【進撃の巨人SS】「もしもヒッチが104期生で成績上位10名に入ったら」
進撃の巨人の厳選名作SSを掲載しています。今回は憲兵団のヒッチがもしもエレン達と同じ訓練兵団に所属していたら?というSSです。要領よく生きてきたヒッチですが、個性豊かなメンバーと接するうちに心境に変化が…。
138 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/19(金) 00:06:23 ID:RrLFUzU.
ハンナ「…ビックリした。あの後っていうから、食事の後、フランツとどうしたのかって聞かれてるのかと思っちゃった」ヒソヒソ
ミーナ「こいつにその話はしない方がいいよ。なんか引っかき回されそうだし」ヒソヒソ
ハンナ「で、でも、実際、まだ何かあったわけじゃないし……」ヒソヒソ
ミーナ「それをこれからどうにかしてくんでしょ?!」ヒソヒソ
ハンナ「う、うん…」///
ヒッチ(…なんか、私のいない隙に2人とも仲良くなってんじゃん。内緒話なんかしちゃって、気に食わないな……)
ヒッチ(…それにしても、マジで4人分の水汲みしたから疲れた……。私って、とっても不幸……)zzzz
152 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/20(土) 22:35:15 ID:a29GxYD6
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ヒッチ(どこの訓練兵団も同じだと思うけど、大抵の場合、最初の一週間で各々が属するグループっていうのは決まっちゃう)
ヒッチ(そして、女子グループの力関係が何によって決まるかっつーと、実は5割がたはファッションで決まっちゃうんだ)
ヒッチ(正確に言うと、ファッションに気を使っているか否かが、もの凄く大きな比重を占めてるってこと)
ヒッチ(私が人のことを地味子とか呼ぶ時、あれは、地味なファッションを好む子という意味で使ってるんじゃなくて…)
ヒッチ(ファッションに無頓着な子という意味で使ってるの。既にその時点で、彼女たちはお洒落な子に対してビハインドを負ってるわけ)
※このSSはフィクションです。実際の訓練兵団はきっと違うでしょうし、現実の何かを仮託しているわけでもありません。
153 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/20(土) 22:40:46 ID:a29GxYD6
ヒッチ(ただし、あくまでもファッションで決まるのは5割がたであって、この他にも色々なものが絡んで力関係は決まる)
ヒッチ(座学や実技演習の成績みたいに数値として見えるものから、コミュ力だの人望だの曖昧なものまで絡んでくる)
ヒッチ(こういうの何て言うんだっけ、ハイパーメリヤスだっけ、ハイパーメリーとニコラウスだっけ?)
ヒッチ(とにかく、そういう感じのが空気として充満してって、私たちはそれを学者先生よりも敏感に嗅ぎ分けてヒエラルキーを完成させる)
ヒッチ(まったく、集団生活の世界って残酷だよね。美しさなんか、どこにも無いっつーの)
ヒッチ(ふぅ…………)
ヒッチ(で、ここまで長々と前置きしたのは何でかっつーと……)
154 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/20(土) 22:46:51 ID:a29GxYD6
初年度前期実力考査の結果発表
1位 ミカサ・アッカーマン : 896(900点満点中)
2位 ライナー・ブラウン : 684
3位 ベルトルト・フーバー : 669
4位 アニ・レオンハート : 623
5位 ユミル・××× : 610
6位 ジャン・キルシュタイン : 598
7位 マルコ・ボット : 571
8位 サシャ・ブラウス : 557
9位 コニー・スプリンガー : 555
10位 ヒッチ・××× : 552
ヒッチ(たとえ、実力考査で腹筋女やソバカス女や芋女に負けていても、女子グループ内じゃ私のが上にいるって事を言いたかったの!!)ギリギリッ
155 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/20(土) 22:51:44 ID:a29GxYD6
ワイワイガヤガヤ
スタイルのいいモブ子A「わぁ、ヒッチ、凄いじゃん!!10位だって!」
ちょっと可愛いモブ子B「立体機動だけじゃなくて座学の点数も良かったよね」
ヒッチ「今回はたまたま運が良かっただけだよ~。試験前日、急に部屋の掃除を始めちゃったから、寝不足でコンディション最悪だったし」
そこそこ美人なモブ子C「あ~分かる分かる。試験前って普段どうでもいい事が、すっごく気になったりするよね」
アルアルー キャハハハハ
157 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/20(土) 22:57:40 ID:a29GxYD6
スタイルのいいモブ子A(こいつ、座学の試験前にも『全然勉強してないの~』とか言ってたな、ウゼェ……)
ちょっと可愛いモブ子B(いちいち予防線張りながら自慢すんの、やめてくんないかなぁ。イラッとするんだけど)
そこそこ美人なモブ子C(立体機動がちょっと得意だからって、いい気になり過ぎぃ~)
ヒッチ(こいつら、誰も50位以内に入ってないとか、終わってるよな……。バカっぽいのは言葉づかいだけにしとけよ)
モブ子ABC「……」
ヒッチ「……」
ヒッチ/ABC「アハハハハハー
158 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/20(土) 23:05:05 ID:a29GxYD6
アルミン「実技演習、とくに立体機動の配点が予想以上に大きかったね。僕じゃまったく歯が立たないよ」
ミカサ「エレンは35位……。だんだんと立体機動に慣れてきているみたいだから、次回の実力考査が楽しみ」
エレン「それよりも、お前の成績はなんなんだよ……。化け物か」
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ジャン「おう、マルコ。お前もなかなかやるじゃなぇか。ま、俺ほどじゃないけどな」
マルコ「今回は負けたけど、次回は勝たせてもらうよ。お互い、憲兵団を目指す同志として頑張ろう!」
*****
フランツ「やったよ、ハンナ!僕もきみも150位以内に入れたよ!!」
ハンナ「フランツが励ましてくれたおかげで頑張れたんだよ!ありがとう…」グシュ
160 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/20(土) 23:09:33 ID:a29GxYD6
*****
ユミル(う~ん、本気出すとこんなもんか。次回からは適当に手を抜こう……)
クリスタ「わぁ!ユミル、やったね!5位だよ!!」ピョンピョン
ユミル「なんでお前がそんなに喜んでんだよ…」
ヒッチ「……」チラッ
ヒッチ(あれから結局、ソバカス女のせいでクリスタを私のグループに引き入れるのは失敗しちゃった……)
ヒッチ(あの子、処女厨に受けそうな顔してるから、いい餌になるハズだったのになぁ……くそッ)
162 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/20(土) 23:15:14 ID:a29GxYD6
ヒッチ(で、クリスタがどこに所属しているかっていうと、特定の集団には入らず、大人しめの子のグループ複数と付き合いがあるって感じ)
ヒッチ(原因は勿論ソバカス女。あいつは当たりが強いから、基本的にクリスタ以外から敬遠されてる)
ヒッチ(そのソバカスがいつもべったりだから、自然とクリスタも特定グループには入れなくなっちゃってるんだよね)
ヒッチ(それはともかく、このままじゃ私の気が収まらないし、なんとかしてソバカスに一泡吹かせてやりたいんだけど……どうしよう?)
