅の刃をまだ知らないという人にもぜひ見ていただきたい作品です。

鬼滅の刃 / Demon Slayer: Kimetsu no Yaiba
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世代関係なく感動できる漫画

少年誌では王道の主人公が成長し仲間と共に悪を倒すストーリーだが、全てがハッピーエンドではなく容赦ないストーリー展開に序盤から思わず引き込まれる。そして本編だけでは無く味方敵関係なく、登場人物ひとりひとりのサイドストーリーも丁寧に描写されていて皆非常に魅力的に描かれている。読み進めるうちにはじめは気にもしなかったキャラに感情移入して涙する場面も多々あった。
話は○○編といった様に区切りよく進んでいくが、どのストーリーも展開に中だるみする事なく進み読んでいて飽きることはない。それどころか世界観に没頭しながらあっという間に全話読破してしまう。また各ストーリーのみに出てくるキャラ達ですらどれも魅力的で、思わず何度も読み返してしまった。読破し終わる頃には誰もが推しのキャラクターは片手では収まらなくなるはず。敵側のサイドストーリーが全体的に親兄妹への愛や執着が原因になっているものが多く、初めて出てきた時と敗れ倒れていく時の印象がガラリと変わり、逆に悲しくなってしまうほどだった。
完全な悪人は1人も出てこない、けれどもハッピーエンドで終わる人も1人もいない悲しい物語。だからこそ皆が惹かれ、爆発的人気に繋がったのだと思う。

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この映画は現代を表しているのではないか。(劇場版「鬼滅の刃」 無限列車編)

この映画の夢を見せる鬼は、スティーブジョブズを表しているのではないかと思う。
スマホの中で人々に夢を見せて、辛い現実を忘れさせる。現実と戦わずにスマホに夢中にさせる。
夢を見せる鬼を見て、そのようなことを連想した。
イノシシの嘴平伊之助の「そんなことで死ぬな」というのは、そんな機械のようなもので病気になって死ぬなと言っている風に聞こえた。
主人公竈炭次郎の心の正しさ、美しさが、どうしようもない出来事から人々を救うといった内容だったように思う。
この映画には、「良かった」といいながら星を4つつける人が多いのではないかと思う。
上弦の鬼の登場が、唐突すぎて、構成に違和感を感じるのだ。
そこで、この映画が星5つになるためにはどうしたらいいのか考えたのだが、列車のシーンに、ワンカットでも、上弦の鬼が山などから列車を眺めている後ろ姿を入れれば、星5つになるのだと思う。
しかし、それを入れてしまったら、上弦の鬼が出てきたときの感動(或いは動揺)がないので、作品としてはおもしろくなくなるのかもしれない。
しかし、色々な物語を見ても、大体、「いいやつはいきなり現れる。」「悪いやつは徐々に表れる。」というのがセオリーだったりする気がしている筆者は、やはり、伏線で後ろ姿のワンカットを入れてもよかったのかもしれないと思うが、たぶん制作側は、構成の美しさよりも映画としてのおもしろさの方を優先したのだろう。

