ラーラ・タイバー(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
ラーラ・タイバーとは、「進撃の巨人」の登場人物。タイバー家の現当主・ヴィリー・タイバーの妹で、「戦鎚の巨人」の継承者。女性の使用人の仕事着を着た黒髪の女性である。ヴィリーが命をかけてタイバー家の務めを果たすのを見届けた後、ラーラは巨人化し「始祖の巨人」を奪還すべくエレン・イェーガーと交戦。善戦するも自らの弱点である本体を見破られて最後はエレンに喰われた。
ラーラ・タイバーの能力
戦鎚の巨人
ラーラの継承した「戦鎚の巨人」とは、マーレに奪われた七つの巨人の一つ。しかし実際はマーレの支配下ではなくタイバー家が保有・管理している。硬質化の生成・操作に特化した能力を持ち、本体を巨人体のうなじから分離し、細長い肉のコードで接続して遠隔操作することが可能。さらに硬質化を任意の形状で追加生成することによって、呼び名の由来となった身長の2倍~数倍ほどあるスレッジハンマー状の「鎚」をはじめとした、弩、剣、鞭といった手持ち武器を生成できる。また、足場から巨大な槍や棘を発生させ対象に突き刺すと言った、変幻自在の戦闘を行う。ただしその能力の特性ゆえに体力の消耗が激しく、2度破壊された物質は新しく作ることができない欠点を持つ。
ラーラ・タイバーの巨人体は、均整のとれた筋肉質の容姿に、顔と全身を硬質化で覆った外見が特徴で、覆面状に顔面を覆う皮膚の格子状の隙間からは目と口を覗かせている。
ラーラ・タイバーの関連人物・キャラクター
ヴィリー・タイバー
ヴィリー・タイバーは、ラーラ・タイバーの兄で、タイバー家当主。ヴィリーはマーレが軍国主義の道を歩んでだことに責任を感じており、本来はタイバー家の管理している「戦鎚の巨人」を継承する立場であったものの、タイバー家の務めを果たすことを優先することを決意。代わりに妹のラーラが「戦鎚の巨人」を継承することになった。そのような経緯から、ラーラには罪悪感を抱いている。現在のマーレやエルディア人たちの立場を危惧し、歴代当主たちから受け継いできた“巨人大戦の真実とエルディア人の歴史”を演説で語った。そしてエレン達パラディ島勢力に襲われることを覚悟の上で宣戦布告し、タイバー家としての務めを果たし、エレンをおびき寄せた。最後は急襲してきた進撃の巨人に喰われ役目を終えた。
ヴィリー・タイバー(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]
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ヴィリー・タイバーとは『進撃の巨人』の登場人物でタイバー家の当主。タイバー家は元々エルディア帝国の一貴族であったが、巨人大戦時代いち早くフリッツ王に反旗を翻してマーレの英雄ヘーロスに協力したことから、「救世の一族」として讃えられている。その実態はマーレを裏から操る影の実力者であるが、ヴィリーの先代までは政治に不干渉の立場を貫いていた。ヴィリー自身はマーレが軍国主義の道を突き進んだのはタイバー家の責任であると感じており、その責任を果たすため自分の身を捧げることを決断する。
エレン・イェーガー
エレン・イェーガーは『進撃の巨人』の主人公である。大国マーレに乗り込み、ラーラの兄ヴィリー・タイバーが宣戦布告をしたステージの下から急襲しヴィリーを捕食した。その後巨人化したラーラと交戦の末、弱点である本体が地下にあることを見抜いた。「顎の巨人」の咬合力を利用してラーラ本体が守られている水晶体を砕き捕食。父グリシャから継承した「進撃の巨人」「始祖の巨人」に次いで、「戦鎚の巨人」の力も得たのである。
エレン・イェーガー(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]
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エレン・イェーガーとは諫山創による漫画『進撃の巨人』の主人公。壁の外の世界に強い憧れを持っており、幼少期から調査兵団に入ることを目指してきた。その想いは、母親を巨人に食い殺されたことで一層強まり、調査兵団に入って巨人を駆逐することを心に誓う。性格は熱血漢で直情的。無鉄砲と思えるほどの勇敢さから、強大な巨人相手にも物怖じせずに向かっていく。命の危機に瀕した際に巨人化する能力に目覚め、人類の自由のためにその力を振るっていくことになる。
ラーラ・タイバーの名言・名セリフ/名シーン・名場面
「兄さん タイバー家の勤め… 大…変… …ご立派でした」
「兄さん タイバー家の勤め… 大…変… …ご立派でした」
兄ヴィリーがタイバー家の務めを果たし、エレンをおびき寄せる餌となった。兄の最後を見届けた後、巨人化する前の台詞。エレンから「始祖の巨人」をマーレに取り戻すのが自らの使命と思っており、自分の命を犠牲にして役目を果たした兄に続いて自らも「タイバー家の務め」を完遂しようとしていることが伺える。
「簒奪者(さんだつしゃ)エレン・イェーガー。最期に言い残すことはありますか」
「簒奪者エレン・イェーガー。最期に言い残すことはありますか」
エレンに使っている枕詞の「簒奪(さんだつ)」とは、本来君主の地位の継承資格が無い者が、君主の地位を奪取すること。あるいは継承資格の優先順位の低い者が、より高い者から君主の地位を奪取する事である。ラーラはこの言葉を用いることで、継承の資格のないエレンが有している「始祖の巨人」を奪い返すことを強調している。100年の歴史の中で「救世の一族」と呼ばれ敬われてきたタイバー家といったラーラの中にある選民意識が伺える台詞である。
ラーラ・タイバーの裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
マーレ国でのタイバー家の位置づけ
タイバー家は元々エルディア帝国の一貴族であったが、巨人大戦時代マーレの英雄ヘーロスと手を組み、フリッツ王に反旗を翻したことから「救世の一族」とされ、マーレで実権を握るほどの特権階級に位置していた。しかし、マーレの実権を握っているのがタイバー家であるという事実は軍上層部の一部にしか知らされておらず、近年は政治や戦争において表舞台に出てくることはなく、あくまで傍観者という立場を維持していた。そのため、巨人の力を有するマーレの戦士たちの作戦会議においてタイバー家の名前が出てきた際には、ポルコが「いまさら英雄を気取るなんて虫が良すぎる」と発言するなど、傍観者として何もしてこなかったタイバー家に対してよい印象を持っていない状況だと伺える。
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