【進撃の巨人】ミカサ「エレンがウォール教に入信した……」【厳選名作SS】
進撃の巨人の厳選名作SSを掲載しています。ウォール教に入信してしまったエレン。連鎖するように104期の仲間達も次々と入信していき、平和だった訓練兵団は一変してしまう…。※鬱展開注意です
98 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/02(月) 21:25:05 ID:dD3uzzao
クリスタ「安心してください。子供を授かった以上、これ以上母体に負担をかけるわけにはいきません。ですから私はしばらくしたら訓練兵を辞退させていただきます。これからはこの教会でニック司祭様とともに暮らしていくのです……」
コニー「おい……クリスタが何言ってるのか分からないのは、俺が馬鹿だからじゃないよな!?」
ジャン「いや、お前は馬鹿だよコニー……こいつが何を言っているのかは、普通に考えれば分かることだ……普通に考えちまえば……!!」
ユミル「嘘だ……嘘だクリスタ!! お前は、お前は……」ガシッ
クリスタ「!? は、離してくださいユミル! どこへ連れて行く気ですか!?」
ユミル「今すぐ診療所だよ! 早く、そのお腹にいるガキを堕ろすぞ!!」
クリスタ「!!!!!!!!!!!!」
バシン!
100 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/02(月) 21:30:02 ID:dD3uzzao
ユミル「」
クリスタ「何を言ってるんですか、ユミル……子供を、堕ろす? ははは、冗談ですよね? あなたはそれがどれほど罪深いことなのか理解しているのですか?」
ユミル「……え」
クリスタ「一度この地に授かった命を”堕ろす”など……それは、殺人と何も変わらないではありませんか! よくも……よくもそんな恐ろしいことを平気で言えますね!!」
ユミル「だ、だって……その子供は、好きでもない男との間に作ったんだろ? お前はその司祭様とやらに、欲望の吐け口にされただけなんだ! 堕ろして当然じゃないか!!」
クリスタ「……っ! よくも司祭様にそんな言葉を!! あなたには天罰が下るでしょう、絶対に! だいたい、欲望の吐け口という意味ではむしろあなたのほうじゃありませんか?」
ユミル「はぁ? 何言ってるんだよ」
クリスタ「とぼけないでください! あなたはこれまで、何度となく私を邪な目で見ていたではありませんか! あなたはいわゆるレズビアンです。ウォール教の教えでは、あなたのような同性愛者は実に罪深い存在なんですよ!!」
ユミル「れ、レズビアンだぁ……? 私は別にあんたをそんなつもりで見ていたわけじゃ……」
クリスタ「うるさい、近づくな罪人め!! 二度と私に関わるな!!!」ダッ
ユミル「!! く、クリスタ!!!」
アルミン(クリスタが行ってしまった……)
102 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/02(月) 21:32:43 ID:dD3uzzao
ユミル「」
ジャン「……おい、しっかりしろよユミル」
アニ「そっとしてやりなよ。大好きだったクリスタにあそこまで言われれば、こうなるさ……」
コニー「……ユミル」
アルミン「悲しいかもしれないけど、ここで立ち止まっているわけにはいかない。ニック司祭に会って、これ以上の被害を食い止めるんだ……クリスタのためにも」
ユミル「…………」
104 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/02(月) 21:36:07 ID:dD3uzzao
~教会~
アルミン「……着いたね」
ジャン「あぁ。あの野郎、まずは一発顔面にお見舞いしてやらねぇと気がすまねぇ……」
ベルトルト「お、落ち着いて、ジャン。そんなことしても状況を悪化させるだけだよ……」
アルミン「ベルトルトの言うとおりだ。とにかく落ち着いて……そして粘り強く説得するんだ。今回はそれが目的で来たんだ」
コニー「……早く入ろうぜ、みんな」
アニ「……そうだね」
ユミル「…………」
106 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/02(月) 21:40:48 ID:dD3uzzao
~教会内部・礼拝堂~
ニック「ふむふむ……事情は分かりました。なるほど、あなた達もずいぶん苦労をなさったようだ」
アルミン「……分かっていただきましたか?」
ニック「ええ、とてもよく分かりましたよ……」
ジャン(なんだ、思ったより理解のあるおっさんだな。てっきり門前払いされかねないと思ってたが)
ニック「……あなた達はずいぶん苦労をなさったようだが、同時に我々に対する誤解も生じてしまっているようですね」
アルミン「ご、誤解ですか?」
ニック「ええ、そうです。あなた達はまだお若い……ゆえに我々の理念をそう簡単に理解できないのは仕方のない事です。しかし分かってください、我々はあくまで神に仕え、神のために尽くしているだけなのです」
アルミン「で、ですからその考え方がそもそも間違っているのです! あなた達が決めた教義を、勝手に我々にまで押し付けないでください!」
ニック「我々が決めた教義……? いいえ、これは我々ではなく、神が決めたことなのですよ。あなた達にはその神の存在を感じられないというだけなのです」
アルミン(なんだこいつは……話がまるで通じていないぞ)
107 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/02(月) 21:45:10 ID:dD3uzzao
ニック「ところで……先ほどから俯いているそこの綺麗な黒髪の方」
ユミル「…………」
ニック「あなた、ずいぶん心が病んでいらっしゃるように見えますね。実に見ていて嘆かわしいです……ああ救ってあげたい!」
アルミン(いったい誰のせいだと思っているんだ……!)