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原作を見ていなくても泣ける作品

濁りのない、まっすぐな正義の言葉にあなたも感動してみませんか?
「鬼滅の刃」といえば、主人公は「竈門炭治郎(かまどたんじろう)」。鬼となってしまった妹を人間に戻すために、様々な出会いと別れを繰り返し、戦い、傷つきながらも成長していく物語。鬼という空想上の存在を前面に出しながらも、描かれているのは人間の悲しみ、愛、悪、といったような人間模様。そのところどころで発せられる、登場人物たちのセリフがまた、人々の心に突き刺さるのです。たとえば、主人公炭治郎の「失っても失っても 生きていくしかないんです どんなに打ちのめされようとも」というセリフ。これは、幼いながらも多くの悲しみ、苦しみを味わってきた彼だからこそ響くセリフです。
そんな「鬼滅の刃」の映画ですが、実はメインとなる存在は炭治郎ではなかったりするのです。
この作品では、「柱」と呼ばれる鬼を退治する鬼殺隊上層部のうちの一人「炎柱」の「煉獄杏寿郎(れんごくきょうじゅろう)」という人物に焦点を当てたものになっています。
彼の、生き様、人間、まっすぐな正義がぎっしりと詰まった作品、それがこの「劇場版「鬼滅の刃」無限列車編」です。
煉獄杏寿郎は、柱の中の柱といっても過言ではないでしょう。その正義の心は、汚れを全てはねのけるパワーがあります。そしてそれを納得させるだけの強さも持ち合わせています。映画の中で上弦の鬼の一人が、彼に鬼にならないかと誘うシーンがあります。人間は老い、死んでいく生き物だからと。その時の煉獄のセリフがまた心に刺さります。「老いることも死ぬことも人間という儚い生き物の美しさだ」と。まさに今、死に直面しながらも彼は人間であることを選びます。鬼になれば生きながらえるというのに。
彼の強さの元はどこにあるのか、それもまた作中でしっかり描かれています。幼いころに亡くなった彼の母親が、彼に行った言葉「弱き人を助ける人は強く生まれた者の責務です。」。この言葉を彼は心に刻み生きているのです。
そして、彼は最後の最後まで己の信じるまっすぐな正義を胸にこの世を去っていきます。
エンディングで流れる「炎」という曲も、彼を表した内容になっています。
ぜひ、最後までご覧いただくことをお勧めします。
この劇場版をみるだけで、鬼滅の刃の大まかな内容がわかるのも、原作を見ていない人でも楽しめる理由の一つです。見終わったあと、鬼滅の刃の虜となること間違いなしです。
以上「劇場版「鬼滅の刃」無限列車編」のレビューでした。

鬼滅の刃 / Demon Slayer: Kimetsu no Yaiba
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作画と演技が素晴らしい!鬼滅の刃無限列車編!

以前から鬼滅の刃のファンだったため、公開翌日に映画の「鬼滅の刃 無限列車編」を観に行きました。

原作の7巻から8巻にあたる部分です。汽車の中で敵の鬼である魘夢と主人公たちが戦うシーンは、作画だけでも見る価値があります。カメラワークもよく、動きに流れがあります。さすが、これはユーフォテーブルの制作だなと思えるでしょう。
また、魘夢を演じる声優の平川大輔さんの演技が圧巻でした。いい感じに気持ち悪く、恐ろしい感じが表現できていたと思います。優男風なのに、今までの敵より強そうで性格が悪そうだな、というのが伝わりました。特に感心したのは、最後に炭治郎が刀で倒したときの断末魔です。3D立体音響で聴くと、怨念がこもってそうな叫び声が響き渡ります。
そして、シークレットで出てきたキャラクターにも驚かされました。今回花を飾る煉獄さんと対峙する鬼の猗窩座は、声優さんが石田彰さんでした。おそらくですが、今後アニメの続編で人間時代のエピソードをやるにあたり、悲しく悲惨な過去を持つ猗窩座にぴったりだからだと思います。
煉獄さんと猗窩座の戦闘シーンは目で追うのが難しいほどです。アクションも派手なので、まばたきする暇がないくらいでした。

全体的にキャスティングがばっちりで、作画も音楽もよい作品ですが、PG12とはいえ子どもには少しグロテスクかなと思います。大人のファンは原作以上に楽しめるものになったと思いました。

鬼滅の刃 / Demon Slayer: Kimetsu no Yaiba
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日本映画興行収入歴代1位!!納得の映画だった!!

