マニアックなとなりのトトロの裏設定・都市伝説・トリビアまとめ
『となりのトトロ』とは、1988年に公開されたスタジオジブリ制作の長編アニメーション映画。宮崎駿による長編アニメーション映画第4作である。この『となりのトトロ』には、実際に起きた事件が物語のベースになっているという噂や、トトロは死神でサツキとメイは実は生きていなかった説など、さまざまなトリビアや小ネタ、裏設定・都市伝説などが存在する。ここでは、ジブリファンなら知っておきたいトリビアや小ネタ、裏設定・都市伝説などをまとめて紹介していく。
ネコバスがメイを見つけた後に向かう行先として「七国山病院」が表示されるが、「院」の文字が逆さまになっている。
「院」が反転している理由としては、監督の遊び心という説や、反転しているという点で「逆さまの世界=異世界」を表現しているという説がある。
ネコバスの行き先「塚森」のモデルは「白旗塚」
サツキとメイが初めてネコバスに会った時の行き先は「塚森」だった。この「塚森」とは、埼玉県所沢市の「白旗塚」がモデルとされる場所だと言われている。
白旗塚は新田義貞と鎌倉幕府軍による「小手指原の戦い」が行われた場所で、有名な心霊スポット。
また、そもそも「塚」という字には土や石を高く盛り上げた場所という意味があり、古墳や墳丘墓なども含まれている。
不吉な後日談
話の終盤の病院のシーンで、窓際にメイが持っていたトウモロコシが置かれていた。
そこで、お母さんは「今、サツキとメイが笑った気がする」と言っているが、そもそもそこにいたらこんな風には言わないはずだ。
もう既に意識が朦朧としており、死期が近いことが伺える。
そもそも直接会いに行かないということは、やはりサツキとメイは死んでるのではないだろうか。
生きてたら木の上に登って座っているわけもないだろう。
では、メイとサツキは何故死んでしまったのか。
メイは物語の序盤でまっくろくろすけを潰している。これは、トトロの仲間を一匹殺してると同じ意味だと捉えることができる。
トトロの復讐という捉え方もできるだろう。
さらに、作者である宮崎駿は会見の時に「この作品はね、サツキとメイの魂の解放なんですよ。」と発言している。
「魂の解放」とは意味深な発言だが、もしかしたら2人の死を暗示していたのかもしれない。
サツキとメイの影が無い
映画後半になると、急にサツキとメイの影が消えている。確かに、姉妹の足元に影のような物は見られない。
しかしこれは、周囲がすでに暗くなりつつあり、影がつきようがないため、あえてつけなかったという話もある。
また、影がない点に関しては、スタジオジブリ側が公式サイトで理由を発表している。
『となりのトトロ』は、当時『火垂るの墓』との同時上映だった。もともと『となりのトトロ』も『火垂るの墓』も60分の中編映画だったが、「『火垂るの墓』製作側が時間を90分の長編映画にすることになり、『となりのトトロ』も都合により時間を延長せざるを得なくなった。
『となりのトトロ』はストーリーから見直しが必要になり、本来ひとりの少女が主人公だったが、サツキとメイの姉妹を主人公にすることになる。
その為、製作が遅れることになった。
しかし、『火垂るの墓』がベテランスタッフが中心に製作されており、『となりのトトロ』は若手中心の製作となる。
期日までに完成させるのは困難を極めた。その為、作画上不要と判断して一部のシーンの影を書くのを省略した。このような理由から、サツキとメイには影のないシーンがあるのだという。
そんな手抜きがあるのかと思われるかもしれないが、実は『となりのトトロ』は当時大作として制作されたわけではない。実際に興行収入も振るわず、スタジオジブリの興行収入ランキングで『千と千尋の神隠し』が304億円、『もののけ姫』が193億円であるのに対して、『となりのトトロ』と『火垂るの墓』は5.9億円である。
手間のかかる影を手抜きしたことにより、さまざまな都市伝説が生まれてしまったのだ。
サツキとメイ死亡説
『となりのトトロ』には、「トトロが死神でメイとサツキは死亡している」という都市伝説が存在している。
この都市伝説が騒がれるようになったのは、以下のような理由からである。
