日向翔陽(ハイキュー!!)の徹底解説・考察まとめ

日向翔陽(ひなた しょうよう)とは『ハイキュー!!』に登場する、烏野高校のミドルブロッカーだ。そしてこの物語の主人公だ。ミドルブロッカーとしては低身長だが、常人離れした瞬発力とずば抜けたジャンプ力を合わせ持つ高い身体能力を活かし、相手をかき乱す”最高の囮”として活躍する。向上心が強く努力を怠らない性格で高校卒業後は、単身ブラジルへ渡りビーチバレーで技術を磨く。そして日本代表ではオポジットとして活躍し、その翌年には海外へ行き、世界クラブ選手権に出場する。

烏野高校1年でミドルブロッカーだ。1年生の時は、ピンチサーバーとして活躍する。不規則な変化でレシーブを困難にする、ジャンプフローターサーブの使い手だ。選手層の薄い烏野高校において、貴重な存在。サーブの精度は非常に高く、連続得点を得る事も多い。試合の流れを変えたい重要な場面での起用のため、経験を重ねていきにつれ、精神的な強さも獲得した。実力不足は、努力と根性でカバーしている。バレー経験は長いが、卓越したパワーもスピードも持たない。人一倍練習を重ねる事でサーブの精度を高めた「努力の人」だ。日向達が3年になる頃は、山口がキャプテンとしてチームをまとめていた。IH予選後の東京での合同練習会では、一生懸命にバレーをする事から逃げる月島に対し日向に相談する。そして逆に日向から、「山口なら月島になんて言う?」と言われた。その後月島に真剣になる理由について言われた際に、「プライド以外に何が要るんだ!!!」と胸ぐらを掴んで男らしく言い切った。

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烏野高校の先輩

東峰旭(あずまね あさひ)

烏野高校3年でウィングスパイカーとして、エースを託される。屈強な体格を活かした破壊力のあるスパイクは、相手のブロックを吹き飛ばすほどの高威力。日向にとって、憧れの存在だ。見た目はワイルドだが、心はチキンハートの為、2年生の3月に行われた県民体育大会で伊達工業高校と当たり、スパイクをことごとくブロックされ、エースとしての自信をなくしバレー部から距離を置いていた。
しかし3年になり日向から、「今までたくさんブロックされてきたのかも知れないけど、それよりもっといっぱいのスパイク決めてきたんですよね?」、「だから皆、アサヒさんを”エース”って呼ぶんだ」と言われ、影山からも「一人で勝てないのは当たり前です。コートには6人居るんだから」、「俺もソレわかったのついこの間なんで、偉そうな事は言えないっすけど…」と言われエースの矜持を取り戻す。日向の”最強の囮”のお陰で、エースのスパイクもブロックにかかる回数が減っていた。春高での音駒戦で、音駒高校からの「徹底した日向潰し」に対し、「今まで数えきれない程道を作ってもらってきた。今こそ俺達が日向に道を作れ」と奮闘する。

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西谷夕(にしのや ゆう)

烏野高校2年生でリベロとして活躍する。中学時代に総体でベストリベロ賞を獲得した実績を持ち、全国でも有数のレシーブ力を誇る。強打をことごとく拾う姿から、烏野の”守護神”として称される。トスしやすいAパスへのこだわりや、レシーブ後のポジショニングの意識など「一流プレーヤー」と呼ぶに相応しい存在だ。初めて会った日、日向は自分よりも小さい西谷を見て、「高校の部活入って、初めて人を見下ろしました」と泣いて喜ぶ。
西谷は旭が部活に戻って来ていない事に腹を立て、「旭さんが戻んないなら、俺も戻んねえ」と言い体育館を出て行った。日向は、「レシーブ教えてください!!」と言い西谷を追いかける。西谷から、「なんで俺がリベロだって思う?小っちぇえからか?」と聞かれ、「だってリベロは小さいからやるポジションじゃなくて、レシーブが上手いからやれるポジションでしょ?」と答え、「主将が”守護神”て言ってたし!」と話した。日向は、青葉城西高校との練習試合で及川が言っていた、「いくら攻撃力が高くても、その”攻撃”まで繋げなきゃ意味無いんだよ」という言葉を思い出し、「あの練習試合で最初から大魔王様(及川)が出てたら、きっとマトモな攻撃なんてできなかった」と思った。だから日向は、「おれ、まだレシーブへたくそで…バレーボールで一番大事なトコなのに…だからレシーブ教えて下さい!!」と言い、澤村から「あいつが戻ってきたら”先輩”って呼んでやれよ日向」と言われた事を思い出し、「西谷先輩!!」と呼んだ。西谷は”先輩”と呼ばれた事に喜び、部活には戻らないがレシーブを教えてくれる事になった。そして日向は西谷の事を「ノヤっさん」と呼ぶようになった。その後、旭と共にバレー部に復帰し日向のレシーブが成長する事を喜ぶ。