ニック「どうでしょう、あなたもウォール教に入信してみてはいかがですか? あなたのその心の傷、神が癒してくださりますよ?」
ユミル「……え」
ジャン「何言ってんだよおっさん! そもそもあんたのせいでこいつはクリスタと仲違いしたんだ! 誰がお前の口車なんかに乗せられるかよ!!」
ニック「いいえ、仲違いの原因は、彼女とクリスタとの間に価値観の違いがあったからです。つまりです……彼女さえクリスタと同じ価値観、すなわちウォール教の教えを理解さえすれば、すぐにでもクリスタとの友情を取り戻すことができるということなんですよ!」
ジャン(こいつ……本気で言ってやがるのかぁ?)
109 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/02(月) 21:50:09 ID:dD3uzzao
ユミル「……クリスタとまた、仲良くできるのか?」
コニー「だ、ダメだユミル! このオッサンの言うことなんて無視だ、無視!」
ニック「私を信じてくださいユミルさん! それともあなたは、これからもずっと彼女と仲違いしたままでいいのですか? これからずーっと……」
ユミル「嫌だ……クリスタに嫌われるのは嫌だ……それだけは」
ニック「では決まりですね、あなたもウォール教に入信しましょう! さぁこちらへ!!」
ユミル「う、うぅ…………」
アルミン「ユミル!」
アニ「ちょっと待ちなよ、ユミル。あんたはクリスタを救いたいんじゃなかったのか? それとも、あいつに嫌われるのが怖くて自分もあいつと同じ道に進むっていうの?」
ユミル「だって……だって、もうクリスタは帰ってこない」
アニ「そんなのただの決めつけじゃないか。このままじゃクリスタは訓練兵を辞め、この教会で司祭のおっさんと一生を過ごすことになるんだよ……あんた、本当にそれでいいと思ってるの?」
ユミル「…………」
アニ「私の知ってるユミルは、いつだってクリスタのことを第一に考える……あんたはこんなところで屈したりはしない……そうでしょ?」
110 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/02(月) 21:55:15 ID:dD3uzzao
ユミル「……そうだ、アニの言うとおりだ。このままじゃクリスタは幸せになれない……だから私が、あいつを救ってやらないと」
コニー「へ……へっ、焦ったじゃねーかブス。安心したぜ」
アルミン「そ、そういうことです司祭様。彼女はウォール教には入信しません」
ニック「…………」
ジャン「悪いが、今日のところは帰らせてもらうぜ。無論、これで諦めるつもりはさらさらないけどな」
ベルトルト「行こう、ユミル」
ユミル「悪いねベルトルさん、あんたにも心配かけちゃって」
その日、僕達は訓練所へと帰還した。はっきり言って収穫はなかった……でも、僕らは諦めない。必ずこの狂った訓練所を元に戻してみせる……!
111 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/02(月) 22:00:16 ID:dD3uzzao
~翌日~
キース「それでは立体機動訓練を始める! 全員、出動せよ!!」
バシュー
アルミン(例の件も気になるが……僕は劣等生だ、訓練に集中しないと)バシュー
クスクス
ククク
アルミン(……気のせいだろうか、さっきから周りから視線を感じる。いったいなんで……)
ガタタッ!
アルミン(な、なんだ!? 突然、立体機動装置の調子が……!)
キリキリキリ
アルミン(まずい……ワイヤーが故障した! このままじゃ……)
ドサアアアアアッ
112 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/02(月) 22:05:15 ID:dD3uzzao
キース「何をしているアルレルト訓練兵! 立体機動装置を身につけていながら地上へ落下するなど情けない!!」
アルミン(う……痛い。あんな高さから落ちれば当然だ……くそっ!)
キース「!! あっちではフーバー訓練兵まで落ちているではないか! いや、キルシュタイン訓練兵もか!? いったい何をしているんだお前達!!」
アルミン(え……僕だけじゃなくて、ジャンとベルトルトも? どういうことだ)
ユミル「ぐっ……痛い」
アルミン「ゆ、ユミル……君もなのか?」
ユミル「私だけじゃない……さっきアニとコニーも同じ目にあっていた。いったいなんなんだこりゃ……」
アルミン(ジャン、ベルトルト、ユミル、アニ、コニー……そして、僕)
アルミン(偶然じゃない……こんなの、どう考えたって偶然じゃない!)