作中でメイは行方不明となる。サツキがメイを探しているとメイのものと思われるサンダルが池に浮いているのが発見される。
これは結局メイのものではなかったということになっているが、実は本当にメイの物だった。メイはサツキに発見された時、サンダルを片方履いていない。
そもそもあんな演出は不要。田舎に偶然サンダルが浮いているなど出来すぎていると言える。
本当は、メイはこの時、溺死してしまっている。サツキはその後、トトロに会い「メイん所に連れてって!」と発言している。この「メイん所」が「あの世」を意味しており、その後サツキも死亡してしまっている。これがこの都市伝説の始まりである。
池からサンダルが片方発見されたとき、サツキはぐっと唾を飲み込み「メイのじゃない…」と否定する。
しかし実は、本当にメイのものだったのではないだろうか。ここでそのことを言えばおばあさんたちが卒倒するのではという心配から嘘をついた可能性がある。
その展開としては以下となっている。
妹の死を知ったサツキはしゃがみ込む。メイが病院に行こうとしていたことに気づき、魂がまだ病院に向かっているかもしれないと思ったサツキ。
トトロに「メイが迷子になっちゃったの。探したけど見つからないの。お願い、メイを探して!今頃…きっとどこかで泣いてるわ…どうしたらいいか分からないの!」と訴える。
トトロに乗ってメイを探しに行ったサツキは、「みんなには見えないんだ…」と呟く(死を受けている)。
サツキはトトロに死んだメイの元へ連れて行って欲しいと頼み、ネコバスで連れて行かれてしまったため、ここでサツキも死んでしまった(魂だけを抜き取られる)。
無事にメイと合流したサツキ。しかしこのとき、メイのサンダルが片方ない。つまり、メイは実際に溺れて亡くなったため、そのときサンダルがなくなった。
この時以降、二人の影がなくなっている。つまり、二人の死の暗示となっている。
最後にお母さんに会いに行くというメイの願いを叶えるが、二人とも幽霊となっているため、直接お母さんに会えず(見えないため)、病室の窓辺に「とうもろこし」をそっと置いて旅立った。
二人の姿が両親には見えない
病床の母親がふと窓の外の木を見つめると、そこにサツキとメイが座っている。ところが、「今…サツキとメイが笑ったような気がしたの」と言うだけで、母親は二人の存在に気付いていない。
なぜ二人の姿が見えなかったのか。それは、やはり二人がすでに死んでしまっていたためだと考えられる。
描かれているのはサツキとメイの魂の解放
監督である宮崎駿は、『となりのトトロ』の製作発表記者会見の席で、「この映画はサツキとメイの魂の解放なんです」と謎の発言をしている。
このような意味深な発言もあり、サツキとメイは作中で死亡し、その魂は解放されたのではないかという都市伝説に繋がっている。
「トウモコロシ」は「父も殺し」説
とうもろこしは「父も殺し(トウモコロシ)」の暗示だという都市伝説。
池に落ちていたサンダルは本当にメイのもの説
Related Articles関連記事
となりのトトロ(ジブリ映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『となりのトトロ』とは、1988年に公開したスタジオジブリ制作のアニメ映画。昭和30年代、緑豊かな農村に引っ越してきた草壁さつき、メイの姉妹は奇妙な生き物トトロと出会う。ネコバスも含め、子供の時にしか会えない彼らとの交流、そして少しの成長を描いたもの。爽やかな自然の描写と、それに相反する多くの暗い都市伝説を持つ作品でもある。原作、脚本、監督は宮崎駿。
Read Article
スタジオジブリ作品のキャッチコピーまとめ
スタジオジブリ作品のキャッチコピーは、コピーライターの糸井重里、スタジオジブリプロデューサーの鈴木敏夫、メイジャーの宣伝プロデューサー徳山雅也などが担当している。ジブリ作品のキャッチコピーは、『魔女の宅急便』の「おちこんだりもしたけれど、私はげんきです。」や、『風立ちぬ』の「生きねば。」など、どれも秀逸なものばかり。ここでは、彼らの簡単な経歴や名キャッチコピー、作品を紹介していく。
Read Article
