【進撃の巨人SS】「もしもヒッチが104期生で成績上位10名に入ったら」

進撃の巨人の厳選名作SSを掲載しています。今回は憲兵団のヒッチがもしもエレン達と同じ訓練兵団に所属していたら?というSSです。要領よく生きてきたヒッチですが、個性豊かなメンバーと接するうちに心境に変化が…。

314 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/24(水) 00:48:54 ID:CkdIizWI

ヒッチ「誰がビッチよ!!」クワッ

エレン「うおっ!」

ヒッチ(……と、いけないいけない。スマイルスマイル)

ヒッチ「ヒッチよ。これまで、お互い意識し合ってたのに、ちゃんと話した事はなかったわね」ニッコリ

エレン「あ、ああ……」

エレン(お互い意識って……何を言ってるんだ、こいつは?)

ヒッチ「ねぇ、エレンとミカサが付き合ってるって本当?」

316 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/24(水) 00:54:20 ID:CkdIizWI

エレン「はぁ?!誰がそんなこと言ってたんだよ?!あるわけないだろ!!」

ヒッチ「ヤダァ~!そんなにハッキリと否定しちゃったらミカサが可哀そうじゃな~い」

ヒッチ「私ぃ、いつも見てたけどぉ、2人ともすっごくいい雰囲気だものぉ。あとはお互いが素直になるだけなんじゃないの?」

エレン「だから!俺とミカサはそんな関係じゃないんだって!!」

ヒッチ「ふ~ん」ニジリニジリ

ヒッチ「じゃあ、私が彼女に立候補しちゃってもいいかなぁ?」ピトッ

エレン「え゛?」

321 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/24(水) 01:00:02 ID:CkdIizWI

ヒッチ「……迷惑かなぁ」ウルウル

エレン「え、いや、迷惑ってわけじゃなくて」

ヒッチ「……そうよね。そんな事したら、ミカサに悪いわよね」グスッ

エレン「いや、だから、ミカサは関係ないだろ!!」

ヒッチ「じゃあ、いいわよね」クワッ

エレン「い、いいけど……」

ヒッチ(チョロいわ~www男なんて体擦り寄せるだけで簡単に釣れるわwww)

331 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/24(水) 01:08:10 ID:CkdIizWI

ヒッチ「じゃあ、一緒に戻りましょ」ウデクミマショ

エレン「お、おい……」

ヒッチ「でも、こうなっちゃうと、ミカサがちょっと可哀そうね」

エレン「は?」

ヒッチ「だって、ミカサはきっとエレンのことが好きなのよ。それを私が……」

エレン「ちょ、ちょっと待ってくれ。何か誤解が……」

アルミン「あっ、エレンが戻って来た」

332 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/24(水) 01:12:14 ID:CkdIizWI

ミカサ「……エレン、何をしてるの」

エレン「ミ、ミカサ!待ってくれ、俺の話を……」

ヒッチ「ごめんなさい、ミカサ。でも、私たち、お互いの気持ちが抑えられず、こういうことになってしまったの……」

ミカサ「エレン……」ギリギリ

アルミン「なんて軽はずみなことを……」

ヒッチ(ふふふふ、怒れもっと怒れ。もしここでミカサが私に手をあげれば、ミカサは嫉妬に狂って暴力を振るった女として評判を落とすだけ)

ヒッチ(逆に私は悲劇のヒロインとして、兵団中の同情票を集めまくってやる!!)

エレン「ま、待て待て待て!なんだか話がおかしいぞ!!」

333 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/24(水) 01:15:03 ID:CkdIizWI

アルミン「おかしいってどういう事?エレンは、ヒッチと付き合う事になったんじゃないの?」

エレン「いやいや、そんな事は一言も言ってないぞ!」

ヒッチ「へ?」

エレン「俺は付き合うなんて言ってないだろ!」

ヒッチ「えっ……。だって、さっき、『いい』って言ってくれたじゃん!!」

エレン「あれは、『彼女に立候補』してもいいかって聞かれたから、別にいいぞって答えただけだろ」

ヒッチ「」

357 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/24(水) 22:41:55 ID:CkdIizWI

ヒッチ(はぁあああああ?!!!あり得ないだろ!!あそこまでアプローチかけてやったのに、『彼女に立候補』を許可しただけって、お前は何様だよ!!)

ヒッチ(童貞力高いにも程があるっての!……こうなったら実力行使あるのみ!!)ウリウリ

エレン「うっ……」(胸を押しつけてくるなよ……)

ヒッチ「でもぉ、ミカサのことは何とも思ってないけどぉ、私の事は女として意識してるんでしょお?」ウワメヅカイ

エレン「イラッ

エレン「だから、誰が!いつ!どこで!そんな話をしたんだよ!!」

アルミン(あ、エレンがきれた)

358 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/24(水) 22:44:49 ID:CkdIizWI

エレン「さっきから勝手に話を進めてるだけで、俺の方は最初からあんたに興味なんか丸っきり無いし、正直、これからも興味が湧いたりはしないと思うんだけど!!」

アルミン(さすがエレン、男らしく言い切った!)