鬼滅の刃のアニメの続編の話となります。
しかし、このアニメを知らなくても十分に楽しめる素晴らしい映画です。
ジブリ作の「千と千尋の神隠し」の興行収入を超えて、歴代1位となりましたが、納得の面白さです。
千と千尋の神隠しの記録が塗り替えられてから、「アニメが歴代1位になるなんて何か嫌だ」というコメントが1部ありますが、その人達は、アニメは小さな子供が見るものだと思っているのでしょう。
この鬼滅の刃に限らず、日本のアニメ業界は進化し続けており、中でもこの鬼滅の刃は子供から大人まで楽しめる映画となっています。
この鬼滅の刃はバトルアクション系となっていますが、それだけの魅力で歴代1位になったわけではないはずです。
このアニメはヒューマン系アニメなのか?と勘違いしてしまう程、登場キャラクター1人1人の成長がしっかり描かれています。
鬼と戦う恐怖に負けずに、妹を守り続けながら戦う炭治郎の人間として成長する姿が細かく演出されていて、さらに主人公だけに肩入れしているわけではなく、他の1人1人のキャラクターに沿った演出もあって、一人一人推しメンができてしまうほどしっかり演出されています。
ぜひ鬼滅の刃を見たことがある人も、ない人も1度映画をご覧になってはいかがでしょうか?
必ず大満足するとおもいます!

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鬼殺隊員三人の成長と、柱煉獄杏寿郎の最期

恥ずかしながら映画公開頃まで、「鬼滅の刃」の存在を知りませんでした。
初めに無料サイトで26話配信されていて何気なく観ていたらあっという間に虜になりました。
まず、時代が大正時代であること。明治時代の産業革命、帝国主義国家の確立を経て、たった15年しかなかったロマンと幻想の時代。
鬼がいてもおかしくないのではないかという設定は無理が無く、すんなり受け入れられました
主人公、炭次郎は家族を鬼に殺され、1人残った妹も鬼となるが、妹への愛の力で、いつか元の姿に戻すため、
鬼を退治する鬼殺隊に入隊、妹を連れて任務を果たしていきます。
今回はテレビシリーズの続編の映画「無限列車編」。
蒸気機関車なかで次々人々が消え、先に送った鬼殺隊員までも行方不明に。
柱煉獄杏寿郎と共に、炭治郎、善逸、猪之助は任務にあたる。
今回は、柱煉獄杏寿郎の、佇まい、信念、揺らがない思い、鬼の中でも格上の上弦の鬼との戦いが、見どころです。
最大の見せ場は、強大な力を持つ鬼の誘惑を受け入れず満身創痍で戦い、炭治郎らに生き様、目標を示すシーンです。
あまりの迫力、真っ直ぐな杏寿郎の揺らがぬ姿勢の美しさ、儚さに、映画会場はすすり泣きの声が止みませんでした。
これから、この映画を見られる方、ぜひご覧ください。
そして、今の得体の知れないコロナ禍でどう生きるべきか考えてみてください。そこに答えはあるはずです。
ハンカチと、マスクをお忘れなく。

鬼滅の刃 / Demon Slayer: Kimetsu no Yaiba
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煉獄杏寿郎について

まず列車内で大量の弁当を食べて「うまい!」を連呼している煉獄には笑いを堪えれませんでした。
しかし、鬼が現れると、先程迄のコメディな空気から一変し柱としての実力を見せてくれます。
また煉獄さんの「炎」と炭次郎の「火」、禰頭子の「爆血」それぞれ綺麗に描かれているので違いを見比べてみるのもオススメです。
炭次郎に呼吸による止血を教えるシーンは優しいお兄さん感が出ていました。
でも、スパルタな時はスパルタな指導をしているので、コミックの外伝を購入してみて下さい。
上弦の三戦は瞬きも出来ない位の激しい戦いで、結末はわかっていても勝って欲しいと応援せずにはいられませんでした。
因みに自分は映画が始まる前にしっかり食べてエネルギーを補給し、上映中は飲まず食わずで全集中で鑑賞しました。
またお母様とのやりとりも厳しい中に母としての慈愛のこもった声、そして戦いの後に現れたお母様の姿には自然に涙が流れてしまいました。
主題歌の「炎」が流れると幼い煉獄さんから今の煉獄さん迄の姿が一緒に流れて行くので、涙の量が増えてしまいました。
自分は上映終了後マスクが濡れてしまったので予備のマスクを持っていくことをオススメします。
二枚以上あった方がいいかもしれません。