ジブリの歴代ヒロインまとめ
ジブリの歴代ヒロインとは、『風の谷のナウシカ』や『天空の城ラピュタ』といったジブリ作品に登場する女性キャラクターたちのことである。ジブリのヒロインは主人公として登場することも多く、その存在はファンたちから憧れを抱かれることも多い。主に10代の女子が活躍しているが、その他にもポニョやメイのような幼い女の子やマダム・ジーナのような大人の女性も作品を盛り上げている。
Read Article
マニアックなスタジオジブリ作品の裏設定・都市伝説・トリビアまとめ
スタジオジブリとは、主に長編アニメーション映画の制作を主力事業として展開しているアニメーション制作会社である。スタジオジブリは数々の名作を生み出してきた。宮崎駿や高畑勲を筆頭に、生み出される作品の造詣は非常に深い。それ故に、一度見ただけでは理解できない描写や、そもそも何を意味しているのかが説明されていないシーンが多数存在する。ここでは、ジブリにまつわる裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話を一挙紹介していく。
Read Article
天空の城ラピュタ(ジブリ映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『天空の城ラピュタ』とは、1986年に公開されたスタジオジブリ作品。宮崎駿氏が監督、脚本、原作を手掛けた長編アニメです。飛行石という不思議な石を持つシータと、彼女を助けた少年パズー。空に浮かぶとされる島ラピュタ発見を夢見て、飛行機を作っていたパズーはシータと共にラピュタ探しを提案します。そこに空中海賊、政府軍などが飛行石、そしてラピュタを狙い介入。ただの冒険活劇でないところが、数十年経っても衰えない人気を誇っています。
Read Article
崖の上のポニョ(ジブリ映画)のネタバレ解説・考察まとめ
「崖の上のポニョ」とは、宮崎駿監督によるスタジオジブリ製作の長編アニメーション映画作品。2008年に公開された。藤岡藤巻と大橋のぞみが歌うエンディング主題歌「崖の上のポニョ」は、オリコン週間3位になり話題になった。崖の上の一軒家に住んでいた5歳児の少年「宗介」は、海で魚の女の子「ポニョ」に出会う。ポニョは宗介に恋をし、人間になろうとするのであった。
Read Article
風の谷のナウシカ(ジブリ映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『風の谷のナウシカ』とは、1984年トップクラフト制作の日本アニメーション映画で、宮崎駿監督の長編アニメーション映画第2作である。原作は「アニメージュ」に連載していた宮崎の同名漫画『風の谷のナウシカ』。遥か遠い未来、近代文明が崩壊し「腐海(ふかい)」と呼ばれる菌類の森に世界は覆われていた。その辺境にある「風の谷」で生き抜く少女の生き様を描く。
Read Article
風立ちぬ(ジブリ映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『風立ちぬ』とは、2013年にスタジオジブリが公開したアニメーション映画で、監督は宮崎駿。キャッチコピーは「生きねば。」。主人公の堀越二郎は、幼い頃から飛行機が大好きで飛行機乗りになりたかった。しかし近眼という決定的な欠陥から飛行機乗りの道を諦め、設計者を志すこととなる。そして大学生のころ関東大震災にあい、その時に出会った結核の少女、里見菜穂子と恋に落ちる。大正から昭和へと流れゆく時代に、生と死の間で苦悩する青年を描いた感動作となっている。
Read Article
おもひでぽろぽろ(ジブリ映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『おもひでぽろぽろ』とは、1991年公開のスタジオジブリ作品である。監督・脚本は高畑勲。制作プロデューサーとして宮崎駿も参加している。ひとり旅に出た27歳の私が“小学5年生のワタシ”と一緒に、それまでの歩みを振り返るストーリー。 声優として今井美樹や柳葉敏郎が参加していることも上映当時には話題となった。 キャッチコピーは「私はワタシと旅に出る」。
