ダークナイト ライジング(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

2012年に公開された、アメリカ・イギリス共同制作の実写アクション映画。監督はクリストファー・ノーラン。
ゴッサム・シティに平和が訪れ、ブルース・ウェインもバットマンを引退していた。しかしベインと名乗るテロリストが現れ、ゴッサムは再び壊滅の危機にさらされる。
バットマンとして復活したブルースが、窮地に陥りながらも、ゴッサムのために命を懸けて戦う姿が描かれる。

猫をモチーフとしたレザー生地のコスチュームと、頭部の暗視ゴーグルが特徴の女怪盗。
彼女はヴィランに分類されるが、バットマンと共闘することもあれば愛を育むこともある、悩ましい存在である。
原作では『Batman #1』(1940年)で初登場し、その時は“The Cat”と呼ばれていた。
人は殺さないことを信条としたり、盗んだ金品を貧しい者に分け与えたりと、必ずしも悪人とは言い切れない。
その正体は売春婦のセリーナ・カイルである。彼女の友人であるホリー・ロビンソンがキャットウーマンだった時期もある。

キャットウーマン/誕生秘話

原作『Batman:Year One』(1987年)では、セリーナは腕っぷしの強い売春婦だった。
彼女はバットマンの活躍に影響を受け、猫のコスチュームを着てキャットウーマンとなった。

リミテッドシリーズ『Catwoman』(1989年)では、猫好きだった母親が自殺、暴力を振るっていた父親もアルコール中毒で死亡し、セリーナは孤児となった。
孤児院の管理者が資金を横領していることを知ったセリーナは口封じに殺されかけるが、何とか生還し、管理者の腐敗の証拠を盗み出す。
さらにセリーナは管理者のダイヤのネックレスを盗み、孤児院から逃亡する。

キャットウーマン/ブルースとの子供

『Batman:One Year Later』(2006年)では、イレーナ・ドノヴァンと名を変えて、ブルース・ウェインとの娘ヘレナ・ウェインを産んだ。

妊娠を機に引退したセリーナの代わりに、友人のホリー・ロビンソンがキャットウーマンの役割を引き継いだ。
しかしキャットウーマンの正体がセリーナだと知られ、娘のヘレナが誘拐されてしまう。
セリーナはヘレナを取り戻すため、再びキャットウーマンとなり、戦いの中に身を投じる。

ヘレナは母親のセリーナ亡き後、ハントレスと名乗り、自らも犯罪者と戦う道を選ぶのだが、現在はその設定は消滅している。

キャットウーマン/映画版

ティム・バートン監督の『バットマン リターンズ』(1992年)では、ゴッサム・シティの実業家マックス・シュレックの冴えない秘書として登場する。
シュレックの不正を知ったセリーナは、口封じのためにビルから突き落とされるが、奇跡的に一命をとりとめる。だが精神に異常をきたした彼女は、猫の神秘的な力と共鳴してキャットウーマンとなり、復讐を誓う。
演じたのはミシェル・ファイファー。

ジョエル・シュマッカー監督の『バットマン・フォーエヴァー』(1995年)では、バットマンとチェイス博士の会話の中に登場する。

ピトフ監督の『キャットウーマン』(2004年)はキャットウーマンが主役の映画であり、ペイシェンス・フィリップスという女性が主人公である。
ペイシェンスは、働いている化粧品会社の新商品に関する驚くべき秘密を知ってしまい、暗殺されてしまう。
しかし彼女はエジプトの猫神「マオ・キャット」の力によって蘇り、猫のような強さや俊敏さ、そして超人的な鋭い感覚を持って生まれ変わる。
演じたのはハル・ベリー。

なお、この作品は映画『バットマン』シリーズとの関連性はない。

『ダークナイト ライジング』では、窃盗の常習犯セリーナ・カイルとして登場する。ゴッサム・シティの裏通りにあるアパートで、友人のジェーンと住んでいる。
彼女は犯罪歴を抹消できるソフトウェア「クリーン・スレート」を手に入れるため、ジョン・ダゲットと取引し、ウェイン邸にブルースの指紋を盗みに入る。
最初は自分の命惜しさにブルースを裏切ったりもしたが、次第に彼に惹かれていき、共に旅行を楽しむほどの仲になる。
作中でセリーナは自身のことをキャットウーマンとは名乗っておらず、暗視ゴーグルを頭部に持ち上げた姿が猫に似ていることから、メディアがそう呼んだ。
演じたのはアン・ハサウェイ。彼女はこの撮影のためにジムに通い、限界までシェイプアップしたが、キャットウーマンのスーツはさらにウェストが小さく、着続けるのは困難だったという。

ロビン概要

彼は最も有名なバットマンのサイドキック(相棒)である。
『ダークナイト ライジング』にはスーパーヒーローとしてのロビンは登場していない。
だがバットマンと協力してゴッサム・シティを救ったジョン・ブレイク巡査の本名が「ロビン」であり、バットマンが去ったゴッサムに新たなヒーローとして降り立つであろうことが窺える。

赤色のチュニック、黄色のケープ、緑色の手袋など、原色系のコスチュームが特徴。作者によれば、これは『ロビン・フッドの冒険』に触発されたデザインだと言う。
原作では“Robin the Boy Wonder(脅威の少年ロビン)”として、『Detective Comics #38』(1940年)に初登場した。
作者であるボブ・ケインとビル・フィンガーは、バットマンとロビンをホームズとワトソンのような関係にしたいと考えており、それが功を奏したのか、バットマン関連のコミックの売り上げは倍増したという。

ロビン/歴代のロビン

ロビンはこれまで、数回の代替わりをしている。

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