アルミン(まぁ、現実としては、ここまで言い切っちゃうと、その後の集団生活に波風立ち過ぎて厄介な事この上無いから、ムカついても空気読める人は口にするのを自重しちゃうんだよね)

アルミン(そういう意味じゃ、エレンも空気読める性質とは言い難いし、ヒッチとは空気読めない同士で互角のバトルになってるよ)

ヒッチ「……」

ヒッチ「……ふっ」

ヒッチ「ふざけんじゃないわよぉおおおおお!!!」

360 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/24(水) 22:49:54 ID:CkdIizWI

ヒッチ「こっちだって最初からあんたみたいな男、ただ利用価値があるから相手してやっただけなの!」ガーッ

ヒッチ「この腹筋女や周りの女どもが悔しがらない限り、あんたに興味なんてこれっぽっちも無いんだから!!」グワーッ

ヒッチ「だいたい私はねぇ、出身地区じゃ5年に一度の秀才と、10歳までは呼ばれていたほどの美少女なのよ!!」グワワーッ

ヒッチ「そんな私とあんたが釣り合うだなんて本気で思ったの?!冗談じゃないわ!!」グワグワーッ

ヒッチ「ゼィゼィ ハァハァ

一同「……」

363 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/24(水) 22:53:54 ID:CkdIizWI

エレン「そ、そうか……。なんか、今度はあんたの言ってる事がよく分かった。えっと……つまり俺たちはお互い興味無いってことでいいんだよな」

ヒッチ「え」

エレン「じゃ、そういう事なら、もう俺ら行くよ」

ヒッチ「あ……」

エレン「行こうぜ、2人とも」スタスタ

ミカサ「うん」スタスタ

ヒッチ「ちょ……」

366 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/24(水) 22:57:11 ID:CkdIizWI

アルミン(こういう時のエレンの思い切りよさは恰好いいよね。大事じゃ無い物はバッサリ切り捨てる感じ)

アルミン(これぞ、何かを変える事のできる人間!!……というわけでもないか)

ヒッチ「あ、あんたのことなんか最初から全然好きじゃなかったんだからねっ!!」

エレン「いや、それはもう分かったって……」

アルミン(新手のツンデレ?)

ヒッチ「……」

ヒッチ「ポツン

367 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/24(水) 23:02:01 ID:CkdIizWI

ヒッチ「……」トボトボ

ヒッチ「……って、なんで私がヘコまなきゃいけないのよ!!」バシッ

ヒッチ「あんな、いかにも頭悪そうな男連れて喜んでるなんて、腹筋女もたかが知れてるわね!」

ヒッチ「こうなったら、ジャンを彼氏にして、腹筋女の目の前でこれ見よがしにイチャイチャして悔しがらせてやる」ギリギリ

ヒッチ「そうよ!エレンよりジャンのが実力考査の順位も上だったし、憲兵団入りを希望してるし、好都合じゃない」

ヒッチ「あの腹筋女の悪行を、逐一ジャンに伝えてやるんだから!!」

ヒッチ「と、噂をすればさっそく向こうからジャンが……。ホント、世の中って私の都合に合わせて動いてくれるから助かっちゃう」

368 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/24(水) 23:07:36 ID:CkdIizWI

少し離れた所

ジャン「くそ、今日もあの死に急ぎ野郎はミカサに世話焼かれてデレデレしてやがった……。心底ムカつく野郎だぜ」

マルコ「まったく、ジャンも執念深いなぁ……。そんなにミカサが好きなの?」

ジャン「バっ、バカ野郎!!俺は別にミカサのことが好きとかそんなんじゃなくて、ただ単にあの黒髪が目を引くだけであってだな……」

マルコ「はいはい」

マルコ(まったく、普段は口が悪いくせに、こういうところは純情なんだから)

マルコ「それじゃあ、他に好きな子とかいないの?」

371 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/24(水) 23:12:19 ID:CkdIizWI

ジャン「そんなヤツいね~よ。だいたい、この兵団内に付き合いたいと思うような女がいるかぁ?」

マルコ「う~ん、僕はあんまりよく分からないけど、そう言えば、さっきヒッチにラブレターを渡してくれって頼まれたなぁ」

ヒッチ(どうやら、ちょうど私の話をしてるみたい。やっぱりアイツも私のこと、気になってたんじゃない)キキミミ

マルコ「彼女、成績はいいし、友達も多いみたいだし、顔は……まぁ普通だし、人気あるんじゃない?」

ジャン「ヒッチかよwwwあれはどう見ても中古の非処女だろwww赤の他人が使ったオナホと変わんないような女なんてキモすぎwww」

ヒッチ「」

マルコ「ジャン……女子がいるところでは、絶対にそんなこと言わないでくれよ。周り中、敵だらけになるから……」

374 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/24(水) 23:16:42 ID:CkdIizWI

ジャン「だったら、お前がヒッチと付き合ったらどうだ?」

マルコ「それは僕もちょっと遠慮したいかな……」

ジャン「なんだよ。結局、お前も俺と同じじゃねーか。非処女なんて、タダでやらせてくれるならともかく、付き合いたいとか絶対思わねぇよな」

マルコ「いや、僕の場合、偏見から言ってるんじゃなくて、ただ単に気が合わなそうと言うか……」

ヤイノヤイノ スタスタ

ヒッチ「……」

カァー カァー

375 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/24(水) 23:20:33 ID:CkdIizWI

*****

フランツ「ほ、本当はずっとこのままの関係でもいいと思ってたんだ。友達としてお互い励まし合いながら3年間過ごしていくのでも……」

ハンナ「……」

フランツ「でも、ハンナがすごく頑張りやな子だって分かっていくうちに、出来るなら、ずっと側で応援していたいなって思うようになって……」

ハンナ「……」

フランツ「だから、僕と付き合ってください!!」

ハンナ「ジワッ

フランツ「うわっ!ハ、ハンナ……?」

381 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/24(水) 23:24:56 ID:CkdIizWI

ハンナ「ご、ゴメンね、泣いちゃったりして……あんまり嬉しくって涙が……」ポロポロ

フランツ「そ、それじゃあ……」

ハンナ「……本当は私から言いたかったんだけど、私に勇気が足りなかったから……」

フランツ「そ、そんなことないよ!ハンナは凄く勇敢な子だって、僕は思ってるよ」

ハンナ「フランツ……」

ヒッチ「……」ジーッ

フランツ/ハンナ「!」ギョッ

ヒッチ「トボトボ

383 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/24(水) 23:29:07 ID:CkdIizWI