ヒッチ(こういう時は基本に立ち返って、まずは身辺調査と情報収集かな。嫌がらせの極意は、手間を惜しまない事だし)
ヒッチ(……って、これはそもそも嫌がらせじゃないし!!むしろ、私があの女に嫌がらせされてるんだし!!)
164 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/20(土) 23:21:11 ID:a29GxYD6
―――――観察中
食堂
ユミル「お前、そんな小食じゃ大きくなれないぞ。もっと食えよ」ホラホラ
クリスタ「そ、そんなに食べられないよ……」
ヒッチ「ジーッ
講義室
クリスタ「ユミル、寝てちゃダメだよ」ユサユサッ
ユミル「うるせぇなぁ、歴史の授業とか、私には無意味なんだよ……」ムニャムニャ
ヒッチ「ジーッ
岩壁登攀演習
ユミル「ほらっ!私の肩に足を乗せろ!!」
クリスタ「う、うん!ゴメンね…」ヨイショ
ヒッチ「ジーッ
167 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/20(土) 23:29:04 ID:a29GxYD6
ヒッチ(う~ん、喧嘩したり、陰口言ってる場面になかなか出くわさないなぁ……)
ヒッチ(って言うか、そもそも2人とも常にベッタリで、なかなか単独行動しないんだよなぁ……)
ヒッチ(たしか、寮の部屋も同室だって聞いたし、ほとんど四六時中一緒じゃんか……)
ヒッチ(これじゃまるで、デキてるみたい)ハハハハ…
ヒッチ(…………)
ヒッチ(……もしかして)
ヒッチ(実力考査で4位の子が、あの2人と同室だったハズ。ちょっと確かめてみようっと)
170 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/20(土) 23:35:38 ID:a29GxYD6
図書室
アニ「……」ペラッ
ガラッ
ヒッチ「やだぁ!もう、こんな所いたのぉ?探しちゃったぁ」
アニ「……」
ヒッチ「私、図書室って初めて来たなぁ。アニってば、いつもこんな所に一人でいるの?もっと友達とおしゃべりしようよ」
アニ「……」ペラッ
172 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/20(土) 23:39:23 ID:a29GxYD6
ヒッチ「あ、もしかして、おしゃべりする友達とか、いないの?ゴッメ~ン、悪いこと聞いちゃったかなぁwww」
アニ「……」ペラッ
ヒッチ「ねぇ、もし良かったら、私が友達になってあげようか?」
アニ「……」ペラッ
ヒッチ「そんな気にしなくていいのよ。私って、ほら、一人で孤立しちゃってる子とかぁ、ほっておけないタチじゃない?」
アニ「……」ペラッ
175 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/20(土) 23:44:36 ID:a29GxYD6
ヒッチ「そのせいか、昔から私ってば、いろんな子から頼りにされちゃってぇ」
アニ「……」
ヒッチ「私が訓練兵団入る時も、出身地区じゃ泣いて引き止める子もいたり、もう大変でぇ」
アニ「……」パタン
アニ「……ねぇ」
ヒッチ「生まれついてのヒロインって言うかぁ…って、なぁに?」
アニ「あんた、誰?」
177 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/20(土) 23:50:48 ID:a29GxYD6
ヒッチ(はぁ?!私のこと知らないの?!!実力考査10位の美少女、名実ともに女子グループのトップである私を知らないの?!)
ヒッチ(……いや、きっとこいつは私に嫉妬して、知らんぷりしてるだけなんだ。この根暗女め!)ムギギギギギ
ヒッチ「ん~、人見知りするからって、そんな引っ込み思案になることはないよ?私が有名人だからって、気後れしなくていいから」ニコッ
アニ「……」
ヒッチ「でも、せっかくだから自己紹介してあげるね。私はヒッチ。実力考査では、アニとちょっとの差で10位だったの」←ちょっとの箇所を強調して発音
アニ「……」
ヒッチ「ほら、こう言えば分かるでしょ?」ニコッ
179 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/20(土) 23:55:22 ID:a29GxYD6
アニ「そう……。悪いけど、興味無いんで覚えてなかったの。これからもあんたとは関わらないだろうし、関わりたくないし」
ヒッチ「も~、興味無いとか強がっちゃってぇ。本当は興味津津のクセにぃ」
アニ「……用が済んだなら、さっさと帰ってくれない?」
ヒッチ(こいつ、さっきから偉そうだなぁ。何様のつもり?いい加減、温厚な私もキレそうなんだけど……)ムカッ
ヒッチ(…でも、情報を引き出すために我慢してあげる。あ~あ、私って人が好過ぎて損するタイプだなぁ~)
ヒッチ「コホンッ あのね、ちょっとアニに聞きたい事があるんだけど、いいかな?」
アニ「……」
181 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/21(日) 00:01:56 ID:7DhTCOKY
ヒッチ「アニと同室の2人、クリスタとユミルについてなんだけど、あの2人って仲良いよね。部屋でもあんな感じなの?」
アニ「……さぁ」
ヒッチ「さぁ……って!あんた、あの2人と同室なんでしょ?!それぐらい分かるでしょ?!!」
アニ「興味無いから」
ヒッチ(興味無いって……これだからボッチは使えねーんだよ!この社会不適応者が!成績良いだけじゃ世間は渡っていけないっつーの!!)
