谷地仁花(ハイキュー!!)の徹底解説・考察まとめ
谷地仁花(やち ひとか)とは、漫画『ハイキュー!!』に登場する烏野高校バレー部のマネージャー。主人公の日向翔陽(ひなた しょうよう)、影山飛雄(かげやま とびお)と同じ1年生で、進学クラスに在籍している。インターハイ予選終了後、後任を探していた3年生の清水潔子(しみず きよこ)にスカウトされて入部した。デザイナーの仕事をしている母親と同様デザインの仕事が好きで、烏野高校バレー部が遠征する際の支援寄付用ポスターを制作するなどして、陰ながら部を支える。
谷地仁花のプロフィール・人物像
所属:烏野高校(1年5組)
役職:バレーボール部マネージャー
身長:149.7cm/体重42.5kg(高校1年4月)
誕生日:9月4日
兄弟構成:一人っ子
好物:麩菓子
最近の悩み:死ぬ、もしくは死にそうになる場面に出くわしたらどうしよう
アニメ『ハイキュー!!』 CV:諸星すみれ
舞台『ハイキュー!!』 演者:山本樹里
小柄でキュートな谷地仁花は、烏野高校バレー部の1年生マネージャーである。学校では進学クラスに在籍していて、同級生の日向や影山に勉強を教えるシーンが描かれてる。気が小さく物事を良くない方へ考えてしまうネガティブ思考なので、日常生活を送るうえでも神経をすり減らしている様子だ。しかし、ネガティブ思考を上回る頑張り屋さんで、バレーボール初心者なのでバレーボールノートにルールをメモして覚えたり、選手たちの様子を心配してフォローしたり、強くなっていく烏野バレー部を一生懸命支えている。
谷地仁花のポジション・能力
谷地仁花は、烏野高校バレー部のマネージャーである。インターハイ予選終了後、3年生の清水潔子にスカウトされて入部した。アニメ『ハイキュー!!』ではシーズン2から登場するキャラクターだ。バレーボール初心者で、入部当初はルールも知らなかったが、ノートを持ち歩き、部活中気が付いたことをメモしている。作品では、新しい監督やコーチを迎えて、新生烏野バレー部として強くなっていく1年間が主に描かれているのだが、漫画を読み進めるうちに、谷地の解説のおかげで、読者も自然とバレーボールのルールや面白さを共有できる。試合では、試合記録や選手たちのコンディションを細かく記録し、公式戦では、対戦相手を調査して資料をまとめる仕事をしている。強くなっていくバレー部のために、マネージャーも先輩から後輩へ引き継いでいかなくては、と思う清水の願いを谷地は受け継いでいく。
谷地仁花の来歴・活躍
烏野バレー部に仮入部する
谷地仁花は、初めて3年生マネージャーの清水潔子に会ったとき「美人、3年生か、美人、口元のほくろがセクシー、美人、髪つやさら、周りの人も凄い見てる」と思っていたため、清水が話す内容を殆ど聞いていなかった。清水は、まだ部活に入っていない1年生の女子を探しに来たのだ。谷地は、一生懸命バレー部にスカウトしてくれた清水の気持ちを受け取り、そのまま仮入部することになった。
日向と影山に勉強を教える
谷地がバレー部に仮入部して早々、東京遠征のために期末テストの勉強をしていた日向と影山が、谷地に勉強を教えてほしいと訪ねてくる。日向と影山は、山口から「昨日のさ、マネ候補で来ていた子いたじゃん。あの子、5組って言ってたから勉強得意かもよ」と聞かされていたのだ。烏野高校では4組・5組は進学クラスだ。谷地は、ちょうど放課後のバレー部に行こうか迷っていた。ノートがキレイだと褒められた谷地は、「お母さんがデザインの会社やってて、昔からそういう事にうるさくて…」と嬉しそうな様子。「ここの空間取っておいた方が後から書き込めていいよ」とか「色数は少ない方が混乱しないし」と、早速できるアドバイスをしていた。谷地がその日の部活に顔を出すと、日向は英語の小テストで、谷地に教わったおかげで点がとれたと喜んでいた。緊張気味の谷地もすっかり日向と打ち解けて、部活にも馴染んできた様子だった。
正式に烏野バレー部に入部する
谷地が、正式にマネージャーとして烏野バレー部に入部した日に、清水から゛烏野高校排球部”のジャージを手渡された。主将・澤村の合図で、「ようこそ、烏野高校排球部へ!」と部員らから歓迎される。谷地の作ったバレー部遠征費用寄付金ポスターも好評で、ポスターを見た人から武田一鉄監督(たけだ いってつ)あてに電話が入ったりしていた。新しい監督やコーチ、マネージャーを迎えて、新生烏野バレー部は再始動する。
