機動戦士ガンダム(ファースト・初代)の名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ

機動戦士ガンダムは日本サンライズによって制作された矢立肇・富野喜幸(現:富野由悠季)原作のロボットアニメである。ガンダム以前のロボットアニメとは違い、重厚な人間関係や緻密なロボット設計で新たなロボットアニメとしてジャンルを築いた。ロボットアニメでありながら、戦争という環境に置かれた主人公アムロ・レイの成長を主軸に描かれているこの作品には数多くの名言が残されている。

『機動戦士ガンダム』の概要

機動戦士ガンダムは矢立肇・富野喜幸(現:富野由悠季)原作のロボットアニメ。1979年から1980年にかけて放送されたテレビアニメで、当時の流行であった「スーパーロボット」と呼ばれる1話完結型の作品群とは違い、勧善懲悪というシンプルな構成ではなく、互いに利害と正義が拮抗する人間同士の戦争という背景に、同じ組織に属しながら決して一枚岩ではない各陣営の思惑や言動が細かく描写されている。
突然戦争という過酷な環境に身を投じる事になった主人公アムロ・レイの社会的・人間的成長や、宿敵シャア・アズナブルの復讐劇など、シリアスな場面も多く、放映当時の視聴率は低かった。
登場する機体に試作兵器や量産型兵器としての概念やミノフスキー粒子というレーダーや誘導兵器の撹乱・無効化をする架空のエネルギー粒子を設定する事で、メカニック描写にリアリティや白兵戦への説得力を持たせている。
さらに宇宙に進出することで進化した新たな人類種「ニュータイプ」という設定を与えることで人類の革新とはなんなのかという哲学的テーマを問いかける内容になっており、結果子供向けとされていたロボットアニメでありながら、高年齢層の視聴にも対応できる哲学的で重厚な作品を成立させ、「リアルロボット」と呼ばれる新たなジャンルを確立させたパイオニア的作品である。

放送から30年以上経過した現在でも数多くの派生・発展作品が制作され、放送当時からのファンだけでなく新たなファンを獲得し続けており、ガンダムシリーズと称される作品群の第一作目であることから、ファン等から「初代(ガンダム)」「ファースト(ガンダム)」と親しみを込めて呼称されている。

機動戦士ガンダムの名言・名セリフ

こいつ…動くぞ…

アムロ・レイのセリフ。
主人公、アムロ・レイが居住しているスペースコロニー・サイド7では、ジオンのMS(モビルスーツ)と呼ばれる人型兵器に対抗するため連邦独自のMSを開発する計画、通称「V作戦」がアムロの父・テム・レイによって進められていた。そこに作戦の情報を察知したジオンの士官、赤い彗星という異名で知られるシャア・アズナブルが部下を潜入させるが新兵だった部下が暴走、戦功を焦りコロニー内で戦闘を始めてしまう。アムロは軍関係者である父を探すため基地内を走り回っていると偶然1機のMSを発見する。それは父が手がけた機体「ガンダム」だった。コクピットを覗き込むと機体に火が入っており、いつでも動かせる状態だと気づいたアムロはガンダムを操縦し、暴れるジオンのMS「ザク」を撃退することを決意したのだった。これまでのロボットアニメとは違い、軍隊やそれに属する組織の人間ではなく、民間人の少年が偶然ロボットに乗り、敵を倒そうという展開に視聴者は衝撃を与えた。その後、敵のザク2機を撃破したアムロは、地球連邦とジオン公国の間で起きる戦争の渦に巻き込まれていくのだった。これはアムロの日常が一変するきっかけとなったセリフである。

認めたくないものだな。自分自身の、若さゆえの過ちというものを

シャア・アズナブルのセリフ。
V作戦の機密奪取に失敗し、部下2名を失ってしまったシャア。功を焦り部下2名を死に追いやってしまったこと、若くして少佐という地位まで上り詰めた結果が新兵であるジーンの命令無視に繋がってしまったこと、など多様な解釈がされているが、これと言った正解は明確になっていないが、シャアの生き急ぐような生き方がこの結果を招いてしまったのだと反省するセリフである。

ジオンとの戦いがまだまだ困難を極めるという時、我々は学ぶべき人を次々と失ってゆく。寒い時代だと思わんか?

ワッケインのセリフ。
サイド7からシャアの猛攻を退け、連邦宇宙軍の拠点であるルナツーに辿り着いたホワイトベースクルー。しかし、ルナツーの司令官であるワッケインによってホワイトベースは封印、クルーはガンダムを始めとする軍の機密を無断で使用したことにより拘禁されてしまうのだった。ホワイトベースを追いかけ、ルナツーに奇襲をしかけたシャアを迎撃するため、ホワイトベースを発艦させようとしたクルー達にワッケインは銃を突き付け制止をかけるが、負傷していた本来のホワイトベースの艦長であり、恩師でもあったパオロ・カシアスの説得により出撃を許可を出し、撃退に成功する。しかし、その過程でパオロが戦死してしまう。戦闘終了後、ワッケインはパオロの代理として艦長を務めていたブライト・ノアを正式に艦長とし、ホワイトベースを連邦軍の本拠である地球のジャブローへと送り出すのだった。
このセリフは恩師であるパオロの戦死を悼んだセリフである。