ヒッチ「いいわ。じゃあ、これから私の質問に対してイエスかノーで答えて。知らない場合も、イエスって答えて」
182 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/21(日) 00:06:17 ID:7DhTCOKY
アニ「……私が質問に答えたら、ここから出てってくれる?」
ヒッチ「え?それは勿論。こんなとこ……じゃなくて、ここに長居したら悪いもんね」ニコッ
アニ「そう……。それじゃさっさと済ませて」
ヒッチ「えっとね…まず、あの2人が手をつないでいるところを見たことある?」
アニ「イエス……かな」
ヒッチ「それって恋人つなぎだった?」
アニ(恋人つなぎって何だろう?知らないからイエスにしとくか)「イエス」
184 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/21(日) 00:09:40 ID:7DhTCOKY
ヒッチ「あの2人が一緒のベッドで寝てるところを見たことはある?」
アニ「……ノー」
ヒッチ「それじゃ、あの2人が一緒のベッドに腰掛けてるのを見たことはある」
アニ「イエスじゃないかな、あんまり覚えてないけど……」
ヒッチ「ズバリ!2人はデキてる?」
アニ「なにが?」
ヒッチ「恋人関係にあるってこと!」
187 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/21(日) 00:13:18 ID:7DhTCOKY
アニ「知らないよ……くだらない」
ヒッチ「知らないってことはイエスね。分かったわ。協力ありがとうね、アニ。これからも友達でいましょう」
アニ「……遠慮しとく」
ヒッチ「じゃあね~」←最後のアニの言葉は耳に入ってない
ギィ バタンッ
アニ「……」
アニ「……あいつを殺せる日が待ち遠しいわ」ボソッ
188 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/21(日) 00:18:03 ID:7DhTCOKY
ヒッチ(ふふふ、これは結構使えそうなネタよね。この噂を広めて、2人がキモがられてハブられれば私の勝ち)
ヒッチ(そうじゃなくても、あの2人が気まずくなって分断できれば、クリスタだけ引き入れて、ソバカスを孤立させる!)
ヒッチ(どっちに転んでも面白そう。あ~、久しぶりに楽しくなってきちゃった)
スタイルのいいモブ子A「どうしたの?なんだか楽しそうじゃん」
ヒッチ「うふふ、やっぱり分かる?あのねぇ、実は~」
ヒソヒソヒソ
モブ子ABC「「「え~っ!!うっそぉ~!!!」」」
189 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/21(日) 00:22:55 ID:7DhTCOKY
女子寮 部屋
ミーナ「なるほど、ずっと彼が励まし続けてくれたんだ」
ハンナ「うん、私ってすぐ弱気になっちゃって、俯いてばっかりだったんだけど……」
ミーナ「そこで『僕はハンナが出来るって信じてるよ』か。うわ~、これは私でも惚れちゃう!」
ハンナ「ダ、ダメだよ!そんな……」
ミーナ「じょーだんよ、冗談。もうここまできたら、告白するしかないでしょ」
ハンナ「で、でも、フランツが私を好きかどうか分かんないし……」
190 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/21(日) 00:25:23 ID:7DhTCOKY
ミーナ「大丈夫だよ!絶対にハンナのこと、好きだって!!」
ハンナ「……恐いの。告白したことで今の関係が崩れちゃったら、どうしようって……」
ミーナ「む~。そんなこと言ってボヤボヤしてたら、誰かに取られちゃうかもしれ」
バタンッ
ハンナ/ミーナ「ビクッ
ヒッチ「たっだいま~。2人とも元気ぃ?」ルンルン
191 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/21(日) 00:28:34 ID:7DhTCOKY
ハンナ「お、お帰りなさい……」
ヒッチ「どうしたの、2人とも。悩みがあるのなら相談に乗ってあげるよぉ」ニコニコ
ミーナ「気味悪いくらい上機嫌ね……」ヒソヒソ
ハンナ「ヒッチにだけは相談したくないなぁ……」ヒソヒソ
ヒッチ「ねぇねぇ、実は面白い話があるんだけど、聞いてくれるぅ?」
ハンナ/ミーナ「?」
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192 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/21(日) 00:32:46 ID:7DhTCOKY
―――――噂は駆け巡る
「ねぇねぇ、聞いた?」
「聞いた聞いた、あの2人って女同士でデキてるんだって」
「そういえば、お風呂一緒に入った時も目つきおかしかったし」
「毎晩一緒のベッドで寝てるんだってぇ」
「私の聞いた話だと、寝る時は裸で抱き合ってるってさ」
「合体したまま立体機動してたんだって」
「うわっ、だいた~ん!!」
210 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/21(日) 22:45:32 ID:7DhTCOKY
食堂 朝食
クリスタ「おはよう。お隣、いいかな?」
地味なモブ子「あ、は、はい!私は別の席に移るんで……」ソソクサ
クリスタ「あ……わざわざ場所を空けてくれなくてもいいのに」
「ホラ、あれが噂の2人よ」ヒソヒソ
「やっぱりぃ。前々からあやしいって思ってたのよね~」ヒソヒソ
「やばいよ、近付くと私たちも襲われちゃうかも」ヒソヒソ
ユミル「? なんか雰囲気が妙だな……」
サシャ「た、大変ですよ~、2人とも!!」バタバタッ
212 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/21(日) 22:51:18 ID:7DhTCOKY
食堂 外
ユミル「なにぃ?!なんでそんな噂が一晩のうちに蔓延してんだよ!!」
サシャ「よく分かりませんけど、今朝、私が食堂に来た時にはもう皆が知ってる状況で……」
クリスタ「ユミル、どうしよう……」
ユミル「くっ……」
ユミル(私はどう言われようとも気にしないけど、こいつは他人に避けられたりしたら傷つくだろうしな……)
サシャ「あ、あの~、2人にちょっと聞きたいんですけど、あれって、あくまでも“噂”なんですよね……?」
213 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/21(日) 22:55:42 ID:7DhTCOKY
クリスタ「えっ……」
ユミル「カチンッ
ユミル「だったら、どうなんだよ」
サシャ「へ?」
ユミル「……もし、噂が本当だとしたらどうすんだよ、お前は!!」ガシッ
クリスタ「ユミル!乱暴はダメ!!」
サシャ「あわわ」
214 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/21(日) 23:01:48 ID:7DhTCOKY
ユミル「お前はバカな芋女だが、こんなことで人を避けたりするほどのバカだとは思ってなかったんだがな」
サシャ「え、いや、あの、その」
ユミル「それとも、私が買いかぶり過ぎてたか?」
サシャ「ごごご誤解です!!」
ユミル「誤解?」
サシャ「あの、私としては、もし噂が本当だったら、2人の仲を応援してあげなきゃって……」
クリスタ「サシャ……」
215 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/21(日) 23:05:42 ID:7DhTCOKY
ユミル「……悪かった。私の早とちりだったね。ちょっと頭に血が上ってたみたいだ」
サシャ「仕方ありませんよ。いきなり、みんなから避けられる状況になったんですから、冷静じゃいられないですよ」
クリスタ「それにしても、どうしてこんな事になっちゃったんだろう……」
サシャ「……あの、それで」
ユミル「ん?」
サシャ「噂は本当なんですか?」キョウミシンシン
ユミル「知るか!」ゲシッ
216 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/21(日) 23:11:17 ID:7DhTCOKY
講義中
「この紙、読んだら隣に回して」ヒソヒソ
「OK。なになに……。うわっ、あの2人、講義中にそんな事やってたんだぁ」ヒソヒソ
ユミル(くそ、ほっとくと噂が無限増殖してくぞ……)
野外演習中
「見て見て、あの2人が一緒に走ってる」ヒソヒソ
「息が荒いけど、もしかして興奮してんじゃない?」ヒソヒソ
ユミル(走ってんだから息上がって当然だろ!!)ハァハァ
お手洗い
「ここのトイレで2人がヤってるのを見ちゃった子がいるんだってぇ」
「きゃ~!妊娠しちゃいそうwww」
ユミル(するか!ボケェ!!)
