アルフォンス・エルリック(鋼の錬金術師)の徹底解説・考察まとめ

アルフォンス・エルリックとは『鋼の錬金術師』に登場するキャラクターで、主人公エドワード・エルリックの弟である。
母親を幼少期に亡くしており、母に会いたいという気持ちからエドワードと共に人体錬成を行うも失敗し、体を全て失ってしまう。だがエドワードがもう1度人体錬成魂を行い、魂を鎧に定着させることで一命をとりとめる。
その後は体を取り戻すため賢者の石を求め、エドワードと共に各地を旅している。

中央(セントラル)の地下へ

エドワード達を失ってしまい気力が無くなってしまったアルフォンスだったが、グラトニーの発言から人造人間を作った存在がいることやグラトニーの飲み込んだ者がどこへ行ったのか、質量保存の法則からおかしいことに気づく。そしてエドワードもまだ死んだと決まったわけじゃないと考え、人造人間を作った本人ならば飲み込まれたものが何処に行ったのか知っている可能性が高いと思い、グラトニーへお父様の元へ案内するように言う。グラトニーは了承しアルフォンスを連れてお父様のいる場所、セントラルへ向かった。

グラトニーに連れられセントラルの地下奥深くまで行くと、そこにいたのは金髪の男で、父親のホーエンハイムと瓜二つの姿をした存在だった。これに驚愕していると、突如グラトニーの腹が切り裂かれその中から巨大なバケモノが出現する。そのバケモノはエンヴィーだということが分かり驚いていたが、その付近にエドワードがいるのを見つけ、生きていたことへの安心と嬉しさから思わず抱き着いていた。

金髪の男との話で、目の前の人造人間を作ったという存在は人造人間からお父様と呼ばれており、自分たちの父親ホーエンハイムと何かつながりがある事が分かる。
2人がどういうことかわからないでいると、リンがお父様を見て何かを感じたのか敵意に満ちた目で見ていた。そんなリンに対しお父様はグラトニーたちへ排除するように言い、それを止めるためにエドワードらと共にお父様たちと戦闘を始める。だが、お父様が何かをしたと思うとアルフォンスたちは錬金術を使うことができなくなりエンヴィーに押さえつけられてしまう。

お父様は賢者の石を取り出し、それをリンへ注入しようとする。だがアルフォンスたちは、賢者の石を注入されてしまうと大半は死んでしまうことをエンヴィーから知り、止めようとするも錬金術が使えずエンヴィーに押さえつけられてしまう。リンは賢者の石を注入されてしまうが、むしろ好機と捉えており自らそれを受け入れていた。
しばらくリンが激痛から暴れまわったのち、人造人間を創り出すことに成功したことが分かる。そしてリンの体を持った人造人間はダブリスで会った人造人間グリードと同じ名前を名乗った。

そこへ更にスカーとスカーを助けた少女が現れる。エンヴィーたちはスカーを殺そうとするが、スカー達は錬金術を使い応戦する。これには人造人間達が驚愕しており、アルフォンスたちはその隙に錬金術を使おうとするが、スカー達のように術を使うことができないままだった。
だがエドワード達はスカーが現れたことで事態を好転させられると考え、スカーの故郷であるイシュヴァールでの内乱が起きたキッカケの真実を、内乱は人造人間が故意的に起こしたことを伝える。真実に激怒したスカーはエンヴィーたちを殺そうと襲い掛かるが、お父様の力の前に重傷を負ってしまう。

スカーと一緒にいた少女も傷を負ってしまい、アルフォンスは少女を逃がすために脱出を試みる。しかし通路には合成獣が大量にうごめいており、単独突破は困難を極めた。スカーが水素爆発を起こし、姿をくらませた一方、逃げ切れなかったアルフォンスたちは再度エンヴィーに捕獲されてしまう。そしてラースと呼ばれる存在の元へ連れていかれてしまう

軍の真実を知る

エンヴィーが連れてきた場所は軍司令部のある一室だった。そこに「あとはラースに任せてある」と言われ中へ入ると、そこに居たのはマスタング大佐とキング・ブラッドレイ大総統であり、ラースというのはブラッドレイ大総統の人造人間としての名前だった。

