日向翔陽（ハイキュー!!）とは【徹底解説・考察まとめ】

春高バレー宮城県代表決定戦

インターハイと同様、春高バレーにおいても烏野高校のミドルブロッカーとして活躍。磨き上げた影山との変人速攻やチームメイトとの連携で快進撃を続ける。

1回戦は扇南高校と対戦。インターハイでの躍進もあり、烏野高校は警戒が必要な相手としてマークされるようになっていたが、それを上回る成長を遂げたチームの仲間たちと共に快勝。

2回戦では、1年生にして2メートルを超える百沢雄大（ひゃくざわ ゆうだい）を有する角川学園高校と対戦。百沢の高校生離れした体格から放たれる攻撃に圧倒され、その巨体を利した防御力に翻弄されるも、テクニックとチームワークでこれを攻略する。第1、第2セットを連取するストレートの勝利を収める。また、この試合で進化した変人速攻を公式試合で初披露し、「ただでさえ厄介だったのに、さらに上があるのか」と県内の関係者を再び驚かせる。

この勝利によって宮城県代表決定戦へと進み、その初戦として条善寺高校戦と対戦。影山がブロックした時にボールが顔面に当たり鼻血を出してしまい、治療のため試合途中で交代を余儀なくされると、日向も交代させられてしまう。2セット目には二人ともコートに戻り結果としてはストレートで勝利する。

次の対戦相手は和久南高校。バレーボールの選手としては小柄な中島猛（なかしま たける）を中心とした、かつての”小さな巨人”を彷彿とさせるよく鍛えられたチームだった。日向は中島に対し、対抗心を燃やし空回りしてしまい春高バレーに参加して初めてセットを落とす。しかし冷静さを取り戻し、最終セットはかつてない熱戦となるも25-23で勝利。次の試合へと駒を進める。

準決勝では及川率いる因縁の青葉城西高校と対戦。新戦力・京谷賢太郎（きょうたに けんたろう）を使いこなし、自身も強烈無比なセーブで攻め立ててくる及川のセッターとしての力を改めて理解する。及川の凄さに悩み囚われかけていた影山に「おれが居れば、お前は最強だ！！！」と日向は言い放つ。最後は鍛え上げた変人速攻で勝負を挑み、及川自身はこれにすら反応したものの偶然ボールが手前の選手と接触していたためにコースが変わって拾えず、26-24で決着。激闘の末についにこれを打ち破り、インターハイのリベンジを果たす。

決勝では白鳥沢学園高校と対戦。圧倒的なタレントをそろえる白鳥沢学園高校に、その主将である牛島の全国屈指の攻撃力に苦戦する。しかし持ち前の身体能力を活かし牛島のスパイクを離れた場所からブロックする。そしてチームの総力でこれに対抗しセットカウント3-2とギリギリで勝利をもぎ取る。
牛島から「次は倒す」と言われ「絶対同じ舞台まで行ってみせます！！！」と更なる進化を決意する。

宮城県1年生選抜強化合宿に乱入

同級生達がどんどん成長し高いレベルでバレーボールをしている事に焦りを感じた日向は、宮城県1年生選抜強化合宿に乱入し監督とコーチに激怒されるが、白鳥沢学園高校の監督である鷲匠鍛治（わしじょう たんじ）に「ボール拾いが増えるだけだ」と言われ日向は自己紹介で、「ポジションはボール拾いです」と言う。しかしコーチから、「ボール拾いナメンな」と言われ”ボール拾い”について考え、”コートの外から有力選手の動きを見る”練習方法を学んだ。そして、”ボール拾い”を通してスパイカーのフォームなどからコースを読む事を身につけた。そして身体の為、筋肉の為にちゃんとしたご飯を食べる事の重要さを痛感する。これまでの本能的な感覚に頼っていた日向のプレーは、これまでとは似て異なる”直感”というスタイルに変化していく。

春高全国大会

春高バレー全国大会では、スパイクだけではなくレシーブでも進化をとげ活躍する。そして、変人速攻はここでも効果的な戦術として機能し、強敵との戦いを征していく。

初戦となった椿原学園戦では、椿原学園高校ウィングスパイカー寺泊基希（てらどまり もとき）のスパイクコースを読んでコースに入っていた。そして、第1、第2セットを連取して勝利する。

続く第2試合では、全日本ユースにも参加していた強豪選手を有する稲荷崎高校と対戦。一進一退の激闘となり、双方が死力を尽くした。稲荷崎高校のエース尾白アラン（おじろ あらん）の強打を完璧に拾い上げチームメイトや且つての対戦相手を驚かせた。勝利を急ぐチームメイトに対し「楽してこうぜ」とファーストタッチを高く上げ、呼吸を整える。最後は相手方の選手が放った変人速攻を、その攻撃力と使いどころを誰よりも知る日向と影山がブロックして死闘を征する。

