世界での評価も高い日本のCM カップヌードル編

1971年に販売が開始された、日清のカップヌードル。世界80カ国以上累計販売数300億食を超える日本を代表するロングラン&メガヒット商品です。
そんなカップヌードルですが、なんとCMは世界的な賞や使用曲が人気を博すなど話題に事欠かないのであります。
今回は、そんなカップヌードルのCMをその時代と共に紹介していきたいと思います。

2010年から放映されたCM。
「音楽×カップヌードル」をテーマに有名アーティストの曲をカップヌードルテーマにしたアレンジを加えたCMとなっており、映像などは実際のPVを使っていますが、
口の動きなどはCGを使って、精密に加工されているCMになっています。アーティストにはボン・ジョビの様な海外アーティストだけでなく日本のGLAY等も使用されました。

カップヌードル「この国には底力がある」編

2011年に放映されたCM。
東日本大震災直後に「この国には底力がある」というメッセージを込めたCMとなっており、「バカボンド」、「ガンダム」、「ヨーダ」の三種類があります。
バカボンド編では作者の井上雄彦が高さ3メートル、横1.7メートルの巨大なキャンパスに12時間掛けて「強くあろうと前に進む」大きな「武蔵」を描く作品で、ガンダム編では朝日を浴びながら等身大である18mのガンダムがやかんを持って少しずつ立ち上がりカップヌードルを通してガンダムにしか伝えられないメッセージを伝えるというコンセプトのCMになっています。

カップヌードル「アイスヌードル」

2012年頃に放映されたCM。
冷やしラーメンとしてのアイスヌードルを販売する為、当時話題になったAKBを起用しAKBの「REAL」をコンセプトとしたCMとなっており、AKBメンバーのマグカップやタイムロボ等も販売された。

カップヌードル「SURVIVE」編

2013年に放映されたCM。
「これからの時代を生きていく若者たちに、さまざまな困難に立ち向かい、乗り越えてほしい、という想いをこめて「SURVIVE!」というメッセージを開発しました。」というコンセプトで作られたCMで、計4種類あり、「グローバリーゼション編」、「合コン編」、「リア充との闘い編」、「就職氷河期編」と、当時話題となった言葉とともにちょっとした共感と壮大なスケールなエンターテインメントに富んだCMになっています。海外からも評価は高く、youtube等でも再生数は其々100万を超えています。

カップヌードル「SAMURAI,FUJIYAMA,CUPNOODLE」編

2014年の夏から放映されたCM。
海外から見た日本をモチーフにした「SAMURAI,FUJIYAMA,CUPNOODLE」シリーズとして制作されました。
コミカルに外国人に日本の文化間違えて紹介する映像のCMシリーズと、海外と戦う日本の若き英才が鎧を来て各国を訪れるCMシリーズの二つに分かれる。
コミカルな日本紹介では「壁ドン」や「本音や建前」等の日本ならでは文化を面白可笑しく斜め上の視点から海外へ紹介するというコンセプトとなっており、海外を訪れる侍では錦織圭選手や「フリースタイルフットボール」最年少の世界チャンピオン徳田耕太郎がブラジルやニューヨークを甲冑を来て訪れるというCMになっています。

カップヌードル「STAY HOT いいぞ、もっとやれ。」編

2015年から放映されたCM。
コンセプトは「グルメ&リアクション」、今の若者や女子高生、中年の方などがカップヌードルを食べた時のリアクションをコミカルに演出したCMになっています。

最後に放送中止となった名作と言われるCMを

2005年頃に放映されたCM。
「NO BORDER」のコンセプト中のCMであり、日清は「少年兵の存在から目を逸らしてはならない」というメッセージを込めたCMだったのだが、放送直後から「少年兵を肯定している」と、メッセージとは全く別の解釈をされてしまい、数週間で放送中止になってしまいました。

いかがだったでしょうか?
日本ではお馴染みでカップラーメンの元祖ともなるカップヌードル。そのCMには会社の消費者へのメッセージだけでなく、世界や宇宙に向けたメッセージもあるのです。
また、CMにはコミカルでエンターテインメントさも含まれ、それは海外からの評価も高いものなのです。日本には優れた技術だけでなく、この様なコミカルさも日本の技術であると感じていただけたら嬉しく思います。

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