マスタング大佐からホークアイ中尉らが各地方へ左遷されたこと、軍上層部は全てが人造人間と繋がりがあることを聞く。さらにブラッドレイ大総統からはウィンリィを人質に取ってあると言われてしまう。
ウィンリィを危険な目に合わせるわけにはいかず、アルフォンス達は人造人間の監視下の元でいいから元の姿に戻る旅を続けたいと懇願する。これに関しては快諾され、ブラッドレイ大総統から解放される。一方でマスタングも「野望があるから軍の狗で居続ける」と宣言し、信頼できる部下を失ってもなお戦う意志を見せていた。

ブリッグズ要塞へ向かう

アルフォンス達はブラッドレイ大総統から解放された後、地下で戦った際にスカー、スカーと共にいた少女メイ・チャンが錬金術を使えた事から、2人の錬金術がお父様を倒す手がかりになる可能性を見出す。そしてアームストロング少佐から少女が北へ向かったことを知り、追いかけるように北のブリックズという場所へ向かう。

ブリックズ周辺は山に囲まれており、2人は猛吹雪の中なんとかたどり着くも不審者として捕らえられてしまう。ブリックズを取り仕切るオリヴィエ・ミラ・アームストロング少将へ紹介状を渡すも、一切見ることなく破り捨てられ2人は弁解の余地がなかった。
アームストロング少将の部下であるマイルズ少佐に連れていかれている最中、マスタング大佐の部下であったファルマン少尉と再会を果たす。

マイルズ少佐にブリックズの内部を案内されている途中、何かの地響きが聞こえてくる。それは何かが地面を掘っていた音で、地下からアームストロング少佐以上の大男が現れる。その男の右肩にはウロボロスの刺青がありエンヴィーたちと同じ人造人間だった。

最初、自分たちを追ってきたのかと思い話しかけるが人造人間は何も知らない様子で、お構いなしに辺りを破壊し始める。アルフォンスたちが話しかける場面を見ていたアームストロング少将からは、「ドラクマという国の密偵なのか」と疑われてしまうが、ブリックズの人達を助けるために協力をすることになる。

人造人間を外へたたき出すことに成功した後、アルフォンスたちはアームストロング少将らと共に人造人間が掘っていた穴の中へ入る。そこで、これまでに起こった出来事などを正直に話し、協力を求める。その中でシン国の錬丹術と呼ばれている術についても話し、アームストロング少将は防衛力を上げるためにスカー達を探すのに協力してくれることになる。

更に情報を整理していく中で、人造人間達が国を丸ごと使った巨大な国土錬成陣を作ろうとしている事、錬成陣は賢者の石を作るためのものだと気づく。

一度ブリックズ内へ戻ると紅蓮の錬金術師ゾルフ・J・キンブリーによってウィンリィが連れてこられ、明確な人質であることを示されてしまい自由に動けなくなってしまう。

スカー達を捜索する

エドワードはキンブリーから3つの仕事を提示された。その内容とはスカーの捜索、ドクターマルコーの捜索、ブリックズに血の紋を刻む事であり、殺しをしたくないと突っぱねるが、ウィンリィを人質に取られているせいで断り切れずにいた。
そしてアルフォンスとウィンリィへ今回の仕事について、ウィンリィの状況を説明し、「賢者の石をくれる」という理由から仕事を受けると話す。だが、本当は賢者の石を使うつもりはなく、スカーと一緒にいるであろうメイ・チャンを探すために仕事を引き受けていたことをアルフォンスは分かっていた。

見張りのために付いてきていたキンブリーの部下を引き離し、エドワードと共に廃坑でメイを探していく。広すぎる為に難儀していたが、メイの方から見つけてくれたことで無事出会うことができ、更にはドクターマルコーもいた。

情報交換をしていく中、少し離れたところで爆発が起こる。マルコーによるとスカーのいる場所のようだった。そこでは軍服をきた合成獣2人がスカーと戦闘を繰り広げており、アルフォンスたちはこれに介入する。合成獣を倒したアルフォンスたちは今度はスカーと闘い、取り押さえることに成功する。だがすぐにスカーを憲兵へ引き渡すわけにはいかず、この国の重要なことに気づいたと思われるスカーの兄の研究書を読み解くためにスカーの知識が必要なため、スカーと協力しマルコーらをブリックズへ匿うことになる。