217 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/21(日) 23:15:29 ID:7DhTCOKY
クリスタ「なんだか、みんなからスッカリ避けられちゃって困ったね……」タハハ……
ユミル(クリスタのヤツ、笑ってはいるけど、明らかに声に元気が無いな……)
ユミル(全員からってわけじゃないが、大多数の女子と一部の男子はあからさまな態度を取ってるし……困ったぞ)
サシャ「気にすることありませんよ。人の噂も近付く八十八夜って言いますし」
ユミル「お婆ちゃん子にしか分からんようなボケはやめろ。さてと、どうしたもんかな……」
ミーナ「あの……ちょっといいかな?」
ユミル「! 誰だ?!」
219 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/21(日) 23:21:24 ID:7DhTCOKY
クリスタ「あなたは…34班のミーナと、そっちはハンナだっけ?」
ハンナ「うん…。実は、今朝の噂について、知らせておきたいことがあるの……」
カクカクシカジカ
ユミル「つまり、元凶はやっぱりあの性悪女だったってことか」
ミーナ「あとは取り巻きのモブ子ABC。私たちはあいつら嫌いだから、あんまり言いふらさなかったけど……」
ハンナ「でも、やっぱり数人には言っちゃって……。ゴメンナサイ!こんな事になるなんて思ってもみなかったの……」グスッ
クリスタ「そ、そんなに思いつめないで。あなたたちの責任じゃないんだし」
ユミル「いいや、少しは責任感じてもらわなくちゃ困る。クリスタはお人好し過ぎんだよ」
220 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/21(日) 23:26:37 ID:7DhTCOKY
クリスタ「ユミル、ダメだよ!この2人を責めたって、問題が解決するわけじゃないんだから」
ユミル「むむむ、それはそうだな……。ここまで噂が広がったら、出火元を特定した程度じゃどうにもならない」
サシャ「そのうち、もっと目新しい話題が出てくれば、みんなの注目もそっちに移りますよ」
ユミル「ひたすら耐え忍ぶのは、私の性に合わないんだ」
クリスタ「だからと言って、自分で新しい噂を捏造したらダメだよ!それで傷つく人が出ちゃうんだから」
ユミル「う~ん、現在の噂を否定するにはどうしたもんかなぁ……」
ミーナ「あの、噂の否定っていうのは難しいと思うの。よく言うじゃない、悪魔の証明って」
ユミル「確かに、私たちがデキてないって言い張っても、証拠を示せるわけじゃない、か」
221 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/21(日) 23:30:57 ID:7DhTCOKY
ハンナ「だから、噂を否定する方向じゃなくて、別の手段を考えた方がいいんじゃないかな」
クリスタ「つまり、ちゃんとした真実をみんなに伝えないといけないの!」
ユミル「クリスタはちょっと黙ってろ……。そんな正論は、集団生活の中じゃ役に立たねぇんだよ……」
クリスタ「もう!」プンプン
ユミル(……しかし、考え方としちゃ間違ってない。噂を打ち消すんじゃなくて、事実で塗り潰してしまえば……)
ユミル「ピーン!