鬼滅の刃 / Demon Slayer: Kimetsu no Yaiba
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とても素晴らしい作品。本当に日本一慈(やさ)しい鬼退治

この作品は、週刊少年ジャンプ2016年11号に連載開始、アニメは2019年4月6日に放送開始した作品です。「日本一慈(やさ)しい鬼退治。」「重ねた罪にも、抱擁を。」「非情な結末にも、救済を。」等というキャッチコピーの作品です。
この作品は、ある山で家族と暮らす主人公で竈門家6人兄弟長男の「竈門炭治郎」の家族が鬼に惨殺され始まります。そして唯一生き残った長女「竈門禰豆子」は鬼にされ、エネルギーの為に炭治郎を喰おうと襲ってしまいます。炭治郎の必死の叫びと鬼殺隊の「冨岡義勇」の手により無力化、落ち着いた様子になるも人間の頃のような姿は見せなくなってしまう。炭治郎は妹を人間に戻すため、鬼殺隊を目指すことになる。
炭治郎は義勇の紹介により義勇の師匠「鱗滝左近次」の元で修行する。その間に鬼となった禰豆子は目を覚まさなくなってしまう。
2年後、最終選抜という試練を超えて鬼殺隊となった炭治郎と、鬼は基本行わない睡眠でエネルギーを回復する体質になった禰豆子は二人で鬼殺隊員として任務を行なっていく。そして任務の中で出会い、別れ、そして鬼の真実を知ることになる。
この作品は、人間だけでなく鬼側の過去も戦いの中で明かされていきます。その中には悲しい過去のある鬼も…。敵にも味方にも同情できます。そしてアニメのその後「無限列車編」の映画化も決定しています。
アニメの映画の作画は「空の境界」、「Fate」シリーズでお馴染みのufotableです。映画が始まる前にアニメの一気見や原作の大人買いは如何でしょうか?

鬼滅の刃 / Demon Slayer: Kimetsu no Yaiba
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漫画

2019年大ヒット漫画と言っても過言では無いと思います。
キャラ一人一人にストーリーがあって、そのストーリーが複雑に絡み合って良い作品となっております。また、主人公を取り巻く人々が人情味に溢れ、主人公に感情移入して読んでいける漫画です。
タイトルにもある通り、鬼と人との闘いを描いたストーリーで、舞台は大正から明治にかけての、西洋文化が日本に入ってきた頃と推測できます。人とはどうあるべきか、兄弟とはどうあるべきか、男とはどうあるべきかを考えれる作品であると考えまれます。鬼とは、元は人であった存在なのですが、鬼の死際に、人としての記憶が戻り、主人公はそれに寄り添って鬼の死を見取ります。その一つ一つに濃厚で、鬼に同情してしまい、何度も涙が流れそうになるストーリーです。
特に、主人公が剣技を鍛える際、2人の子供が主人公に稽古をつけます。その2人のおかげもあり、師匠に科された課題をクリアし、鬼狩になるための最終試験に臨む主人公ですが、その最終試験で、何人もの候補生を殺し食ってきた鬼が現れます。主人公はその鬼を倒すのですが、稽古をつけた2人とは、その鬼に殺されてしまった亡霊だったのです。その話は、後々また掘り返され、新事実が判明するのですが...。

鬼滅の刃 / Demon Slayer: Kimetsu no Yaiba
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鬼滅の刃は面白い。ただ…。