一泊二日の東京遠征
谷地も無事東京遠征に参加できることになった。初めて生で見るモヒカンに驚いたりしていたが、あっという間に練習試合が始まる。7月7日・8日の土日を使った遠征は、あっという間に過ぎていく。東京遠征中に烏野バレー部員はどんどん成長していくのだが、その過程で日向と影山は「速攻」について意見が合わずギクシャクし始める。谷地にとって日向と影山は、選手の中では最も身近に接してきた友達なので2人を人一倍心配する。
宮城に帰ってからも日向・影山を心配する
技術を磨きたい日向とチームが勝つためにバランスを考えろという影山は、東京遠征から帰ってきてからも喧嘩をしていた。日向と影山の掴み合いの喧嘩を目の当たりにした谷地は、「仲よくしよ…ね?」と仲裁に入ろうとするが全く効き目がなく、2年生の田中龍之介(たなか りゅうのすけ)を呼びに行き大怪我をする前に2人を止めてもらう。その日、谷地は心配になり下校する日向を追いかけたら、彼が心境を語り始めた。中学生時代、日向は部活では不遇の3年間を送っていた。入部当初、部員は日向1名、公式戦に出られず、他の部活をしている友達に練習に付き合ってもらっていた。3年生のとき新入生が数名バレー部に入部して初めて公式戦に出場するも、1回戦で影山のいる強豪北川第一に大差で負ける。烏野バレー部に来て、バレーボールに対して同じ熱意をもつチームメイトに恵まれたことを、日向は何より貴重なことだと考えていた。谷地は、日向の話を聞いて泣きそうになる。その後、練習試合のとき、日向と影山がそれぞれ自主練習を重ね、お互いに「新しい速攻」を成功させるために変わってきたことに気づき、自然といつも通りに戻ると、谷地は誰よりも嬉しそうにしていた。
夏の長期合同合宿
夏の合宿遠征は、埼玉県にある森然高校で行われた。漫画11巻は、谷地がお母さんに手紙をしたためる形式で、烏野バレー部員の近況が報告されている。日向と影山が未だ会話のない様子を気にかけたり、元気のない月島は覇気がないのがいつも通りだと理解したりと、気配りというか気苦労が絶えない様子だ。
7月7日・8日の合宿遠征でギクシャクし始めた日向・影山の関係だが、谷地は思わぬ方向で希望を見出すことになる。影山が、自分が速攻で使うトスでミスをしている間は、日向の練習にならないだろと言ったのだ。谷地は、影山が日向のことを尊重していることに驚く。影山は、日向がまだバレーボール初心者に近いので、速攻のほかにサーブやレシーブなど学ぶべきことが沢山あるだろうと気にかけていたのだ。
日向はそんな影山はお構いなしで、早く「落ちるトス」くれよと影山に強請っている。「落ちるトス」とは、スパイカーの打点に、ボールの最高到達点を持っていくトスのことだ。全国を戦う梟谷学園高校のセッター赤葦京治(あかあし けいじ)ですら、そのようなトスを上げることは技術的に無理だというほど難しい技で、天才セッター影山だからこそ挑戦できることだった。谷地は手紙の中で、この状態を「今日は、日向にこそ゛王冠”が見えた気がしました」と言っていた。影山は谷地にボールを出してもらって「落ちるトス」を練習する毎日を過ごし、日向は烏養一繋(うかい いっけい)元烏野バレー部監督のもとでスパイク練習やバレーボールとの向き合い方などを教わっていた。烏養元監督とは、烏野バレー部を春高全国大会へ導いた名将で、現在の烏養コーチの祖父だった。
夏の合宿遠征最終戦、烏野高校は梟谷学園と対戦していた。谷地は、日向・影山の新しい速攻を早く見たいと思っていたところ、この試合で、2人は新しい速攻を成功させた。新しい速攻とは、日向がジャンプした先に、影山が「落ちるトス」を上げ、日向が空中でボールを扱う時間を作ってやる速攻だ。これには谷地や日向・影山だけでなく、チームメイト全員が大喜びをした。梟谷学園のエース木兎光太郎(ぼくと こうたろう)とセッター赤葦は、初期の変人速攻から進化した速攻にただ驚いていた。初期の変人速攻とは、日向がマックスのジャンプで跳んだところに、セッター影山がピンポイントで日向の手の平に当てる「通過するトス」を上げる技のことだ。こうして、合宿最終日に烏野は歯車が徐々に噛み合ってくる。リベロ西谷のアタックラインからジャンプしてスパイカーにトスを上げる技や、セッター以外が全員スパイカーに回るシンクロ攻撃、エース東峰旭(あずまね あさひ)のジャンプサーブ、1年生のミドルブロッカー月島蛍(つきしま けい)のリードブロックなど、個々人の努力が実を結び、春高宮城県予選大会へ向けて、烏野高校は加速していく。