フランツ「……行っちゃったね。ビックリしたけど、今の誰?」

ハンナ「私の同室の子……。なんかいつもと様子が違ったな」

フランツ「大丈夫かな?」

ハンナ「うん、心臓の毛で巻き髪アップのヘアスタイル作れるぐらいの子だから大丈夫だとは思うけど……」

ヒッチ「……」トボトボ

ヒッチ(あんなダンゴムシみたいな地味子にまで彼氏が出来るなんて……)トボトボ

ヒッチ(なんでこの兵団には見る目の無い男しかいないのかしら……)トボトボ

386 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/24(水) 23:34:45 ID:CkdIizWI

食堂 裏手

ヒッチ(でも!私にはまだこのラブレターが残ってる!!)

ヒッチ(残り物に福があるのは、昔からの定番!もしかしたらイケメンが待ってるかも……)ザッ

???「!」

ヒッチ「あのぉ、お手紙読んだんですけどぉ」キャピ

ダズ「き、来てくれたんだね!」

ヒッチ「」

390 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/24(水) 23:38:42 ID:CkdIizWI

ダズ「実は、来てくれるかどうか不安だったんだけど……」

ヒッチ(だ、誰だ、こいつ?!)

ダズ「ホラ、前からお互い意識し合ってたのに、ちゃんと話した事がなかったから~~」ベラベラ

ヒッチ(なに言ってんの?あんたなんか名前も知らないっつーの!)

ダズ「でも、来てくれたって事はOKってことだよね~~」ベラベラ

ヒッチ(一人で勝手に喋ってんなよ、鬱陶しい……)

ダズ「こう見えても俺って男たちの間じゃすっげぇ慕われてて~~」ベラベラ

392 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/24(水) 23:42:52 ID:CkdIizWI

ヒッチ(……でも、この男は、私のことをずっと見ていてくれたわけよね)

ダズ「もしよかったら今度の休日、一緒に街へ行って~~」ベラベラ

ヒッチ(今の私なら分かる……。男は顔じゃなくて、大切なのは思い遣り……)

ヒッチ「……」

ヒッチ「……って」

ダズ「え?」

ヒッチ「そんなこと思うわけあるかぁっ!!!」ウガーッ!!

395 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/24(水) 23:46:47 ID:CkdIizWI

ヒッチ「あんた鏡見たことあんの?!よくそんな顔で生きてて恥ずかしくないわね!!」

ヒッチ「ネアンデルタール人みたいな顔しやがって、私に告白とか30万年早いのよ!人類に進化してから出直してきな!!」

ヒッチ「だいたい『前から意識し合ってた』とか、どんだけ自意識過剰なのよ!あんたのことなんてミジンコほども知らないっつーの!!」

ヒッチ「現在進行形の黒歴史の塊みたいなクセして彼女が欲しいとか、キモすぎ!自分の股間のにおいでも嗅いでろ!!」

ダズ「」←あまりの剣幕に放心状態

396 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/24(水) 23:51:22 ID:CkdIizWI

ヒッチ「……」ハァ

ヒッチ(なんだか怒鳴ったら元気が湧いてきたわ)

ヒッチ「取り敢えず、今日からあんたは私のパシリね」

ダズ「え?」

ヒッチ「せいぜいコキ使ってやるから有難く思いなさい」

ダズ「なんで俺が!あんなボロクソに言っといて、よくもそんな口が」

ヒッチ「私の気が向いたら胸ぐらい触らせてあげるわよ」

ダズ「」

398 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/24(水) 23:56:46 ID:CkdIizWI

ヒッチ「さぁ、分かったら早く行って。一緒に居るトコなんて、あんまり見られたくないから」

ダズ「……本当に触らせてくれるのか?」

ヒッチ(きもっ!!)

ヒッチ「気が向いたらね」

ダズ「……」スタスタスタ

ヒッチ(まぁ、気が向く事なんてあり得ないけど)

ヒッチ「……さてと」ノビ~

ヒッチ「よ~し、明日からも元気に頑張ちゃうぞぉ!!」

421 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/26(金) 23:38:46 ID:3mbrPErY

半年後 行軍訓練中

バシャバシャ

ヒッチ「ハァハァ

ダズ「ヒィヒィ フゥフゥ

ヒッチ「……ねぇ、私の荷物、少し持ってくれない?私、疲れちゃったぁ」

ダズ「じょ、冗談言うなよ。ヒィヒィ……自分のだけで精一杯だってのに」ゼェゼェ

ヒッチ「……お願い」ウルウル

ダズ「お、おう」

ヒッチ「じゃ、よろしく」ドサッ

ダズ「ぐえっ」

ヒッチ(こいつがブッ倒れる寸前に自分の荷物だけ回収しなきゃな)タッタッタッタッ

422 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/26(金) 23:44:33 ID:3mbrPErY

ヒッチ(評価の大部分は立体機動の出来如何にかかってるんだから、こんな体力使うだけの訓練なんて真面目にやるだけ損)タッタッタッ

ヒッチ(行軍訓練なんて順位を競うわけでもないし、みんなから遅れない程度にやっとけば充分なのよ)タッタッタッ

ヒッチ(ここで体力を温存しておいて、あとで立体機動の自習練した方が賢明ってものよね)タッタッタッ

ダズ「も、もう…げ、限界……」ベチャ

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____
_

女子寮 部屋

ミーナ「……ねぇ、ハンナ」

ハンナ「なぁに?」

ミーナ「もうキスってした?」

ハンナ「ブフーッ

423 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/26(金) 23:51:41 ID:3mbrPErY