社会現象にもなっているこの漫画を、私も流行の波に乗って単行本を全巻読破しました。最初の10巻くらいを読んだ感想は、「流石話題になるだけあるなあ」と、とても満足しました。
バトルシーンの白熱さは読んでいるこちらにも緊張感が伝わってきて、次から次へと展開が気になりました。登場人物のキャラもとても魅力的で、これほど好きなキャラクターが多い漫画も珍しいと感じました。
ただ人に勧めたいかと聞かれれば、意外とそうでもありません。それはなぜか。
感動を誘うシーンがほとんど死に纏わる展開だからです。
もちろん、登場人物が死ぬことが悲しくてこう言っているのではありません。ただ私は、登場人物が死ねば面白くなるという構図になってしまっている気がして、心の底から好きといえる作品とは思えなくなりました。
私が思うに、この世で最も感傷的なことは、人が亡くなることだと思います。この作品はその展開が最後の方に何度も訪れます。幾度となく訪れるので、私は正直「この作者は死ねば展開が面白くなると思っているのではないか」と感じてまいました。かといって、命のはかなさの表現も伝わりませんし…。
もっといえば、何度も同じような(死ぬ)展開で読者を感動させるお涙頂戴感があり、独自性がないとも感じるようになってしまいました。

鬼滅の刃 / Demon Slayer: Kimetsu no Yaiba
10

鬼滅の刃最高!!

主人公の竈門炭治郎が自分の家族を鬼に殺され、唯一生き残ったが鬼になってしまった妹のねず子を背中にしょい、妹を元に人間に戻すため、家族を殺したきぶつじ無惨を倒すため、鬼殺隊の一員になって鬼と戦っていく物語です。私がこの作品でとても気に入っているのが悪者であるはずの鬼に関してもストーリーが挿入されているところです。本作で出現します鬼は、実は元の姿は人間であり、みんなきぶつじ無惨の血によって鬼に変えられてしまっています。しかし、どの鬼も我々人間からも同情されるような悲しい過去、つらい過去があります。
原作の漫画でも、アニメでもその過去をストーリーとして出していますが、私自身も読んでいてとても過去の自分に近いものを感じた所もあり、心に来るものがたくさんありました。恐らくこの鬼滅の刃を知らない方々はこの鬼の悲しい過去などのストーリーを見れば、作品のすべてを見ようと思うのではないかと思っております。それも一匹一匹のすべての鬼が全く違う過去を過ごしており、この作品の大きな見どころです。
主人公の炭治朗もとても人思いでやさしい性格の持ち主で、鬼と対峙するときも鬼から悲しい過去などを感じ取って戦いに応じることもあります。それもまた見所です。ぜひ鬼滅の刃を知らない人も一度見てもらいたいです。

鬼滅の刃 / Demon Slayer: Kimetsu no Yaiba
10

めっちゃ面白いです!

主人公の竈門炭治郎は長男であり、お父さんが亡くなってしまったので、家計を支えるために、住んでいる山から街の方に炭を売りに行っている間に、鬼に家族を殺されてしまいました。唯一息があった禰豆子を助けようとしたが、突然鬼になってしまい、禰豆子を普通の人間に戻すために鬼と戦うお話です。
炭治郎は兄弟愛や家族愛、仲間も思う気持ちがとてもつよく、思いやりがあり、見ていると優しい気持ちになりました。
強い相手にも果敢に立ち向かい、勇気をもらえるお話です。
とても感動するお話ですが、泣けるばっかりじゃなく面白い所もいっぱいあって、まさかアニメを見ない私がこんなにアニメにハマるとは思いませんでした。
鬼滅の刃に出てくるキャラクターは、個性豊かで、面白くて、かっこよくて、可愛くて、みんな根はとても優しくて、色んな過去を抱えていて、一人一人の過去をだんだん知っていき、普段のみんなからは想像出来ないほど、みんな小さい頃から辛い思いをしている事が多く、毎回泣きました。そしてみんなの事がもっともっと好きになりました。こんなに感情移入するアニメは本当に初めてでした。言葉だけではあまり伝わらないかもしれないですが、本当にオススメです!見たらハマると思います!

鬼滅の刃 / Demon Slayer: Kimetsu no Yaiba
10

アニメしか見てないけど、とにかく良かった!