サシャ「ん、どうしました?何か閃いたって顔してますけど」
ユミル「ああ、思い付いたぞ!!もうすぐ夕食でみんなが集まってくる。すぐに作戦決行だ!」
222 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/21(日) 23:36:01 ID:7DhTCOKY
クリスタ「どんな作戦なの?」
ユミル「悪いが、クリスタには教えられない」
クリスタ「ええ~っ!!どうして?!まさか、何か悪いこと企んでるんじゃないの?!」
ユミル「いや、誓ってそういうわけじゃない。演技じゃなく、クリスタの自然なリアクションが欲しいだけなんだ」
クリスタ「?」
ユミル「まぁまぁ、後のお楽しみってことで。それはそうと、ミーナとハンナにもちょっとだけ協力してもらうぞ」
ミーナ「私たち?」
ユミル「注目を集めるためのちょっとした演技だ。なぁに、ヒッチとも遺恨が残らないような軽いもんだから、安心しろ」
223 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/21(日) 23:41:19 ID:7DhTCOKY
食堂 夕食
ワイワイガヤガヤ
スタイルのいいモブ子A「でさぁ~、その男がキモくてさぁ、そういうのを男同士の友情(笑)とかぬかすしwww」
ちょっと可愛いモブ子B「分かる分かるwwwそういうのを言い訳にするヤツは大抵ロリコンだしwww」
そこそこ美人なモブ子C「しかも、そういうのに限って女に誘われるの待ってるとかwww」
ヒッチ「ギャハハハ、キモすぎwww最悪wwww」
ヒッチ(あ~、今日は何を食べても美味しい~わ。ハブにされてたソバカスの顔を思い出すのが最高の調味料ね)
ドシンバタン
スタイルのいいモブ子A「あれ?なんか、あっちの方が騒がしいけど、どうしたんだろ?」
ヒッチ「?」
224 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/21(日) 23:45:57 ID:7DhTCOKY
ユミル「てめぇだな!いい加減な噂を言い触らしたのは!!ふざけんじゃねぇぞ」
ミーナ「や、止めてよ!別に私だけが言ったわけじゃないんだから」
ハンナ「お、お願い!乱暴はやめて……」
*****
スタイルのいいモブ子A「なんかあっちの方で、噂のレズ女が揉めてるみたいよ」
ヒッチ(うわ、バカだ、あのソバカスwwwあんなことしたら、ますます孤立するってのにwww私の掌の上で面白いように踊ってるよwww)
ちょっと可愛いモブ子B「面白そうだから見物に行かない?」
そこそこ美人なモブ子C「行こう行こう!」
225 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/21(日) 23:51:09 ID:7DhTCOKY
ユミル「てめぇらの噂のせいで、私はすげー迷惑を被ってんだ!どうしてくれんだよ!!」
ミーナ「噂って言うけど、本当のことなんじゃないの?嘘だって証拠はどこにも無いし」
ユミル「なんだとぉ!!だったら見てろよ!」グイッ
(とクリスタの手を掴んで引き寄せる)
クリスタ「え?」
ヒッチ「へ?」
ユミル「いただきます」ボソッ
クリスタ「ちょ」
ユミル「ズキュウウウウウウウウウウウウウン!!
「「「!!!!」」」
227 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/21(日) 23:56:23 ID:7DhTCOKY
男子モブ「うおぉ!!すげぇぞ!女同士でキスしてるぞ!!」
女子モブ「見ちゃった!初めて見ちゃった!!」
ユミル「レロレロレロ
クリスタ「ん~~!!!ん~~~~!!!!」
ヒッチ(……あ、あいつは何を考えてんだ?!)
ユミル「ぷはぁ」チュポン
クリスタ「///~~~~~~~」
クリスタ「いきなり、何するのよ!」
バチ~ン!!
クリスタ「ユミルなんて大嫌い!!」グスッ
タッタッタッタッタッ
一同「……」
229 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/22(月) 00:01:10 ID:6jsxIuBY
ザワザワ
男子モブ「え、何なに?何がどうなってんの?」
女子モブ「つ、つまりこれって、やっぱり2人が恋人同士だったってこと?」
男子モブ「で、でも、あの子、泣きながら走って出ていっちゃったけど……」
ユミル「お前らも見てたろ!!」
一同「!」
ユミル「つまりだなぁ、ビアンの私はストレートのあいつを落とそうと思って、ここまで努力を重ねてきてたんだ」
ユミル「それが、あんな噂が立ったせいで、結局あいつから嫌われる羽目になっちまった」
ユミル「私から一方的にアプローチかけてたのに、全て水の泡だ。この落とし前、どうつけてくれるんだ!!」
232 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/22(月) 00:06:28 ID:6jsxIuBY
ザワザワ
女子モブ「ってことは、あの小柄な子は普通の子なんだけど……」
男子モブ「実は、あっちのデカい女が無理やり付きまとってたって事なのか?」
ユミル「さぁてと、それじゃこの2人に落とし前をつけてもらおうかな」ボキボキ
ミーナ「た、助けてぇ~」タッタッタッタッ
ヒッチ「へ?」
ミーナ「助けて、ヒッチぃ!」
ヒッチ「え゛」
235 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/22(月) 00:11:01 ID:6jsxIuBY
ミーナ「わ、私はただ昨日の晩にヒッチから聞いた話をみんなに伝えただけなの~」
ヒッチ「い」
ハンナ「お願い、助けて!このままじゃ私たち、あの人にイジメられちゃう」
ヒッチ「あ、え、う」
ユミル「ほほう、あんたが勝手な話を広めた張本人か」ボキボキ
ヒッチ「え、い、いや、あの、わ、私じゃなくて……」
ユミル「あんたじゃなくて?」
ヒッチ「そ、そう!私は、あんたと同室のアニって子から聞いた話をしただけなの!私が話を作ったわけじゃないの!!」
238 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/22(月) 00:15:30 ID:6jsxIuBY
ユミル(さすが精神的クズ女、悪あがきだけは一流だな)
ユミル「アニがあんたに話したって証拠はあんのか?」
ヒッチ「しょ、証拠?!それはこの場であの子に直接聞いてみれば分かる事だし!」
ヒッチ(あの鷲鼻根暗女なら弁が立たないだろうし、うまく罪をなすりつけられるハズ!!)
ヒッチ「ア、アニ?!どこいんのよ!!隠れてないで出てきなさいよ!!」
ベルトルト「アニならさっさと食べ終えて、もう部屋に帰ったよ」
ヒッチ「がふっ!」
242 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/22(月) 00:21:00 ID:6jsxIuBY
ヒッチ(く~っ!これだから協調性のないヤツは嫌いなんだよ!!)
ユミル「いないんじゃしょうがないな。部屋に帰った時、私が直接問い質しとくよ」
ヒッチ(直接こいつがアニから話を聞いたらゴマかせない!くそっ、どうする?!)
ユミル(くくく、いい感じで追い詰められてんな……)
ユミル「なぁ、全てをチャラにするチャンスをあんたにやろうか」ヒソヒソ
ヒッチ「は?」
ガチャ ギィ
キース「今しがた大きな音が聞こえたが、誰か説明してもらおうか……」
243 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/22(月) 00:25:28 ID:6jsxIuBY
ユミル「あんたの恰好いい姿を私に見せな」ボソッ
ヒッチ「!」
キース「コツコツコツ
ヒッチ「……」
ヒッチ(くっ……やるしかないのか……)
ヒッチ「わ、私が……」スッ
キース「ギロッ
ヒッチ「私が放屁した音です!!」
シーン
244 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/22(月) 00:30:03 ID:6jsxIuBY
キース「貴様か」フッ
ヒッチ(鼻で笑われた……)ムギギギギギ
キース「少しは慎みを覚えろ」ギィ バタン
ヒッチ(く、屈辱だ……)ギリギリッ
ユミル(やばいwww笑いが抑えられないwww)
ユミル「いや~、予想以上に面白いもん見せてもらったんで、チャラにしてやんよ」ププププ
ヒッチ「ワナワナ
246 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/22(月) 00:34:56 ID:6jsxIuBY
モブ一同「……」
ヒッチ「……なに見てんだよ。私はあんたらをかばってやったんだよ!散れ!!」
モブ一同「ソソクサ
スタイルのいいモブ子A「ヒッチ……」
ヒッチ(……なんだよ、今話しかけんじゃねーよ)
ちょっと可愛いモブ子B「あれはないわ」
ヒッチ(そんなこと、分かってんだよ)
そこそこ美人なモブ子C「正直、ちょっと引いた」
ヒッチ(私が一番引いてるわ!)