スカー達がブリックズへ向かった一方でアルフォンスたちは吹雪で足止めされてしまう。吹雪が止み次第ブリックズへ戻る算段をつけていたが、アームストロング少将が中央司令部へ呼び出しを受け、更には中央司令部の手の者がブリックズへ配属されたことを知らされる。ブリックズが安全な地ではなくなってしまい、それを知らないスカー達へ危険を知らせるためにアルフォンスがその役目を買って出る。

人造人間エンヴィーと戦闘する

アルフォンスはまっすぐ雪原を超え、スカー達と合流を果たす。ブリックズ砦に中央軍が入った事、アームストロング少将が呼び出しを受けたことなどを伝え、スカー達と共に近場の貧民街へ行き暫く身を隠す。そこで研究所の解読を進める一方、マルコーはエンヴィーを誘い出し倒す作戦を立てていた。誘い出すことに成功したエンヴィーをスカーや合成獣たちと共に迎撃し、マルコーによる賢者の石破壊の錬金術によってエンヴィーを大幅に弱体化させることに成功する。

エンヴィーとの戦闘後、人造人間側に居場所がバレていることからこれ以上スラムへ迷惑をかけるわけにはいかず、別の場所へ行くことに決める。スカー、マルコー、メイ・チャンはそれぞれやるべきことをするために別行動をすることになる。アルフォンスはウィンリィや合成獣のシェルゾやザンパノらと共に、嘗て訪れたリオールへと向かった。

ホーエンハイムと再会する

リオールへ訪れたアルフォンスは、そこで自分の父親であるヴァン・ホーエンハイムと再会する。ホーエンハイムの過去に起こった事や体の事などを聞き、最初こそ動揺するがすぐに受け入れてホーエンハイムともに、人造人間が企てている計画を頓挫させる為に協力する事を決める。アルフォンスは一刻も早く国土錬成陣を潰さないといけないと思っていたが、ホーエンハイムから、お父様は来るべき時に行動を起こすことが分かる。お父様の行動を起こす日を「約束の日」と言い、様々な連絡網を使ってマスタング大佐やブリックズの人達などへ伝えていく。

暫く経ち、アルフォンスはマイルズ少佐たちブリックズ兵を手伝うために東へ向かう。その最中に故郷であるリゼンブールに立ち寄りウィンリィは家へ戻り、アルフォンスは列車に残っていた。たまたまエドワードもリゼンブールへ戻っておりウィンリィと再会していたが、エドワードが下手に会い警戒されるわけにはいかないと考え兄弟は会う前に別れてしまった。

人造人間プライドと遭遇し操られる

マイルズたちと一緒にいたアルフォンスは深夜に現れた人造人間のプライド、グラトニーに囚われてしまう。そして約束の日の前日にカナマというスラムにいたエドワード達と再会し、そのまま戦闘になる。エドワードやそこへ合流したリンの家臣であるフーたちにより解放されるがしばらく意識が戻らず、グラトニーを取り込んだプライドによってエドワード達は追い詰められてしまっていた。

意識を取り戻したアルフォンスは、ホーエンハイムと共にプライドを無力化させる作戦を実行する。それは、プライドの能力が影を操る能力な為、光の無い完全な闇の中に閉じ込めるという作戦だった。アルフォンスは自ら囮になることでプライドの影を一か所に集めさせ、ホーエンハイムの錬金術で閉じ込めることに成功する。プライドは能力が使えなかったらただの子供であるため、ホーエンハイムが錬成した山のような檻を壊す手段がなく、アルフォンスは約束の日が終わるまでプライドと共に閉じ込められることを決意する。

キンブリー及びプライドと戦闘

約束の日当日、アルフォンスは未だプライドと共に閉じ込められていた。怪我の為アルフォンスの元に残ったハインケルと気晴らしに会話をしていたが、プライドがアルフォンスの頭で鳴らしていた音を聞き、軍用の通信暗号を使っていたことが分かる。
すぐに止めようとするが、プライドを助けに来たキンブリーによりハインケルは重傷を負ってしまう。アルフォンスはハインケルを助けようとするもプライドの影に足を囚われてしまう。そのため、砂煙を巻き上げ足を切断することで一時的に逃れはするが、絶対絶命の状況に変わりはなかった。