Read Article
コクリコ坂から(ジブリ映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『コクリコ坂から』とは、2011年に公開されたスタジオジブリのアニメーション映画。監督は宮崎吾朗で、キャッチコピーは『上を向いて歩こう。』。 港南学園高校2年生のメルこと松崎海は、毎朝庭で旗を揚げていた。それは戦争に行ったきり、帰ってこない父親へ向けた信号旗だった。ある日、学校新聞「週刊カルチェラタン」で、自分が旗を揚げる少女として取り上げられていることに気が付く。それは同じ高校の3年生、風間俊が書いた記事だった。メルはこの記事をきっかけに俊を気にするようになり、だんだんと彼に惹かれていく。
Read Article
君たちはどう生きるか(ジブリ映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『君たちはどう生きるか』とは、義母を救うために不可思議な世界を旅する少年の姿を描いた、宮崎駿によるアニメ映画。宮崎が「これで本当に最後」と明言して制作した作品で、宣伝も無く、公式HPも無く、一切情報を隠したまま公開されるという独特の手法で話題となった。 太平洋戦争が激化する最中、牧眞人は父と共に郊外へ引っ越し、そこで叔母で新たに自身の義母となるナツコと再会。どう接すればいいのか互いに戸惑う中、ナツコはいずこかへと姿を消し、眞人は彼女を連れ戻すために謎のアオサギに導かれて異界へと旅立っていく。
Read Article
千と千尋の神隠し(ジブリ映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『千と千尋の神隠し』とは、2001年の夏に劇場公開されたジブリの長編アニメーション映画。この映画は千尋という10歳の少女が神々の世界に迷い込んでしまう物語である。興行収入は300億円を超える業績を生み出し、2003年にはアカデミー賞を受賞した。まさに大作中の大作である。その名作ぶりは2016年のイギリスBBCの投票で、「21世紀の偉大な映画ベスト100」の4位に選ばれたほどとなっている。
Read Article
もののけ姫(ジブリ映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『もののけ姫』とは、宮崎駿、スタジオジブリ原作の長編アニメーション映画作品である。 1997年7月12日全国公開され、1998年の春先までロングラン上映を実施した映画館もあったことで、興行収入193億円を記録し、20世紀日本映画歴代興行収入第1位となった。 アシタカという人間ともののけに育てられたサンが出会い、人間と自然の対立を描いた壮大な作品になっている。
Read Article
ハウルの動く城(ジブリ映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『ハウルの動く城』とは宮崎駿監督、スタジオジブリ製作の日本の長編アニメーション映画作品である。2004年11月20日に全国公開され、興行収入は196億円。スタジオジブリ製作アニメでは「もののけ姫」を抜き、「千と千尋の神隠し」に次ぐ第2位の記録を樹立した。 物語は魔法と機械が混在する架空の世界が舞台。呪いで老婆にされた少女ソフィーと魔法使いハウルの戦火の恋を描く。
Read Article
魔女の宅急便(魔女宅)のネタバレ解説・考察まとめ
『魔女の宅急便』は、1989年に公開されたスタジオジブリ制作のアニメーション映画。キャッチコピーは「おちこんだりもしたけれど、私は元気です」。13歳の魔女キキは満月の夜に自分の住む街を出て、海の向こうの街コリコにたどり着く。そこで「魔女の宅急便」を開業し、挫折を味わい、成長していく。角野栄子の『魔女の宅急便』が原作で、映画では原作よりファンタジー性が抑えられているのが特徴。
Read Article
ゲド戦記(ジブリ映画)のネタバレ解説・考察まとめ