「…二度もぶった。親父にもぶたれたことないのに!!」 「それが甘ったれなんだ!!殴られもせずに一人前になった奴がどこにいるものか!!」

アムロ・レイ、ブライト・ノアのセリフ。
ジャブローへと向かう為に大気圏突入を試みるホワイトベース。しかし、シャアの策略により突入コースから大きくズレが生じてしまい目標であったジャブローから大きく外れ、ジオンの勢力圏である北米へと降りてしまう。シャアもまたホワイトベースを追い、地上へと降り立ち、士官学校時代からの友人である地球方面軍司令官のガルマ・ザビと合流していた。ガルマ率いるジオン軍との戦ううちにホワイトベースに貯蔵されていた物資が不足してしまう。そんな状況でパイロット候補生としてホワイトベースに搭乗していたリュウ・ホセイやサイド7の住民だったカイ・シデン、ハヤト・コバヤシがガンタンク、ガンキャノンで出撃するなか、これまでの度重なる戦闘で精神が疲弊していたアムロは出撃を拒否してしまう。そんなアムロを見てブライトはアムロの頬を殴りつける。このセリフはそこで二人が交わした会話である。その後、ブライトの叱咤と仲の良かったフラウ・ボゥの激励により、活力を取り戻したアムロは、ガンダムの高い性能を活かした空中戦を披露、ジオンを退ける事に成功したのだった。

前線でラブロマンスか。ガルマらしいよ、お坊ちゃん

シャア・アズナブルのセリフ。
ジオンの占領下である北米の都市・ニューヤーク。その某所でパーティーが開催されていた。参加者にはガルマ、シャア、ニューヤーク市長・エッシェンバッハ、そして市長の娘であるイセリナの姿があった。ガルマとイセリナは思いを交わしており、結婚したいと考えていたがジオンを嫌う市長から猛反対を受けていた。そこでガルマはホワイトベースを落とし、その功績でもってイセリナとの結婚を認めてもらおうと考えるのだった。
これは、地球連邦との戦争の前線でありながら、イセリナと逢瀬を重ねるガルマを目撃したシャアがガルマに向けてつぶやいた皮肉の言葉である。

君はいい友人であったが、君の父上がいけないのだよ。フフフフ、ハハハハハ

シャア・アズナブルのセリフ。
一刻も早くジオンの勢力圏から抜け出ようとホワイトベースは夜の暗闇に包まれた市街地を敵に見つからぬよう、全ての照明を落とし、低空で飛行していた。そこに敵が撃ち放った照明弾の一瞬の明かりで、ドーム型の野球場を見つけたブライトは、そこにホワイトベースを隠し敵をやり過ごし、背後から攻撃をしかけるという作戦に出るのだった。ホワイトベースを討伐する事ができない事に焦りを見せるガルマに、シャアはMSでの偵察を買って出ると出撃するのだった。ホワイトベースの存在を悟らせないよう陽動を行うガンダムにホワイトベースの作戦を察したシャアは、これに乗じて密かに目論んでいた父母を死に追いやったザビ家への復讐を果たそうと考え、あえて陽動に引っかかりガルマをホワイトベースの上空を通過するよう誘導したのだった。
これは復讐者としての本性を露わにしたシャアのガルマに向けてへの言葉である。

ジオン公国に栄光あれーっ

ガルマ・ザビのセリフ。
ホワイトベースの作戦とシャアの謀略により、背後からの攻撃を受けたガルマは、搭乗していた攻撃空母・ガウを180度回頭させ、ホワイトベースへと特攻をしかける。しかし、寸前の所でホワイトベースが回避しガウは墜落、ガルマは炎に包まれ命を落としたのだった。これはガルマのジオン公国を支配するザビ家という家に生まれたことから来るプライドからきた言葉である。
敵側のキャラクターであるものの、このガルマの壮絶な死に様は視聴者に衝撃を与え、またこのセリフからこの戦争が正義と悪という単純な図式で描かれていない事を理解させた。シャアとガルマというキャラクターには放送当時から女性ファンが多く、ガルマの死に悲しみを覚え、制作会社にカミソリ入りの手紙が送られるという事件が発生した事がある。またファンの有志によってガルマの葬儀が現実で行われた事もある。

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機動戦士ガンダムUCのモビルスーツ・モビルアーマー・艦船・兵器まとめ

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機動戦士ガンダムUC(機動戦士ガンダムユニコーン RE:0096)は福井晴敏による小説、およびそれを原作としたアニメ作品。 機動戦士ガンダムから続く宇宙世紀を舞台に、重要機密であるラプラスの箱を巡る戦いに巻き込まれた少年の葛藤と成長を描く。 緻密に練り込まれた物語もさることながら、戦闘シーンも見所の一つであり、それを彩る兵器であるモビルスーツ、モビルアーマーも幅広い層から人気を集めている。

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