248 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/22(月) 00:38:56 ID:6jsxIuBY
*****
サシャ「ユミル、これでよかったんですか?」
ユミル「ま、最善じゃないかもしれないが、私としちゃ溜飲が下がったし、役得もあって一石二鳥だったんだよ」
サシャ「でも、ユミルについては前以上に色々と言われちゃいますよ」
ユミル「私は何を言われようと気にならないからな。クリスタのイメージさえ守れればオールOKだ」
サシャ「ふ~ん、そんなもんですか」
ユミル「それにお前も言ってたろ?七十五日も立てば、騒がしいのは元に戻るさ」
250 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/22(月) 00:41:57 ID:6jsxIuBY
サシャ「……ところで、どうなんですか?」
ユミル「なにが?」
サシャ「今言ってた事は本当なんですか?」
ユミル「お前はどう思うんだ?」
サシャ「え?!わ、分かりませんよ……」
ユミル「本当だったらどうする?」
サシャ「それは、やっぱりさっきと同じ答えですね」
252 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/22(月) 00:46:09 ID:6jsxIuBY
ユミル「じゃあ、本当の事なんでどうでもいいだろ?どっちでも変わらないんだから」
サシャ「そ、そうですよね!」
ユミル「ククク
サシャ「なんで笑ってるんですか?」
ユミル「お前がバカで助かったと思ったんだ」
*****
ヒッチ(これですんだと思うなよ~、あのクソアマ!!)
267 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/23(火) 23:42:28 ID:VOIGN9cY
_________
____
_
スタイルのいいモブ子A「人の悪口ばっか言ってるヤツてぇ、似たような仲間を見付けてツルむのが得意だよねwww」
ちょっと可愛いモブ子B「いるいる、そういうの。粗探しばっかして大袈裟に茶化して面白いと思ってる連中www」
そこそこ美人なモブ子C「他人を嘲笑うことでしか盛り上がれないとか、終わってるよねwww」
ヒッチ「そういう人たちは中身も外見も可哀そうなヤツらなんだから、あんまり悪く言っちゃ可哀そうだよwww」
「……」
キャハハハハハ ダヨネー
271 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/23(火) 23:47:59 ID:VOIGN9cY
ヒッチ「……」
ヒッチ(どうも食堂での一件以来、この3人とは壁を感じるな……。今も、私の発言の後、無意味に一拍置いてたし……)
ヒッチ(いや、この3人だけじゃない。それまでは私に唯々諾々と従ってた連中も、なんとなく距離をとろうとしている……)
ヒッチ(あいつらムレるしか能が無いくせに、人の揚げ足を取るのだけは好きだからな……)
ヒッチ(このままじゃマズい!!)
ヒッチ(まずは、次の実力考査で前回以上の成績を叩きだして、「ヒッチってば何でも出来るんだね」と改めて言わせてやろう)
274 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/23(火) 23:52:40 ID:VOIGN9cY
初年度後期実力考査の結果発表
1位 ミカサ・アッカーマン : 899(900点満点中)
2位 ライナー・ブラウン : 681
3位 ベルトルト・フーバー : 658
4位 アニ・レオンハート : 617
5位 ジャン・キルシュタイン : 605
6位 マルコ・ボット : 597
7位 ユミル・××× : 566
8位 コニー・スプリンガー : 542
9位 サシャ・ブラウス : 539
10位 エレン・イェーガー : 520
ワイワイガヤガヤ
アルミン「今回は前回よりも評価が厳しくて、平均点が下がったらしいよ」
ミカサ「エレン、凄い!!一気に順位が上がった!やっぱり、エレンはやれば出来る子!!」ナデナデ
エレン「頭撫でんなよ!!……それにしてもお前の評価、高過ぎだろ」
277 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/23(火) 23:58:08 ID:VOIGN9cY
クリスタ「私は前回よりちょっと評価上がったけど、ユミルは下がっちゃったね……」ショボン
ユミル(そこそこ手を抜いてこんなもんか。次からはクリスタのバックアップに徹しても大丈夫そうだな)
*****
ハンナ「フランツ、やったね!あなたの順位、前回よりも一つ上がったよ!!」
フランツ「うん!!……実は、前回よりも成績が上がったら、きみに言おうって決めてた事があるんだ……。聞いてくれるかな……」///
ハンナ「……えっ」///
*****
ヒッチ「……」
ヒッチ(私の名前が無い…だと…?)
280 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/24(水) 00:02:50 ID:CkdIizWI
スタイルのいいモブ子A「ヒッチってば11位だよ、凄いじゃ~ん」
ちょっと可愛いモブ子B「あ~、でも、あれかな?やっぱり10位以内じゃないと満足できない?私らと違うよね~」
そこそこ美人なモブ子C「私なんかギリギリで100位以内だよ。マジでヤバいわ」
ヒッチ「……そ、そんなことないよぉ?だって、10位以内って、みんな凄い人ばっかじゃん。私なんかじゃ勝てないよぉ」ヒクヒク
スタイルのいいモブ子A(心にもないこと言っちゃって……。顔が引きつってるっつーの)
ちょっと可愛いモブ子B(でも……まだ、こいつが女子グループの中で発言権を保っているのも確かなんだよねぇ)
そこそこ美人なモブ子C(なにしろ、ベスト10内の女子は天然か孤立気味のヤツばっかで、派閥には関わってこないからなぁ)
281 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/24(水) 00:09:55 ID:CkdIizWI
ヒッチ(うぐぐ……こうなったら、もう、とにかく男を見つけるしかない!!)
