漫画
2019年大ヒット漫画と言っても過言では無いと思います。
キャラ一人一人にストーリーがあって、そのストーリーが複雑に絡み合って良い作品となっております。また、主人公を取り巻く人々が人情味に溢れ、主人公に感情移入して読んでいける漫画です。
タイトルにもある通り、鬼と人との闘いを描いたストーリーで、舞台は大正から明治にかけての、西洋文化が日本に入ってきた頃と推測できます。人とはどうあるべきか、兄弟とはどうあるべきか、男とはどうあるべきかを考えれる作品であると考えまれます。鬼とは、元は人であった存在なのですが、鬼の死際に、人としての記憶が戻り、主人公はそれに寄り添って鬼の死を見取ります。その一つ一つに濃厚で、鬼に同情してしまい、何度も涙が流れそうになるストーリーです。
特に、主人公が剣技を鍛える際、2人の子供が主人公に稽古をつけます。その2人のおかげもあり、師匠に科された課題をクリアし、鬼狩になるための最終試験に臨む主人公ですが、その最終試験で、何人もの候補生を殺し食ってきた鬼が現れます。主人公はその鬼を倒すのですが、稽古をつけた2人とは、その鬼に殺されてしまった亡霊だったのです。その話は、後々また掘り返され、新事実が判明するのですが...。