昭和仮面ライダーのインパクト大な幹部怪人・ボスまとめ【キングダーク、他】

ゾル大佐

演者：宮口二郎

ショッカー初の大幹部。「ショッカー最高の実力者」と言われており、ナチス・ドイツの将校をモチーフとした軍人。

武器は鞭で、改造人間すらも一撃で倒せる。ナイフの投擲も得意。改造人間を打ち抜くとされる拳銃も持っているが、一度も使っていない。
返送術の名人でもあり、顔写真と音声データさえあれば、誰にでもなれる。

本名はバカラシン・イイノデビッチ・ゾル。武器として使っている鞭は、アドルフ・ヒトラーから貰ったものという裏設定がある。

怪人狼男

ゾル大佐が変身したオオカミをモチーフとした改造人間。別名、鮮血怪人。書籍においては「黄金狼男」や「金色の狼男」などといった名称が使われている。

指先から弾丸を放つことができ、肉弾戦においては仮面ライダー2号と互角以上に渡り合った。

死神博士

演者：天本英世

ショッカー日本支部の2代目大幹部。「怪人作りの名人」との呼び声も高いマッドサイエンティスト。西洋占星術や催眠術にも精通している。

武器は1000ボルトの電流を放てる鞭と大鎌。瞬間移動能力を持っているが、一説ではマントの機能によって姿を隠しているだけとも言われている。

幼少の頃から訪れた場所で死人が多発していたため、「死神」というあだ名が付いたという裏設定がある。妹の蘇生術を探し求めるなど、家族への愛情は深かった。

なお死神博士が使っている鞭は、演者がエジプトで購入した私物。

イカデビル

死神博士が変身した怪人。頭部に隕石誘導装置が埋め込まれており、自由自在に隕石を降らせることができる。

イカをモチーフとした怪人であるため、墨を吐いたり、職種を鞭のように操ったりといったことが可能。

ライダーキックを手で受け止めることで無力化する「キック殺し」という技がある。

死神博士の正体は当初「ノコギリザメス」だったが、藤岡弘氏の失踪によって、登場予定だった66話の撮影ができなくなった。その結果シナリオを繰り下げるを得ず、「ノコギリザメス」は「ギリザメス」として登場することになった。

地獄大使

演者：潮健児

ショッカー日本支部の3代目幹部。モチーフはファラオ。幹部の中で最も登場期間が長く、死神博士と並んで人気が高いキャラ。

指揮能力はショッカー幹部随一で、自ら前線に赴くことも多い。電磁鞭とアイアンクローを武器に戦う。

部下に対して気さくに声をかけたり、人質に対しても礼を尽くすなど、人間性も持ち合わせている。

死神博士とは仲が悪い。

本名はダモンで、かつてはいとこのガモンと共に犯罪を行っていた。ゲリラ軍の大佐になった後、仲間の裏切りで死亡し、ショッカーの改造手術によって蘇ったという裏設定がある。

ガラガランダ

地獄大使が変身したガラガラヘビの怪人。登場当初は地獄大使とは別人であるかのように振舞っていた。

猛毒を武器としており、右手の鞭は鋼鉄すら砕く。仮面ライダー1号を鞭を使って苦しめた。なお書籍によっては鞭ではなく、鉤爪と書かれていることがある。

ブラック将軍

演者：丹羽又三郎

ゲルショッカー日本支部の大幹部。指揮杖を武器とすることが多く、優れた指揮能力を持つ。策略家の一面もあり、仮面ライダー1号・2号を追い詰める作戦を何度も打ち立てた。

冷酷な性格ではあるが、軍人としての信念も持ち合わせており、1号と2号をして「勇敢だった」と言わしめたほど。

なおロシア帝国の元将軍という裏設定がある。

ヒルカメレオン

ヒルとカメレオンをモチーフにした怪人。なぜか左手はハサミ状になっている。ブラック将軍の正体怪人でもある。

人の血を吸って怪人を復活させる能力、保護色によって体を消す力を持つ。

ショッカー・ゲルショッカー大首領

声：納谷悟朗

ショッカーの大首領で、物語後半はゲルダム団と組んでゲルショッカーを組織。

ショッカー時代は大幹部ですら謁見できなかった存在。当初は赤の三角頭巾で現れ、その下に無数の蛇をまといし単眼の素顔がある。

ショッカー・ゲルショッカーの首領ではあるが、戦闘力はほとんどない。

ドクトルG

演者：千波丈太郎

初代日本支部長で、デストロン唯一の生え抜き大幹部。元々はドイツ支部にいた。元ナチスの軍人。

悪魔の頭脳を持つと称されており、通常怪人の約3倍の戦闘力がある。そのため人間態でも仮面ライダーV3と互角以上に渡り合える。

いくつかの裏設定がある。ドイツの名門貴族出身で、「サソリ屋敷」と呼ばれる城でサソリ毒の研究をしていた。その研究の過程で妻を殺害。ナチス崩壊後にデストロンに加入し、チベット産の猛毒「ルガー」を開発した。

