神の左手悪魔の右手(楳図かずお)のネタバレ解説・考察まとめ

『神の左手悪魔の右手』とは、楳図かずお原作のホラー漫画。『ビッグコミックスピリッツ』にて1986年から1988年まで連載された。メディアミックスとして2006年に実写映画版が公開されている。数多い楳図作品の中でも圧倒的なスプラッター・ゴア描写が展開されることで知られており、多くの読者に衝撃を与えたといわれている。同作品は、主人公の少年・山の辺想を狂言回しにして、彼の周辺で起きる恐怖現象や惨劇を描いたオムニバスホラー漫画である。

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想と泉の父(演:菅原大吉)

想と泉の父親は、原作漫画では名前が明らかにされていない。実写映画版にて、「山辺ゴロウ(やまのべゴロウ)」という名前が付けられた。
八天王市にある市立病院に勤務する外科医で、『錆びたハサミ』では泉の体内から様々な物体が出てくる怪奇現象に驚愕していた。

錆びたハサミ

法子(のりこ)

『錆びたハサミ』に登場する泉のクラスメイト。
好奇心旺盛な点で泉と意気投合したと思われるが、他人を全く慮ることができない粗野な性格である。そのため、想のことを弱虫と捉えて邪険に扱っていた。想からも嫌われており、彼が泉を守るために物体の出口を変更した際に、身体を引き裂かれた。死亡したかは不明。

一矢知樹(かずやともき)

一矢知樹 (かずやともき)は、北海道から屋敷高校へ新たに赴任した男性教師。
整った容姿をしているが、錆びたハサミを見て異常に怯えたりするなど、想の視点からは奇行が目立っていた。想は、当初知樹のことを泉が巻き込まれた怪事件の犯人だと思っていたが、実は知樹は30年前に八天王市で起こった児童連続殺人事件の被害者にして唯一の生き残りだった。
『錆びたハサミ』以降の所在については不明。

知樹の母

北海道在住の老婆。
息子の知樹が、屋敷高校へ赴任することに猛反対した。その後、上京して想とともに事件の真相究明へと動くも最後は想を見捨てて逃げ出した。

ますみ

連続殺人鬼の女性の娘で、尻尾のあるフリークスのような姿をしている。
古い工場の地下室に住んでおり、最終的に法子(のりこ)の体内から外へと出された。

ますみの母

ますみの母親は、30年前に起きた児童連続殺人事件の犯人である。
動機は、人間の姿をしていない実娘ますみのために友達を連れてくることであり、ますみが気に入った児童を次々に地下室へ拉致しては全身をハサミで切り裂く蛮行を繰り返していた。
ヌーメラウーメラによって退治された。

消えた消しゴム

みどり

みどりは、『消えた消しゴム』に登場する八天王小学校の女性教師。
優しい性格の持ち主で、そのため「人は死ぬとその正体を現す」という噂を立証したい児童たちの標的となる。大輔(だいすけ)、想、たかし、みずえの4人によって仕掛けられたロープの罠で首を吊って絶命するも、その後も平然と姿を見せていた。牙のある自分の正体を見られたくなかったという理由で想たちを埋めようとしたが、ヌーメラウーメラによって返り討ちに遭う。

大輔(だいすけ)

『消えた消しゴム』に登場する小学1年生の男児。
「人は死ぬとその正体を現す」という噂を確かめたい好奇心から、みどり先生殺害を企てた首謀者。その後、みどりに拉致・監禁されるもヌーメラウーメラの助けで一命を取り留めた。

たかし

大輔に唆されてみどり殺害に加担した男児。
みどりに拉致されたが、ヌーメラウーメラに助け出された。

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