1話から家族が鬼に食い殺されるという急展開。
唯一生き残った妹の禰豆子(ねずこ)は鬼になってしまう。
混乱する状況の中、鬼を殺すために来た「鬼殺隊」の富岡義勇(とみおかぎゆう)がやってくる。
妹を殺そうとする富岡に非力ながらも歯向かうが、倒せずに力尽きてしまう。
鬼になり理性を失ったはずの妹、禰豆子は富岡から離れて炭次郎を守ろうと富岡を威嚇する。
その姿に富岡は何かを感じ、禰豆子を殺すことをやめて自分の師匠である鱗滝(うろこだき)を訪ねるよう提案する。
鬼殺隊に入り、なんとか妹を人間に戻す方法を探しだし、必ず成し遂げると固く誓う兄の炭次郎。
修行だけで2年の月日が流れ、最終課題は今までの教え子が誰も切れなかった大岩を刃を使わずに技だけで切ること。
師匠である鱗滝は試験に合格してから、実は今までの教え子が最終試験で命を落とし帰ってこなかったことが心配でわざと厳しい修行を炭次郎にさせていたことを語るのだった。
鬼殺隊の入隊試験にも無事合格し、活動する。
普通なら敵である鬼に対して並々ならぬ殺意が湧くはずが、炭次郎は違う。
敵にすら同情してしまうほど優しすぎる。
技の迫力はどれもとても魅力的。
鬼が殺されると毎回、人間だったころの回想が入るけど、その事情も泣ける。

鬼滅の刃 / Demon Slayer: Kimetsu no Yaiba
10

次が読みたくなる漫画

最近では登場人物のコスプレまでする人が出てくるほど人気急上昇中の漫画鬼滅の刃。なんといっても出てくるキャラクターが主人公だけでなく脇役の子たちまでどの子も個性的で魅力的な人たちばかりなんです...!実際に鬼滅の刃を読んでいる友達に聞いてみたりネットで調べてみると、推しのキャラクターが一人ひとり違ったり、〇巻だけにちらっと出てきたこのキャラクターが好き、などと全く予想もしていなかったコアな意見が聞けて楽しいものです。最初は、なんのきなしに読み始めた漫画ですが読み始めると止まらなくなり気づいたらまんまとはまってしまっていました。笑 簡単に言ってしまうと、もともとは人間だったが鬼にされてしまった者とその鬼を滅亡させようと戦う人間のお話です。この一文だけ見ると、"あー、よくあるやつね"と思うかもしれませんが、ただ鬼を殺していくというものではなく、鬼にも望んで鬼になった者やまたそうではなく鬼にされてしまった悲しい者もいてそれぞれの鬼にストーリーがあるのです。人間を食べてしまう鬼にも人気があつまるのはこのように鬼にもそれぞれ違ったストーリーがあったりなんとなく共感できる部分があるからなのかなと思います。また、鬼にも情けをかける心やさしい主人公でもある単治郎と、鬼にさせられてもなお、心を持ち人間を食わないという精神力をもつ単治郎の妹である禰豆子の絆や成長を今後も見守っていきたいと思わせてくれる漫画です。

鬼滅の刃 / Demon Slayer: Kimetsu no Yaiba
10

鬼滅の刃の推しについて

鬼滅の刃、蟲柱である胡蝶しのぶ、彼女は強い女性そのものだと思う。
鬼に親を殺され、花柱である姉、胡蝶カナエを殺され、鬼を憎む思いと姉の最期の願いである「人も鬼も仲良く」という相反する感情を抱きながら、戦い続けていた。
最終決戦に備え、鬼に対して猛毒である"藤の花"の毒を体に貯め続け、継子である栗花落カナヲに「鬼の頸を切って」と託した。
姉の仇である鬼との戦闘で命を落とすが、彼女の願いはカナヲだけでなく、伊之助にも届いていた。
戦闘に勝利した後、カナヲがしのぶと姉・カナエの髪飾りを抱き締めて涙し、姉さんと呼ぶシーンは本当に感動した。
カナヲが己の心の声(意見)を口に出せる様になったのは、主人公とのやり取りの後だが、それ以前のしのぶとカナエの愛情も関わっているのだろうと思った。

