ダークナイト ライジング(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
2012年に公開された、アメリカ・イギリス共同制作の実写アクション映画。監督はクリストファー・ノーラン。
ゴッサム・シティに平和が訪れ、ブルース・ウェインもバットマンを引退していた。しかしベインと名乗るテロリストが現れ、ゴッサムは再び壊滅の危機にさらされる。
バットマンとして復活したブルースが、窮地に陥りながらも、ゴッサムのために命を懸けて戦う姿が描かれる。
コウモリの形を模した手裏剣。今作では新しい形状の物が登場した。
かなり小型化され、敵の急所に投げつけ気絶させる。
ザ・バット
都市戦用戦闘飛行艇。
国防総省の要請によりルーシャス・フォックスが開発した。ビルが密集した都市での飛行が可能である。
正式名称はウェイン産業に因んだ長いものがあるが、作中では通称の「ザ・バット(The Bat)」で呼称される。
機体の下部に搭載されたローターにより飛び、錐揉み旋回など、ヘリコプターには不可能な機動もできる。
指向性のEMPを射出して電気回路を無力化させる「E.M.Pキャノン」や、ロケットランチャー、マシンガンを装備している。
タンブラー
バットマン用の装甲車として、ウェイン産業の隠し倉庫に複数台が保管されていたが、全てベインに奪われた。
戦地用の迷彩塗装が施され、車体右上部に引き込み式のキャノン砲を搭載したタイプや、車体後部に誘導ミサイルポッドを格納したタイプなどがある。
オーロラ銃乱射事件
事件概要
2012年7月20日、アメリカの西部・コロラド州の都市オーロラにある映画館にて、銃乱射事件が発生した。12人が死亡、58人が重軽傷を負った。
事件は『ダークナイト ライジング』の上映中に発生した。この日は、同作の公開初日であった。
容疑者として、ジェームズ・イーガン・ホームズが逮捕されている。
容疑者は取り調べの際、自らをジョーカーと名乗ったという。
事件経過
事件当時、実行犯はガスマスクをつけ、防弾チョッキとヘルメット、拳銃2丁にライフル1丁、ショットガン1丁で武装した上で、上映中だった館内の前方に立ち、催涙ガスを2本投げつけた。
ガスが立ちこめる中、映画内の銃撃シーンに併せて、逃げ惑う観客に対して10〜20発の銃乱射を行った。その他、爆発音もあったとされる。
持っていた武器はいずれも合法的に入手したものであった。
警察は当時24歳の青年ジェームズ・ホームズを、映画館裏の駐車場に停めてあった車の中にいたところを逮捕。
ホームズが自宅のアパートに爆発物があると供述したため、警察が捜索した結果、供述通り爆発物が発見された。爆発物は化学物質などが含まれており、解体作業に数日を要すると思われるほど非常に精巧なものであった。
2015年8月7日、ホームズ被告は終身刑の判決を受けた。
事件の影響
当時の大統領だったバラク・オバマ氏は事件の報せを受け、犯行を非難するとともに、犠牲者を悼むコメントを発表した。
犯行が行われた7月20日に予定していた2回の演説の予定を変更し、1回目は追悼演説に、2回目の演説はとりやめられた。
『ダークナイト ライジング』上映中の事件ということもあり、配給元のワーナー・ブラザースは7月20日の夜にパリで予定されていたプレミア上映会を中止した。
ニューヨーク市警察は模倣犯を警戒するため、『ダークナイト ライジング』を上映する市内映画館に警官を配備する措置を行うと発表した。
日本では、ノーラン監督や出演者のアン・ハサウェイらが来日する予定であったが、来場者の安全を第一に考えた上で中止になった。しかしプレミア上映会は予定通り行われた。
容疑者
逮捕されたジェームズ・イーガン・ホームズはコロラド大学デンバー校博士課程の大学院生で、神経科学を専攻。しかし、退学の手続きが進められていた。
過去の犯罪歴は2011年10月のスピード違反しかなく、テロ組織などとは無関係の単独犯であるとされた。
人付き合いは得意な方ではない平凡なタイプで、政治的な話題を口にすることもなかったとされる。
取り調べの際に自ら名乗った「ジョーカー」といえば、まるでジョークを飛ばすかのように殺人や爆破を行う狂人であり、ジェームズ・ホームズ容疑者のジョーカーへの強い憧れを感じ取ることができる。
特に前作『ダークナイト』に登場したジョーカーは、狂気とカリスマ性に溢れ、観た者に多大な影響を与えたであろうことは想像に難くない。
なお、監督のクリストファー・ノーランは、事件を非難する声明を発表している。
髪が緑色のジョーカーを意識してか、事件当時、容疑者は髪を赤く染めていた。
主なスタッフ
監督 クリストファー・ノーラン
脚本 ジョナサン・ノーラン、クリストファー・ノーラン
原案 デヴィッド・S・ゴイヤー、クリストファー・ノーラン
原作 ボブ・ケイン
製作 クリストファー・ノーラン、エマ・トーマス、チャールズ・ローヴェン
音楽 ハンス・ジマー
撮影 ウォーリー・フィスター
編集 リー・スミス
製作会社 シンコピー・フィルムズ、レジェンダリー・ピクチャーズ
配給 ワーナー・ブラザース
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目次 - Contents
- 『ダークナイト ライジング』のあらすじ・ストーリー
- 姿を消したバットマン
- 新たな敵・べインの出現
- ゴッサムを守る戦い
- 主な登場人物・キャラクター
- ブルース・ウェイン/バットマン 出演:クリスチャン・ベール(劇場版吹替:檀臣幸)
- ベイン 出演:トム・ハーディ(劇場版吹替:山路和弘)
- セリーナ・カイル/キャットウーマン 出演:アン・ハサウェイ(劇場版吹替:園崎未恵)
- ジェームズ・ゴードン 出演:ゲイリー・オールドマン(劇場版吹替:納谷六朗)
- ジョン・ブレイク 出演:ジョゼフ・ゴードン=レヴィット(劇場版吹替:土田大)
- アルフレッド・ペニーワース 出演:マイケル・ケイン(劇場版吹替:小川真司)
- ルーシャス・フォックス 出演:モーガン・フリーマン(劇場版吹替:池田勝)
- ミランダ・テイト/タリア・アル・グール 出演:マリオン・コティヤール(劇場版吹替:五十嵐麗)
- 『ダークナイト ライジング』の概要
- 原作コミックス
- 「ダークナイト・トリロジー」第三弾
- 興行収入
- 受賞歴
- ベイン概要
- ベイン/誕生秘話
- ベイン/“コウモリを破壊した男”
- ベイン/タリアとの出会い
- ベイン/映画版
- キャットウーマン概要
- キャットウーマン/誕生秘話
- キャットウーマン/ブルースとの子供
- キャットウーマン/映画版
- ロビン概要
- ロビン/歴代のロビン
- ロビン/映画版
- バットマンの特殊武器
- E.M.Pブラスター
- バットラング
- ザ・バット
- タンブラー
- オーロラ銃乱射事件
- 事件概要
- 事件経過
- 事件の影響
- 容疑者
- 主なスタッフ
- 関連リンク