ハンナ「ど、どうして急にそんな話を?」

ミーナ「いや、今読んでる本がさ、18巻でようやく主人公カップルがキスしてさ、ここまで長かったなぁと思って」

ハンナ「……」

ミーナ「……むっ、その反応は」

ハンナ「……えっ」///

ミーナ「うわ~っ、したんだ!その反応はしたんだぁ!!」

ハンナ「は、恥ずかしいから、そんな大きな声で言わないで……」///

424 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/26(金) 23:58:09 ID:3mbrPErY

ミーナ「いいなぁ、そんな話を聞いちゃうと、私も三次元の彼氏が欲しくなってくるよ」

ハンナ「三次元って……」ニガワライ

ミーナ「あ~あ、どっかに『××のバ×ケ』の○○っちみたいな眼鏡男子っていないかなぁ。ついでに、私と趣味を共有してくれる人」

ハンナ「ハ、ハハハ……」

ミーナ「じゃあ、ハンナってば毎日ラブラブで充実しまくりでしょ。楽しくて仕方ないって感じ?」

ハンナ「うん……。でもね、時々不安になる事もあるんだよ……」

ミーナ「え?それってどういう……」

ガチャ

ハンナ/ミーナ「ビクッ

ヒッチ「……ただいま」ドスドス

426 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/27(土) 00:05:10 ID:YkuEW5TE

ハンナ「お、おかえり……」

ヒッチ「ドサアッ

ヒッチ(つ、疲れた……。自習練たって自己流じゃ限度があるなぁ……。かと言って腹筋女や芋女に頭下げて教わるのはイヤだしなぁ……)

ヒッチ(巨人討伐の模擬訓練で楽できる方法があれば、それに越したことはないんだけど……)

ヒッチ(ダズに目標発見させて私が撃破するって作戦やろうとしたら、ダズが全く使い物にならなくて話にならなかった……)

ヒッチ(でも、次こそは必ず10位以内に返り咲いてやるぞ……)

ヒッチ「zzzz

427 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/27(土) 00:11:27 ID:YkuEW5TE

二年度前期実力考査の結果発表

1位 ミカサ・アッカーマン : 900(900点満点中)
2位 ライナー・ブラウン : 762
3位 ベルトルト・フーバー : 715
4位 アニ・レオンハート : 621
5位 ジャン・キルシュタイン : 609
6位 マルコ・ボット : 598
7位 エレン・イェーガー : 584
8位 サシャ・ブラウス : 553
9位 コニー・スプリンガー : 547
10位 ユミル・××× : 536

ワイワイガヤガヤ

ユミル「お、クリスタが11位に入ってるじゃないか。やったな!!」

クリスタ「最近のユミル、変だよ……。なんだか私のサポートばっかりしてるみたい……」

ユミル「気のせいだろ、気のせい」カンラカンラ

ヒッチ「……」

ヒッチ(あのチビッ子にすら抜かれた…だと…?)

429 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/27(土) 00:18:03 ID:YkuEW5TE

スタイルのいいモブ子A「ヒッチ、相変わらず凄いね~。12位だって」

ちょっと可愛いモブ子B「私なんて、もう最近の訓練とか全然ついていけないから、教官でも誑し込もうかってマジで考えてるんだけど」

そこそこ美人なモブ子C「何あんた、その年でもう枕?終わってんだろ~www」

ヒッチ/モブ子ABC「キャハハハハハハー

ヒッチ(……って笑い事じゃないっつーの!あんたらボンクラと違って、私は憲兵団目指してんだよ!!)

ヒッチ「あ、私、ちょっと用があるから先に行くね~」バイバ~イ

スタイルのいいモブ子A「うん、またね~」バイバ~イ

431 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/27(土) 00:24:56 ID:YkuEW5TE

ちょっと可愛いモブ子B「……」

そこそこ美人なモブ子C「最近あの子、付き合い悪くね?」

スタイルのいいモブ子A「そうだね~。でも、あの子は憲兵団目指してるし、うちらと一緒に適当してるわけにもいかないでしょ」

ちょっと可愛いモブ子B「でも、あのサル顔の男子をパシらせるのはやめてほしいな~。うちらの格が落ちるって言うかぁ」

そこそこ美人なモブ子C「だよね~。あんな男、近くに置いとくだけでもキモいってのに」

ヤイノヤイノ

433 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/27(土) 00:31:28 ID:YkuEW5TE

整備室

カチャカチャ

ヒッチ(今のうちに装置のチェックをしておこう。授業時間内のチェックだけじゃ不安が残るし……)カチャカチャ

ヒッチ(……なんとなくアンカー射出口の擦り減り方が偏ってるかなぁ。もしかしたら、私の使い方に癖があるのかも……。だとしたら)カチャカチャ

ガラッ

ユミル「クリスタも真面目だなぁ。何もこんな自由時間まで使って整備なんかやる事ないだろ」

クリスタ「でも、立体機動装置は私たちにとって命綱なんだよ。常に気を配っていないと、いざという時に困ると思うの」

435 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/27(土) 00:37:19 ID:YkuEW5TE

ユミル「はいはい、分かりましたよ……っと、先客がいたみたいだな」

クリスタ「あっ……」

ヒッチ(……チッ、よりによってこいつらかよ)

