タルカス（ジョジョの奇妙な冒険）の徹底解説・考察まとめ

タルカスの概要

タルカスとは、『ジョジョの奇妙な冒険 Part1 ファントム・ブラッド』に登場する騎士で、ディオ・ブランドーによってゾンビとして復活した。かつてスコットランド王国女王、メアリー・スチュアートに仕えた騎士だった。ディオの手下としてジョナサン・ジョースターとウィル・A・ツェペリの前に立ちはだかる。同じくディオに復活させられたブラフォードは騎士道を貫いて死んでいったが、タルカスは非道な行いを嬉々として行い、子どもを殺そうとするなど、ゲスなゾンビになり果ててしまっている。

タルカスのプロフィール・人物像

CV：郷里大輔（ゲーム『ジョジョの奇妙な冒険 ファントムブラッド』）、園部好徳（アニメ映画版）、稲田徹（TVアニメ版）

かつてブラフォードと共に、スコットランド王国女王メアリー・スチュアートに仕えた騎士。常人を遥かに超えた巨体を誇る筋骨隆々の大男で、現役時代は岩をバターのように切断したという。闘争と訓練に明け暮れる青春を送っていたが、メアリーによって安らぎを与えられ、絶対の忠誠を誓っていた。
あるときメアリーに夫殺しの容疑が掛けられ戦争となり、敗北する。タルカスとブラフォードは処刑を受け入れ、それと引き換えにメアリーの助命を約束させるが、処刑の寸前に既にメアリーが殺されていることを知らされた。タルカスとブラフォードは強い憎しみと恨みの中で死んでいった。
吸血鬼となったディオ・ブランドーによってゾンビとして復活させられ、ジョナサン・ジョースターとウィル・A・ツェペリの前に立ちはだかる。

タルカスの来歴・活躍

ゲスに堕ちた騎士

ディオ・ブランドーによって、かつてスコットランド王国女王メアリー・スチュアートに仕えたふたりの騎士、タルカスとブラフォードがゾンビとして復活する。ジョナサンはブラフォードと戦い、ブラフォードは高潔な騎士道を貫いて死んでいった。そこに、ジョナサンを亡き者にするためタルカスが襲い掛かる。
戦いの舞台となったのは昔騎士たちが命がけの訓練を積んでいた殺人修練場の「双首竜の間」。ジョナサンは天井から伸びる鎖付きの首輪に捕らわれ、タルカスの「チェーン首輪（ネック）デスマッチ」の餌食となる。チェーン首輪デスマッチはふたりの戦士が天井からつり下がった首輪に繋がれ、お互いの首輪についた鍵をかけて死闘を繰り広げるという競技だ。首輪が作動している間は部屋は中から施錠される。
波紋は物理的な破壊に特化した能力ではないため、ジョナサンは鋼鉄の首輪を破壊することができない。さらに、首から天井へ繋がった鎖のせいで波紋が散ってしまい、タルカスに波紋を流すことができなかった。絶体絶命に陥ったジョナサンを部屋の外から成すすべもなく見守っていたツェペリ、スピードワゴン、そして村の少年ポコだったが、子どもひとり程度の大きさの通風孔があることに気付く。ポコが中に入れば扉を開けられるが、ツェペリとスピードワゴンはただ居合わせただけの少年に命がけの行動を頼むことができなかった。しかし、ポコは自分の意思で決意を固め、通風孔から中に入っていく。戦いを邪魔されたタルカスは無関係のポコにまで攻撃するが、ポコは血を流しながらも扉を開けた。
すかさずツェペリがジョナサンの加勢に入るが、チェーン首輪デスマッチを知り尽くしたタルカスは難なくツェペリの攻撃をかわす。そして鎖を使ってジョナサンの首をへし折り、ツェペリの肉体をまっぷたつに引き裂いてしまった。
勝利を確信したタルカスだったが、ジョナサンとツェペリはまだ生きていた。ツェペリはジョナサンに自身の生命エネルギーすべてを注ぎ込んで、命と引き換えにジョナサンを復活させる。タルカスはふたりを罵って踏みつぶそうとするが、ツェペリから波紋の力を受け取ったジョナサンは怒りに燃えて首輪を引きちぎり、タルカスを圧倒して勝利した。

タルカスの必殺技

チェーン首輪（ネック）デスマッチ

殺人修練場にある「双首竜の間」という特別な部屋で行われる、タルカスが最も得意とする競技。天井から伸びる強固な鎖のついた首輪にふたりの戦士が繋がれ、どちらかが死ぬまで戦わなくてはならない。首輪の鍵は対戦相手の首輪についており、戦士が首輪に繋がれている間は部屋が封鎖される。

天地来蛇殺（ヘルヘブンスネーキル）

チェーン首輪（ネック）デスマッチの首輪に繋がれた状態で放つタルカスの必殺技。自分の首輪に繋がった鎖を操り、鎖と自身の挟み撃ちにすることで避けようのない攻撃をしかける。作中ではこの技でジョナサンの首をへし折ると同時に、ツェペリの肉体をまっぷたつに引きちぎった。

タルカスの関連人物・キャラクター

ジョナサン・ジョースター

『ジョジョの奇妙な冒険 Part1 ファントム・ブラッド』の主人公。イギリスの貴族ジョースター家の息子だ。
父ジョースター郷が養子として引き取ったディオ・ブランドーと義兄弟として育ったが、彼はジョースター家を乗っ取ろうと画策し、その果てに石仮面の力で吸血鬼となってしまった。ジョナサンはディオを食い止めるため、石仮面を追っていた紳士ウィル・A・ツェペリのもとで波紋の修行を積み、戦いに赴く。
ジョナサンはゾンビとなっても高潔な魂を失わず死んでいったブラフォードのことは敬意を持って見送ったが、身も心もディオの邪悪な魂に感化されたタルカスのことは完膚なきまでに叩きのめした。

ジョナサン・ジョースター（ジョジョの奇妙な冒険）の徹底解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]

renote.net

ジョナサン・ジョースターとは、『ジョジョの奇妙な冒険』Part1『ファントム・ブラッド』の主人公で、波紋使いである。英国貴族の一人息子として生まれ本物の紳士を目指す少年・ジョナサンの運命は、義兄弟となるディオの出現で大きく変わる。石仮面の力で吸血鬼となったディオを倒すべく、ジョナサンは波紋と呼ばれる力を会得した。ディオとジョースター一族は一世紀以上に渡る因縁の歴史を刻むこととなるのだが、ジョナサンは因縁の始まりともいえる人物であり、死後も子孫たちの運命に大きな影響を与えている。

ブラフォード

タルカスと共にスコットランド王国女王メアリー・スチュアートに仕えた騎士。30kgの甲冑を着たまま5kmの湖を泳ぎきる超人的な肉体と、自身の長い髪を自由自在に操る「死髪舞剣（ダンス・マカブヘアー）」という必殺技を持っている。
タルカスと同じくディオによってゾンビとして蘇り、ジョナサンたちの前に立ちはだかる。ゲスな魂に堕ちてしまったタルカスとは違い、ジョナサンによって高潔な騎士道精神を取り戻し、ジョナサンの未来を祝福して死んでいった。