ハインケルからは捨てて逃げるよう促されるが、アルフォンスはそれを良しとせず何とか共に逃げようとする。
キンブリーとプライドを前に甘い考えであると諭されるも、生きることを諦めないアルフォンスに感化されたハインケルも生きることを諦めず、賢者の石を拾っていたことを思い出しアルフォンスへ託す。
アルフォンスは最初、人の命を使った賢者の石を使うことに抵抗を感じていた。だが、ハインケルから「どんな外見になったって、大事なものを守るために戦いたいんだよ。こいつらにも戦わせてやってくれ」と言われ、賢者の石になった人々と共に戦うことを決意する。

賢者の石を託されたアルフォンスは、石の力を存分に使いプライドとキンブリー相手に互角以上に渡り合う。プライドが得たグラトニーの嗅覚により捕まってしまうが、マルコーに治療により復活したハインケルの奇襲によりキンブリーへ致命傷を与える。更には、ヨキがプライドへ車で体当たりしアルフォンスから引き剥がしてくれたことで、プライドたちから逃げることに成功する。

元の体を見つける

プライドから無事逃げ切れたアルフォンスたちは、エドワード達と合流するためにセントラルへ向かう。だが、突然足元に目のようなものが現れたかと思うと、黒い手によってどこかへ連れ去られてしまう。連れていかれた先はセントラルの地下で、人造人間から「お父様」と呼ばれていた人物がいた場所だった。
そこには、エドワードやイズミ達「人柱」と呼ばれていた錬金術師が一堂に集められており、本性を現したお父様とマスタングを人体錬成に巻き込んだプライドもいた。

一方、アルフォンスは真理の扉の空間で自らの肉体と出会う。ずっと元の体に戻りたいと思っていた肉体が目の前にあり、思わず元の体に戻ろうと(肉体の中に魂を戻そうと)する。だが肉体があまりにも痩せこけていたため、皆と共に戦うため鎧のまま戻ると決める。

最終決戦へ

意識を取り戻したアルフォンスはエドワードらと共にお父様、プライドと戦闘を始める。怒涛の攻撃を仕掛け、激しい戦いを繰り広げるが、お父様が「時間だ」と呟いたかと思うと黒い触手により捕まってしまう。

お父様はアルフォンス達、真理の扉を開けた5人を利用しアメストリス国の国民全員(およそ5000万人)を賢者の石へ錬成する。石の力を使い、自分たちがいる星を一個の生命体と見立てることで星がもつ真理の扉を開く。
お父様は更に、真理の扉の中にいる「神」を手中に収め、金髪長髪の姿になっていた。お父様は錬金術封じを使いアルフォンス達を無力化し、天候を操り竜巻を起こしたり、更には手のひらで擬似太陽を生み出したりなど規格外のことを起こしていた。

だがホーエンハイムが仕掛けていたカウンターの錬金術が発動する。お父様が賢者の石に錬成した人々の魂を強引に引き剥がし、弱体化することに成功する。だが錬金術を封じられた中で、元から50万人分の賢者の石を持っていたお父様の力は絶大で苦戦を強いられていた。

防戦を強いられていたアルフォンスたちだったが、地上でスカーが錬金術封じに使われていた賢者の石を中和する錬金術を使用する。このおかげでアルフォンスたちは錬金術を最大限利用できるようになり、お父様たちへ反撃を開始する。
だが賢者の石の力による防壁でダメージを与えることすらできずにいたが、それでもあきらめず猛攻を続けていく。お父様は消費してしまった賢者の石を補充するため地上に逃走を図る。

アルフォンスはイズミ達と共に追いかけるが、地上に出た際にお父様の放った一撃からメイを庇い、下半身の部分がほとんど破壊され動けなくなってしまう。エドワードやホーエンハイム、イズミなど全員が満身創痍になってしまう中、ブリックズ兵が助太刀に入り文字通りの総力戦となり、お父様の賢者の石を削りに行く。全員の猛攻により、とうとうお父様は防壁を張ることすらできなくなる。

しかし追い詰められたお父様は大規模な爆発を起こし、アルフォンスを含めた全員を巻き込んでしまう。アルフォンスは更に鎧を破損してしまい、動こうものなら血印が欠けてしまいそうなほどになっていた。

