ブラフォード（ジョジョの奇妙な冒険）の徹底解説・考察まとめ

ブラフォードの概要

ブラフォードとは、『ジョジョの奇妙な冒険 Part1 ファントム・ブラッド』に登場する騎士で、ディオ・ブランドーによってゾンビとして復活した。かつてスコットランド王国女王、メアリー・スチュアートに仕えた騎士だった。ディオの手下としてジョナサン・ジョースターとウィル・A・ツェペリの前に立ちはだかる。同じくディオに復活させられたタルカスは身も心も残虐非道な怪物となってしまったが、ブラフォードはジョナサンとの戦いによって人間の心と高潔な騎士道精神を思い出し、ジョナサンの未来を祝福して消滅していった。

ブラフォードのプロフィール・人物像

CV：神奈延年（ゲーム『ジョジョの奇妙な冒険 ファントムブラッド』）、奈良徹（アニメ映画版）、津田健次郎（TVアニメ版）

かつてタルカスと共に、スコットランド王国女王メアリー・スチュアートに仕えた騎士。タルカスに比べると細身の優男に見えるが、過酷な訓練「77の輝輪」を攻略した屈強な戦士だ。闘争と訓練に明け暮れる青春を送っていたが、メアリーによって安らぎを与えられ、絶対の忠誠を誓っていた。
あるときメアリーに夫殺しの容疑が掛けられ戦争となり、敗北する。ブラフォードとタルカスは処刑を受け入れ、それと引き換えにメアリーの助命を約束させるが、処刑の寸前に既にメアリーが殺されていることを知らされた。ブラフォードとタルカスは強い憎しみと恨みの中、死んでいった。
吸血鬼となったディオ・ブランドーによってゾンビとして復活させられ、ジョナサン・ジョースターとウィル・A・ツェペリの前に立ちはだかる。

ブラフォードの来歴・活躍

ディオ・ブランドーによって、かつてスコットランド王国女王メアリー・スチュアートに仕えたふたりの騎士、ブラフォードとタルカスがゾンビとして復活する。ジョナサンは宿敵ディオを追うため、ブラフォードと対峙する。
ブラフォードは自在に動く髪の毛でジョナサンの血を吸い、さらに髪で剣を操ってジョナサンを追い詰めていく。ジョナサンはブラフォードの攻撃をよけたが、湖の中に落下してしまった。ブラフォードは重い甲冑を身に着けたまま軽々とジョナサンを追って湖に入っていく。ゾンビを倒す波紋の呼吸法にとって、水中は最悪の戦場だった。
絶体絶命のジョナサンだったが、知恵と勇気が彼を助けた。水面に逃げるのではなく、逆に水底へと潜っていったのだ。ジョナサンは、その土地で石炭がとれることを知っていた。石炭が生成される過程では地盤沈下が起こっており、隙間から空気を逃がさないまま水没した岩があると予測したのだ。ジョナサンは読み通り、隙間から小さな気泡があがっている岩を発見し、それを動かすことで一呼吸ぶんの空気を得た。空気さえあれば、波紋の伝わりやすい水中はジョナサンにとって有利になる。ジョナサンは「青緑波紋疾走（ターコイズブルー・オーバードライブ）」でブラフォードを攻撃した。しかし、ブラフォードが水面へと逃れる方が速かった。ブラフォードは波紋で額を割られ、ますますジョナサンへの憎悪を深める。
ブラフォードは自在に動く髪でジョナサンを捕らえ、剣でとどめを刺そうとする。ブラフォードは勝利を確信していたが、ジョナサンは最後のチャンスを見逃さなかった。ジョナサンは振りかぶられた剣に向かって足を振り上げて防御し、波紋を流し込む。波紋は鋼を伝ってブラフォードの肉体に流れ、その腕を切断した。拘束がとけたジョナサンはブラフォードに「山吹色の波紋疾走（サンライトイエロー・オーバードライブ）」を叩きこみ、勝利する。
ブラフォードはジョナサンの波紋によって、人間の「痛み」と「心」を取り戻した。高潔な精神を持つジョナサンを友人と認めたブラフォードは自身の剣を贈ってその未来を祝福し、消滅していった。ジョナサンはブラフォードのような騎士道を持った人物でさえ、救うために殺さなくてはいけないという運命を歯がゆく思い、打倒ディオの意思を新たにするのだった。