カニレーザー

「悪魔の戦士の精霊の儀式」によって、ドクトルGが変身した怪人。人間時とは違い、サソリではなく、カニがモチーフとなっている。

剣と盾、戦斧の他、レーザー光線や溶解泡を武器として使う。V3を苦しめるほどの強さを持つ。

なお予断だが、サソリモチーフのドクトルGがなぜカニの怪人になったのかとクレームが殺到したらしい。演者自身も疑問に思ったという。

キバ男爵

演者；郷鍈治

「ドーブー教」の大魔術師で、キバ一族の長でもある。ドクトルGの後に次ぐ日本支部の2代目大幹部。

1日1回は血を見ないと気が済まない残忍な性格でありながら、部下の怪人の死には悲しみを見せるなど、慈悲深い一面もある。

ロシア帝国出身の男爵で、ゲルショッカーの幹部ブラック将軍とは面識がある。ロシア革命の際、ブラック将軍と共にアフリカ大陸に行き、ケニアの地で呪術を学ぶ。なおこれらは裏設定であり、劇中では語られていない。

吸血マンモス

キバ男爵が変身した怪人。小型ミサイルや火炎弾、猛毒や血の霧など多彩な能力を持つ。

また怪力の持ち主でもあり、たった一撃で地震を引き起こすことができる。

ツバサ大僧正

演者：富士乃幸夫

「まんじ教」の教祖にして、ツバサ軍団を率いる長。日本支部の3代目大幹部。

あらゆる呪術を会得しており、髪を自在に伸ばしたり、超音波を出したり、風速60キロを超える風を引き起こしたり、吸血コウモリを操ったりなど、多彩な力を持つ。

200年前のヨーロッパ出身で、キリスト教の元牧師。その思想ゆえにローマ正教から迫害を受け、200年もの間幽閉されていた。
1万匹のコウモリと共に人の生き血を啜り、その結果、超常的な力を身につけ、チベットで「まんじ教」を開く。なおこれは裏設定である。

死人コウモリ

ツバサ大僧正が変身した怪人。吸血コウモリを操る能力を持ち、自由自在に空を飛ぶ。

空中戦で一度はV3を圧倒したものの、新伎によって敗れ去る。

ヨロイ元帥

演者：中村文弥

「ヨロイ一族」の長で、4代目大幹部。たとえ部下でも、失敗をした者は容赦なく始末する。

デストロンの科学者であった結城丈二を危険な存在と見ており、地位を脅かされる前に排除しようと目論んだ。その結果、結城丈二は反逆者となり、ライダーマンとなった。

新幹線を壊す鉄球と飛行機を墜落させるレーザー砲が武器。

モンゴルの英雄ジンギスカンの子孫並びに殺人嗜好者という裏設定がある。

ザリガーナ

ヨロイ元帥が変身した怪人で、ザリガニをモチーフとしている。燃える泡を出すことができ、左手のハサミを武器として戦う。

背中の甲羅を敵に投げる「甲羅崩し」という技がある。

デストロン首領

声：納谷悟朗

デストロンの首領にして、かつてショッカー・ゲルショッカーを率いていた大首領でもある。

当初は姿を見せず、デストロンのレリーフであるサソリ像から命令を与えていた。

正体は白骨に心臓と電子頭脳を内蔵した正体不明の怪人。こちらも幹部勢と比べると、戦闘力は高くない。

アポロガイスト

演者：打田康比古

GOD機関の大幹部にして、GOD秘密警察第一室の室長。「GODの殺人マシーン」と呼ばれており、モチーフは太陽神アポロ。

仮面ライダーシリーズ初のライバルキャラで、劇中において、仮面ライダーXと何度も戦っている。

戦闘時以外は白スーツに黒ネクタイの青年の姿をしている。「アポロ・チェンジ」の掛け声で、アポロガイストに変身する。

武器は銃のアポロショットと盾のガイストカッター。復活後はアポロマグナムとガイストダブルカッターを使う。

当初は数話の登場予定だったが、その人気の高さゆえに登場期間が長くなっている。

なお本来の姿は人間で、元警察官という裏設定がある。

キングダーク

声：和田文夫

アポロガイストが倒された後にやってきたGOD機関の大幹部。GOD機関を再編成し、アポロガイスト時代の神話怪人とは違う悪人怪人を操る。

巨大なロボットで身長は6メートル、もしくは26メートルとされている。破壊光線や毒ガス、ロケット弾など、多彩な武器を駆使して戦う。

南原光一博士の作ったRS装置を求め仮面ライダーXと繰り広げ、最終的にRS装置を体内に組み込むことに成功した。

なお横になった姿は、実物大のセットを作って撮影された。立って動くシーンは、気ぐるみで撮影されているため、若干質感が異なっている。