なりふり構わなくなったお父様は神を押さえつける為に賢者の石を錬成しようとし、一番手短にいて動けなくなっていたエドワードに目をつける。これを止めようとするも全員が満身創痍で打つ手がなかった。そんなとき、自分の鎧がもう持たないことと、エドワードが嘗て右腕を犠牲に魂を錬成してくれたことから、等価交換というのなら自分の魂を犠牲にすることで右腕を戻せると考える。メイの力を借りることでエドワードの右腕を戻すことに成功し、すべてを託した。真理の扉の空間でエドワードの真理から「アイツはお前を取り戻しに来るか?」と聞かれ、「来る、絶対に」と確信をもって返答していた。

最終決戦後

お父様を倒した後もアルフォンスは真理の扉のある空間に取り残されたままだった。だがエドワードが自身の真理の扉を通行量および代価としアルフォンスを取り戻すことに成功する。肉体を取り戻したアルフォンスはホーエンハイムと握手をした時、温かさを感じることが出来て嬉しく感じていた。
しばらく入院しリハビリを繰り返した後、エドワードと共にリゼンブールへ帰る。松葉杖でなんとか歩ける程度まで回復はしていたがまだ本調子ではなく、エドワードからも「おぶってやろうか」と言われるがアルフォンスは「自分の足で歩く」といい、エドワードと一緒にウィンリィの待つ家へ帰る。体を取り戻した二人を見たウィンリィは泣きながらも二人を温かく迎え入れた。

2年後、アルフォンスは「ずっと考えていたことがある」とエドワードへ告白すると、エドワードも同じことを考えていると言っていた。

暫く経った後、アルフォンスはお世話になった人へのお礼回りをしており、最後にグレイシアの元へ訪れる。そこで「今までたくさんの幸せをもらった。だから今度は自分たちが幸せを返す番だ」と告げる。グレイシアは等価交換のことかと尋ねるが、アルフォンスはそれだけじゃ同じで、自分たちが辿りついた等価交換を否定する答え「10の幸せをもらったら自分の1を上乗せして11にして返す」を示した。その様子をみたグレイシアはアルフォンスが何かやりたいことがあると察する。アルフォンスは嘗て助けれなかった少女ニーナのことがずっと忘れることができず、そんな少女を助けれるようになる為に決意したことがあった。

その内容とは旅へ出るという事で、エドワードも同じ考えを持っていた。エドワードは西側へ、アルフォンスは東のシン国へ行き錬丹術を本格的に学び、果てはその先の国々を旅する決意を固めていた。喫茶店でザンパノ、シェルゾと合流する。2人はアルフォンスの護衛として共に行き、体を取り戻す方法を探すと決めていて、アルフォンスもその答えを嬉しく思ったのか笑っていた。知識をつけ、練丹術を学びたいというのもあるが、それだけではなく世界を自分の眼で見てみたいという欲求もあった。

2003年版アニメ

ストーリーとしても原作と大きく異なっている。特に傷の男(スカー)とは交流を深めていて、スカーさんと呼んでいたり、終盤ではスカーと共にリオールにてキンブリーと対峙していた。攻防の末、キンブリーによって爆弾へ錬成されてしまうも、スカーはアルフォンスを賢者の石へ錬成することで生きながらえる。その影響から水に入っても血印が消えないようになっていた。
だが賢者の石を求める人造人間(ホムンクルス)により狙われることになってしまい、エドワードと共に逃げ続けるもショウ・タッカーの策略により地下都市へ攫われてしまう。

地下都市で激戦の末、命を落としてしまったエドワードを蘇らせるために自身の全てを代価に人体錬成を行い蘇らせることに成功する。だが、それを知ったエドワードはアルフォンスを蘇らせるために自身と旅をしてきた4年間を代価に人体錬成を行う。
その結果、エドワードは代償として別の世界に行ってしまうが、アルフォンスは10歳の肉体かつ母親の人体錬成後の記憶を失った状態で蘇ることに成功した。

その後はエドワードに会えることを信じ、探しだすために師匠であるイズミの下で修業を受けていた。

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フー(鋼の錬金術師)の徹底解説・考察まとめ

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フーとは、『鋼の錬金術師』に登場するリン・ヤオの護衛を務める老武人である。主であるシン国第十二皇子のリンと、孫娘でありフーと同じく護衛であるランファンの3人で、不老不死を求めアメストリスへやって来た。ヤオ家に代々使える家系であり、主であるリンに強い忠誠心を持つ。白髪白髭の老人でありながら俊敏に動き、シン式の特殊な体術を用いる。リンやランファンと同様にホムンクルスの気を読むことができる。「シンの人間は盟約は必ず守る」という発言などから分かるように義理堅い性格である。