ブラフォードの必殺技

死髪舞剣（ダンス・マカブヘアー）

生前、常人では到底耐えることができない過酷な鍛錬を耐えきったブラフォードが、ゾンビになってから身に着けた必殺技。長い髪を触手のように自在に操り、剣を振るうことができる。
おじぎ草が動く原理である、細胞間を水分が異動する「膨圧運動」と同じ原理であることが作中で解説されている。

ブラフォードの関連人物・キャラクター

ジョナサン・ジョースター

『ジョジョの奇妙な冒険 Part1 ファントム・ブラッド』の主人公。イギリスの貴族ジョースター家の息子だ。
父ジョースター郷が養子として引き取ったディオ・ブランドーと義兄弟として育ったが、彼はジョースター家を乗っ取ろうと画策し、その果てに石仮面の力で吸血鬼となってしまった。ジョナサンはディオを食い止めるため、石仮面を追っていた紳士ウィル・A・ツェペリのもとで波紋の修行を積み、戦いに赴く。
ジョナサンはゾンビとなったブラフォードと正々堂々と戦って勝利する。ブラフォードはジョナサンを「若い友人」として認め、その未来を祝福して死んでいった。

ジョナサン・ジョースター（ジョジョの奇妙な冒険）の徹底解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]

renote.net

ジョナサン・ジョースターとは、『ジョジョの奇妙な冒険』Part1『ファントム・ブラッド』の主人公で、波紋使いである。英国貴族の一人息子として生まれ本物の紳士を目指す少年・ジョナサンの運命は、義兄弟となるディオの出現で大きく変わる。石仮面の力で吸血鬼となったディオを倒すべく、ジョナサンは波紋と呼ばれる力を会得した。ディオとジョースター一族は一世紀以上に渡る因縁の歴史を刻むこととなるのだが、ジョナサンは因縁の始まりともいえる人物であり、死後も子孫たちの運命に大きな影響を与えている。

タルカス

ブラフォードと共にスコットランド王国女王メアリー・スチュアートに仕えた騎士。常人を遥かに超えた巨体を誇る大男で、大岩を剣でバターのように切断することができる。騎士たちの修練場にある「双首竜の間」で行われる競技「チェーン首輪（ネック）デスマッチ」を得意としている。
ブラフォードと同じくディオによってゾンビとして蘇り、ジョナサンたちの前に立ちはだかる。高潔な魂を失わなかったブラフォードと違い、心まで卑劣なゾンビとなってしまった。

タルカス（ジョジョの奇妙な冒険）の徹底解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]

renote.net

タルカスとは、『ジョジョの奇妙な冒険 Part1 ファントム・ブラッド』に登場する騎士で、ディオ・ブランドーによってゾンビとして復活した。かつてスコットランド王国女王、メアリー・スチュアートに仕えた騎士だった。ディオの手下としてジョナサン・ジョースターとウィル・A・ツェペリの前に立ちはだかる。同じくディオに復活させられたブラフォードは騎士道を貫いて死んでいったが、タルカスは非道な行いを嬉々として行い、子どもを殺そうとするなど、ゲスなゾンビになり果ててしまっている。

ブラフォードの名言・名セリフ／名シーン・名場面

「ジョナサン…このおれの剣に刻んであるこの言葉をおまえに捧げよう！Luck（幸運を）！そして君の未来へこれを持っていけッ！PLUCK（勇気をッ！）」