ヒッチ(10代女子にとって、彼氏持ちと彼氏無しの間には越えられない壁があるし、場合によっては、彼氏は最強の切り札にも成り得る!!)
ヒッチ(幸い、今のところABCに男の影はないから、私が先手を打って彼氏作っておけば、また私の優位性が確保できるハズ!!)
ヒッチ(この際、男のランクはある程度は妥協しよう)
ヒッチ(私としては、あんまマッチョやショタはタイプじゃないし、好みとしてはジャンかエレンあたりなんだけど……)
ヒッチ(……くやしいけど、ミカサとかいう筋肉ダルマの腹筋女が2人を侍らせていい気になってんのよねぇ~)
ヒッチ(まずは、基本に立ち返って観察してみよう。やっぱり横取りの基本……じゃなくて恋の駆け引きは敵情視察からよね~)
282 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/24(水) 00:15:14 ID:CkdIizWI
朝 食堂
ジャン「ミ、ミカサ!今日も綺麗な黒髪だな……
ミカサ「どうも」スタスタ
ヒッチ「ジーッ
食事中
ミカサ「エレン、迷い箸は行儀が悪い」
エレン「うるさいなぁ、一々言う事が細か過ぎるぞ、お前は」
ヒッチ「ジーッ
立体機動演習中
ジャン「どうだ、死に急ぎ野郎!!俺の討伐数のが上だな!!」
エレン「くそっ……負けちまったか……」
ミカサ「エレン、もしよかったら、次から私が見付けた巨人を譲るけど」
エレン「ふざけんな!!」
ヒッチ「ジーッ
287 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/24(水) 00:19:44 ID:CkdIizWI
ヒッチ(ふ~ん、状況としてはジャン→ミカサ→エレンという感じみたいね)
ヒッチ(男2人を私の方に向かせて腹筋女を悔しがらせるには……まず、エレンを私の彼氏にする)
ヒッチ(すると、腹筋女は私に嫉妬して嫌がらをする。陰湿な嫌がらせをする腹筋女に幻滅したジャンが、私を庇ってくれる)
ヒッチ(これで目出度く男2人は私のもの!腹筋女はショックのあまり成績ガタ落ち。完璧な作戦だわ!!)
ヒッチ「私ってば、自分の頭があまりにも優れてるんで、時々恐くなっちゃうのよねぇ」イヒヒヒヒ
マルコ「ヒッチ、ちょっといいかな」
291 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/24(水) 00:23:22 ID:CkdIizWI
ヒッチ「え?」
ヒッチ(予想外の男から声を掛けられちゃった!やっぱり私みたいな可愛い子って、周りがほっといてくれないのよね)
ヒッチ(ふ~ん、こいつかぁ……。成績はいいし、友達は結構多いみたいだけど、男としての面白味が足りないんだよなぁ……)
ヒッチ(いやいや、ここは妥協だ、妥協。一応、キープしておこう。私だって、告られりゃちょっとはドキッとしちゃうしね)
ヒッチ「私に用?なにかしらぁ?」キャピ
マルコ「うん、実はこれをきみに渡してくれって頼まれてね」ハイ
ヒッチ「……そう」ムスッ
292 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/24(水) 00:29:21 ID:CkdIizWI
マルコ「確かに渡したよ、じゃあね」スタスタ
ヒッチ「……何これ?手紙?」ガサガサ
ヒッチ「なになに、『食堂裏の伝説の樹の下で待ってます』……って、なんてベタベタなラブレター?!」
ヒッチ「二十年くらい時代を間違えてるんじゃないの?えっと、差出人の名前は……って書いてないのかよ!!」
ヒッチ「……まぁ、いいわ。これも何かの役に立つかもしれないし、取り敢えず持っておこうっと。言い寄ってくる男が多くて、ホント大変だわ」
ヒッチ「それよりも、今はエレンを私の彼氏にしないと」イソイソ
296 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/24(水) 00:32:26 ID:CkdIizWI
エレン「いい加減にしろよ、ミカサ!何でも簡単にこなしちまうお前にとっては取るに足らない事かもしれないけどな、俺にとっては」
ミカサ「エレン、私はそういう事を言いたいわけじゃない。そうじゃなくて」
アルミン「2人とも少し落ち着いて!」
エレン「……くそっ」ガタッ スタスタ
ミカサ「エレン!どこへ行くの!!」
エレン「ついてくんなよ!」
ヒッチ「……チャ~ンス」
304 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/24(水) 00:38:55 ID:CkdIizWI
屋外
エレン「くそっ……」ゴロン
エレン(ミカサの言ってることは正しい。いくら俺が粋がってても、実力が伴わなくっちゃ意味が無いんだ……)
エレン(だけど俺は、いつまでもミカサに面倒みてもらってるガキでいたくはないんだ!)
エレン「……」
ヒッチ「……ねぇ」スッ
エレン「ん?」
ヒッチ「隣、横になってもいいかなぁ?」ニッコリ
306 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/24(水) 00:43:55 ID:CkdIizWI
エレン「え?あ、ああ……別にいいけど……」
エレン(……こんな広い所で、なんでわざわざ俺の横に?)