華奢な体に細い両手両足、鬼を殺せないと嘆きながらも戦いに身を投じる彼女。
頸が切れずとも、己の力で鬼を殺す毒を作り出し、柱まで上り詰めた彼女。
姉の仇を一人では殺せぬと察し、姉が買った栗花落カナヲに思いを託し、自らを犠牲に仇を取った彼女。
蝶の様に美しい彼女が、天国で姉と両親に再会する描写は本当に感動した。

彼女は本当に美しい女性だ。

鬼滅の刃 / Demon Slayer: Kimetsu no Yaiba
10

何度でも読める

アニメ化されてから、視聴しましたが、4回見返しています。そのぐらい面白いです。OPは何度きいても鳥肌が立つぐらい興奮します。、声優も書くキャラクテーにピッタリです。また、主人公や、その仲間たちのセリフが心に響きます。
実は最初の1話を見たときに、見るのを一度やめています。暗い話や、怖い話が苦手なので、1話を見たとき暗い、やめようと思いました。しかし、職場の人のススメや、OP曲を聞いてみてもう一度見てみようかなと思い、再挑戦してみました。3話のときのサビトのおめんを切ったときに岩が切れていたのを見て、ものすごく鳥肌が立ったのを覚えています。鬼が死ぬ感じはグロテスクなのであまり好きではありませんが、それを超えるぐらい内容が面白いです。また善逸・伊之助との絡みは最高ですし、カナヲと炭治郎の絡みも好きです。鬼のネズコを連れているのを、鱗炊さん・富岡さんが命をかけている手紙も感動しました。富岡さんのあのクールな感じはたまりません。柱の人たちと違う、と言っている真相もすごく感動しました。そこからみんなと仲良くしようとする富岡さんかわいい。
漫画はアニメの続きの7巻から読み愛読しています。10月に映画化されるのでぜひ見に行きたいです。

鬼滅の刃 / Demon Slayer: Kimetsu no Yaiba
10

残酷な現実に立ち向かう少年漫画

最新刊のネタバレも含まれていますので、閲覧に注意してください。
数々の少年漫画を見てきましたが、鬼滅の刃は衝撃的でした。まず、ラスボス鬼舞辻無惨がラスボスであるにも関わらず、小物すぎるところです。何か自分の野望を実現したいとかや鬼の世界を作りたいというわけでもなく、唯々、自分が生き延びるためだけに人を平気で大量に殺し、鬼を増やし、有能な鬼の部下を平気で使い捨てるところがとても斬新でした。おまけに部下の使い方も下手糞で、もっとうまく使えば主人公や仲間を絶滅させることができたのでは、とも思いました。
極めつけに、鬼舞辻無惨は、主人公たちに「しつこい。お前は生き残ったのだからそれでいいだろう。」と無茶苦茶なことを言ってのけます。主人公の大切な家族や仲間を殺して奪った本人が、「復讐なんてみっともないからやめろ。」なんてことを言うんです。ここまで、人を不愉快な気持ちにさせるラスボスはそうそういないでしょう。
また、鬼滅の刃を描いている作者自身が主人公や仲間に対してとても残酷で容赦がないです。これでもかというほど、悲劇を見せつけ、読者の心をえぐり取ります。主人公たちは残酷な運命に逢いながらも、鬼舞辻無惨を倒すために自分たちの命をかけて、100%以上の力を発揮して必死になって戦う姿に胸を打たれます。
また、主人公の仲間のキャラクター達が個性的でとても魅力的です。特に、主人公が所属する組織、鬼殺隊のトップに君臨する「柱」のメンバーが魅力的です。どのキャラクターも魅力的だから、絶対に自分が好きになるキャラクターが1人は出てくると思います。お気に入りのキャラや仲間が死んだり、ひどい目にあったりするときの心のダメージが計り知れません。自分を犠牲にして戦う姿はとても痛ましく、もうこれ以上死なないでほしいと願いました。
人気のキャラクターを情け容赦なく次々と殺していったからこそ、読者は心を打たれたのではと思います。