ユミル「こりゃ意外なところで顔を合わせるもんだな。誰かの装置に小細工でもしてるのかい?www」

ヒッチ「冷やかしなら帰ってくれない?それとも、わざわざライバルの私を邪魔しに来たのかしら?」

クリスタ「あっ、ゴメンナサイ……。あの、騒がしくしないから、私たちにも使わせてね」

ヒッチ「どうぞご自由に。ここは訓練兵全員に開放されてる場だから、いちいち私の許可を得なくてもいいのよ。そんな事も分からないの?」

ユミル「……お前も、いちいち嫌味で返さなくていいんだぞ」

448 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/27(土) 22:45:47 ID:YkuEW5TE

カチャカチャ

ヒッチ「……」カチャカチャ

クリスタ「ねぇ、ユミルはどう思う?」

ユミル「う~ん、これってもしかして斜流ファンじゃなくて軸流ファンそのものに問題があるんじゃねぇか?」

クリスタ「そうなのかなぁ。だとすると、私が下手にいじるより、技工部の人に相談した方がいいのかな?」

アーダコーダ

ヒッチ「……」カチャカチャ

449 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/27(土) 22:51:21 ID:YkuEW5TE

ヒッチ(チッ、こいつらがいるせいで気が散ってしょうがないわ……)

ヒッチ(もういいや。今日はこれで引き上げて、また次の機会やろう。ついでに、今度こいつらのブーツの中に画鋲でも入れてやろう)

ヒッチ「お先にぃ」ガタッ

クリスタ「あっ、あの、ちょっと待って」

ヒッチ「何か用?私、あんたと違って人気者だから、あんまりヒマじゃないんだけど」

クリスタ「ご、ごめんね。あの……最近、よく自由時間に自主練習してるよね」

ヒッチ「私みたいな自立した女は、あんたみたいにすぐ男に頼る女と違って努力家なの。あぁ、あんたの場合、頼ってるのも女か」フンッ

453 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/27(土) 22:56:36 ID:YkuEW5TE

ユミル「おいおい、クリスタに喧嘩売ろうってんなら、私が相手になるぜ」ガタッ

クリスタ「ちょっとユミル、やめて」

ヒッチ「それで、私に何の用?」

クリスタ「うん、あの、もし良かったら、私と一緒に自主練習しない?」

ヒッチ「へ?!」

ユミル「え?!」

454 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/27(土) 23:01:19 ID:YkuEW5TE

クリスタ「一人で練習してても限界があるって言うか、分からないところとかもあると思うの。お互いで確認し合う事で上達も早まるだろうし」

ユミル「ちょ、ちょっと待て!だったら、こんなヤツを誘わなくても、私が一緒にやってやるよ!!」

クリスタ「じゃあ、ユミルも参加して3人で一緒にやろうね」ニコッ

ユミル「な!」

クリスタ「ねぇ、どうかな?一緒にやらない?」

ヒッチ(くそ、ちょっと実力考査で私より成績よかったからっていい気になりやがって……)

ヒッチ「ク、クリスタってば、最近まぁまぁ頑張ってるみたいだけど、上から目線で私に教えてあげようって態度はどうかと思うな」ヒクヒク

456 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/27(土) 23:06:47 ID:YkuEW5TE

クリスタ「え?!べ、別にそんなつもりじゃ……」

ヒッチ「これは親切心で言ってあげてるんだけどね、男の前でだけ可愛こぶって偽天然キャラ演じるのもどうかと思うのよ」

クリスタ「ムッ

ヒッチ「陰じゃ『あの子って本人が思ってるほど可愛くねーからwww』って噂されてるから、気をつけた方がいいよ」←噂してるのはヒッチとABC

クリスタ「どうしてそんな曲解ばかりするのかなぁ!私は上から目線なんかしたつもりはないし、単に一緒にやろうって誘ってるだけなのに!!」

ヒッチ「うわっ?!なに、私に図星指されたからって逆ギレ?!こんな風にすぐ責任転嫁するから○○り世代は困るのよね」

ユミル「いや、世代ってお前ら同い年だろ……」

458 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/27(土) 23:11:33 ID:YkuEW5TE

ヒッチ「とにかく!私は一人でも充分練習できるから!!」

ガラッ ピシャン

クリスタ「……思わず言い返しちゃった。……怒らせちゃったよね?」

ユミル「怒らせた云々以前に、元からあいつは私らの事を目の敵にしてるし、いいんじゃね?」

クリスタ「私は、同じ訓練兵団の仲間なんだから、いがみ合わずに協力してやっていきたいと思ってるんだけど……」

ユミル「無理無理、ぜ~ったい無理!つーか、お前もあんなの相手にすんなよ。バカを相手にしてると自分がバカを見るぞ」

クリスタ「シュン

459 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/27(土) 23:16:16 ID:YkuEW5TE

ユミル「ハァ……まったく、クリスタのお人好しにも呆れるよな」

ユミル(それこそ、こっちが不安を覚えるほど、こいつはお人好しなんだよな。ちょっと度を超えてるって言えるくらいに……)

ユミル(いつか、本気で自分の命を捨てて他人を助けるなんて綺麗事をやりかねない危うさを感じるよ)

ユミル「……なんてな。杞憂だよ、まったく」

クリスタ「どうしたの?」

ユミル「なんでもない。さて、さっさと続きをやろうぜ」

460 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/27(土) 23:22:07 ID:YkuEW5TE

女子寮 部屋

ヒッチ「ただいま!」ガチャ

ヒッチ「……って誰もいないのかよ!せっかく地味子と豚子をイジってストレス解消しようと思ったのに!!」

ヒッチ(それにしてもあのチビっ子、ムカつく!ブーツの中に画鋲入れるくらいじゃ腹の虫がおさまんない!!)

ヒッチ(あいつがお風呂入ってる隙に、下着に練りワサビ塗ってやる!!)

ヒッチ(……何よりもムカつくのは、あの子が本気で綺麗事を言ってそうなところ!!)