ヒッチ「ありがとう。うんしょっと」コロン
エレン(正直、一人になりたかったんだけどなぁ……)
ヒッチ「う~ん、たまには外で寝っ転がるのも気持ちいーわね」キャピィ
エレン(え~っと、誰だっけな……確か、名前は……)
エレン「ビッチ、だっけ?」
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ベルトルト・フーバー(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
ベルトルト・フーバーとは『進撃の巨人』の登場人物で調査兵団団員。第104期訓練兵団を3位で卒業し、どの分野でもそつなくこなすことができる優秀な人物である。ただし優柔不断で判断を他人に任せる傾向があり、積極性に欠けることから他の同期と比べると少し影が薄い。その正体は、ウォール・マリア陥落の主因となった「超大型巨人」であり、始祖奪還作戦のために大国マーレから派遣された「マーレの戦士」の1人だった。任務を達成し故郷に帰ることを切望していたが、結局その願いは叶わず異国の地で命を落とすこととなる。
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ポルコ・ガリアード(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
ポルコ・ガリアードとは『進撃の巨人』の登場人物で「顎の巨人」の継承者。「九つの巨人」継承者で構成される「マーレの戦士」の一員として、「顎の巨人」の持ち味である硬い顎と牙や俊敏性を活かし数々の戦場で活躍している。戦士候補生時代の同期であるライナー・ブラウンとは「鎧の巨人」継承権をめぐって争ったライバルだった。自分ではなく能力の低いライナーが「鎧の巨人」継承者として選ばれたことや、兄のマルセルがライナーをかばって巨人に食われたことから、ライナーに対して悪感情を抱いている。
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ライナー・ブラウン(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
ライナー・ブラウンとは『進撃の巨人』の登場人物で調査兵団の団員。主人公エレン・イェーガーとはウォールローゼ南区第104期訓練兵団時代の同期である。責任感が強く、リーダーシップもあることから同期の中ではまとめ役を担っていた。しかし、その正体はウォール・マリアを破壊した「鎧の巨人」であり、始祖奪還を目的にパラディ島に送り込まれたマーレの戦士である。正体が判明した後はたびたびエレン達と対立し、始祖の力を巡って死闘を繰り広げていく。
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ガビ・ブラウン(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
ガビ・ブラウンとは『進撃の巨人』の登場人物で、「マーレの戦士」候補生。天真爛漫で型破りな性格で、憧れの従兄であるライナーから「鎧の巨人」を継承するため日夜訓練に励んでいる。パラディ島のエルディア人を悪魔の末裔として強く憎んでおり、彼らを皆殺しにして自分達善良なエルディア人を収容区から解放することを願っていた。しかし成り行きでパラディ島に渡ることとなり、そこで出会った人々との交流からガビの考え方は変化し始める。
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ハンジ・ゾエ(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
ハンジ・ゾエとは『進撃の巨人』の登場人物で調査兵団所属のベテラン兵士。初登場時は分隊長だったが、後にエルヴィン・スミス団長の後を継いで調査兵団第14代団長に就任する。ゴーグル(平常時は眼鏡)を着用し、茶髪を無造作に1つにまとめた中性的な外見をしている。明るく聡明な人物だが、巨人に対する情熱は人一倍で変人揃いの調査兵団内でも特に異彩を放っている。ウォール・マリア最終奪還作戦以降は左目を負傷したことから眼帯を着用している。
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ダリス・ザックレー(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
ダリス・ザックレーとは『進撃の巨人』の登場人物で憲兵団・駐屯兵団・調査兵団の3つの兵団を束ねる総統。特別兵法会議においてエレン・イェーガーの処遇を調査兵団に委ねた人物である。王政編では調査兵団団長のエルヴィン・スミスや駐屯兵団司令官のドット・ピクシスらと共にクーデターに加担する。実はエルヴィンが決起する以前から王政に根深い嫌悪感を抱いており、密かに体制転覆の機会をうかがっていた。王都制圧後は身柄を拘束した王政幹部達に喜々として拷問を行っている。
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アルミン・アルレルト(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
アルミン・アルレルトとは『進撃の巨人』の登場人物で、主人公エレン・イェーガーの幼馴染。金髪ボブカットの中性的な外見を持つ。大人しいが芯の強い勇敢な性格で探求心が強い。祖父の影響で人類はいずれ壁の外に出るべきだという思想を持っており、エレンが外の世界に憧れるようになったのもアルミンの影響である。小柄で身体能力は低いものの、知能や判断力はずば抜けており、エレンや調査兵団の窮地をその知略で度々救っている。
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進撃!巨人中学校(漫画・アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ
『進撃!巨人中学校』とは中川沙樹が描く、諫山創の『進撃の巨人』の公式学園パロディ漫画。2015年にProduction I.G製作でアニメ化。前半をアニメパート、後半を出演声優たちによるバラエティ番組の実写パートとして30分枠で放送。中学生になったエレン・イェーガーは進撃中学校へ入学する。学校には巨人も在籍しており、エレンは巨人に恨みを持っており巨人を駆逐しようと非公式部活「調査団」へ入部した。
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ミカサ・アッカーマン(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
ミカサ・アッカーマンとは諫山創による漫画『進撃の巨人』の登場人物で、主人公エレン・イェーガーの幼馴染。本作のヒロイン的ポジションで、幼い時にエレンに助けられた経験から、彼を守ることを自分の使命だと考えている。驚異的な身体能力を持ち、トップの成績で訓練兵団を卒業。実戦でも1人で複数の巨人を討伐する実績を残す。性格は寡黙で口下手だが、エレンのこととなると取り乱す一面もある。物語後半において、母方の祖先が東洋にあるヒィズル国将軍家だったことが明らかになった。
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クリスタ・レンズ/ヒストリア・レイス(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
クリスタ・レンズ(ヒストリア・レイス)とは、諫山創による漫画『進撃の巨人』の登場人物。第104期訓練兵団卒業生であり、主人公エレン・イェーガーは同期の1人。小柄で温厚、思いやりのある可愛らしいアイドル的な存在として登場する。同期のユミルと仲が良い。成績10位以内に入っているが、実際はユミルからその座を譲られただけで身体能力は人並みである。本名はヒストリア・レイスといい、壁内世界の真の王家の末裔であることが後に発覚する。
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フリーダ・レイス(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
フリーダ・レイスとは『進撃の巨人』の登場人物であり、レイス家の長女。黒髪で青い瞳を持つ。レイス家当主のロッド・レイスとその正妻の第1子として生まれた。表向きは地方の貴族として振る舞っているが、実際は壁内の真の王家の末裔。レイス家に代々引き継がれている特別な巨人能力を叔父のウーリ・レイスから引き継ぎ、宿している。本人の飾らない性格は多くの者から慕われており、妾の子である異母妹ヒストリアにも姉として優しく接していた。
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イェレナ(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
イェレナとは『進撃の巨人』の登場人物で反マーレ派義勇兵の中心人物。マーレに滅ぼされた国の出身で、「獣の巨人」継承者で王家の血を引くジーク・イェーガーの信奉者として活動し、パラディ島の近代化に大きく貢献した。ジークの提唱する「エルディア人安楽死計画」達成のためなら寝食を共にした仲間すら殺害する冷酷な性格の女性。しかし実際にはマーレの被害者というのは虚偽であり、「世界を救う英雄」に憧れているだけのごく一般的なマーレ人である。
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