第3試合は東京の音駒高校との対戦となる。かつて音駒高校の選手たちと約束した「ゴミ捨て場の決闘」こと全国大会での決着もここで果たすこととなる。選手もコーチも総力を挙げてこれに臨む。第1セットを先取され、さらに烏野高校の攻撃の起点の1つとなる日向を封じられることで苦戦するも、チームワークと戦術でこれに対抗。ただ変人速攻の“はやさ”に頼るだけではなく、新しい技”オープン攻撃”を使い対抗する。オープン攻撃とは、高く上げたトスに合わせて余裕を持って助走を始めるサードテンポの攻撃の事だ。そして第2セットをもぎ取る。互いに切り札の全てを見せてしまった第3セットでは、双方の選手が「ボーナスステージ」として心行くまで全力でバレーボールを楽しみ、互角の勝負を繰り広げる。研磨に”楽しい”と言わせる事ができ、最後は音駒の選手が汗でボールを滑らせてボールを落とし、決着となる。

次の相手となった鴎台高校との対戦では更に、「はやさと高さ」が大事と思い「マイナス・テンポ＋”ドン”ジャンプ」をし会場を沸かした。マイナス・テンポ＋”ドン”ジャンプとは、”はやさと高さ”両方を合わせ持った攻撃の事だ。しかし発熱によって試合途中で交代することとなり、「日向の離脱を敗因にしたくない」との影山たちチームメイトの奮闘も力及ばず敗退。初めての春高バレーは準々決勝敗退という結果に終わり、肝心な時に役に立てなかった自分自身の不甲斐なさに涙した。

ビーチバレーの修行しにブラジルへ

バレーボールの技術を磨くためにビーチバレーの修行をする事に決めた日向は、単身ブラジルへ行く。慣れない環境に苦戦しながらも持ち前の明るさで乗り切っていく。元青葉城西高の及川と再会しビーチバレーを一緒にやることとなり、更に技術を磨いていく。そして日向はブラジルで”ニンジャショウヨウ”と言われる程、有名になって行った。

VリーグMSBYブラックジャッカルに入団

ブラジルから帰省した日向は、VリーグのMSBYブラックジャッカルに入団した。
高校卒業後にいったん別れることとなった影山とは、その2年後に同じプロとして、今度はそれぞれ別のチームに所属する形で再会。日向の自分を”囮”にする技術、”砂”の上で磨かれた抜群の安定感、そしてジャンプ力に観客や相手選手達は驚く。

東京オリンピックではメンバーに選出され、影山や牛島といったかつてのライバルたちと共に世界一を目指す。作中では国籍を移してアルゼンチン代表となった及川と再戦する姿が描かれた。
その後もバレーボールを続け、バレーボール男子世界クラブ選手権大会の決勝ではアーザスサンパウロ（ブラジル・スーパーリーガ）の選手として影山の前に立ち、互いに「今日は俺が勝つ」と言い放つ。そして不敵に笑う2人の姿を最後に物語は終わる。

日向翔陽の関連人物・キャラクター

烏野高校の同級生

影山飛雄（かげやま とびお）

烏野高校1年生セッターをしている。天才的な技術でゲームを支配する”コート上の王様”だ。日向とは、中学の時試合で出会う。その試合後、日向は影山に、「お前が！！！コートに君臨する”王様”なら！！そいつを倒して、俺が一番長くコートに立ってやる…！！！」と叫んだ。すると影山は「…コートに残るのは勝った奴…強い奴だけだ。勝ち残りたかったら、強くなってみろよ」と言い立ち去った。これが、日向と影山との出会いだ。ライバルでありながら、日向の運動神経の良さを認めていた。高校では相棒となり日向に助言したりと、バレーボールを教えてくれる存在だ。影山は、「お前の運動能力が羨ましい！！」、「だから能力持ち腐れのお前が腹立たしい！！」、「それなら、お前の能力、俺がぜんぶ使ってみせる！」、「お前の1番のスピード、1番のジャンプでとべ。ボールは俺が持っていく！」と日向に伝える。
エースに憧れていた日向に”囮”の楽しさや重要性を教えた存在。決して妥協せず、バレーボールに対してストイックな姿は日向に大きな影響を与える。春高予選前に伊達工業高校と練習試合をする。そこで影山は、「俺は、良いトス上げています！！もっと決めて下さい！！！」と声を荒げた。そして中学の時のトラウマ（横暴なトス回しでトスを上げた先に誰もいなかった事）が蘇ってきて表情が曇る。日向は、「前から思ってたけど”王様”って何でダメなの？横暴だからだっけ？自己中だから？？」、「でもどっちみち、影山が何言っても納得しなかったら俺は言う事聞かない！」と言い、「だからお前が”王様”かどうかは、あんまり関係無い！つーか”王様”フツーにかっけえじゃんかよ」と言った。
そして日向は、「セッターは支配者っぽくていちばんカッコイイだろうがっっ」と影山のマネをし、「あんな風に言ってた事すんなり消えるワケない。どんなに良いコぶろうとしても、お前の本質は王様なのだ。観念するがいい！！」とタオルを王冠の形にし「新”コート上の王様”誕生だ！！」と影山の頭にのせた。その後、影山は吹っ切れた表情をした事から、日向の存在が影山にとっても大きい。そして同じ頂きをめざす好敵手で衝突しながらも阿吽の呼吸で競い合い、互いに成長していく。それは高校のみならず、Vリーグでも、全日本でも、世界クラブ選手権でもだった。