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烏野高校指導者・卒業生

烏養繋心(うかい けいしん)

坂ノ下商店で働きながら、烏野高校のコーチをしている。宮城県1年生選抜強化合宿に乱入した際コーチから、「で、行ったら練習に入れて貰えるとでも思ったの?お前は?」と据わった目で言われる。日向は、「ずっと先にいる皆に、何とかして追いつかないとと思いました」と答えるとコーチから、「だからって迷惑をかけて良い理由にはなんねえの。で、球拾いやります宣言したんだって?」、「自分で足突っ込んだんだ、後悔はすんなよ。ここでしかできない事が何か考えろ。あと、球拾いナメンなよ?」と言われる。この言葉が日向のボール拾いの概念を変え、レシーブが上達する要因となる。
選抜強化合宿の練習が終わり、合宿メンバーは白鳥沢学園高校に泊まれるが呼ばれていない日向は、家に帰るしかなかった。家までバス、電車と使って1時間と自転車で30分かかる。コーチの「壊れた筋肉を飯食って修復する。そうやって筋肉がつく。そうやって強くなる」と言われた事を思い出し、「おれの筋肉は、今まさに回復したがってる。いつもなら家に直行してすぐ飯があったから、ちゃんと考えた事なかった。今、何を食えばいい?」と悩みコーチに電話をした。コーチは丁寧に、家に付くまでに何を食べればいいか教えてくれた。そして最後に、「家に帰ってちゃんとした飯を食う!」と言って電話を切った。この言葉は、日向がブラジルへ行っても食事を大切にする根源と言える。春高、鴎台高校との試合で熱を出した日向にコーチが夕飯を持って来てくれた。そしてコーチから、「お前に気合や気持ちが足りなかったとかそういう事じゃない。心と身体は別個のものじゃなく、強い身体に強い心がついてくる。限界を超えるんじゃなく、限界値を上げていこう。大丈夫だ。お前はもう知っている。飯の大事さを。しっかり”筋肉”つけてこうや」と言われご飯を食べる。日向のバレー人生に大きな影響を与えた人物だ。

武田一鉄(たけだ いってつ)

烏野高校で教師をしながらバレー部の監督をしている。バレーに関しては素人だが、部員への支援は熱心で指導者探しや練習試合の相手を探す事に精神的に働く。そのお陰で、音駒高校との練習試合が決まり烏野高校の飛躍に貢献する。IH予選で青葉城西高校に負けた日向と影山に対し、「”負けは”弱さの証明ですか?」、「君達にとって”負け”は試練なんじゃないですか?」、「君たちがそこに這いつくばったままならば、それこそが弱さの証明です」と言い二人を奮い立たせた。宮城県1年生選抜強化合宿に乱入した日向に、「”遠き行くには必ず邇き(ちかき)よりす”なにかを成すには、一歩一歩順を追って進まなければならない」と言われる。日向はこの「遠き行くには必ず邇きよりす」と言う言葉を、ブラジルの部屋に飾っている。日向にとって監督の言葉が心に響いている事が分かる。

烏養一繫(うかい いっけい)

烏野高校の元監督で、かつての烏野高校を春高に導いた名将だ。影山との”変人速攻”を完成させる為に悩んでいた所を、コーチから烏養の元へ連れて来られた。烏養から、「チビ助の当面の課題は、”誰とでもファースト・テンポ”だ」、「お前はボールへの”慣れ”が全然足りねー。常に触ってろ、常にだ。手でも足でもいいぞ」、「バレーはボールを持てない球技、ボールに触れられるのはわずか0、数秒。その一瞬を操れ。ボールが身体の一部であるかの様にだ。身体が小さい分、他の全てで補うんだ」と言われる。その言葉通り、日向は左手や足、踵まで使い熟せるようになっていた。そして、スパイクで大事な事「テンポ」についても教えて貰った。「サード・テンポ」、「セカンド・テンポ」、「ファーストテンポ」の3つのテンポでスパイクを打ってきた。この3つは「助走」を始めるタイミングが違うことが分かった。そして、攻撃の「はやさ」は全てこの”テンポ”で区分され、トスのボール云々ではなくスパイカーの助走開始のタイミングの違いだと理解した。だから”変人速攻”もスパイカー主導の攻撃なのだと教えて貰った。

宇内天満(うだい てんま)

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星海光来(ほしうみ こうらい)とは『ハイキュー!!』に登場する、「鴎台高校」のウィングスパイカーだ。169cmと小柄でありながら、高い技術力をもち空中戦を制していた「小さな巨人」に憧れた世代であり、1番近いと言われている。初登場は漫画24巻の影山も参加したユース合宿である。全ての技術においてトップクラスである。この影山との出会いが、日向を更に成長させるきっかけとなる。高校卒業後、プロリーグである「シュヴァイデンアドラーズ」でアウトサイドヒッターとして活躍。日向との再戦を果たす。

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