「くすくす……なーにあれ?」
「なっさけねーなぁ」
「落ちたのは全員異端者の連中か……おお怖い怖い」
アルミン(やっぱり……!!)
114 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/02(月) 22:10:17 ID:dD3uzzao
~しばらく後~
キース「貴様ら……なぜ揃いも揃ってあのような事故が起きたのか……理由はわかるかね?」
アルミン「…………」
ジャン「…………」
ベルトルト「…………」
コニー「…………」
アニ「…………」
ユミル「…………」
キース「それは貴様らが……神を信じていないからだ」
アルミン「……………………は?」
118 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/02(月) 22:15:09 ID:dD3uzzao
キース「貴様らには信仰心が足りない。だからあのような不幸な自己に見舞われたのだ。つまりあれは、神からの天罰だったのだ」
アルミン「ちょっと待って下さいよ……まさかそれは本気で言っているわけではありませんよね?」
キース「他に理由はあるまい。それとも何か、心あたりがあるのか?」
アルミン「今回事故にあったのは、全員ウォール教に入信していない者です。その意味を考えれば何が起きたのかお分かりのはずです」
キース「いや、分からないな。なぜ貴様はその理由を理解できない? 今回事故にあったのは全員ウォール教徒ではなかった……それこそがつまり、貴様らが神の天罰を受けたという証明ではないか!!」
アルミン「そんなの……メチャクチャです! 論理的ではありません!」
キース「論理だと? 神を信じぬ者ほどそういう言葉を口にしたがるものだ愚か者め!」ボコッ!
アルミン「ぐあああッ!!」
ジャン(アルミン!)
119 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/02(月) 22:17:16 ID:dD3uzzao
キース「ふん、少しは反省することだな。もし神の怒りに触れればこの程度では済まされん。神に代わってこのような優しい罰で済ませた私に感謝することだ」スタスタ
アルミン「…………っ」
コニー「おい、大丈夫かアルミン!」
ジャン「あの野郎……わけの分からない理由で殴りやがって」
ユミル「あの教官も狂っちまったんだよ……もう……」
アニ「…………」
ベルトルト「…………」
120 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/02(月) 22:22:36 ID:dD3uzzao
~その後~
ジャン「湿布を貼ったとは言え、あまり無理するなよアルミン……」
アルミン「大丈夫だよ……これぐらい」
エレン「よぉ、アルミン。その頬、どうしたんだ?」
アルミン「!? エレン……それに、ミカサも」
ミカサ「…………」
エレン「可哀想に。聞いたぞ、さっきの訓練で不幸にも立体機動装置が故障したらしいな。本当に災難だ……」
アルミン「…………」
エレン「俺はお前の親友として、心配で仕方がないんだアルミン……お前もウォール教に入信すれば、きっとあんな不幸にも見舞われなくてすむ」
ジャン「おいエレン、てめぇもアルミンみたくぶん殴られてみるか?」
ミカサ「…………」ガタッ
ジャン「…………ちっ」
121 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/02(月) 22:25:07 ID:dD3uzzao
エレン「ったく、本当に異端者ってのは野蛮な発想しかできないんだな……いや、アルミンは違うぞ、お前も俺達と同じになるんだもんな!」
アルミン「……エレン」
ジャン「アルミン、さっさと行こうぜ。こんな奴の相手をしてもなんにもならねぇ」
アルミン「あ、あぁ……そうだね。そろそろ夕食の時間だし」
エレン「…………」
ミカサ「…………」
122 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/02(月) 22:28:08 ID:dD3uzzao
~夕食~
エレン「それでは今日も神に感謝し、互いの杯を交わしあおう!」
オオオオオオオオ!
ユミル「毎日毎日飽きないねぇ」
ベルトルト「ははは……いつも僕らは隅っこのテーブルで食べなきゃいけないから肩身が狭いね……」
アニ「別に飯の味までは変わらないよ」
ジャン「さて、俺らもさっさと飯食うか。コニー、お前もさっさと自分の分の配膳持ってこいよ」
コニー「おう、行ってくるぜ」スタッ
123 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/02(月) 22:31:16 ID:dD3uzzao
コニー(えっと配膳は……あった。よし、これを持ってテーブルに戻るか)
サシャ「…………」スタスタ
コニー(ん? あれは……サシャじゃねーか! やっと営倉から解放されたのか……良かった!)
サシャ「…………」スタスタ
コニー(あ、こっちに向かってくるぞ。何か俺に話でもあるのかな……)
ドカッ!
コニー(えっ……?)
ガシャーン!
コニー(…………あれ……いきなりサシャにぶつかられたせいで、配膳落としちまった)
コニー(え……なんで? なんでだ……?)