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ランファン(鋼の錬金術師)の徹底解説・考察まとめ

ランファン(鋼の錬金術師)の徹底解説・考察まとめ

ランファンとは『鋼の錬金術師』に登場するキャラクターで、リン・ヤオの護衛を務める少女である。シン国第十二皇子のリンを主とし、祖父であるフーとの3人で不老不死の法を求めアメストリスへやって来た。黒装束に面という隠密のような出で立ちで、髪型はお団子ヘアー。ヤオ家に代々仕える家系であり、リンに強い忠誠心を持つ。普段は冷静沈着な性格だが、素顔を見られると赤面したり、主が侮辱されると我を忘れるほど激高したりするギャップも併せ持つ。戦闘での特長はシン式の特殊な体術とホムンクルスの気を読む能力である。

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実写化して失敗したor失敗しそうなアニメ・漫画まとめ

実写化して失敗したor失敗しそうなアニメ・漫画まとめ

アニメ・漫画の実写化というと、どうしてでしょう?なにか嫌な予感しかしないのは…。しかしそれでも、いつかはと、人はアニメ・漫画の実写化で爆発的な人気を出そうとしているのです。諦めていないのです。けれども結局は、「人は過ちを繰り返す」とは言ったものですね。今回はそんな実写化して完全に爆死(不評・批評)の嵐にあった作品と、その予定作をまとめました。

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シチュエーション別!ぐっとくる漫画の名言【前向きになりたい時】

シチュエーション別!ぐっとくる漫画の名言【前向きになりたい時】

大人から子どもまで、みんな大好きな漫画。漫画を読むことでいろんなものを吸収したり、人生に影響を受けた人も多いのではないでしょうか?今回は、「前向きになりたい時に背中を押してくれる名台詞」を集めてみました。ここにあなたの背中を押してくれる、素敵なことばがあるかもしれません!

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鋼の錬金術師オープニングテーマソングのご紹介。

鋼の錬金術師オープニングテーマソングのご紹介。

荒川弘先生の大人気作鋼の錬金術師。2017年に実写化が決まり、衰えない人気の高さを証明しています。物語の面白さと完成度の高さはもちろんなんですが、アニメのオープニングテーマソングとアニメの世界観のマッチングは素晴らしいものがあります。名だたるアーティストの楽曲が使われております。ここではテーマソングとそのアーティストをご紹介したいと思います。

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『鋼の錬金術師』にまつわる都市伝説まとめ!エドの名前の由来などを紹介【ハガレン】

『鋼の錬金術師』にまつわる都市伝説まとめ!エドの名前の由来などを紹介【ハガレン】

人気作『鋼の錬金術師』にまつわる都市伝説をまとめました。漫画連載中は妊娠中・出産後にも関わらず、一度も休載することが無かったという作者に関するエピソードや、エドの名前の由来や背が低い理由といった、登場人物・キャラクターに関する噂などを掲載。ハガレンファン必読の情報をたっぷり紹介していきます。

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『鋼の錬金術師』の壁紙用画像まとめ!エルリック兄弟の素敵なイラスト多数!【ハガレン】

『鋼の錬金術師』の壁紙用画像まとめ!エルリック兄弟の素敵なイラスト多数!【ハガレン】

『鋼の錬金術師』の壁紙用画像をまとめてみました。主人公のエドワード・エルリックと、弟のアルフォンス・エルリックのイラストがメインですが、ロイ・マスタングやエンヴィーのソロショットも揃えています。カッコいい場面・シーンはもちろん、可愛らしい日常風景などもあるのでぜひチェックしてみてください。

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『鋼の錬金術師』の魅力をまとめてみた!ファンタジー少年漫画の傑作!【ハガレン】

『鋼の錬金術師』の魅力をまとめてみた!ファンタジー少年漫画の傑作!【ハガレン】

ここでは荒川弘が手掛けたファンタジー少年漫画の傑作、『鋼の錬金術師』の魅力についてまとめた。錬金術をテーマに、賢者の石を追い求める兄弟の冒険を描いた物語。アニメ化をきっかけに大きなブームとなり、実写映画化や原作に準拠した2度目のアニメ化を果たした。

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