及川徹(ハイキュー!!)の徹底解説・考察まとめ

及川徹とは高校バレーを題材にした古舘春一の漫画『ハイキュー!!』のライバル校青葉城西高校の主将。ポジションはセッターで中学時代ベストセッター賞を受賞したほどの実力者。主人公の一人である影山飛雄の中学時代の先輩で、「ブロックとサーブを及川さんを見て覚えた」というほど影響を与えた。一方、自らは影山や同世代の牛島若利といった、いわゆる天才の存在を受け、「自分は凡人である」と自覚し、敗北を乗り越え、努力を続け、卒業後はアルゼンチン代表として、日本のライバルたちに立ち向かった。

及川徹のプロフィール・人物像

2012年プロフィール
所属:青葉城西高校 (3年6組)
ポジション:セッター
背番号:1
身長:184.3cm
体重:72.2kg
ジャンプ最高到達点:335cm
誕生日:7月20日
兄弟構成:姉
好物:牛乳パン
最近の悩み:烏野のマネちゃんに声かけたらガン無視された
CV:浪川大輔

2018年プロフィール
所属:CA SanJuan (アルゼンチンリーグ)
ポジション:セッター
背番号:17
身長:185.5cm
体重:82.4kg
最近の悩み:未成年と間違えられる

及川徹は青葉城西高校バレーボール部の主将を務めるセッター。
総合力は県内トップであり、それぞれの選手の個性やクセを見抜く鋭い洞察眼、あらゆる選手の長所を100%引き出す才能を持っている。
また、相手チームの弱点を見抜き、柔軟な戦術でチームを勝利へと導く司令塔である。
華麗なトス回しもさることながら、スパイク同等の威力と抜群のコントロールを誇るジャンプサーブを武器としている。自身がファーストタッチを受けた際は助走距離を確保し、攻撃に参加するなどスパーカーとしても活躍し、トス回し以外なら、中学時代の後輩の天才セッターである影山に負けないと語っている程、超攻撃型の選手である。

及川は一見人当たりもよく、自他ともに認めるイケメンであり、女生徒たちから黄色い声援を浴びている。調子に乗って愛嬌を振りまき、フラフラしているところを岩泉にボールを投げつけられてしまうという、試合中からは想像がつかない優男のような外面もある。

明るい性格で、鼻歌などをよく口ずさむようで、アニメでは、仙台市にある八木山ベニーランドのテーマソングや、同じ東北の東北楽天ゴールデンイーグルスの応援歌を口ずさむシーンもあった。

ハイキュー!!のファイナルガイドブックである『ハイキュー!!極!』には、古舘先生は及川に対し「一番最初は漫画が地味だから華のあるキャラクターを出そうと思って描いたのに、実は一番泥臭い奴だった」とコメントしている。作中で一番イケメンが強調され、実力もある選手でありながら、敗北しても折れずに進んでいく姿が多く描かれている。

ライバル校からすれば非常に性格が悪いという印象が強く、影山曰く、性格の悪さは月島以上と評され、笑顔で嫌味を言ったり、大人げない挑発をしたり、引っ掻き回すのが好きだったりと苦手意識を持たれてしまう。日向は影山(王様)よりうえの存在として「大王様」と呼ばれている。ちなみに、座右の銘は「叩くなら、折れるまで」

特に天才セッターとして後ろから追い越そうとしてくる影山にはあたりが強い。
「サーブトスのを教えてください」と教えを乞う中学生時代の影山に対して「イヤだねバーカバーカ」と断ったり、IH予選後に偶然会った影山にセッターとしての在り方を相談された際には、影山に頭を下げさせてその姿を写真を撮ってもらったりと、露骨な悪態をついている。

しかしチームメイトからすると非常に頼もしい存在で、主将としても大きな信頼を得ている。
及川の一声でチームの雰囲気が変わり、チームの最大値を引き出しつつ統率をとっている。
その飄々とした性格から、普段はチームメイトの同級生にからかわれることも多いが、及川の能力と努力をよく知っているので、大事な場面では、頼れる主将として絶大な信頼を誇る。
最後の試合に負けてしまった後も、監督の言葉に部員がこらえきれず涙するシーンで、及川は涙を見せずに「スタンドに挨拶に行くよ」と主将らしい姿を見せた。
体格やセンスにも恵まれ、県内トップまで上りつめる実力者でありながら、同世代に牛島若利、後輩に影山という2人の天才に挟まれ、自分が天才でないことにコンプレックスを持ち、越えられない壁に苦悩してしまう。
中学時代に牛島のいる白鳥沢に勝つことができない焦りと、2つ下に入部してきた天才影山に抜かれてしまうかもしれないという恐怖から精神的に乱れてしまい、トスを教えてほしいと教えを乞う影山に手をあげようとしてしまう。
そんなところを幼馴染の岩泉に説得され、一人で戦うという間違いを正し、6人で強いほうが強いと悟り、チームワークとして戦う強さを得た。

