セリス・シェール(ファイナルファンタジーVI)の徹底解説・考察まとめ
セリス・シェールとは、スクウェアから1994年に発売されたロールプレイングゲーム『ファイナルファンタジーVI』の主要キャラクターとなる14人の中の1人。幼い頃から英才教育を受けてきたガストラ帝国の元将軍であり、魔導の力も使いこなすルーンナイトである。魔導の力で世界の支配を目論む帝国に不信感を持ち、裏切り者として処刑寸前となったところを「反帝国組織リターナー」に所属する青年ロックに救助される。後に自身もリターナー側に加入し、仲間達と共にガストラ帝国に立ち向かうことになる。
マッシュとの再会後、仲間を探すセリスは港町二ケアでエドガーにそっくりな海賊頭のジェフに出会う。話し方や振る舞いから、ジェフを名乗っている男がエドガーであることは明らかだった。しかし、ジェフは正体はなかなか明かさず、追いかけるセリス達は軽くあしらわれた。セリスとマッシュは、こっそりジェフの後を追って船に乗り、サウスフィガロに到着する。付近の洞窟の隠し通路を進むジェフと海賊達に続いて後をつけていくと、辿り着いたのはフィガロ城の地下であった。フィガロ城は移動装置が故障し、地下に埋もれたままになっていた。城内には酸欠状態になった人々が残されており、城の故障を解消することが急がれた。
機械室の奥まで進むと、ジェフは故障の原因になっていた触手を発見する。海賊を宝の在処まで先に行かせ、1人その場に残ったジェフは、後をついてきていたセリスとマッシュにようやく正体を見せた。確信していた通り、ジェフの正体はエドガーであった。3人で触手を追い払い、元通りに復旧したフィガロ城は、再び地上に姿を現した。
フィガロ城を後にした3人は、コーリンゲンの村の酒場でセッツァーと再会する。世界崩壊によってブラックジャック号を失ったセッツァーは、崩壊した世界に希望を見出せず、意欲を失っていた。
そんなセッツァーに対し、セリスは再び夢を追いかける大切さを伝える。セリスの言葉に心が動いたセッツァーは、亡き親友ダリルが残したもうひとつの飛空艇を蘇らせる決意をした。
ダリルの飛空艇「ファルコン号」は、ダリルの死後にセッツァーが整備を施し、墓の地下深くに眠らせていた。ファルコン号は世界が崩壊した後も変わらぬ姿のまま残されており、甲板に集まったセリス達は改めて「仲間を見つけ出す」「ケフカを倒して平和を取り戻す」ことを誓い合った。地中深くから姿を現したファルコン号は、崩壊した世界の空に再び蘇った。
ファルコン号の前を飛ぶ白い鳥を見つけたセリスには、鳥の向かう先に仲間がいるような予感がしていた。
過去を乗り越えたロックと共に最終決戦へ
仲間を探し続ける中で、ガストラ皇帝が話した秘宝の在処を突き止めた一行は「フェニックスの洞窟」の奥でロックと再会する。ロックは、ずっと探し求めていた「魂を蘇らせる秘宝」である幻獣フェニックスの魔石を見つけ出したと仲間達に報告した。しかし、魔石にはひびが入っており、奇跡は起こらないかもしれないとロックは不安な様子を見せた。
コーリンゲンで眠るレイチェルの遺体の前に、ロックは魔石を置く。だが何も起こらず、更に魔石は砕け散ってしまう。奇跡は起こらずロックは俯くが、フェニックスに残された力を与えられたレイチェルは、わずかな時間だけ目を覚ました。レイチェルはロックに感謝の言葉を告げた後、今心の中にいる人を愛すようにと伝え、永久の眠りについた。
レイチェルとの別れを終えたロックを気にかけ、セリスはかける言葉を探していた。しかし、セリスの心配とは裏腹にロックは晴れやかな表情をしていた。
いよいよ最終決戦が目前に迫り、セリス達はケフカが待ち受ける「瓦礫の塔」の上空へと向かう。だが、三闘神の力を手にしたケフカを倒すということは、幻獣や魔法の力が世界から失われることを意味していた。幻獣が消えるとしたら、その血が流れているティナはどうなってしまうのかと、セリスはティナの今後を心配していた。
