日向翔陽(ハイキュー!!)の徹底解説・考察まとめ

日向翔陽(ひなた しょうよう)とは『ハイキュー!!』に登場する、烏野高校のミドルブロッカーだ。そしてこの物語の主人公だ。ミドルブロッカーとしては低身長だが、常人離れした瞬発力とずば抜けたジャンプ力を合わせ持つ高い身体能力を活かし、相手をかき乱す”最高の囮”として活躍する。向上心が強く努力を怠らない性格で高校卒業後は、単身ブラジルへ渡りビーチバレーで技術を磨く。そして日本代表ではオポジットとして活躍し、その翌年には海外へ行き、世界クラブ選手権に出場する。

伊達工業高校2年ミドルブロッカーだ。高身長で、反射神経とスピードにも優れ、どんなボールも通さない県内屈指のブロッカー。リード・ブロックで相手スパイカーに追いつけるのも、ずば抜けた瞬発力があってこそだ。日向に”変人速攻”や”囮”で翻弄されて以降、戦うに値するライバルとして意識するようになる。そして、春校バレー宮城県代表決定戦で対戦相手は条善寺高校。17-18と烏野高校リードの場面、影山は「ツーアタック…!!させるか!!!」とブロックに跳ぶが顔面に当たって鼻血を出してしまう。その為、血が止まるまで交代させられてしまう。日向は、「留守は任せろ!」と言うが日向も成田と交代する。それを見ていた伊達工業高校二口が青根に、「あの9番のセッター無しで10番をコートに入れておく、絶対的な理由がとくに無いんじゃない?」、「あの”トンデモ速攻”は9番のトスありきの攻撃なワケだし、サーブとかブロックとか他の基礎プレーとかは他の奴の方が上手いっぽいし」と話すと青根は、「今は、まだ。そうかもしれない。それはあの10番も分かってる」と答えた。口数が少ない青根が日向についてこれだけ話す事から、日向との友情が芽生えている事が分かる。

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星海光来(ほしうみ こうらい)

鴎台高校2年ウィングスパイカーで日向同様小柄な体格をしている。身体は小さいが、それを遥かに凌駕する身体能力を鍛えた。類稀な跳躍力を具え、高さを活かした強打が持ち味。空中戦での技術にも長ける。トス、レシーブ、ブロック、スキルを満遍なく育てる、オールラウンダーだ。超多彩な攻撃力を持つ次世代の”小さな巨人”だ。星海は、春高での取材で、「皆、小さい事は絶望すべき事と思いすぎている。小さい事はバレーボールに不利な要因であっても、不能の要因では無い!!」と語っている。
日向はユースの合宿から帰って来た影山から、「オラ!ジャンプが流れてる!もっと!母指球に体重乗せんだよ!意識すんのとしないのとじゃ大違いだぞ」言われた。それは、星海のスパイクがあったからだ。日向は、春高で初めて星海のスパイクを見て「ドン」と蹴るジャンプを習得する。日向のスパイク力が成長したのは、星海の影響が大きい事が分かる。Vリーグでは、敵のチームだったが星海は試合後インタビューで「あいう、あんなんになって帰って来やがって!セッティングと守備は…若干…若干だが!抜かれた感がある…!」、「俺たちが、共に世界を倒す」と日向の事を話す。互いにライバルであり、同志である事が分かる。

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日向翔陽の名言・名セリフ/名シーン・名場面

「…確かにおれはデカくないけど…でも!おれはとべる!!」

小学生時代にバレーボールに憧れてから約3年と3か月が経ち、日向はようやくバレーボールの公式戦、中学総合体育大会、男子バレーボール競技大会に出場するために市民体育館に来ていた。雪が丘中学の一回戦目の相手は、優勝候補の”北川第一中学”とだった。日向はお腹が、グルグルといってトイレに行った。すると影山から、「…体調管理もできてない奴が、偉そうな事言うな。だからナメられるんだろ」、「試合の為に、万全の準備をしてくるのが当然だろが」、「一体何しにココへ来たんだ?”思い出づくり”とかか??」と言われる。日向は、「…勝ちに来たに決まってる!」と答えるが、影山から「…随分簡単に言うじゃねーか。バレーボールに重要なものが身長(たかさ)だってわかってて言ってんのか?」と言われ、「…確かにおれはデカくないけど…でも!おれはとべる!!」と前を向き影山に話し「負けが決まっている勝負なんかない。諦めさえしなきゃ…」と言う。この頃から「跳ぶ」事に自信を持っていた。

