ドラゴンクエストモンスターズ WANTED!(ウォンテッド)のネタバレ解説・考察まとめ

『ドラゴンクエストモンスターズ WANTED!』とは、2013年にスクウェア・エニックスが配信を開始した携帯電話向けRPG。賞金稼ぎとして指名手配モンスターを討伐・捕獲し、最強のパーティを目指す。シリーズ伝統の「配合」や「闘技場」に加え、装備を作る「錬金」を搭載。配合ルールは『ジョーカー』以前の形式を継承し、特技の継承や緻密なステータス管理が攻略の鍵となる。2017年にサービスを終了したが、本格的な育成と収集が楽しめる外伝的作品として人気を博した。

『ドラゴンクエストモンスターズ WANTED!』(ウォンテッド)の概要

『ドラゴンクエストモンスターズ WANTED!』とは、スクウェア・エニックスより配信されていた携帯電話(フィーチャーフォン・スマートフォン)向けのロールプレイングゲームである。2010年11月24日にiアプリ版としてサービスを開始し、その後Android版やiOS版も順次展開された。2013年9月1日からは月額利用料が無料(一部アイテム課金制)へと移行し、2017年4月26日をもってサービスを終了した。

本作はドラゴンクエストモンスターズシリーズの完全新作として開発されたスマートフォン向け作品である。ドラゴンクエストモンスターズシリーズは、ドラクエシリーズのモンスターにフォーカスした育成系のRPGとなっており、ドラクエシリーズの外伝的な作品群にあたる。本シリーズでは、プレイヤーは原則として戦闘に参加しない。その代わり、仲間のモンスター達が戦ってくれる。ダンジョンに繰り出し、モンスターを仲間にして、彼らを引き連れてダンジョンに繰り出して成長させ、配合し、新たなモンスターを作り出し、それらを再び引き連れてダンジョンに繰り出す。
本作はドラゴンクエストモンスターズシリーズの中でも、配合でさらなる強力なモンスターを作り出せるのが魅力の作品となっている。プレイヤーは賞金稼ぎとなってモンスターを育成・配合し、世界中の指名手配モンスター(WANTEDモンスター)を討伐・捕獲することを目指す。グラフィックや図鑑のベースは『ドラゴンクエストモンスターズ1・2』を継承しており、配合ルールについても『ジョーカー』シリーズ以前の伝統的な形式が採用されているのが特徴である。スマートフォン版ではワイド画面への対応やグラフィックの強化が行われ、フィーチャーフォン版からのデータ移行も可能だった。

『ドラゴンクエストモンスターズ WANTED!』(ウォンテッド)のあらすじ・ストーリー

世界一の賞金首を目指す冒険

プレイヤーはとある理由から生活することになった街で、賞金首となっている悪者モンスターの退治・捕獲を請け負うことになる。いうなればバウンティハンターである。
モンスターの悪行に困り果てている人々の頼みを「クエスト」という形で受け、自分のモンスターを派遣したり、モンスターを「闘技場」で腕試しさせたりしながら、世界一の賞金稼ぎを目指す。

『ドラゴンクエストモンスターズ WANTED!』(ウォンテッド)のゲームシステム

シリーズ伝統の要素を継承しつつ、モバイル端末向けの独自要素が盛り込まれているのが特徴である。

ハンターランク

ハンターランクは、プレイヤーのレベルのような数値である。このランクによって受けられるクエストのレベル(=星の数)が異なってくる。
ただし、特に制限がかかるようなものではなく、通常のゲームプレイでモンスターの強さを抜いて自然に上がっていくため、気にする必要はない。

配合

「配合」は、ドラゴンクエストモンスターズ(DQM)シリーズにおける中核をなすシステムであり、本作においてもメインコンテンツとして位置づけられている。2体のモンスターを掛け合わせて新たな種を生み出すこのシステムは、単なる収集要素を超えた、緻密なマネージメントゲームとしての側面を持つ。
配合の基本ルールは以下の通りである。

解禁条件:モンスターのレベルが10に到達することで実行可能。
ステータスの底上げ:配合によりレベルは1に戻るが、レベル上限が引き上げられ、基礎ステータスにボーナスが付与される。配合後の数値は、親となる2体のステータス合計を4で除した値が基準となる。
特技の継承:親が所持する特技から最大2つを選択し、子に引き継ぐことができる。

効率的な攻略手法として、レベル10での即配合ではなく、多くの特技を習得しステータスも成長する「レベル20前後」での配合が推奨される。配合回数を重ねるごとにレベルの横に「+数字」として記録され、強力な個体へと進化していく。最終目標となる魔王級モンスター(オルゴ・デミーラやデスタムーア等)を目指し、配合ルートを逆算して育成を進めるのが本作の醍醐味である。