長い最終決戦の末、ケフカを倒すことに成功した一行は、崩れ始めた瓦礫の塔から脱出する。セリスはその途中、お守りのように大切に持ち続けていたバンダナを落としてしまい、道を引き返す。バンダナを拾いあげた直後に足場が崩れ、セリスは落下の危機に見舞われる。そんなセリスの手をロックがしっかりと掴み、全力で助け出した。たった一枚のバンダナのために命を顧みなかったセリスは、危険な目に遭ったことをロックに叱られるのだった。
どうにかファルコン号まで戻ってきた一行を、幻獣の姿のままのティナが安全な場所まで導く。ところが、最後の1つとなった魔石も消え去り、ティナの力もどんどん失われていった。ついに力を失い、空中で落下したティナを、ファルコン号が急降下して救い出す。運転が落ち着いたところで、ティナの安否を気にかけたセリスは、甲板の前方で倒れているティナを発見し駆け寄る。ティナが目を覚まし、仲間達は安堵する。リターナーに加わった後、人間として欠くことのできない「愛情」を理解することができたティナは、魔導の力は失ったが人間として生きる道を歩めることになった。
仲間達は空の上から地上を眺め、平和を取り戻し始めた世界で生きる大切な人達に手を振るのだった。
セリス・シェールの能力
まふうけん
「まふうけん」は、剣を避雷針のようにして魔法を吸収するセリスの専用コマンド。ゴゴも使うことができる。コマンドを選択した後、はじめに使われる魔法を1度だけ無効にし、その魔法で消費する分のMPを吸収する。敵、味方の魔法問わずコマンドで選択した直後に発動した魔法を吸収するため、味方が回復魔法を使う場合には魔封剣を使うタイミングに気を配る必要がある。
また、吸収できない魔法があり、クイック、テレポ、カッパー、デジョン、メテオの他、全体攻撃となるトルネド、クエイク、メルトンといった魔法は吸収不可。GBA版ではブレイブとフラッドも吸収できないので注意。なお、魔法以外でも、モンスターが使用してくる魔導レーザーやアトミックレイなどの攻撃も吸収可能。
魔封剣に対応した武器を装備していることが使用条件となっており、全ての短剣、騎士剣、刀、槍、忍者刀が対応している。剣はアルテマウェポンのみ魔封剣に対応していない。ゴゴが魔封剣を使う場合には、ウィザードロッドでも使用可能。
サウスフィガロからナルシェへ向かう際の対ディッグアーマー戦では、実際に使用することで魔封剣の使い方を理解できる。セリスが魔封剣を使って敵の魔法を吸収する役目となり、その間に他のキャラクターが攻撃をするという戦い方ができるので、魔法を多用する敵との戦闘では役に立つ。ディッグアーマー戦のすぐ後に訪れるナルシェ雪原でのケフカとの戦闘でも重宝する。
魔法
ブリザド
ブリザドは冷気を属性として敵1体または全体を攻撃する魔法。炎属性のファイア、雷属性のサンダーと並ぶ「三属性」魔法となっている。消費MP5、威力は22で、セリスは加入時点から使用可能な魔法。まだ魔法が使えないロックとのサウスフィガロ脱出時には、セリスの攻撃手段として活躍する。
魔石からはシヴァ、ビスマルクからの習得が可能である。炎を属性に持つボム系のモンスターや、爬虫類系のモンスターに対しては、高ダメージを与えることができる。
武器「アイスブランド」を装備した際に、物理攻撃の後に追加効果として発動することがある。
ケアル
ケアルは対象の単体または全体のHPを回復する魔法。消費MP5。セリスとティナははじめから習得している。他のキャラクターは魔石を装備することで覚えることができる。習得できる魔石は、キリン、シヴァ、セラフィムの他、世界崩壊後に入手できるラクシュミからは習得倍率×25という早さで習得可能。
回復魔法の基本となる魔法で、序盤から重宝する。回復に使用する他、アンデットモンスターに対して使うと、ダメージを与えることができる。
ポイゾナ
ポイゾナは状態異常の1つである毒状態を治す魔法で、アイテム「毒消し」と同じ効果を持つ。消費MPは3で、セリスはレベル8で習得する。魔石ではキリンから習得することができる。
毒以外の状態異常も治療できる「エスナ」を習得できるようになると出番が少なくなるが、序盤はコルツ山に出現するテラリウムから毒を受けた場合などに活躍する。毒状態に加えてスリップも解消することができる。
カッパー