124 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/02(月) 22:34:29 ID:dD3uzzao
サシャ「あっちゃー、すみませんねコニー。あなたがあんまり背が小さいので、見えませんでしたよぉ」
コニー「え……え……?」
サシャ「困りましたねぇ、これじゃああなたの夕食無くなってしまいましたね。でもまぁ、仕方ないですよね! あなたがもう少し周りを見ていればこんなことにはなりませんでしたからね!」
コニー「ちょ、ちょっと待てよ。これはいったいどういう……」
サシャ「あ、それとこの落とした食事、全部コニーが自分で掃除してくださいね! 私は知りませんから!」
コニー「お、おい……!」
ジャン「おいてめぇ! どういうつもりだサシャ!!」ガタッ
サシャ「……は?」
128 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/02(月) 22:40:10 ID:dD3uzzao
ジャン「お前、この間の件でコニーに助けられたばっかじゃねーかよ。あの時コニーがパンを持ってきてくれなかったらお前は死んでたんだぞ?」
ジャン「それなのによぉ……こいつはいったいどういう仕打ちだ、サシャ?」
コニー「じゃ、ジャン……」
サシャ「……何偉そうな口聞いてるんですか、異端者の分際で」
ジャン「あ?」
サシャ「コニーが私を助けた? あはははは、それは逆ですよジャン。そもそもコニーがあそこで私を誘惑してパンを与えていなければ、私は罰則を全うできていました」
サシャ「なのに……こいつのせいで、私は神からの罰すら満足に受けられず、営倉行きになったんですよ……!」
ジャン「何言ってんだよてめぇは。お前はあの時、コニーに命を救われたんだぞ……?」
サシャ「うるさい!! 口を聞くな馬面が!!! お前達の言葉にはもう、惑わされない!!!」ダッ
132 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/02(月) 22:45:34 ID:dD3uzzao
ジャン「ちっ、言うだけ言って逃げやがったぞ……」
コニー「…………」
ジャン「……そんな悲しい顔するな、コニー。俺も掃除手伝うからよ」
アルミン「ぼ、僕も手伝うよ。それに、夕食は僕のぶんも分けてあげるから……」
ユミル「しょうがないな。ここはひとまず皆でコニーに分けてやるか」
コニー「ありがとうな、みんな……」
コニー「俺が……サシャをあの時助けなければ、こうはならなかったのかな……」
ベルトルト「そんなこと言っちゃ駄目だよ。君は何も悪く無い」
アニ「あんたは確かに馬鹿だけど、別に悪いやつではないよ」
コニー「……ありがとう」
134 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/02(月) 22:50:08 ID:dD3uzzao
アルミン(サシャはまるで何事もなかったようにエレン達のテーブルに座り、食事をとっている)
アルミン(もしかすると、さっきの行動をエレン達に見せつけることで、自分がウォール教側であることを示したのかもしれない……)
アルミン(どちらにせよ、とても褒められることじゃない。あろうことか命の恩人であるコニーにあんなことをするなんて……!)
アニ『……ねぇ、ベルトルト』ヒソヒソ
ベルトルト『なんだいアニ、小声で』ヒソヒソ
アニ『今のライナー……自分が戦士であることを覚えていると思う?』
ベルトルト『……正直なところ、今は完全に兵士のライナーだと思う。……いや、兵士ですらないかもしれない、あれはもう……」
アニ『…………そう。でも、一応本人には問い詰めてみないとね。まさかだとは思うけど、自分の使命まで忘れていたのなら困るし』
ベルトルト『……そうだね。夕食が終わったら、タイミングを見てライナーを問い詰めよう』
135 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/02(月) 22:54:14 ID:dD3uzzao
~しばらく後~
ライナー「それで、話ってなんだよ二人とも」
ベルトルト「ライナー、君は最近ウォール教とやらに入ってしまったみたいだけど……一つ確認したいことがあるんだ。君は、自分の使命を忘れてはいないよね?」
ライナー「使命……?」
アニ「ああ、そうだよ。まさか私らがなんのためにこの壁の中に入ってきたのか、その理由を忘れたわけじゃないでしょ?」
ライナー「…………」
ベルトルト「ライナー、辛いのは分かる……でも僕らは人類の敵だ。僕らは巨人に変身して、またあの壁を壊さなければならない」
アニ「それなのに、あんな胡散臭い宗教にうつつを抜かして、ほんとうに大丈夫なの、ライナー」
ライナー「…………」
アニ「ねぇ、答えてよ。なんで黙って――」
ライナー「うあああああああああああ!!!!!」
ベルトルト・アニ「!?」
136 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/02(月) 22:57:35 ID:dD3uzzao
ライナー「何言ってんだ、何言ってんだよお前ら……頭でもおかしくなっちまったのか!?」
ベルトルト「そ、それはこっちのセリフだよ。いったいどうしたんだ突然!」
