ロックマンゼロ3(Rockman Zero 3)のネタバレ解説・考察まとめ

『ロックマンゼロ3』(Rockman Zero 3)とは2004年にCAPCOMから発売されたハイスピード横スクロールアクションゲーム。対応機種はゲームボーイアドバンス。前作の戦いから2か月後、突如前作で猛威を振るった「ダークエルフ」と同等エネルギー反応をがある謎の物体が雪原に落下。主人公の「ゼロ」とレジスタンスメンバーは調査に出かけるが、そこで悪の科学者「ドクターバイル」と遭遇し、ダークエルフの争奪宣言を受ける。ゼロ達とバイルによる巨大な力を巡った戦いが始まる。

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『ロックマンゼロ3』(Rockman Zero 3)の概要

『ロックマンゼロ3』(Rockman Zero 3)とは2004年4月23日にCAPCOMから発売されたゲームボーイアドバンス専用のハイスピード横スクロールアクションゲーム。2015年5月13日にはWii Uバーチャルコンソールにて配信開始されている。ロックマンゼロシリーズ3作目。前2作から大幅にシステムを強化し、ボイスの量も増え、特にボスキャラのボイスの多さはXシリーズを上回るほど。またカードeリーダー+や『ロックマンエグゼ4』、バトルチップゲートとの連携・通信機能を持ち合わせている。ゼロ自身の過去との決着がテーマになっており、ゼロの秘密や根幹設定に踏み込んだシナリオが用意されている。

前作でネオ・アルカディアの最深部でダークエルフを取り込んで巨大な力を手に入れた青年のレプリロイド「エルピス」を倒してつかの間の平穏を取り戻したレジスタンス。しかし突如巨大な宇宙船からダークエルフに匹敵するエネルギー反応があることを察知したレジスタンスリーダー「シエル」は主人公「ゼロ」と仲間達と共に調査に向かう。そこでネオ・アルカディア四天王達を圧倒する謎の巨大レプリロイド「オメガ」と悪の科学者ドクターバイルと遭遇。バイルは1作目でゼロが倒したエックスのコピー体「コピーエックス」を復活させて、それを後ろ盾にネオ・アルカディアに復帰。ダークエルフを我が物にせんとゼロ達に争奪戦を仕掛けようとしていた。再度勢い付いたネオ・アルカディアとのダークエルフを巡る戦いが火蓋を切る。

『ロックマンゼロ3』(Rockman Zero 3)のあらすじ・ストーリー

ドクターバイルの帰還

ネオ・アルカディアの最深部にてエックスのオリジナルボディを破壊してダークエルフを取り込んで自身を強化したエルピスをゼロが撃破してから2か月後、一時的にネオ・アルカディアからの攻撃は止んでいた。しかし宇宙船から強力なエネルギー反応があることを知ったシエルはレジスタンスの仲間とゼロを連れて落下物の調査に乗り出す。しかしそこでは謎の巨大レプリロイドのオメガが四天王の生き残りの3人「ハルピュイア」、「ファーブニル」、「レヴィアタン」と戦闘中だった。ゼロは3人の窮地に割って入るも、何らかの因縁をオメガから感じ取る。そこにネオ・アルカディアから追放された大罪人ドクターバイルが姿を現す。バイルはゼロが倒したコピーエックスを再度復活させて、それを後ろ盾にネオ・アルカディアに復帰。そしてダークエルフを入手せんと行動を開始していた。ゼロはオメガとの戦闘から離脱して今後の方針をシエル達と話し合う。

ダークエルフ争奪戦

バイルの手によって復活したコピーエックスはバイルとその配下で人格改造されたバイル・ナンバーズに対して対レジスタンスの全権利を与えた。バイルに反感を抱く四天王は降格させられてしまう。一方のゼロはレジスタンスと共にダークエルフをバイルよりも先に入手するため行動を開始した。行く先々でバイルナンバーズとの戦闘を潜り抜け、ダークエルフの捜索を続けるゼロと仲間達だったが、一方でバイルはダークエルフの双子の子供のベビーエルフを懐柔して自分達側に取り込んでいた。そしてダークエルフを誘き出すために人間が住む居住区にミサイルを発射。ゼロ達レジスタンスは被害を抑えるためにミサイルの対処に向かうも、バイルはダークエルフを入手してオメガに吸収させてしまう。この件に怒りを抱いた元四天王ハルピュイアはオメガに立ち向かうも圧倒的な強さの前に返り討ちに合い重傷を負ってしまう。現場に駆け付けたゼロはハルピュイアを抱えてレジスタンスベースに帰還。これ以上の事態悪化の可能性を危惧したゼロは早急に事を治めるためにネオ・アルカディアに侵入してバイルの討伐を試みる。最深部までたどり着いたゼロは復活したコピーエックスと再戦し、撃退する。しかしバイルは現場にはおらず、コピーエックスが暗殺されたことを宣伝して遺志を継ぐ建前でネオ・アルカディアを首領になった。ゼロは戦闘中に現れた本物の「エックス」と共にバイルの捜索を開始する。