ヒッチ(苦労知らずの箱入りかっつーの!どこの世界のお嬢様だよ!!)

ヒッチ(……くっそー、ふて寝してやるぅ~)

(布団かぶって眠る)

461 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/27(土) 23:28:21 ID:YkuEW5TE

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ヒッチ「zzz

ヒッチ(……あ、布団かぶったまま寝ちゃってた)ヨダレタレテル

ヤイノヤイノ

ヒッチ(……声が聞こえる。ミーナとハンナが帰ってきてるのかな)

ミーナ「ふんふん、それで?」

462 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/27(土) 23:33:40 ID:YkuEW5TE

ハンナ「それで、私の事を好きだって言ってくれたのは、告白してくれた時の一回だけで……」

ミーナ「うんうん、なるほど」

ハンナ「もちろん、普段はとっても優しいし、私の事を大事にしてくれてるのは伝わってくるんだけど……」

ミーナ「ふむふむ」

ハンナ「だけど、フランツは誰でにでも優しいから、私以外の子からも好かれちゃったりして、それで……」

ミーナ(いや~、それは無いんじゃないかな~)

463 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/27(土) 23:40:23 ID:YkuEW5TE

ミーナ「つまり、要約すると、彼の気が変わって他の子に取られちゃうんじゃないかって心配してるってことね」

ハンナ「コクン

ミーナ「ハンナってば乙女ね~。私がGL好きだったら、今ごろ襲ってるくらい可愛い!」

ハンナ「……それって褒められてるのかな」ハハハ…

ミーナ「これはズバリ!2人の仲を次の段階までステップアップさせるべき時期なんじゃないのかな!!」

ハンナ「ええ?!次の段階って……」///

ミーナ「もちろん!既成事実を作って愛を確かめ合うのよ!!」ムフーッ

464 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/27(土) 23:46:04 ID:YkuEW5TE

ハンナ「……そう…なのかな?」

ミーナ「そうよ!『私はまだ本気を出してない』とか言ってる場合じゃないわ!!本気で、体を張って恋愛しなきゃ!」

ハンナ「ちなみに、それは誰の台詞?」

ミーナ「これはこの前に買った薄い本の中で……って、あわわわ」

ハンナ「……」

ハンナ(ミーナの知識は偏ってるからなぁ……。信用していいのかなぁ……)

ヒッチ「不安があるなら、私が相談にのってあげるわよ」ムクリ

465 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/27(土) 23:51:35 ID:YkuEW5TE

ハンナ/ミーナ「!」

ミーナ「……い、いたの?」

ヒッチ「うん。ずっといたの。あんたたちの話も全部聞いてたの」

ハンナ/ミーナ「!」

ヒッチ「それで、私でよければ、なにか力になってあげられないかなと思って」ニッコリ

ミーナ(妙に親しげで気持ち悪いなぁ。何を企んでるんだろう……)

ヒッチ(ストレス解消のいい鴨だ。適当におちょくって遊んでやろうっとwww)

466 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/27(土) 23:58:31 ID:YkuEW5TE

_________
____
_

ヒッチ「~~って感じでさぁ、そいつが『タンポン使ってる女子って慣れてるから痛くないんじゃないの?』とか言ってきやがってwww」

ミーナ「アハハハハハハ~wwwさすがにそれは私でも分かるwwwタンポンの大きさと比べてどーすんのって話だよねwww」

ハンナ(いつの間にか、私そっちのけでミーナとヒッチが打ち解けて盛り上がってる……)

ミーナ「それで、実際のところ、どのくらい痛いものなの?」

ヒッチ「激痛」

ミーナ「うわ~……本当に?」

ヒッチ「本当」

467 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/28(日) 00:04:40 ID:ueHtfgP6

ハンナ(ミーナってこういう話題、好きだったんだなぁ……。趣味が趣味だから、知識はけっこう豊富だし……)

ミーナ「でも、ホラ、人によっては我慢できないほどの痛みじゃなかったって言うじゃない」

ヒッチ「そんな恵まれてるヤツはみんな爆発しちゃえばいいんだ」

ミーナ「www」

ヒッチ「私の時は冗談抜きで、叫ぶほど痛かったんだって」

ミーナ「もしかして、鼻からスイカが出るような痛みってやつ?」

ヒッチ「それは出産でしょ!私の場合、そういう『メリメリッ』って感じじゃなくって、もっとダイレクトに『グサッ』って感じだった」

ミーナ「なにそれ怖い」

469 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/28(日) 00:11:27 ID:ueHtfgP6

ヒッチ「いや、スイカとか球状のものをねじ込むんじゃなくて、刃物で刺されるような、そんぐらいの激痛だった」

ミーナ「じゃあ、出血もすごかったり?」

ヒッチ「それが一回目の時は全然。なのに、なぜか2回目以降には血が出て、あの時は結構焦ったなぁ」

ミーナ「ええ?!そういうことってあるの?」

ヒッチ「あるみたい。実は今でもよく分かってないんだけど、当時は母親に相談するのも気が引けて、それで当時の彼氏に相談したら~~」

ミーナ「ふんふん」

ハンナ(ううっ、話を聞いてるだけで、なんだか怖くなってきたな……)

470 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/28(日) 00:17:03 ID:ueHtfgP6

ヒッチ「~~って経緯で最初の彼氏とは別れたんだけど、その次の男がまた最悪で~~」

ミーナ「なるほどね~」

ヒッチ「で、そんな浅い位置でゆっくりこすられたって痛いもんは痛いって言ってるのに、どうも分かってないらしくってさぁ」

ハンナ(だんだん、ヒッチの過去の男に対する愚痴大会になってきてる……)