カッパーは、対象1体をカッパ状態にする魔法。また、状態異常を回復する「エスナ」で回復できないカッパ状態から、元の姿に戻すこともできる。消費MPは10で、セリスはレベル13で習得する。味方がカッパになった場合は、オリジナルコマンドとカッパー以外の魔法が使えなくなる。その代わり、カッパ状態専用の装備によって攻撃力と防御力が強力になるため、あえてカッパ状態での攻略を楽しむプレイヤーも存在する。
ケット・シーの魔石から習得倍率5倍で習得できる他、カッパ状態専用の防具である甲羅の盾や皿、アーマーガッパからも習得倍率1倍での習得が可能。
味方のカッパ状態は、緑色の可愛らしいキャラクターっぽさがあるが、敵は茶色っぽいリアルな雰囲気のカッパに変身する。また、ダリルの墓に出現する「プレゼンター」の殻にカッパーをかけると、プレゼンター本体の後ろにカッパ状態の殻が現れるというシュールな光景を見ることができる。
ライブラ
ライブラは敵の情報を調べることができる間接魔法。現在のHPと最大HP、現在のMPと最大MPに加え、弱点があれば弱点となる属性を知ることができる。消費MPは3で、セリスはレベル18で習得する。魔石では、キリンから習得倍率5倍で覚えることができる。
ピクセルリマスター版までは、魔法回避率が128以上ある敵に対しては無効となっていた。効かない敵に対しては「見破れない」というメッセージが表示される。
プロテス
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目次 - Contents
- セリス・シェールの概要
- セリス・シェールのプロフィール・人物像
- セリス・シェールの来歴・活躍
- サウスフィガロ~ゾゾ街
- 帝国の裏切り者からリターナーへ
- ロックの過去に複雑な想い
- ジドールの町~魔大陸
- オペラ女優の代役を熱演
- 傷心の想いからロックを無視
- 仲間を守るためにケフカを刺す
- 世界崩壊後
- シドのイカダで仲間を探す旅へ
- 失意のセッツァーを説得する
- 過去を乗り越えたロックと共に最終決戦へ
- セリス・シェールの能力
- まふうけん
- 魔法
- ブリザド
- ケアル
- ポイゾナ
- カッパー
- ライブラ
- プロテス
- ブリザラ
- ヘイスト
- コンフュ
- バーサク
- ブリザガ
- バニシュ
- ヘイスガ
- ホーリー
- フレア
- メテオ
- 幻獣・魔石
- ゾーナ・シーカー
- マディン
- ヴァリガルマンダ
- オーディン
- フェニックス
- ラグナロック
- 瀕死必殺技「スピニングエッジ」
- 武器
- ライドブリンガー
- アルテマウェポン
- セイブザクイーン
- 防具
- 英雄の盾
- 源氏の盾
- 神秘のヴェール
- サークレット
- ミネルバビスチェ
- 源氏の鎧
- アクセサリ
- スリースターズ
- ソウルオブサマサ
- リボン
- セリス・シェールの関連人物・キャラクター
- ティナ・ブランフォード
- ロック・コール
- セッツァー・ギャッビアーニ
- シド・デル・ノルテ・マルケズ
- ケフカ・パラッツォ
- セリス・シェールの名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 「私とて軍人のはしくれ。そう簡単に心を動かしたりはしない!」
- 「そ、そんな!私は元帝国将軍よ。そんなチャラチャラしたことできるわけがないでしょ!」
- 「なんか違うな?え?ゴメンちゃーい」
- 「ロック…今度は私があなたを守る番…そして…これで私を信じて…」
- 「こんな世界だからこそもう一度、夢を追わなければならないんじゃない?世界をとりもどす夢を…!」
- オペラ女優マリアの代役を演じる
- イカサマでセッツァーとの勝負に勝つ
- 希望を失い岬から身を投げる
- セリス・シェールの裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- セリスの魔導の力は人工的なもの
- 女優マリアにそっくり
- エンディングは2パターン