2006年公開、スタジオジブリ作品であり、宮崎駿氏の息子である宮崎吾朗氏が初監督を務めた長編アニメーション映画。国を捨て旅に出た王子アレンと、その旅の途中で出会った顔にやけどを負った少女テルー。二人は旅をするにつれ、自身が抱える辛い過去と向き合いながらお互いの理解を深めていく。互いの心に歩み成長していく姿や、メッセージ性に様々な考え方をもたらす作品。
Read Article
紅の豚(ジブリ映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『紅の豚』は、1992年7月18日に劇場公開された、スタジオジブリ制作・宮﨑駿監督による日本の長編アニメーション作品である。舞台は世界大恐慌に揺れるイタリア・アドリア海。自分自身に魔法をかけて豚の姿になったイタリア人・マルコが偽名「ポルコ・ロッソ」を使い、飛行艇を乗り回す空中海賊「空賊」たちを相手に、賞金稼ぎとして空中戦を繰り広げる。
Read Article
耳をすませば(耳すま)のネタバレ解説・考察まとめ
「耳をすませば」は、1995年に公開されたジブリ映画。原作者は柊あおいである。この映画は、ジブリ作品を作画で支えていた近藤善文の最初で最後の監督作品で脚本・絵コンテは宮崎駿が担当している。ストーリーは、主人公「月島雫」を中心に恋や夢、悩みなどを描いている。誰もが一度は経験したことがある甘酸っぱい青春ストーリーで未だに人気の高い作品だ。
Read Article
借りぐらしのアリエッティ(ジブリ映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『借りぐらしのアリエッティ』とはメアリー・ノートン著書の『床下の小人たち』を原作として、米林宏昌が監督のスタジオジブリ制作アニメーション映画である。最終興行収入は92億5000万円で2011年に日本アカデミー賞最優秀アニメーション作品賞を受賞。とても美しい映像は劇中の音楽とよく合い、見ている人を夢中にさせた。人間に見られてはいけない小人が、人間の家で物を借りながらどのように隠れて暮らすのか、そして短い間に築かれていく小人であるアリエッティと少年の翔との友情と絆を描く。
Read Article
ナウシカが招いた死の未来【漫画版 風の谷のナウシカ(ネタバレあり)】
初めてのジブリ作品で、代表作の一つである『風の谷のナウシカ』。ナウシカには映画版と漫画版があり、映画版の内容は漫画版全7卷の中で第1巻のストーリーです。 漫画版では、王蟲や腐海の蟲はなぜ生まれたのか、巨神兵は何のために生まれたのか、ナウシカたちは何者なのか、など映画では描かれなかった衝撃の事実が明らかになります。それを知ったナウシカはある行動に出ます。それは逃れられない滅びの道です。 この記事では、漫画版で描かれた衝撃の結末・ナウシカの決断を解説します。
Read Article
もののけ姫のシシ神の謎についてネタバレ解説・考察まとめ
スタジオジブリ制作の長編アニメーション映画「もののけ姫」。人間と森に住まう神々「もののけ」との対立を描く。劇中の神々の頂点としてシシ神という存在が登場する。シシ神は多くの謎を覗かせつつも最後までその存在がどういうものかを劇中で語りつくされることなく、物語は終了する。人にとって、また神々にとってどういう存在なのかについて掘り下げていく。
Read Article
ハウルの動く城の名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ
『ハウルの動く城』とは、2004年公開のスタジオジブリ制作の長編アニメーション作品である。脚本・監督は宮崎駿。 帽子屋の少女・ソフィーは兵隊に絡まれていたところを魔法使いのハウルに助けられるが、魔女の呪いによって90歳の老婆に姿を変えられてしまう。店にいられなくなったソフィーは旅に出、その途中でハウルの動く城に出会うのだった。ファンタジックな世界観や美術、個性的なキャラクターが魅力の作品。ハウルとソフィーの戦火の恋がストーリーの軸となっているため、本作にはロマンチックな名言も数多く登場する。
Read Article