ヒッチ「こう真剣な表情作っちゃって、ムードたっぷりに『俺の痛みだと思えば耐えられるだろ』とか言い出しやがって、イタイのはお前の発言だっつーの!!」

ミーナ「アハハハハハ~www」

ヒッチ「そいつの腹にヤクザキックして帰ってきちゃったよ。で、それから、その次の男がこれまたどうしようもなくて~~」

471 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/28(日) 00:25:05 ID:ueHtfgP6

ヒッチ「~~で、私がやっぱり痛がるもんだから、そいつがローションなんか持ってきやがったから、ふざけんなって顔面に投げ返してやったんだけど~~」

ミーナ「先生、質問があります!」

ヒッチ「なんで敬語になってんのよ?って言うか、いつから私、先生になったの?」

ミーナ「あの、私も(BL限定で)ローション・プレイとか妄想しちゃってるんですが、やっぱり塗れにくい時は使った方がいいんじゃないですか?」

ヒッチ「あんたねぇ……そういう中途半端な知識を披露するから、あんたみたいな腐女子は私らからバカにされんのよ!!自覚してる?!」

ミーナ「す、すみません!」

ハンナ(ミーナがすっかりノリノリになってる……)

472 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/28(日) 00:32:29 ID:ueHtfgP6

ヒッチ「挿れ易くするためにローション使ったら、結局、身体の中にまで入ってきちゃうのよ!後で洗い流すのが、どれだけ面倒くさいか分かってる?!」

ミーナ「な、なるほど!」

ヒッチ「だから、そういう場合、普通はゼリー使うの。口に入っても無害なタイプのもあるし、それから、コンドームでも、元から塗られてるタイプあるでしょ?」

ミーナ「うっ……そういうの、実物見たこと無いんで、よく分かんなくて」テヘヘ

ヒッチ「まったく、これだから耳年増は……。ちょっと待ってなさい」ガサゴソ「はい、コレ」ポイッ

ミーナ「これが噂の……」

ヒッチ「ハンナも持っておきなさいよ。どうせ近々、あのぬぼ~っとした男とヤるんでしょ?」

474 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/28(日) 00:42:39 ID:ueHtfgP6

ハンナ「え、あ、その……」///

ヒッチ「それフリーサイズだけど、まぁどうせあいつは童貞くんだろうから、どのサイズ用意すればいいのかなんて自分でも分かってないだろうし」

ハンナ「あ、ありがとう……」///

ヒッチ「ん……」

ヒッチ(って、いつの間に、私ってば地味子にまともなアドバイスなんかしちゃってるわけ?)

ミーナ「いやぁ、ヒッチって意外と面白い人だったんだね」

ヒッチ「え?!」

475 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/28(日) 00:47:52 ID:ueHtfgP6

ミーナ「第一印象が最悪だったから、ヒッチのこと、ずっと苦手だったんだけど、こうやって話してみると、そうでもないかなって思ったの」

ヒッチ「何それ?……って言うか、あんたら腐女子と私を一緒にしないでくれる?私とあんたたちじゃ住んでる階層が違うんだから」

ミーナ「まぁ、確かに派手めの子たちからしてみたら、私たち地味なオタクと一緒にされたくないのかもしれないけど、だからっていがみ合うのもおかしな話だと思うんだ」

ヒッチ「いがみ合ってるんじゃないの、見下してんのよ」

ミーナ「うわっ、言い切られた」

ヒッチ「あんたたちが紙の上であり得ない常識の妄想でハァハァしてる間に、私らは身体張って経験積んでるのよ。見下して当然じゃない」

ミーナ「いや、それこそあり得ない常識に基づいた偏見だよ」

476 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/28(日) 00:55:46 ID:ueHtfgP6

ミーナ「ヒッチの腐女子観はごく一部の人間を取り上げて大袈裟に言ってるだけだし、それにヒッチが体験から得た知識が、紙に書かれた知識の全てを凌駕するとは限らないでしょ?」

ヒッチ「……」

ミーナ「とにかく私としては、せっかく同室になったんだから、これからはもう少し仲良くした方がお互いに過ごし易くないかなって」

ヒッチ「……じゃあ、一つ注文。『ホモが嫌いな女子なんていない!』とか言うの、やめてくれない?私、BLとかその類のもの、大っ嫌いなんだけど!!」

ミーナ「アハハハハハ~。ゴメンゴメン。ああいうのは、場の勢いで言っちゃうだけの冗談なんだけどね。これからは気を付けるよ」

ヒッチ(チッ、こいつらをイジるつもりが、なんだか妙に親しくなっちゃった……)

ヒッチ(……でも、男どもの悪口をぶちまけたせいか、ストレスは一気に解消できたなぁ)

489 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/31(水) 22:44:38 ID:7BMtEPy2

対人格闘術訓練

クリスタ「エイッ!ヤッ!!」

ユミル「よっ、ほっ」

クリスタ「キャア!」バタンッ

ユミル「おっと、悪い。大丈夫か?」

クリスタ「うん、平気」ヨイショ

ユミル「クリスタと私じゃ体格が違うんだから、そんな真っ正直に正面から向かってきても無駄だぞ」

490 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/31(水) 22:50:02 ID:7BMtEPy2

クリスタ「そうだね、もうちょっと考えて対処しなくちゃいけなかったかな」

ユミル「それに……そもそもこんな訓練なんか、真面目に取り組む必要ないと思うけどな」

クリスタ「でも、やっぱりサボったりするのは良くないよ」

ユミル「はいはい、そう言うと思ったよ。仕方ないから付き合ってやるか」

*****

ヒッチ(よ~し、うまいことサボって骨休めしよっと!)チンタラ

ヒッチ(こんな点数にならない訓練を真面目にやってるのは、バカ正直な奴らか単なるバカのどっちかね)ブラブラ

491 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/31(水) 22:56:06 ID:7BMtEPy2

