マッシュ・レネ・フィガロ(ファイナルファンタジーVI)の徹底解説・考察まとめ

マッシュ・レネ・フィガロとは、スクウェアから1994年に発売されたロールプレイングゲーム『ファイナルファンタジーVI』の主要キャラクターの1人で、格闘家として修行を重ねたモンク僧である。フィガロ国王エドガーの双子の弟であり、10年前に自由を求めて城を出た後は、師匠ダンカンの元で必殺技の鍛錬に励んでいた。師匠を手に掛けた兄弟子バルガスを追っていた際に、兄エドガーと再会したことがきっかけで「反帝国組織リターナー」の一員に加わり、エドガーや仲間達と共にガストラ帝国に立ち向かうことになる。

有名な格闘家であり、マッシュが尊敬している師匠。白い長髪に髭をたくわえた老人だが、豪快で明るい人物。実の息子バルガスに殺害されたと思われていたが生存していたことが世界崩壊後に判明し、修練小屋では元気な姿を見ることができる。ダンカンが死んでしまったと思っていたマッシュは再会時に思わず涙ぐむ場面もある。マッシュには最強の必殺技である「夢幻闘舞」を授け、「ケフカをぶちのめせ」と激励する。また、再会時に「裂けた大地に挟まれようとも力でこじ開ける」という言葉を発しており、マッシュも全く同じ言葉をセリスとの再会時に発している。強靱な体だけでなく、マッシュの明るく前向きな心のあり方はダンカンからも影響を受けていることがうかがえる。なお、ダンカンが生きていたという情報は、サウスフィガロにいるダンカンの妻から聞くことができる。

ケフカ・パラッツォ

出典: stat.ameba.jp

破壊と残酷を好むケフカはドマ城に毒を流した張本人である。

ケフカはガストラ帝国の魔導士であり、今作においてラスボスとなる存在。笑い声が特徴的で、道化師のような格好と化粧をしており子供のような話し方をする。魔導実験初期の人造魔導士であるために、魔導の力を注入した際の副作用によって精神崩壊を起こしている。幼稚かつ残忍な性格であり、身勝手な行動を度々起こすために帝国兵士からの信頼も乏しい。敵も味方も関係なく攻撃対象になり、目の前で命が失われる様や破壊されていく様子を楽しむというとんでもない残虐性を持つ。幻獣を魔石に変えて次々に殺害し、更には同じ帝国の人間であるレオ将軍をも殺害、挙げ句の果てには魔法の神ともいえる「三闘神」の力を手にしたことでガストラ皇帝さえも殺害した。ストーリー前半は凶悪ながらもコミカルなキャラクターとして存在していたが、世界崩壊後には「裁きの光」によって自分に逆らう者達を一瞬にして破壊、虐殺する恐ろしい存在となった。多くの人々がケフカの「裁きの光」に焼かれることを怯える中で、圧倒的な力を手にしたケフカを神のように崇める狂信者達も現れた。

マッシュ・レネ・フィガロの名言・名セリフ/名シーン・名場面

「たとえ、裂けた大地に、はさまれようとも、おれの力でこじあける!」

世界が崩壊した後も希望を失わずに自分の力を信じているマッシュ(中央)

セリスとマッシュが再会するシーンでのマッシュの台詞。世界崩壊後に1年もの間、自分を介抱してくれていたシド博士を失ったセリスは、再び仲間を探すためにツェンの町を訪れた。しかし、町に到着すると同時にケフカの裁きの光が町を焼き、裁きの光が当たった民家は崩れかけていた。その民家を力業で支えていたのはマッシュだった。民家の中には子供が取り残されており、セリスが子供を助け出した後、マッシュも民家の崩壊に巻き込まれずに逃れることに成功する。仲間が生きていたことと再会を喜び「生きていたのね!!」と駆け寄るセリスに、マッシュは「あたりまえよ!たとえ、裂けた大地に、はさまれようとも、おれの力でこじあける!」といつも通りの元気な様子を見せるのだった。諦めずに仲間を探す意志を見せたセリスにマッシュは応え「ケフカを倒し、平和な世界を取り戻す!!」と強い意志を見せるのだった。世界崩壊とシドの死という暗く悲しいストーリーが続いた中で、マッシュが希望を失わずにいたことと、強く前向きな想いが伝わる台詞である。

「またハデにやらかそうぜ!アニキ!!」

出典: rpg-srpg.com

エドガー(左)と再会を果たし、共に戦おうと気合い充分のマッシュ(中央)