及川徹のポジション・能力

味方の長所にあわせたセットアップ

アタッカーはそれぞれ個性があるが、どんな選手に対しても長所を解析し、100%の力を引き出すセンスを磨き上げえている。
練習試合で、初対面の大学生チームに及川だけが加入した際も、すぐにチームに馴染み、そのチームの最大値を引き出すプレーをした。
青葉城西高校に関しては誰よりも熟知している。
1年生のミドルブロッカーの金田一勇太郎が自身でも気づいていなかった、最高到達点の高さがボール1個分高いことに気づきセッティングを調整するなど、
チームのレベルアップに大きく貢献した。

スパイク並みの威力を持つジャンプサーブ

脅威の威力と抜群のコントロールを兼ね備えたジャンプサーブを武器とする。真正面にいても対応が遅れるほどである。
幼馴染でチームメイトの岩泉がオーバーワークを指摘した際も、サーブ練習をしていた描写があり、トスもさることながらサーブは徹底的に練習を行った。
3年生になってすぐの烏野高校との練習試合では、レシーブの苦手な相手をピンポイントで狙っていたが、それからも更に精度を上げ、
春高予選では同じ烏野高校主将でレシーブの得意な澤村相手に「ハァ?!何だ今の?!まだ威力上げてくるのかよ?!」と驚嘆させるほど進化を遂げていた。
最後のセットのマッチポイントが近くてもライン上を攻め抜く鬼のようなメンタルに他校生からもバケモノ呼ばわりされた。

相手の弱点を見抜く洞察力

プレー中のわずかな情報から、相手の弱点や弱み、クセや関係性を読み取る鋭い洞察力を持っている。
「移動攻撃にはブロックつかずにディグ(スパイクをレシーブすること)にしよう」など、状況を判断し、的確にチームメイトに指示を出している。
洞察力はセッターにとってとても大事な要素であり、他校のセッターも優れている選手は多数いるが、ファイナルガイドブックである『ハイキュー!!極!』に書き下ろされているセッターメンバーのイラストに、及川のイラストと「洞察」という言葉が書かれており、特に洞察力が優れた選手だと強調されている。

及川徹の来歴・活躍

2012年4月 VS烏野高校 (練習試合)

かつての強豪・烏野高校には、影山という天才セッターが新入部員として加入していた。県内トップクラスの実力を持つ青葉城西高校は彼の存在を警戒し、その力量を計るため「影山をセッターに」という条件を出し、試合はこの形で行われた。及川は捻挫で通院の為、第3セットの終盤にピンチサーバーとして参戦した。

この時、烏野高校はリベロの西谷夕とエースの東峰旭が不在の試合となった。

1セット目は初めての練習試合に緊張した日向が持ち味を発揮できず青葉城西が先取。2セット目は調子を取り戻した日向の変則的な動きに惑わされ烏野がセットを取り、3セット目も烏野がいい流れをつかんでいた。しかし及川がピンチサーバーで入ると、サーブ処理の苦手な烏野高校1年生の月島蛍を狙って強力なサーブを繰り出し、逆転する勢いで流れを青葉城西高校に引き戻した。

しかし、最後に日向と影山の攻撃で惜しくも烏野高校に敗れてしまう。

2012年 VS烏野高校(IH宮城県予選第3回戦)

宮城県予選準々決勝で再び烏野高校と対戦。及川はツーアタックやツーアタックに見せたトスで烏野を挑発する。日向&影山のセッターがスパイカーの打点に合わせてトスをセットする速攻である「変人速攻」とそうでないプレーの合図を、及川はわずか数プレーで見抜き、日向&影山コンビをベンチに下げることに成功した。烏野3年生セッターの菅原が入り、1セット目は青葉城西が先取するも、試合の流れが変わり、日向&影山も復帰し烏野が2セット目をとる。3セット目は30点を超える接戦になるも、最後日向&影山の渾身の攻撃を及川が読み、連続得点を取ることで青葉城西が勝利する。及川は孤独の王様から抜け出し急速に進化する影山を見ていつか負ける日が来るかもしれないと悟るも、「それは今日じゃない」と準決勝にコマを進めた。

2012年 VS白鳥沢学園高校(IH宮城県予選決勝戦)

王者白鳥沢学園に、及川率いる熟練されたチームワークで挑む青城だが、白鳥沢の圧倒的な力の前に0対2で敗れてしまう。
試合の流れもほぼ明記されず、アニメでは1セットも取れずに王者白鳥沢高校の全国大会行きが決まったことが烏野高校の烏飼監督の口頭の説明によるものだけで、白鳥沢高校がいかに強豪校かを表す形となった。

