『ケロロ軍曹』ケロロ小隊とアクが強くて愉快な関係者たち
地球侵略者との友情をコミカルに、鋭い突込みやパロディ、お色気を交えて描き人気を博した『ケロロ軍曹』。一時期は専門雑誌まで作られたこの作品を彩ったアクの強い主要人物をまとめました。
タルル上等兵
体色:水色。
階級:上等兵(初登場時は入隊していなかった模様)。
一人称:「おいら」。
タママの「弟子」。年少者に対して見栄を張るタママの悪い癖により、タママに吹き込まれた悪口やウソ(クルル→「性格が悪くても一芸に秀でていれば云々」桃華→「凶暴」など。西澤家に住んでいるのはタママが彼らを倒したため)を本人に言って去っていきました。その後ガルル小隊に入り再登場。この時は既に成体となっており、目からタママインパクトを超えるビームを発して圧倒。「先輩」呼びして一応の敬語で話すものの、かつて抱いていた尊敬の念はなくなっていました。「一度ピンチに一入り更なるパワーアップを遂げた」タママに敗北し、再び「師匠」と呼ぶようになりました。
トロロ新兵
体色:オレンジ。
階級:新兵。
一人称:「ボク」。
軍の本部にハッキングを仕掛け、その技術を買われて入隊した少年。ジャンクフードを食べ散らかし、数台のコンピュータを操るなど絵に描いたような「メカの天才少年」。クルルに本気を出させた末恐ろしい子ですが、経験不足のせいか相手を舐め切っていたせいか、クルルに足元すくわれて皮肉と共に葬り去られました。ちなみにクルルが本部にいた頃もハッキングを仕掛けてきたそうですが、その度に潰されていたそうです。「自慢のシステム」もクルルがお遊びで、それも大分昔に作ったプログラムの「改悪版」(クルル談)とのこと。
プルル看護長
体色:ピンク。
階級:看護長。
一人称:「私」。
ケロロたちの同級生。といってもこれはアニメ版からの逆輸入設定のようです。落ち着いた口調で「お姉さん」的な印象ですが、ケロロたちと同年代であることから「おばさん」呼ばわりされることも。その際は帽子をいじりながらブツブツ呟きます。外見的には幼体(若い)ですが、「実際は既に成体で、尻尾もカツラみたいに着けてるんじゃないか」とのご指摘が。A級以上の侵略者にのみ支給される高性能地球人スーツを使用するなど、侵略者としては有能なご様子。
カララ
体色:薄い緑。
階級:なし。(アニメ版ではタママに「三等兵」とされた)
一人称:「ワイ」もしくは「ウチ」。
これまた原作とアニメ版で設定の異なる子でした。関西弁のような言葉を使用します。
原作:チロロと共に「カッコいいケロロ小隊」に会うため地球にやって来て、基地内部で暴れたり「いっそワイらで侵略しよう」と「怖い無邪気さ」でやりたい放題。最後はタルルの迎えで帰って行きました。詳しい性別は不明ですが、言動からするに男の子と思われます。
アニメ版:単独でやって来て「本部からの増援」を自称。そのかわいらしさからタママに嫉妬されるものの素質を見い出されて(勝手に)「三等兵」に任命されました。基地内部を案内されている間にケロロの大切なビデオ、ギロロの銃、クルルの発明品の開発データを悪意なく破壊。実際は増援でも何でもなく父の所有する乗り物に勝手に乗って地球まで来てしまっただけ。初登場エピソードのラストで女の子と判明。惚れっぽく移り気なようで、登場するたび「さっきまで惚れていた相手への興味が一瞬で失せて、別の小隊員に惚れる」を繰り返し、ファンからも「ウザい」と評されるように。しかし通信講座で忍者のスキルを身に着けたりと、結構侮れないものを秘めています。実家は「ドババインダストリー」という大企業であり、いい所のお嬢様。
仔猫
野良猫で、ギロロと仲がよく、ハム(?)のいい所をもらったり、訓練に見立てた遊び相手をしてもらったりしています。冬樹から時々海苔をもらうこともあるとか。動物を人間にするクルルの発明で人間化した際夏美には「鈍感女」と一喝、冬樹には海苔の礼を言って去りました。一度人間状態でケロロの代わりに隊長を務めたことがありますが、ケロロ以上に有能な隊長ぶりを発揮(野良猫関係が多かったんですが)。ギロロと夏美をくっつけるため夏美にウェディングドレスを着せ、二人を並ばせ、誓いのキスまでさせようとしました。
ギロロに惚れているというより、「遊んでくれる、餌をくれるからお礼がしたい」面が強い模様。
幽霊ちゃん
ケロロの自室に住む幽霊の少女です。名前はお観世(みよ)。河童(恐らくケロン人)を庇ったとして投獄されて、若くして病死(アニメ版では長生きしたようですが)。彼女の存在の為か、日向家は安値で購入できたようです。
心霊写真のエピソードで「自分が撮った写真に妙な影が写っている」と冬樹に鑑定してもらいますが、レンズの汚れと言われて安心。ただ彼女が写っている時点で十分心霊写真なわけですが。
ケロロの自室には彼女の存在を知らしめる不気味な人影のシミ(ポージングは非常口に駆け込む人物)があります。
556(コゴロー)
やたら暑苦しい宇宙探偵です。ケロロとは幼馴染で、将来侵略者、探偵となる夢を無邪気に語っていました。しかし現実は厳しく。それでも高笑いをし、極貧生活に耐え、拾ったカラーボックスが彼のトレードマークになっていくのでした。
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