もののけ姫の名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ
『もののけ姫』とは、1997年公開のスタジオジブリ制作の長編アニメーション映画である。原作・脚本・監督は宮崎駿。 中世の日本を舞台に、エミシの村で暮らす少年アシタカが村を襲ってきたタタリ神から村を守ったことで、死の呪いを受けてしまう。呪いを絶つために旅立ったアシタカは、山犬に育てられた少女・サンと出会う。人間と自然の対立を描いた壮大な作品である。本作には、人やもののけそれぞれの立場や考え方を表したセリフも多く、考えさせられるような印象的な名言が数多く登場する。
Read Article
天空の城ラピュタの名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ
『天空の城ラピュタ』とは、1986年公開のスタジオジブリ初制作の長編アニメーション作品である。原作・脚本・監督は宮崎駿。鉱山で働く少年パズーは、ある時、空から降ってきた不思議な女の子・シータを助ける。追われている彼女を助けようとするパズーだが、自分の古い名前がラピュタであることを打ち明けたシータは、敵に捕まってしまったパズーの身代わりとして連れ去られてしまったのだった。本作には、「バルス!」や「見ろ!人がゴミのようだ!」など有名でキャッチーな名言が多く登場している。
Read Article
風の谷のナウシカの名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ
『風の谷のナウシカ』とは、1984年公開のトップクラフト制作の長編アニメーション作品である。原作・脚本・監督は宮崎駿。1982年に『アニメージュ』で連載していた宮崎の同名漫画を原作としている。宮崎駿の長編アニメーション映画としては第2作である。 「火の七日間」という最終戦争から1000年後の世界。近代文明が崩壊し、「腐海」と呼ばれる異形の菌類の森に世界は覆われていた。本作には、この世界の過酷な現状やナウシカの生き様を表した印象的なセリフが数多く登場する。
Read Article
紅の豚の名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ
『紅の豚』とは、1992年公開のスタジオジブリ制作の長編アニメーション作品である。監督は宮﨑駿。1990年に『月刊モデルグラフィックス』で連載された『宮崎駿の雑想ノート』の『飛行艇時代』を原作としている。 世界大恐慌に揺れるイタリア・アドリア海。豚の姿になった「ポルコ・ロッソ」が、飛行艇を乗り回す空中海賊「空賊」たちを相手に賞金稼ぎとして空中戦を繰り広げる。中年男性向けを意識して制作されたため、「飛行機」や「空軍」などロマンがあり、渋い名言も多い。
Read Article
千と千尋の神隠しの名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ
『千と千尋の神隠し』とは、2001年公開のスタジオジブリ制作の長編アニメーション作品である。原作・脚本・監督は宮崎駿。 10歳の少女・荻野千尋は、両親と共に引っ越し先に向かう途中で不思議な世界に迷い込んでしまう。両親を豚にされ、パニックになる千尋だったが、ハクという不思議な少年に助けられる。そして神々が客として集う湯屋で働くことになった千尋は、だんだんと成長していく。10歳の少女千尋が主人公であるため、わかりやすく、ストレートに心に響く名言が多数登場している。
Read Article
マニアックな千と千尋の神隠しの裏設定・都市伝説・トリビアまとめ
『千と千尋の神隠し』とは、2001年に公開されたスタジオジブリ制作の長編アニメーション映画。原作・脚本・監督は宮崎駿。10歳の少女・千尋が不思議な世界へ迷い込むという物語だが、この『千と千尋の神隠し』には、「湯屋は性風俗産業の場である」、「リンやカオナシにはモデルがいる」など、さまざまなトリビアや小ネタ、裏設定・都市伝説などが存在する。ここでは、ジブリファンなら知っておきたいトリビアや小ネタ、裏設定・都市伝説などをまとめて紹介していく。
Read Article