夏の合宿最終日程を終えた5校には、バーベキューが待っていた。烏野の清水も、梟谷学園高校や生川高校のマネージャーらと一緒に過ごしていた。谷地は一人お肉のにおいに誘われて、バーベキューセットのある方へ歩いて行くのだが、そこはバレーボール選手たちの集まる「巨人の密林」だった。近くにいた選手たちが気遣って谷地に声をかけるも、谷地は怯えて放心状態になってしまう。傍から見たら警察に通報されそうな絵面になっていた。
春高宮城県大会一次予選
1学期の期末テストが終わったところで谷地がマネージャーとしてチームに加わったのだが、谷地が入部する前の烏野バレー部は、IH予選で県内の強豪・青葉城西高校をフルセット30点越えのギリギリまで追い詰めたチームとして、バレーボール関係者に知られていた。当時は新1年生が入ったばかりで、1年生の中では日向・影山・月島がレギュラーに加わり戦った。青葉城西戦のマッチポイントでは、日向・影山の変人速攻がブロックでドシャットされて試合が終了した。その後、変人速攻を捨てて新しい速攻を完成させた日向・影山や、練習を重ねて新しい攻め方を習得したチームメイトたち。東京遠征や夏の合宿遠征を通して成長した選手たちは、一段と強く逞しくなっていた。
1回戦、扇南戦
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目次 - Contents
- 谷地仁花のプロフィール・人物像
- 谷地仁花のポジション・能力
- 谷地仁花の来歴・活躍
- 烏野バレー部に仮入部する
- 日向と影山に勉強を教える
- 正式に烏野バレー部に入部する
- 一泊二日の東京遠征
- 宮城に帰ってからも日向・影山を心配する
- 夏の長期合同合宿
- 春高宮城県大会一次予選
- 1回戦、扇南戦
- 2回戦、角川学園戦
- 練習試合や自主練習で成長する烏野バレー部
- 春高宮城県予選代表決定戦
- 1回戦、条善寺戦
- 準々決勝、和久南戦
- 準決勝、青葉城西戦
- 決勝、白鳥沢学園戦
- 春高全国大会へ向けてポスターを作る
- 春の高校バレー全国大会
- 1回戦、椿原学園高校戦
- 2回戦、稲荷崎高校戦
- 3回戦、音駒高校戦
- 準々決勝、鴎台高校戦
- 準々決勝で敗退した日の夕食時
- 3年生が卒業しマネージャーを引き継ぐ
- 大学3年生、デザイン会社でアルバイトをしていた
- 大学4年生、ムスビイブラックジャッカルとシュヴァイデンアドラーズの試合を見に行く
- 谷地仁花の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 「あんな美人の隣に2分近く立ってしまった。ファンの人とかに暗殺されたらどうしよう」
- 「すごいね、私そんな風に何か本気でやったことないや」
- 「なんだろうこれ、直射日光を浴び続けた気分」
- 「“村人B”の私を清水先輩があんなに一生懸命誘ってくれて、すごく嬉しかったです」
- 「“村人B”も戦えます」
- 「モヒカン…東京凄い」
- 「太陽バーサス月」
- 「でもやっぱり、早く新しい速攻が見たいなぁ」
- 「これはまるで…巨人の密林」
- 「私、緊張にかけてはけっこう自信あるんだ」
- 「傷が勲章て…戦場か!」
- 谷地仁花の関連人物・キャラクター
- 日向翔陽(ひなた しょうよう)
- 影山飛雄(かげやま とびお)
- 山口忠(やまぐち ただし)
- 月島蛍(つきしま けい)
- 清水潔子(しみず きよこ)
- 烏養繋心(うかい けいしん)
- 谷地円(やち まどか)
- 谷地仁花の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 烏野バレー部の遠征費用のためにポスターを作成る谷地
- 谷地と山口は波長の合う仲間だ
- 「落ちるトス」の練習に付き合ってあげたのはマネージャーの谷地だった