また、本作の戦略性を深めているのが「特技の管理」である。モンスターは固有の2枠に加え、継承による2枠の計4つの特技を習得できる。配合を繰り返すと、最大8つの候補から継承する2つを絞り込む必要があり、モンスターの適性(MP量など)に応じた厳選が求められる。

特技の習得にはレベルだけでなく、HP・MP・素早さ・賢さといった特定のステータス条件が設定されている。例えば強力な特技「せいれいのうた」などは、序盤のモンスターでは成長上限に達しても習得条件を満たせない場合が多い。そのため、「同系統配合を繰り返してベースステータスを底上げする」か、「成長率の高い上位個体を作成して習得させる」かといった、プレイヤーの判断が試される設計となっている。

錬金

「錬金」は、道中で入手した素材アイテムを組み合わせてモンスターの装備品を生成するシステムである。攻略において必須ではないものの、本作には装備制限が存在しないため、レベル1のモンスターを育成する際のステータス補強(ドーピング)手段として極めて有効である。強力な装備品を付与することで、低レベルのモンスターであっても即座に「☆3」や「☆4」といった高難易度のクエストに投入することが可能となる。

高難易度クエストへの投入は、獲得経験値の大幅な増加を意味し、1回の勝利でレベル10以上に到達することも珍しくない。これによりステータスも一気に上昇するため、主力モンスターと同等のレベル帯まで短期間で育成することが可能となる。

ゲーム序盤は錬金素材の供給が過剰になりやすく、管理が煩雑になる傾向があるが、早期に装備品を揃えておくことで、中盤以降の戦闘を大幅に効率化できる利点がある。

闘技場

シリーズおなじみの「闘技場」は、他のプレイヤーが育成したモンスターと対戦させるPvP(対人戦)システムである。対戦に勝利することで、特定の報酬と交換可能な「メダル」を入手することができる。

戦闘においては、ドラゴンクエストシリーズ伝統の「さくせん」による指示以外は一切の介入ができないオートバトル形式となっている。そのため、モンスターが習得している特技の組み合わせが勝敗を分ける重要な戦略要素となる。また、プレイヤーには「バトルランク」が設定されており、自身のランクを下回る階級で勝利しても、ランクアップに必要なポイントは加算されない仕組みとなっている。

報酬のメダルにはブロンズ、シルバー、ゴールド、ピンクの4種類が存在し、挑戦するバトルランクに応じて入手できるメダルの種類が決定される。それぞれのメダルは交換できるモンスターが指定されており、上位のメダルほど希少価値の高い、あるいは強力なモンスターと交換することが可能である。

闘技場のバトルランクを上昇させることは、単にメダルを入手するだけでなく、ゲームを進行させる上で不可欠な要素の解放に直結している。ランクが上がるにつれて「所持可能なエサの上限値の増加(放置効率の向上)」「モンスターの装備枠の拡張」「クエストのボス戦に投入できるモンスター数の増加」といった、戦略的・利便的な恩恵が順次付与される。特に、メダル交換限定のモンスターは強力な個体であるのみならず、重要な配合素材としての役割も担っているため、闘技場への挑戦は攻略において避けては通れないプロセスである。

とりわけ「ボス戦に出撃可能なモンスター数の増加」は最重要項目とされる。各エリアのクエスト終盤に登場するボスを撃破すると、報酬として「だいくどうぐ」を入手できる場合がある。これは牧舎の増築(パーティ枠の拡張)、魔物預かり所の拡充(所持枠の増加)、素材倉庫の拡大(アイテム保管数の増加)に必要となる、ゲームを快適に進めるための必須アイテムである。

クエストのボス戦は非常に難易度が高く、敵側が頻繁に3体編成で出現するため、初期状態の「1体出撃」では勝利が極めて困難である。バトルランクを8まで上昇させれば、こちらも最大3体での同時出撃が可能となるため、まずはランク8への到達がプレイヤーにとっての第一目標となる。

闇クエスト

オンライン要素を用いた独自のシステムも存在し、他のプレイヤーの町を訪問できる機能のほか、「闇クエスト」という特殊なモードが用意されていた。これは、自分自身のパーティが賞金首(指名手配モンスター)となり、他のプレイヤーからの討伐対象(標的)にされるという、本作の「賞金稼ぎ」というテーマに沿ったスリリングな対人要素となっている。

『ドラゴンクエストモンスターズ WANTED!』(ウォンテッド)の登場人物・キャラクター

主人公

プレーヤーの分身となる主人公。スマートフォン向けゲームだが、本作の主人公はワンタッチでの移動ではなく、プレーヤーが実際に操作して、村を移動し、行動を決める。
モンスターを育成・配合し、世界中の指名手配モンスター(WANTEDモンスター)を討伐・捕獲しながら、世界一の賞金稼ぎを目指す。

Harusio
Harusio
@Harusio

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