ゼロとオメガ

バイルの捜索を続けるゼロとレジスタンスだったが、ダークエルフを取り込んで完全体となったオメガの力でレジスタンスのレプリロイドまでも操られてしまう。この事態をエックスが現れて収拾した。オメガはネオ・アルカディア地下のアンダー・アルカディアから世界に向けてダークエルフの力を発信していた。ダークエルフの影響を受けないゼロはエックスから座標を聞いて打倒オメガのためにアンダー・アルカディアに向かう。最深部でとうとうオメガと相まみえたゼロは激闘を繰り広げ、遂にオメガを撃破した。

しかし破壊したのは外装で、その中から現れた姿はゼロその人だった。その昔にバイルは本物のゼロからボディを奪い、オメガに移して利用していたのだった。シエル達が目覚めさせ、共に戦っていたゼロのボディはコピー品であり、今目の前に現れたゼロのオリジナルボディを持つオメガこそが本物であるとバイルは嘲笑う。かつてのロックマンXシリーズで見せた圧倒的強さのオリジナルボディの力を振るうオメガに対し、コピーのボディで劣勢を強いられるゼロ。だがボディは偽物でも、心と手にした刃は間違いなく本物であり、ゼロは一歩も引かずに立ち向かう。互角以上の死闘を繰り広げ、遂にオメガを追い詰めるもゼロ自身も満身創痍。そこにダークエルフが現れて傷ついたオメガを再度復活させようとする。それを止めようとするもダークエルフに阻まれる。危うくオメガが復活寸前になりかけるも、駆け付けた四天王達とエックスの助けを得て再奮起。ゼロは一切の迷いなく自身のオリジナルボディに宿るオメガを叩き斬った。

オメガを倒したゼロ。だが生きているバイルの驚異はまだ消えておらず、現世に留まることが出来なくなり始めたエックスは世界をゼロに任せて消えていった。ダークエルフも元のマザーエルフに戻りどこかへと去っていった。エックスに世界を託されたゼロ、そんな彼にシエルはゼロはゼロ以外の何物でもないと励ましの言葉を贈る。それを受けたゼロは感謝の言葉を述べて、決意を新たにするのだった。

『ロックマンゼロ3』(Rockman Zero 3)のゲームシステム

今作は前作の欠点を大幅に改善し、よりプレイにストレスを感じさせない作りとなっている。

サイバーエルフの仕様変更

前作までは補助効果を持つサイバーエルフを使用すると評価が減点されたが、今作では持ち込み制限が掛かる代わりに減点されない「サテライト」と減点される「フュージョン」の2種類に分けられた。また、サイバーエルフは専用のシークレットディスクを解析しなければ入手できないようになった。

スキルアップシステムの廃止

前作まであった武器を使い続けることで使用できる技が増えるシステムが廃止され、最初から全部武器チャージ可能になった。

チップカスタム

今作では、ヘッド・ボディ・フットにそれぞれチップを埋め込んでゼロを強化できるチップカスタムが導入された。

サイバー空間

入ることで手にしているサイバーエルフの力を引き出すことが出来るサイバー空間が新たに登場した。ステージ攻略しやすくなる代わりに、入っただけで減点されてしまう。

ミニゲーム

特定条件を満たすとタイトル画面に出現する。本編とは一味違ったゲームを楽しむことが出来る。

ゼロ(メルネットたたき)

7方向から飛んでくる蜂型のメカにロイドをリコイルロッドで吹き飛ばしていくモード。耐久力の高いものは2回攻撃しなければならない。

コピーエックス(ヒとミズとデンキと)

kazuya2004m3
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@kazuya2004m3

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