マニアックな崖の上のポニョの裏設定・都市伝説・トリビアまとめ
『崖の上のポニョ』とは、200年に公開されたスタジオジブリ制作の長編アニメーション映画。監督は宮崎駿。本作は作画方法の見直しがされ、宮崎駿監督の「鉛筆で描く」という意向のもと、手描きで製作されている。この『崖の上のポニョ』にはさまざまなトリビアや小ネタ、裏設定・都市伝説などが存在する。ここでは、ジブリファンなら知っておきたいトリビアや小ネタ、裏設定・都市伝説などをまとめて紹介していく。
Read Article
マニアックな魔女の宅急便の裏設定・都市伝説・トリビアまとめ【魔女宅】
『魔女の宅急便』とは、1989年に公開されたスタジオジブリ制作の長編アニメーション映画。監督は宮崎駿。角野栄子の児童文学『魔女の宅急便』を原作としている。主人公のキキが一人前の魔女になるために奮闘する物語だが、この『魔女の宅急便』にはさまざまなトリビアや小ネタ、裏設定・都市伝説などが存在する。ここでは、ジブリファンなら知っておきたいトリビアや小ネタ、裏設定・都市伝説などをまとめて紹介していく。
Read Article
未来少年コナン(アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ
『未来少年コナン』とは、宮崎駿監督が初監督をした作品で、小説家アレグザンダー・ケイの「残された人々」を原作にしています。NHKによって1978年4月から10月まで放送された作品。この作品は核兵器を上回る超磁力兵器によって文明が崩壊して20年が経った後の世界で、野生児コナンとその仲間たちによる冒険アクションアニメです。
Read Article
火垂るの墓(ジブリ映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『火垂るの墓』とは、自身の戦争体験を題材にした野坂昭如の短編小説を元に、監督と脚本を高畑勲、新潮社とスタジオジブリが製作した劇場用長編アニメーション映画。1988年4月16日から東宝系で公開された。第二次大戦下の兵庫県神戸市と西宮市近郊を舞台に、父の出征中に母が亡くなってしまった14歳の兄・清太と4歳の妹・節子が、終戦前後の混乱の中を必死で生き抜こうとする姿を描いた物語。
Read Article
思い出のマーニー(ジブリ映画)のネタバレ解説・考察まとめ
イギリスの作家ジョーン・G・ロビンソンの古典的名作「思い出のマーニー」をスタジオジブリ制作・米林宏昌監督により2014年に劇場アニメ化。内気な少女杏奈は喘息の療養のため夏休みの間だけ釧路に住む事になった。そこにあった湿っ地屋敷と呼ばれる廃墟で不思議な少女マーニーと出会う。
Read Article
かぐや姫の物語(ジブリ映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『かぐや姫の物語』とは、日本最古の物語と言われている『竹取物語』を題材に、高畑勲が14年ぶりに監督を務めたスタジオジブリ制作のアニメーション映画。2013年11月公開。キャッチコピーは「姫の犯した罪と罰」。竹から出てきた娘・かぐや姫が美しく成長し、男性たちからの求婚をかわし、やがて月に帰って行くという『竹取物語』の筋書きはそのままに、何のために地球に来てなぜ月に帰ることになったのか、誰も知ることのなかったかぐや姫の「心」と、物語に隠された真実を描き出す。
Read Article
猫の恩返し(ジブリ映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『猫の恩返し』とは、2002年に上映されたスタジオジブリのアニメーション映画作品。監督は森田宏幸。本作は、同じくジブリ作品である「耳をすませば」の主人公「月島雫」が書いた物語という、ジブリでは珍しいスピンオフ作品。主人公「住吉ハル」は車に轢かれそうになった猫を助けた事が原因で、猫の国へ連れて行かれる事になってしまう。ハルが助けを求めたのは猫の事務所の主「バロン」であった。
Read Article
