アルフォンス・エルリック(鋼の錬金術師)の徹底解説・考察まとめ

アルフォンス・エルリックとは『鋼の錬金術師』に登場するキャラクターで、主人公エドワード・エルリックの弟である。
母親を幼少期に亡くしており、母に会いたいという気持ちからエドワードと共に人体錬成を行うも失敗し、体を全て失ってしまう。だがエドワードがもう1度人体錬成魂を行い、魂を鎧に定着させることで一命をとりとめる。
その後は体を取り戻すため賢者の石を求め、エドワードと共に各地を旅している。

CV:疋田高志

初登場はブリックズで、紅蓮の錬金術師キンブリーの部下として登場している。
普段は人間の姿をしているが本性はイノシシとヤマアラシの合成獣人間であり、戦うときは背中から針を飛ばし攻撃する。

スカーとの戦闘中に乱入したアルフォンスたちに敗北し捕らえられてしまう。そこで殺されることに最初は抵抗がなかったが、アルフォンスが元の体に戻りたくないのかと問われた際は「戻りたいに決まってる!」と言う。絶望的だからと諦めていたが、アルフォンスが自分以上に絶望的な状態ながらも前に進んでいる姿を見て、元の体に戻るのを諦めない選択をしアルフォンスたちと共に行動をしていく。

最終決戦後はアルフォンスのボディーガードとして共にシン国へ、更には元の体に戻る方法を探すために旅に出る。

アルフォンス・エルリックの名シーン・名場面

「兄さんも『天才』だなんて言われてるけど『努力』という代価を払ったからこそ今の兄さんがあるんだ」

リオールでレト教の嘘を暴き、レト神父の部下から逃げている最中、人体錬成をして多くの犠牲を払ったのに母親を錬成できなかったことをロゼに聞かれ、等価交換の原則について語った時に言った言葉が「兄さんも『天才』だなんて言われてるけど『努力』という代価を払ったからこそ今の兄さんがあるんだ」となる。
エドワードを尊敬しているからこその言葉であり、また同時に人体錬成をした者がどのような末路になるのかをロゼへ伝えていた。

「それ以上喋ったら今度はボクがブチ切れる」

ショウ・タッカーの家で生体錬金術に関して調べていた中、タッカーが娘であるはずのニーナと愛犬のアレキサンダーを合成し合成獣へと変えてしまった事へ激怒したエドワードは、タッカーを殴り殺しそうな勢いで何度も殴りつけていた。アルフォンスはタッカーの行いに怒りながらもエドワードが人殺しになってしまう前に止める。
その際にタッカーが「綺麗事だけでやっていけるかよ」と呟き、それに対してアルフォンスが言った言葉が「それ以上喋ったら今度はボクがブチ切れる」となる。
普段は温厚でほとんど怒ることのないアルフォンスが珍しく激怒していたシーンになる。

「それなのにその可能性を投げ捨てて死ぬ方を選ぶなんて そんなマネは絶対に許さない!」

タッカーと合成獣にされたニーナが誰かに殺されたことをホークアイ中尉から知らされた二人はうちしがれていた所、傷の男(スカー)に強襲される。マスタング大佐たちのおかげで何とか退けることに成功するがアルフォンスは体を破壊されエドワードは右腕を壊されてしまった。
エドワードが心配しアルフォンスへ駆け寄った時にアルフォンスが怒り放った言葉が「それなのにその可能性を投げ捨てて死ぬ方を選ぶなんて そんなマネは絶対に許さない!」だ。
これはエドワードが「抵抗しないからアルフォンスは助けろ」とスカーへ交渉したことに怒っており、ニーナの一件もあったことから、彼女のような人たちを救う手段があるかもしれないのにそれを捨てようとしたことへ怒っていた。

「何かに一生懸命になれるって事はそれ自体が才能だと思うし」

ドクター・マルコーから賢者の石の資料の在処を教えてもらい、スカー戦で壊れてしまった体を直した後エドワードと共に中央図書館第一分館へ向かう。だがそこは何者かに放火され焼け野原となってしまっており、意気消沈していた所シェスカを紹介される。シェスカは今までに読んだ本の内容を一字一句覚えていたことからマルコーの研究書の内容を複写したものを手に入れる。
研究書の解読に難儀しているとシェスカがエドワードから大量の謝礼金をもらった事へお礼を伝えるため訪れており、その時に自分をダメ人間だと蔑んでいたシェスカへ送った言葉が「何かに一生懸命になれるって事はそれ自体が才能だと思うし」だ。

「いやなんだよ!ボクのせいで… 自分の非力のせいで人が死ぬなんてもう沢山だ!! 守れたはずの人が目の前で死んで行くのを見るのはもう我慢できない!!」

アルフォンスはマスタング大佐の作戦に参加し共に第三研究所内へ入り、二手に分かれて行動していた。ホークアイ中尉と共に行動し奥へ進み大広間に出たところで人造人間ラストと遭遇する。そこでラストからマスタング大佐を殺したことを伝えられ自暴自棄になってしまったホークアイ中尉を庇うため、アルフォンスはラストの前に立ちはだかる。両手の指から延びる鋭利な刃物によって鎧を切り裂かれてしまい、ホークアイ中尉からは見捨てて逃げろと言われる。

だがアルフォンスはそれをせず、自分の目の前で誰かが死ぬのを良しとせずホークアイ中尉の前に立ち続けた。その時に放ったセリフが「いやなんだよ!ボクのせいで… 自分の非力のせいで人が死ぬなんてもう沢山だ!! 守れたはずの人が目の前で死んで行くのを見るのはもう我慢できない!!」となる。

ヒューズやニーナのことから、絶対に守って見せるという覚悟が見られるシーンとなる。

「不自由と不幸はイコールじゃない!哀れに思われる理由はないよ!」

リン達と協力し人造人間をおびき出すためにスカーと対峙していた時、スカーから錬金術によって鎧の体にされたことを哀れだと言われ、それに対して言った言葉が「不自由と不幸はイコールじゃない!哀れに思われる理由はないよ!」になる。

アルフォンスにとってエドワードと錬金術は命の恩人であり、今の自分自身を否定することはエドワード、錬金術を否定することになりそれは嫌だと答える。少し前に宿屋でエドワードと共に元の体に戻る決心し絆を深めていたことから、錬金術の可能性を信じたいという思いや自分は決して不幸なのではないという思いからの言葉だ。

「10もらったら自分の1を上乗せして11にして次の人へ渡す。小さいけど僕達が辿りついた『等価交換を否定する新しい法則』です」

お父様との激闘が終わり2年後、アルフォンスは旅に出る為これまでお世話になった人へあいさつ回りをしていた。そして最後にヒューズ中佐の奥さんであるグレイシアの元を訪れていた。そこでこれまでのことやヒューズ中佐にお世話になった事などを話し、自分たちがこれまでたくさんの幸せをもらった、だから今度は自分たちが返す番と話す。グレイシアは等価交換のことかと聞かれ、それだと同じだから、とその後に続けて言った言葉が「10もらったら自分の1を上乗せして11にして次の人へ渡す。小さいけど僕達が辿りついた『等価交換を否定する新しい法則』です」だ。これはアルフォンスとエドワードが自ら見つけた等価交換を否定する法則だった。

グレイシアはそう語るアルフォンスから何かやりたいことがあると悟る。アルフォンスは過去に救えなかったニーナという少女のことをずっと忘れることができず、そんな少女を救うために知識をつける為にシン、さらにはその先の国へ旅に出ることを決めていた。

アルフォンス・エルリックの裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

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