ロード・エルメロイII世の事件簿(The Case Files of Lord El-Melloi II)のネタバレ解説・考察まとめ

『ロード・エルメロイII世の事件簿』とは、TYPE-MOON作のビジュアルノベルゲーム『Fate/stay night』シリーズのスピンアウト小説である。
過酷にして熾烈な第四次聖杯戦争を生き延びたウェイバー・ベルベットは、ロード・エルメロイII世と名を変えて時計塔の講師となっていた。魔術師たちの総本山である時計塔は権謀術数のるつぼでもあり、陰謀、策略、不可思議な事件には事欠かない。エルメロイII世もまたそれらに次々と巻き込まれ、内弟子のグレイや自身の教室の生徒たちと共に解決していく。

CV:水瀬いのり
エルメロイII世と先代ケイネスの義妹。聖杯戦争の影響で没落して混乱状態に陥ったエルメロイ家を、その天才的手腕と権力でまとめ上げた次期当主。
ウェイバーが先代であるケイネスの死に絡んでおり、なおかつ聖杯戦争後にエルメロイ教室を買い取って復活させたことから注目すると、部下に指示を出してすぐさま拉致させた。そしてケイネスの死に負い目があった彼に漬け込み、エルメロイ家の再興やロードの代行といった役割を承諾させた。
基本的に態度は尊大で口は悪い。真面目なエルメロイII世に無理難題を持ちかけては、その苦悩を楽しむ自他ともに認めるサディスト。

トリムマウ (Trimmau)

CV:水瀬いのり
ライネスの従者兼ボディガード。
ケイネスが生み出した魔術礼装「月霊髄液」に、ライネスが人工知性の付与などの改造を施して作り出されたメイドゴーレム。基本的にメイド服を身に着けており、外見は肌が銀色であることを除けば人のように見える。
エルメロイ教室に所属するフラットに映画を見せられた影響でしばしば奇行に走ることも。普段は家事や雑務をこなすが、その戦闘能力は一級品。

フラット・エスカルドス (Flat Escardos)

CV:松岡禎丞
エルメロイII世の最古参の弟子である少年魔術師。時計塔の現代魔術科に所属している。
魔術師としての才能は突出してるものの、「天恵の忌み子」「天才馬鹿」と呼ばれている問題児。
問題行動を繰り返して時計塔内をたらいまわしにされ、最終的にエルメロイII世の元が彼を指導することになった。
師であるエルメロイII世を尊敬しているが、トリッキーな発想力と行動力を発揮してはよく彼の頭痛の種を増やしている。

スヴィン・グラシュエート (Svin Glascheit)

CV:山下誠一郎
エルメロイII世の弟子である少年魔術師。時計塔の現代魔術科に所属している。
フラットとは双璧と称されるもう1人の天才。獣性魔術の使い手であり、自らの身体を獣に変質させて自身の身体能力を大幅に向上させて戦うのを得意とする。
とてもまじめな性格をしているが、本人の性質が起因であるグレイに対する変態的な態度は、彼が尊敬するエルメロイII世の頭痛の種となっている。

カウレス・フォルヴェッジ (Caules Forvedge)

CV:小林裕介
優秀な姉の影に隠れていた凡庸な魔術師。
本来の跡継ぎであった姉が魔術を捨てて出奔してしまい、姉のサポートをしてた彼が新たに跡継ぎになった。
そのために本格的に魔術を学ぶ必要が出て、時計塔に入学し、エルメロイ教室に所属することになった。
エルメロイII世から電気系統の魔術の才能を見出され、急速に実力を高めている。

メルヴィン・ウェインズ (Melvin Weins)

CV:平川大輔
時計塔の創造科に所属する魔術師であり、トランベリオの魔術刻印調律師。
エルメロイII世の古くからの友人。彼がロードの名で知られるようになってからも、本来の名前で呼ぶ数少ない人物。
三大貴族の一角であるトランべりオの分家の血筋と整った用紙を兼ね備えながら、身体が虚弱でありすぐに血を吐いて死にかけている。
ライネスと同じく、エルメロイII世に無理難題を持ち掛けては楽しんでいる。

ケイネス・エルメロイ・アーチボルト (Kayneth El-Melloi Archibald)

CV:山崎たくみ
エルメロイ家の先代当主であり、ライネスの叔父。故人。
エルメロイII世がかつて師事していた人物であり、先代のエルメロイ教室の主任講師をしていた。
第四次聖杯戦争にランサーを召喚して参加し、婚約者と共に戦死した。

時計塔関係者

化野菱理(あだしの ひしり)

CV:皆口裕子
時計塔法政科に所属する魔術師。
「失せもの探し」の魔眼を所持しており、常に魔眼殺しの眼鏡をかけている。また振袖を身に着けていることが特徴的。
優秀な魔術師でありつつも「魔術を使って根源へと至る」ことを嘲っており、エルメロイII世にシンパシーを感じているが仲は良くない。
物語の中ではライバル探偵を務めることもあるが、事態の収拾を重視しているので細かい矛盾は偽装することも。

イノライ・バリュエレータ・アトロホルム

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