ルパン三世 カリオストロの城(Lupin III: The Castle of Cagliostro)のネタバレ解説・考察まとめ
『ルパン三世 カリオストロの城』とは、モンキー・パンチ原作の漫画「ルパン三世」の劇場用アニメーション映画化第2作。1979年12月東宝系公開。 宮崎駿が初めて劇場用作品の監督を手掛け、映画史上に残る不滅のアニメーションとして世界的に親しまれている名作。ゴート札なる偽札を製造し、世界経済の裏側で暗躍していると伝えられるカリオストロ公国で、カリオストロ伯爵の妻にさせられようとしている公女クラリスを救うため、そして国の秘密を暴くため、ルパン三世とその仲間たちの活躍を描く。
Read Article
タグ - Tags
目次 - Contents
- 『となりのトトロ』の概要
- 裏設定・都市伝説・トリビアについて
- 『となりのトトロ』の裏設定・都市伝説・トリビア
- 実際に起きた「狭山事件」がモデル説
- 「狭山事件」との共通点と元ネタの根拠
- トトロ死神説
- 原作小説『隣のととろ』がある説
- ネコバスに一瞬だけ表示される「墓道」
- ネコバスの「七国山病院」の「院」の文字が逆さま
- ネコバスの行き先「塚森」のモデルは「白旗塚」
- 不吉な後日談
- サツキとメイの影が無い
- サツキとメイ死亡説
- 二人の姿が両親には見えない
- 描かれているのはサツキとメイの魂の解放
- 「トウモコロシ」は「父も殺し」説
- 池に落ちていたサンダルは本当にメイのもの説
- お地蔵さんの足元に刻まれた「メイ」の文字
- 『となりのトトロ』のトトロのホームは実在
- サツキたちが引っ越してきた家は作りかけの家
- かん太のお婆さんの正体
- サツキが作るお弁当のモデルは宮崎駿の幼少期のお弁当
- 入浴シーンがカット
- 父親が書いていたのは「娘たちが生きていたら」という小説
- 「七国山病院」は狭山にあった「八国山病院」がモデル
- お母さんの病気は結核
- エンディングはサツキとメイが生きていた頃の回想説
- 『となりのトトロ』は1958年が舞台
- 初期設定では大トトロ1302歳・中トトロ679歳・小トトロ109歳
- 大トトロの名前はミミンズク
- ネコバスはバスに化ける前は籠屋に化けていた
- 劇場用パンフレットの画像の謎の女の子
- 映画の尺を伸ばすために2人姉妹になったサツキとメイ
- サツキとメイのお父さん役の声優は糸井重里
- 本物のヤギには前歯は無い
- カップルの男性の方はサツキとメイのお父さん説
- 『となりのトトロ』は赤字
- 元気に暮らしている成人したサツキとメイ
- 続編を作らないことで有名な宮崎駿が作ったトトロの続編
- 『となりのトトロ』テレビ放送13回目の平均視聴率は18.3%
- トトロが「トートーローーー」と叫ぶシーンは 「眠い」と言っているだけ
- サツキが泣きだすシーンのトトロのセリフは「かわいい~」
- トトロはコダマの進化系
- 映画の舞台は東京郊外
- トトロからの贈り物の中身はどんぐりやカシの実
- 『となりのトトロ』のモデルの古民家はギャラリーに
- 他の作品でスタジオにいてオーディションを受けたサツキ役の日髙のり子
- ネコバスと引っ越しのおじさんの声は同じ人
- 『となりのトトロ』と『AKIRA』と『魔女の宅急便』の関係
- 『となりのトトロ』は製作当時 『所湿地草原のとなりのオバケ』
- 「トトロ」の名前の由来は所沢のお化け説
- 「トトロ」の名前の由来はトロール説
- 他にもいるトロルのアニメキャラ
- 『千と千尋の神隠し』は『となりのトトロ』の続編説
- 『となりのトトロ』も『千と千尋の神隠し』もテーマは地獄めぐり
- 『千と千尋の神隠し』は『となりのトトロ』で書けなかったシーンを描いた作品
- まっくろくろすけが象徴するものは不安
- 『となりのトトロ』のモデルとなった場所
- お母さんは草壁靖子・お父さんは草壁達男
- サツキとメイのお父さんのモデルは藤森栄一・森本六爾・戸沢充則
- ネコバスのモデルはチェシャネコ説
- アリエッティに出てくるお手伝いさんがメイにそっくり
- 『平成狸合戦ぽんぽこ』に登場したトトロ
- 『トイ・ストーリー3』でハリウッド進出