キース「カツカツ

ヒッチ(あ、ヤバい!ハゲが見廻りに来ちゃった。適当な誰かと組んで、訓練してるフリしないと……)

アニ「ポツーン

ヒッチ(お、ボッチ発見!あの子でいいや)トコトコ

ヒッチ「ねぇ、アニ。一緒に訓練やってあげようかぁ?」ニコッ

アニ「……別にやらなくていいよ」

ヒッチ「そんな、友達いないからって卑屈にならなくてもいいんだよぉ。大丈夫、私が付き合ってあげるから」

rico
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ハンジ・ゾエ(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ

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ハンジ・ゾエとは『進撃の巨人』の登場人物で調査兵団所属のベテラン兵士。初登場時は分隊長だったが、後にエルヴィン・スミス団長の後を継いで調査兵団第14代団長に就任する。ゴーグル(平常時は眼鏡)を着用し、茶髪を無造作に1つにまとめた中性的な外見をしている。明るく聡明な人物だが、巨人に対する情熱は人一倍で変人揃いの調査兵団内でも特に異彩を放っている。ウォール・マリア最終奪還作戦以降は左目を負傷したことから眼帯を着用している。

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ダリス・ザックレー(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ

ダリス・ザックレー(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ

ダリス・ザックレーとは『進撃の巨人』の登場人物で憲兵団・駐屯兵団・調査兵団の3つの兵団を束ねる総統。特別兵法会議においてエレン・イェーガーの処遇を調査兵団に委ねた人物である。王政編では調査兵団団長のエルヴィン・スミスや駐屯兵団司令官のドット・ピクシスらと共にクーデターに加担する。実はエルヴィンが決起する以前から王政に根深い嫌悪感を抱いており、密かに体制転覆の機会をうかがっていた。王都制圧後は身柄を拘束した王政幹部達に喜々として拷問を行っている。

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アルミン・アルレルト(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ

アルミン・アルレルト(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ

アルミン・アルレルトとは『進撃の巨人』の登場人物で、主人公エレン・イェーガーの幼馴染。金髪ボブカットの中性的な外見を持つ。大人しいが芯の強い勇敢な性格で探求心が強い。祖父の影響で人類はいずれ壁の外に出るべきだという思想を持っており、エレンが外の世界に憧れるようになったのもアルミンの影響である。小柄で身体能力は低いものの、知能や判断力はずば抜けており、エレンや調査兵団の窮地をその知略で度々救っている。

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進撃!巨人中学校(漫画・アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ

進撃!巨人中学校(漫画・アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ

『進撃!巨人中学校』とは中川沙樹が描く、諫山創の『進撃の巨人』の公式学園パロディ漫画。2015年にProduction I.G製作でアニメ化。前半をアニメパート、後半を出演声優たちによるバラエティ番組の実写パートとして30分枠で放送。中学生になったエレン・イェーガーは進撃中学校へ入学する。学校には巨人も在籍しており、エレンは巨人に恨みを持っており巨人を駆逐しようと非公式部活「調査団」へ入部した。

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ミカサ・アッカーマン(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ

ミカサ・アッカーマン(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ

ミカサ・アッカーマンとは諫山創による漫画『進撃の巨人』の登場人物で、主人公エレン・イェーガーの幼馴染。本作のヒロイン的ポジションで、幼い時にエレンに助けられた経験から、彼を守ることを自分の使命だと考えている。驚異的な身体能力を持ち、トップの成績で訓練兵団を卒業。実戦でも1人で複数の巨人を討伐する実績を残す。性格は寡黙で口下手だが、エレンのこととなると取り乱す一面もある。物語後半において、母方の祖先が東洋にあるヒィズル国将軍家だったことが明らかになった。

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クリスタ・レンズ/ヒストリア・レイス(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ

クリスタ・レンズ/ヒストリア・レイス(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ

クリスタ・レンズ(ヒストリア・レイス)とは、諫山創による漫画『進撃の巨人』の登場人物。第104期訓練兵団卒業生であり、主人公エレン・イェーガーは同期の1人。小柄で温厚、思いやりのある可愛らしいアイドル的な存在として登場する。同期のユミルと仲が良い。成績10位以内に入っているが、実際はユミルからその座を譲られただけで身体能力は人並みである。本名はヒストリア・レイスといい、壁内世界の真の王家の末裔であることが後に発覚する。

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フリーダ・レイス(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ

フリーダ・レイス(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ

フリーダ・レイスとは『進撃の巨人』の登場人物であり、レイス家の長女。黒髪で青い瞳を持つ。レイス家当主のロッド・レイスとその正妻の第1子として生まれた。表向きは地方の貴族として振る舞っているが、実際は壁内の真の王家の末裔。レイス家に代々引き継がれている特別な巨人能力を叔父のウーリ・レイスから引き継ぎ、宿している。本人の飾らない性格は多くの者から慕われており、妾の子である異母妹ヒストリアにも姉として優しく接していた。

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イェレナ(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ

イェレナ(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ

イェレナとは『進撃の巨人』の登場人物で反マーレ派義勇兵の中心人物。マーレに滅ぼされた国の出身で、「獣の巨人」継承者で王家の血を引くジーク・イェーガーの信奉者として活動し、パラディ島の近代化に大きく貢献した。ジークの提唱する「エルディア人安楽死計画」達成のためなら寝食を共にした仲間すら殺害する冷酷な性格の女性。しかし実際にはマーレの被害者というのは虚偽であり、「世界を救う英雄」に憧れているだけのごく一般的なマーレ人である。

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