「お前が!!!コートに君臨する王様なら!!そいつを倒しておれが一番長くコートに立ってやる…!!!」

中学最初で最後の公式戦で敗北して落ち込む日向。するとネット越しに影山から、「3年間お前は何をしていたんだ」と言われる。その時は何も言い返せなかったが、体育館を後にし帰る時、日向は北川第一中学を見つける。そして幸治、泉に「相手が強くても弱くても、結果は勝つか負けるかのどっちかで、負けたらもうコートには立てない」と話し、影山の元に走る。そして日向は影山に、「お前が!!!コートに君臨する”王様”なら!!そいつを倒して、俺が一番長くコートに立ってやる…!!!」と叫んだ。すると影山から、「…コートに残るのは勝った奴…強い奴だけだ。勝ち残りたかったら、強くなってみろよ」と言い立ち去った。これが、日向と影山との出会いだ。日向は影山に負けたくない一心で、この後のバレーボール生活を送る。

「中学のことなんか知らねえ!!おれにとってはどんなトスだってありがたぁ~いトスなんだ!!おれはどこにだってとぶ!!どんな球だって打つ!!だから おれにトス、持って来い!!!」

烏野高校に入学してからすぐに問題を起こし、日向はバレー部入部をかけて3対3の試合をすることになった。澤村、月島、山口チーム対日向、影山、田中のチームだ。日向は何度も影山にトスを上げてもらうが、月島の高い壁に阻まれる。日向は、「…ここにも、また…高い高い壁」と月島の事を見上げる。すると月島は、「”王様のトス”やればいいじゃん。敵(ブロック)を置き去りにするトス!ついでに仲間(スパイカー)も置き去りにしちゃうヤツね」と影山を煽る。そして中学の決勝で月島が見た、北川第一と影山の事を話し始める。「速攻使わないのも、あの決勝のせいでビビッてるとか?」と煽り続ける。田中が怒って、止めようとするが澤村に止められる。影山は、「…ああそうだ。トスを上げた先に誰も居ないっつうのは、心底怖えよ」と話す。すると日向が「えっ、でもソレ中学のハナシでしょう?おれにはちゃんとトス上がるから別に関係ない」と言う。そして「月島に勝って、ちゃんと部活入って、お前は正々堂々セッターやる!そんでおれにトス上げる!それ以外になにかあんのか!?」と影山に活を入れる。田中か日向か悩む影山に日向は、「居るぞ!!!」と叫び速攻を要求する。ボールにかすり相手コートに落ちたが、影山から「お前、何をイキナリ」と言われ日向は、「でも、ちゃんとボール来た!!!」、「中学のことなんか知らねえ!!俺にとってはどんなトスだってありがたぁ~いトスなんだ!!」、「おれはどこにだってとぶ!!どんな球だって打つ!!だからおれにトス、持って来い!!!」と言う。影山と日向の関係が深まったシーンだ。

「目の前に立ちはだかる高い高い壁 その向こうはどんな眺めだろうかどんな風に見えるのだろうか おれ独りでは決してみることのできない これが頂の景色」

影山から、「…お前はただ、ブロックの居ないところにMAXの速さと高さで跳ぶ。そんでスイングだ」、「俺のトスは見なくていい、ボールには合わせなくていい」と言われる。日向は驚くが、「やってみたい」と言う影山に日向は、「わかった」と答えた。影山の上げたボールを日向がドンピシャでスパイクを決め、見事に成功する。しかし、日向は目を瞑っていた。影山から何で目を瞑っていたのか聞かれ日向は、「だって今、信じる以外の方法わかんねえもん!!」と答える。影山から、「次もボールは俺が持っていく。信じて跳べ」と言われるがそうは上手くいかない。何回かミスはするが、影山は笑顔で楽しそうにしている。日向は、「くそ、上手くいかねー」と悔しがるが手を見つめ、「でもさっきの手応え、ボールの芯を捉えた時の手に伝わる”重み”大好きな感触。もう一回、もう一回」と思い拳を握りしめる。日向は諦めずに速攻に入る。「…”壁”」、「”躱す”」、「”せーの”で跳んで、長身の選手より高さで劣るなら、”1cm”を”1mm”を”1秒”速く頂きへ!!」、「そうすれば、いまこの瞬間だけここがいちばん高い場所」、「目の前に立ちはだかる高い高い壁 その向こうはどんな眺めだろうかどんな風に見えるのだろうか おれ独りでは決してみることのできない これが頂の景色」とブロックを躱し、トスが手に当たった瞬間だった。今まで、ブロックという高い高い壁があったが影山のトスのお陰で、その先の”頂きの景色”を見る事が出来た。

「負けたくないことに理由っている?」

扇西高校との練習試合で、気合を入れる日向に対し谷地は「今日は練習試合だよね?その…遠征に行く為の勉強も、本番じゃない試合も…どうしてそんなにがんばれるの?」と聞かれる。日向は、「強くなって…勝ちたいから?」と答えると谷地から、「きっと色々理由があるんだね」と言われ、「理由?勝ちたい理由?負けたくない事に理由って要る?」と言う。日向が、負けず嫌いで本能で”負けたくない”と思っている事が分かるシーンだ。

「初めて”友達”じゃなく”相棒”が出来た気がしてたんだ」

yuasa
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