ライナー「巨人に変身するだと? そんなこと、不可能に決まってるじゃねーか! 俺達は”人間”だろ? 巨人じゃない!!」
アニ「あんた、本格的におかしくなったみたいだね……!」
ライナー「お前ら、人類の敵だとか言ってたな……それは本気で言ってるのか!? いったい何を企んでやがる……!!!」
ベルトルト「ライナー、落ち着くんだ! 君は僕らと同じ戦士――」
ライナー「俺は兵士だ! 壁を守り、人類を守る兵士なんだ!! お前らが何を企んでいるのかは知らんが……好き勝手にはさせないからな!」
アニ「ライナー……!!」
ライナー「もうお前達とは縁を切らせてもらう。お前達は人類への反逆者だ。到底許されるものじゃない」スタスタ
ベルトルト(行ってしまった……)
137 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/02(月) 23:01:13 ID:dD3uzzao
~男子寮~
アルミン「はぁ……今日はもう疲れたよ。寝よう……」
ジャン「それがいい。なにせあんな”事故”にあったんだもんな。早く寝て体力を回復させたほうがいい」
コニー「そうだな、ベルトルトはまだ戻ってきてないみたいだけど寝るか」
アルミン「うん。それに、エレン達がこの部屋に来たら寝づらいからね。僕らは先に寝たほうがいいよ……」
ジャン「ああ、おやすみ」
コニー「おやすみー」
アルミン「……おやすみ」
138 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/02(月) 23:05:18 ID:dD3uzzao
~翌朝~
アルミン「ふあぁ……よく寝た」
コニー「おはよう……今日も訓練かぁ、疲れるな」
ジャン「あぁ………ん? なんだか俺ら三人以外誰も部屋にいないぞ?」
アルミン「あれ、本当だ。みんな先に起きて出ていったのかな?」
コニー「ベルトルトもいないぞ。なんでだ?」
アルミン「……なんだかおかしいぞ。僕ら以外のベッドがどれも昨夜の綺麗なままだ。本当にみんなここで寝たのか?」
ジャン「……なぁ、なんだかさっきから外が騒がしくないか?」
ザワザワザワザワ
アルミン「本当だ。僕ら以外全員外に出ているみたいだ」
ジャン「……嫌な予感がする。お前ら早く行くぞ!」
139 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/02(月) 23:08:17 ID:dD3uzzao
~外~
アルミン「はぁ……はぁ……」
コニー「あそこか」
ジャン「……おい、なんだよありゃあ」
外へ出ると、目を疑うような光景が待っていた。
大勢の訓練兵達が何かを囲んでいるのが見えたからだ。
それは……磔にされ、猿ぐつわを噛まされたベルトルトとアニだった。
アルミン「なんだ……いったいどういう状況なんだ!」
エレン「おや、アルミンじゃないか。おはよう」
アルミン「エレン! これは、君の仕業なのか!?」
140 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/02(月) 23:11:07 ID:dD3uzzao
エレン「あぁ、昨日の夜、ライナーが知らせてくれてな。この二人は、人類への反逆を目論んでいたんだ」
ジャン「人類への反逆だと……?」
エレン「そうだ。だからこれから、二人を斬首刑に処すところなんだよ」
コニー「斬首刑!?」
アルミン「何を考えてるんだエレン! そんなこと、許されるはずがない!!」
エレン「それが許されるんだよ、アルミン。教官からの許可も下りた。いくら訓練兵とはいえ、人類への反逆を企む者を生かすわけにはいかない」
エレン「そう……ウォール教の教えにおいても、人類へ歯向かう者は巨人同様絶対に許してはならない存在だ! だから処刑するんだ!」
アルミン「おかしいよこんなの……間違ってるよ!」
143 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/02(月) 23:16:02 ID:dD3uzzao
エレン「まったく、まさか二人を捕まえるのに夜明けまでかかるとは思ってなかったよ。腐っても訓練兵上位なだけはあるな。まぁさすがにあれだけ大勢の訓練兵に追われれば時間の問題だったが」
ベルトルト「んー!!」
アニ「んー! んー!!」
エレン「ははっ、猿ぐつわのせいで舌を噛むことすらできなさそうだな。まぁ何はともあれ時間だ……ミカサ、こいつらの首を切り落とせ!」
ミカサ「御意」ブレード
アルミン「やめるんだ、ミカサ! 仲間を……ベルトルトとアニを殺すな!!」
ミカサ「言ったでしょう、アルミン……」
ベルトルト「んんんんんんんんんん!!!!」ポロポロ
アニ「んんん………んんんん!!」ポロポロ
ミカサ「神の教えに背いた者を許すわけにはいかない。しかもエレンが殺れと言っている……ためらう理由など……ない!」
ザクッ
145 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/02(月) 23:19:24 ID:dD3uzzao
それは悪夢だった。ミカサが鮮やかに剣を振ると、ベルトルトとアニの頭部は宙を舞った。
赤い鮮血が雨のように訓練兵達にかかると、しばらくの沈黙がその場を支配し……そして次の瞬間、一斉に歓声があがった。
ウオオオオオオオオオオオオオ!!!!!