世界崩壊後のフィガロ城地下で、エドガーと再会したマッシュが発した言葉。港町ニケアで出会ったエドガーにそっくりな盗賊ジェフの後を追ったセリスとマッシュは、地下に埋もれてしまったままのフィガロ城地下の機械室で、機械に絡みついた大量の触手を発見する。盗賊として子分と行動していたジェフだが、宝のある部屋に子分達を先に行かせた後、セリスとマッシュの前で自分がエドガー本人だということを明らかにする。3人で機械に絡みついた触手を追い払った後、お宝を手に入れて戻ってきた盗賊の子分達からエドガーは身を隠し、盗賊達を逃す。フィガロに戻ろうとしたエドガーは、世界崩壊以後は城が砂の中に埋まったままであることを知り、城内に取り残された人々を救う手段を考えていた。そんな折、かつて自分が牢に入れていた盗賊達が城から逃れたことを耳にする。エドガーは城の宝と引き換えに、盗賊達のボスになることで城への抜け道まで案内させていたのだった。盗賊達だけでなく、自分にまで素性を隠していたエドガーに対して「みずくせえな」と言い放った後、「またハデにやらかそうぜ!アニキ!!」とマッシュは兄との再会を喜んだ。

「ガウじゃなくてハイでしょ!?」

出典: iphoneac.com

父親に会わせるためにガウ(上右から2番目)に礼儀作法を教えるマッシュ

世界崩壊後、平原の一軒家に暮らす風変わりな男がガウの父親だと判明した際に、ガウが立派に成長した様を見せようと決めたマッシュ。獣が原でモンスター達と育ってきた野生児のガウに、食事のマナーや言葉遣いを教え込むが、なかなかうまく進まない。綺麗に食べることができないガウを注意するが、ガウはいつもの調子で「ガウ…」と返事をする。この返事に対してマッシュは「ガウじゃなくてハイでしょ!?」と更に注意する。マッシュのこの言葉に対して、ガウは「はう!」と返事をするのだった。フィガロを出て長い間モンクとして格闘の修行を積んでいたマッシュだが、元々が王家の出身であることから礼儀作法はきちんと心得ていることがうかがえる。

マッシュ・レネ・フィガロの裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

神官長からマッシュの情報を得られる

出典: blog.cnobi.jp

フィガロ城初訪問時には神官長がマッシュに関する情報を教えてくれる。

フィガロ城を初訪問した際、ティナ1人で城内を動き回ると神官長との会話によって、マッシュの存在を知ることができる。ここでは回想が流れ、エドガーの双子の弟であるマッシュの存在、エドガーとマッシュの父親である先王が後継ぎを2人に任せようとしていたことを知ることができる。また、回想後にはマッシュがエドガーよりも小さかったこと、大人しい性格であったことを聞ける。
また、ナルシェから飛び去ったティナを探すためにフィガロ城を訪れた際に神官長に話しかけると、初訪問の時と会話の内容が変わる。先王の死の際、父を悼むよりも王位、後継者の話を優先していた城の人々に対して怒ったマッシュに「人として大切なことを教えられた」と神官長が感慨深い様子で語り、家族想いなマッシュの一面をうかがうことができる。

魔列車も幽霊も恐れない

出典: iphoneac.com

魔列車内での食事ではHP、MP、ステータス異常の回復が可能。

マッシュの性格がよくわかるのが魔列車での一連のイベントである。迷いの森の奥で魔列車を発見した際、警戒するカイエンをよそに「生き残りがいるかもしれない」と臆することなく魔列車に乗り込む。更に魔列車内の食堂でも、幽霊の給仕に食事を持って来させ、その様子には全く遠慮が見られない。霊界へ行く列車ということもあり、食べて大丈夫なのかと不安になるカイエンの横で、マッシュは大笑いしながら「ハラがへってはイクサはできんよ」と気にせず食べ始める。幽霊についても恐れる様子はなく、いつでも豪快で細かいことは気にしない。そんなマッシュの明るさが魔列車に漂う悲しげな雰囲気や不気味さを和らげている。

ガウのいたずらにひっかかる

三日月山でガウ(左から2番目)のいたずらで、財布を谷底へ落とされてしまったマッシュ(左)

ガウを仲間にした直後の三日月山で奥の方へ進み、左の方へ進んで行くとイベントが発生する。ここでは、ガウがいたずらを仕掛け、マッシュの財布を落としてしまうのだが、所持金によって台詞が変化する。500ギル以上持っていた場合は、マッシュの台詞通り、500ギルを紛失してしまう。ちなみに、所持金が500ギル未満の場合は、カイエンがマッシュの財布を預かっていたということになっており、所持金は減らない。この場所には立ち寄らなくてもストーリーは進められるので、所持金を失いたくない場合は近づかない方が良い。三日月山では財布を落とす他に、入口近くでポーションを1つ入手できる。

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