2012年 VS伊達工業高校(春高予選準々決勝)

春高予選準々決勝で鉄壁を誇る伊達工業高校と対戦。伊達工業はIH予選後に3年生が引退し、2年生の新主将二口と試合前の握手をした際に及川は「まあまあ、そんなに気張んないで。君らは来年だってあるんだし」と笑顔で話すも、二口が「関係ねぇっす」と言い真剣勝負が始まった。伊達工の新しいセッターは身長190cmを超える大型セッターの黄金川で、バレーは高校から始め未熟さがあり、またチームとしても未完成さはあるが、及川のスパイクを止めるなど、伊達工らしい鉄壁のブロックは形になりつつあり、徐々にペースを作っていき、青城と張り合う試合展開に。岩泉へのトスを伊達工のブロックからはがそうとした及川に、岩泉は「いつも通りでいい。俺に勝負させろ 」と言い、黄金川のわずかなブロックの甘さから真っ向勝負でスパイクを打ち抜いた。熟練の強さを見せ、試合は2対0で勝利した。

2012年 VS烏野高校(春高予選準決勝)

烏野高校とは3回目の試合となる春高予選準決勝。強敵と認めた上で最初から攻めていこうと言ったうえで、試合前の「信じてるよ、お前ら」と言おうとしたところ、「信じてるよ、キャプテン」と先に言われ、戸惑い照れる及川だが、及川のサーブを信じた上での、サーブをミスったらラーメンをおごるという賭けが始まる。
及川、岩泉のさらに強くなったサーブや熟練のチームワークを見せる一方、烏野もその雑食性から得た、新しい神業速攻、同時多発攻撃、リベロ西谷のトスなど、新しい武器で試合はほぼ拮抗していた。

そこで、あえてチームの安定を崩すように一セット目終盤で2年の京谷賢太郎が国見と交代で投入された。京谷は烏野のマッチポイントで及川が金田一にあげたトスを横取りし、スパイクを打つもアウトになり、1セット目は烏野が先取。
京谷は一匹狼で部になじむような性格ではなく、3年生をないがしろにする態度をとるも、本気でバレーに向き合っていることと、鍛えられた強靭な筋肉で超インナースパイクを繰り出す。京谷は勝負事で一度も勝てたことがない岩泉には従うが、本能的に及川のことは警戒していた。しかし及川は「及川さんと同じ世代でバレーで来てよかったって思わせてあげる」と宣言し、攻撃への執着が強い京谷が諸刃の剣であることも十分に把握し、うまくゲームメイクしていく。
スロースターターの京谷が調子を上げ、青城優位で2セット目が進むも、烏野のピンチサーバー1年の山口に連続得点され、セットを取られそうになる。
及川が落ち着いてとチームに声をかけるも落ち着いていると一蹴され、冷静に対応する様子に主将としてさみしいと言いつつも、24対24で迎えた場面で及川が極限での集中力でさらに精度を上げたサーブを放ちサービスエースで2セット目をとり、お互いフルセット戦う宿命と気づき第3セットに挑む。

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夜久衛輔(ハイキュー!!)の徹底解説・考察まとめ

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夜久衛輔(やく もりすけ)とは『ハイキュー!!』内で登場する音駒高校のリベロ(R)。主人公日向翔陽(ひなた しょうよう)の所属する烏野高校とは因縁の関係であり、何度も試合を行っており、互いを高め合うよきライバルである。リベロとしての能力が非常に高く、その存在だけで相手のスパイカーにプレッシャーを与えるほどの存在感がある。個性豊かなチームメンバーをまとめるおかん的な役割をしていることが多いが、後輩を叱ったりする一面から鬼先輩と呼ばれることもある。

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白布賢二郎(ハイキュー!!)の徹底解説・考察まとめ

白布賢二郎(ハイキュー!!)の徹底解説・考察まとめ

白布賢二郎(しらぶ けんじろう)は漫画『ハイキュー!!』の登場人物で、宮城県の絶対王者といわれた白鳥沢学園高校バレー部の2年生セッター。中学生のとき、1学年上のスパイカー牛島若利(うしじま わかとし)に憧れて、一般入試で入学した秀才。2年生で正セッターの座を射止めた努力家でもある。派手さはないがミスの少ないトスが持ち味で、強力なスパイカーを生かすトス回しが特徴。“シンプル・イズ・ベスト”を追求する白鳥沢学園のコンセプトにマッチするセッターだ。目立たないが気が強く、実力のある選手たちを支える。

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