サシャ「裏切り者が死にました!」
クリスタ「良かったー、これでもう安心だね」
ライナー「神の天罰が下ったんだ! ウォール教万歳!!」
マルコ「……ちょっと待って。この血……蒸発していないか?」
「うわ、本当だ」
「二人の血があっという間に消えちゃったぞ!」
「おいおい、これってまさか……」
ミカサ「血だけじゃない……ベルトルトとアニの死体も、蒸発し始めている」
エレン「おいおいマジかよ、それじゃあまさかこいつらは……巨人だったっていうのか?」
150 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/02(月) 23:22:45 ID:dD3uzzao
アルミン(どういうことだ……二人が、巨人だって?)
ライナー「そうか……あいつらが昨日言ってたのはそういうことだったのか! あの二人は人間に化けて、俺達人類に攻撃するつもりだったんだ!」
クリスタ「まさに今回の処刑は神の天罰だったんだね。ライナー、二人を告発したあなたには感謝しないと」
ライナー「へへ、ウォール教の信仰者として当然の事をしたまでだ」
ジャン「…………」ジャキッ
コニー「!! おい、ジャン……なんで剣を抜いているんだよ!」
ジャン「あの二人の素性は知らねぇ……だが、こいつらは仲間だった二人をためらいもなく殺しやがったんだ……!」
ジャン「これ以上好き勝手にはさせねぇ……だから、ここで指導者であるエレンを……殺さねぇと!!」
アルミン「やめるんだ、ジャン!!」
155 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/02(月) 23:25:42 ID:dD3uzzao
ジャン「これで全て終わりだ……エレエエエエエエエエン!!!」ダッ
エレン「!?」
ザクッ
ジャンは走りだし、剣をエレンに振った。
そしてエレンの首筋を刃で斬りかかった……と思った次の瞬間
ザシュッ
ジャンの首がとんだ。
ミカサ「……………………」ジャキッ
コニー「ああ、ジャンが……ジャンがミカサに殺されちまった……」
アルミン「ああ………ああああ……」
158 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/02(月) 23:28:14 ID:dD3uzzao
エレン「ぐっ、くそ……いってぇ。た、助かったぜミカサ」
ミカサ「大丈夫、エレン!?」
サシャ「し、しっかりしてください!」
エレン「だ、大丈夫だよ。さっきから段々、痛みがひいてきて――」
ミカサ「…………………………………ねぇ、エレン」
ミカサ「どうしてあなたの傷が回復しているの……?」
エレン「え……なんだこれ、なんだか傷口から蒸気が……今までこんなこと起きなかったのに」
クリスタ「ちょ、ちょっと待って。これってさ……まさか、あれじゃないよね……?」
エレン「あ、あれって……あれってなんだよ!?」
ミカサ「エレン………あなた……………………巨人なの?」
エレン「!?」
167 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/02(月) 23:32:53 ID:dD3uzzao
エレン「はは、冗談キツイぞミカサ……俺は、巨人共を誰よりも憎んでいるんだぞ?」
ミカサ「でも、その傷の回復は明らかに巨人の性質と同じ。人類には不可能」
エレン「いや……違う! これは何かの間違いだ!! 俺は巨人じゃない、お前達と同じ人間なんだ!!」
ライナー「…………エレン、いくらなんでもこいつは言い訳ができないぞ」
エレン「待てよ……待ってくれよ!! おい、ミカサ……お前、なんで剣を構えてるんだ? まさかだとは思うけど、この俺を殺すつもりとか言うんじゃないだろうな!?」
ミカサ「……エレン、私はとても残念だ。あなたは私の命の恩人、そして大切な家族……それなのに、こんなことになってしまうなんて……」
エレン「そうだよ、家族だよ……そして俺は以前、お前の命を救った……だから…………!!!」
ミカサ「エレン……」
ミカサ「巨人を許してはならない……ウォール教の教えは絶対」
ザクッ
172 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/02(月) 23:38:36 ID:dD3uzzao
アルミン「……………………」
コニー「嘘だろ……」
ザワザワザワザワザワザワザワザワ
アルミン(エレンが、ミカサに殺された……? しかも、その死体が蒸発し始めている)
アルミン(エレンも巨人だったっていうのか……?)
アルミン(そんな……どうして、どうしてミカサはあんなに簡単にエレンを殺してしまったんだ!!)
コニー「なぁ、エレンが死んじまったってことは……もうこの訓練所でウォール教の指導者はいなくなったってことだよな……?」
アルミン「あぁ……そうだね」
コニー「じゃあ……この悪夢も、もう終わるのか……やっと――」
ミカサ「聞け、神に救いを求める子羊たちよ!」
アルミン「!?」
175 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/02(月) 23:41:43 ID:dD3uzzao
ミカサ「今、人間に化けていた神の敵が地獄へ落ちた! 恐ろしいことに、敵は我々の指導者として君臨し、神を欺くつもりだったのだ……!」
ミカサ「しかし、我々はこの程度のことでは屈しない! 我々はどこまでも司祭様についていく!」
ミカサ「……ので、私が新たな指導者として、みんなを導いていく!」
「ミカサが……新たな指導者だって?」
「なるほど、確かに訓練兵の首席なら、ふさわしいかもしれない!」
「そうだ、エレンなんていなくても、俺達は司祭様についていく!」
「うおおおおおお! ミカサああああああああ!!!」
アルミン(ああ、なんてことだ……)
178 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/02(月) 23:47:01 ID:dD3uzzao
~朝食~
ミカサ「それでは、食事をとるとしよう。神に感謝を!」
クリスタ「神に感謝を!」
サシャ「ウォール教の民にお導きを!!」
ライナー「ウォール教万歳!!!」
ウオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!