影山飛雄（ハイキュー!!）とは【徹底解説・考察まとめ】 - RENOTE [リノート]

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影山飛雄（かげやま とびお）とは『ハイキュー!!』に登場する、烏野高校のセッターだ。天才的な技術でゲームを支配する”コート上の王様”。試合前に爪を研ぎ指の状態を整えたり、試合後バレーノートをつけるなどバレーに対してストイックだ。正確無比なトスワークを誇る、セッターとして秀でた素質を磨き続け、多彩な攻撃を自由自在に使い分ける。脅迫（しんらい）と自負を手に強靭なスパイカーを伴ってコートを統べる”真の王様”となった。日本代表のセッターとして活躍し、その翌年には海外へ行き、世界クラブ選手権に出場する。

月島蛍（つきしま けい）

烏野高校1年ミドルブロッカーで、烏野高校屈指の高身長と優れた頭脳を持つブロッカーだ。分析力も高く、冷静に戦況を見つめる事で、スパイカーの意図を先読みし強打を封じる。また、「ブロックはシステム」と語り、心理戦、伏線、連係、すべてを駆使した結果として敵の一撃を阻む事が出来る。
日向に対しては、皮肉な言葉を投げかけることが多い。バレー部に正式に入団するための3対3で日向が月島に、「今に打ち抜いてやるから待ってろ！！」と叫ぶと「人には、向き不向きがある」と言い返されたりと、月島は同じポジションの日向に対抗心があり、ことある毎に挑発する。そして夏休みの合宿では、夜に木兎、黒尾、赤葦と練習をする。そこで、月島のブロックに対して木兎が、「”読み”は良いんだけどこう…弱々しいんだよなブロックが。腕とかポッキリ折れそうで心配になる」と言われ月島は、「僕まだ若くて発展途上なんですよ。筋肉も身長もまだまだこれからなんで」と言い返す。すると黒尾が、「悠長な事言ってると、あのチビちゃん（日向）に良いトコ全部持ってかれんじゃねーの。同じポジションだろ」と月島に言う。月島はしばらく黙ってから、笑いながら「それは仕方ないんじゃないですかね。日向と僕じゃ元の才能が違いますからね」と答える事から、日向に対して劣等感を抱いている。
それは烏野高校の小さな巨人と同級生だった自分の兄のことが影響していたからだったが、合宿を経てからは心境が変化し、日向に負けたくないという思いが見えるようになる。宮城県1年生強化合宿では乱入した日向に対し、ブロックの練習相手として誘う。月島は、日向の為に誘った訳ではなく「日向が相当ブロックが見えているスパイカーなのは確かだ。練習相手に使わない手は無い」と思っていたからだった。

月島蛍（ハイキュー!!）とは【徹底解説・考察まとめ】 - RENOTE [リノート]

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月島蛍（つきしま けい）とは、『ハイキュー!!』に登場する烏野高校バレー部の1年生。約190cmの長身と冷静な分析力を生かし、チームのブロック攻撃の要となる。「ブロックはシステム」と語り、烏野のトータルディフェンスを成功に導く。性格はシニカルな毒舌家。周囲に刺々しい発言ばかりするが、真正面から話をされるのが苦手で、ストレートな物言いには大人しくなる。音駒の黒尾や梟谷学園の木兎からブロックの技術やバレーの楽しさを教わる。チームメイトの山口とは、少年バレー時代からの幼馴染で親友である。

山口忠（やまぐち ただし）