アルミン「…………」
コニー「泣くなよ、アルミン。悲しいのは俺も一緒だ……」
アルミン「ベルトルトも、アニも、ジャンも……そして、エレンも…………みんなみんな死んじゃったんだ」
コニー「……あぁ」
アルミン「それなのに、どうして彼らはあんなに楽しそうにしていられるんだ……!」
コニー「…………」
ミカサ「それから、食事の前に……アルミンとコニーに言いたいことがある」
アルミン・コニー「!?」
181 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/02(月) 23:50:18 ID:dD3uzzao
ミカサ「あなた達はこの訓練所で唯一の異端者……あなた達の存在は神に背き、我々を脅かす」
ミカサ「しかし、だからといってあなた達に理由もなく危害を加えるつもりはない……ので、安心して欲しい」
ミカサ「……でも、もし何かあれば、私は容赦するつもりはない。アルミン、コニー……私はあなた達を傷つけたくはない」
ミカサ「だから……もしもウォール教に入信したくなったら、いつでも言って欲しい。私はあなた達を歓迎する」ニッコリ
アルミン(!! ミカサが……笑っている……)ゾクッ
コニー(なんだこれ……笑ってるのに、すげぇ怖ぇ……)ゾクッ
ミカサ「それでは皆の者、お待たせした。食事を始めよう」
バタン!
ミーナ「た、大変だよミカサ!!」
クリスタ「騒々しいなぁ、ミーナ。神聖なる食事を始めるときに……」
ミカサ「構わない……いったい何があったの?」
184 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/02(月) 23:53:37 ID:dD3uzzao
ミーナ「それが…それが……ああ、なんと恐ろしいこと!!」
ライナー「な、なんだよ……早く言ってくれ。飯は冷めちまう」
ミーナ「うぅ……でも、こんなことお伝えしてもいいのか……うああああ!!!」
サシャ「早く言ってください! ご飯に手がつかないじゃないですか!」
ミカサ「ミーナ、落ち着いて……伝えることをゆっくりと伝えて」
ミーナ「う……うん…………実は……」
ミーナ「ニック司祭様が……何者かに殺されたの!!」
188 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/02(月) 23:56:26 ID:dD3uzzao
ミカサ「」
サシャ「司祭様が……殺された?」
クリスタ「はは、嘘だよ……そんなの」
ライナー「ちょっと待てよ……司祭様がいなくなったら……俺たち、どうすればいいんだ?」
ザワザワザワザワザワザワザワザワ
コニー「マジかよ……それじゃあもしかして、もうウォール教はお終いってことか!」
アルミン「……かもね。エレンと違って、ニック司祭はまさにウォール教の柱だから、失えばそう簡単に替えがきくものじゃない……それに、信者達はみんな心の底から司祭を敬愛していたからね」
「嘘だ……嘘だろ……どうすれば」
「ニック司祭様が死んじゃった……ニック司祭様が死んじゃった……!!」
「もう、お終いだ……なにもかも」
アルミン(これで全て終わったんだ……しばらくは憔悴するだろうが、訓練兵達もいずれ目を覚まし、元に戻るはず……)
ミカサ「静まれええええええええ!!!」
193 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/03(火) 00:00:27 ID:/rqMQDb6
ミカサ「全員、静かに。慌てる場合じゃない」
クリスタ「でも、司祭様が死んじゃったんだよ!」
サシャ「もう、私達を導いてくださる偉大なる司祭様はいないんです……!!」
ミカサ「そんなことはない。司祭様ならいらっしゃる」
アルミン(……え?)
ライナー「な、何を言ってるんだミカサ……司祭様はもういないんだぞ!」
ミカサ「いや、いる。確かにいる」
マルコ「いったい、どこにいるって言うんだよ……」
ミカサ「そんなの、決まっている……神のもとにだ」
196 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/03(火) 00:07:05 ID:/rqMQDb6
~夜の街~
ユミル(はぁ……はぁ……なんとか逃げおおせた。くそっ、まさかあそこまでしつこく追いかけられるとは思わなかった。立体機動装置を持って来るべきだったな……)
ユミル(でも、これでウォール教もお終いだ。あの司祭は死んだ……フードのおかげで顔も見られずにすんだ。これで……全て終わったんだ)
ユミル(司祭の死はとっくに訓練所にも伝わっているだろう。最初はショックだろうが、そのうちみんな目を覚ます。クリスタも……)
ユミル(そしたら子供も堕ろしてくれるかもしれない。いや、この際堕ろさなくてもいい……あいつが訓練兵なんてやめて、開拓地でゆっくり生きる道を選べば……そのほうが幸せかもしれない)
ユミル(とにかく訓練所に戻ろう。私がいなくて怪しんでるかもしれないが、やむを得ない。適当な言い訳を言ってごかまそう)
197 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/03(火) 00:10:42 ID:/rqMQDb6
~訓練所~
ユミル(……やっと着いた。今は確か夕食の時間だったか……それにしてはやけに静かだな)
ユミル(まぁ、敬愛なる司祭様とやらが死んだんだ……楽しく食事とはいかないだろうな)
ユミル(……さて、入るか)
ギィ……
ユミル「よ、よぉ……元気かお前ら」
ユミル(なんだ……食堂の中まで静かじゃないか……いったい何が……ん?)
ユミル(……なんだこれ)
ユミル(なんだよこれは……)
ユミル(なんでこいつら……全員血まみれで倒れてるんだよ!)
201 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/03(火) 00:15:47 ID:/rqMQDb6
食堂はまさに血の海だった。あちこちに剣が落ちているのを見るに、集団で殺しあった……いや、これは自殺か……?
ミカサ「」
サシャ「」
ライナー「」
マルコ「」
ミーナ「」
アルミン「」
コニー「」
ユミル「おい……どうしてお前らまで死んでるんだよ、アルミン、コニー」
ユミル「ベルトルトは……アニは……ジャンは……エレンまでいないじゃねーか」
ユミル「それに……クリスタは……?」
クリスタ「」
ユミル「クリスタ……?」
204 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/03(火) 00:18:24 ID:/rqMQDb6
ユミル「嘘だよな、クリスタ……お前、なんで死んでるんだよ? あの雪山での約束……忘れちまったのか?」
クリスタ「」
ユミル「なぁ……返事してくれよ、クリスタ……クリスタあああ!!」ポロポロ
クリスタ「うぅ……」
ユミル「!!! く、クリスタ!? 生きてるのか!!」
クリスタ「ユミル……?」
ユミル「そうだよ、私だよ! しっかりしてくれよぉ!!」
クリスタ「……ないで」
ユミル「…………え?」
クリスタ「触らないで、罪人め……」
ユミル「え……え…………」
207 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/03(火) 00:23:05 ID:/rqMQDb6
クリスタ「みんな、先に行っちゃったんだね。アルミンとコニーは泣きながら抵抗してたけど、彼らもきっとあの世でウォール教に入信してくれるよね……」
クリスタ「あぁ……でも、こんなに中途半端じゃ、私もみんなのところへ行けないなぁ……」
ユミル「な、なんだよクリスタ……刃物なんて持って…………」
クリスタ「ニック司祭様……そしてみんな…………私も、このお腹の子供と一緒に、今からそちらへ参ります」
グサッ
クリスタ「」バタッ
ユミル「…………」
ユミル「ひっ…………」
ユミル「嘘だ……こんなの嘘だ……嘘に決まってる…………!!!」
ユミル「ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!」
208 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/03(火) 00:25:25 ID:/rqMQDb6
私はみんなのために司祭様を殺しました。それで全てが終わると信じていました。
確かに全てが終わりました。ウォール教はもちろん……それを信じていた彼ら全員の命も。
とても、とても悲しかったです。わたしはこんなにがんばったのにだれもたすけられなかったです
もうつかれました かみさまはこんなわたしをゆるしてくれるでしょうか
わたしがしんだらじごくへおちてしまうのでしょうか……?
終わり
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フリーダ・レイス(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
フリーダ・レイスとは『進撃の巨人』の登場人物であり、レイス家の長女。黒髪で青い瞳を持つ。レイス家当主のロッド・レイスとその正妻の第1子として生まれた。表向きは地方の貴族として振る舞っているが、実際は壁内の真の王家の末裔。レイス家に代々引き継がれている特別な巨人能力を叔父のウーリ・レイスから引き継ぎ、宿している。本人の飾らない性格は多くの者から慕われており、妾の子である異母妹ヒストリアにも姉として優しく接していた。
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イェレナ(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
イェレナとは『進撃の巨人』の登場人物で反マーレ派義勇兵の中心人物。マーレに滅ぼされた国の出身で、「獣の巨人」継承者で王家の血を引くジーク・イェーガーの信奉者として活動し、パラディ島の近代化に大きく貢献した。ジークの提唱する「エルディア人安楽死計画」達成のためなら寝食を共にした仲間すら殺害する冷酷な性格の女性。しかし実際にはマーレの被害者というのは虚偽であり、「世界を救う英雄」に憧れているだけのごく一般的なマーレ人である。
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