リュウ(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ

リュウとは『週刊ヤングジャンプ』にて連載されていた野田サトル原作の漫画・アニメ作品『ゴールデンカムイ』に登場するアイヌ犬。刺青を持つ囚人であり、熊撃ちの名手である二瓶鉄造に付き従い、小樽の山で猟をして暮らしていた。二瓶の死後は元第七師団の兵士である谷垣源次郎とともに小樽のコタン(村)へ身を寄せる。谷垣がアシリパを追ってコタンを出ると、谷垣の持つ二瓶の形見を追って彼を追いかけ北海道・樺太を旅する。頼りになる猟犬としてだけでなく、癒しキャラとしても読者を楽しませる存在。

釧路から網走を目指し、屈斜路湖へ到達した杉元一行は、そこに住むフチの13番目の妹の息子から、新月になると村の備蓄を襲う盲目の盗賊が現れると相談を受ける。その盗賊の親玉が奇妙な刺青を持つという情報から、硫黄山での苦役のために盲目となった網走監獄の囚人・都丹庵士(とにあんじ)だということがわかる。彼の刺青を欲した一行は、近くにある和人が経営する温泉宿に滞在して機会を伺うことにした。
夜、男性陣が温泉で寛いでいたところ、都丹率いる盗賊が、杉本たちを鉱山会社の職員と勘違いし、復讐のために襲いかかってくる。
都丹に拳銃を向けられ、丸裸で武装もない杉元たちだったが、危険を察知したリュウが拳銃を持つ都丹に襲い掛かることで、隙が生まれ杉元たちはそれぞれ暗闇の中をバラバラに森の中へ逃走する。
リュウはその後、盗賊の1人によって木に繋がれてしまうも、暗闇のなか逃げてきたチカパシと合流。
その後リュウは、チカパシとともに土方と出会う。リュウの探索能力により、夜明けとともに盗賊たちの隠れ家で戦闘していた杉元・尾形らのところへ土方を案内することで、都丹・杉元双方の窮地を救い、バラバラに行動していた杉元・土方の合流を助けた。

樺太島でのクズリとの対決

鯉登少尉の荷物に紛れ込み樺太へ上陸するチカパシ(左)とリュウ(右)

無事網走監獄へ潜入を果たしのっぺら坊の正体がアシリパの父ウイルクであることを確認する目的を達成した一行であるが、インカラマッと内通していた第七師団が一行の潜入に時をあわせて網走監獄を襲撃する。この混乱の最中、キロランケと尾形の裏切りによりウイルクは殺害され、頭部を撃たれた杉元は重傷となり、さらにアシリパを奪われ樺太へ逃亡されることとなった。

アシリパを奪還するため、第七師団の手を借りて療養した杉元は驚異的な早さで回復し、樺太先遣隊として鯉登音之進(こいとおとのしん)少尉、月島基(つきしまはじめ)軍曹と谷垣とともに樺太へ上陸する。
谷垣はリュウを同行させる予定ではなかったが、リュウはチカパシとともに鯉登少尉の荷物に紛れ込み、樺太島へ上陸した。荷物とともに北海道へ送り返す案もあったが、杉元の提言でアシリパの匂いをたどらせる目的で旅に同行させることとなる。

一行は、樺太アイヌに賃金を渡し犬ぞりを借りて、アシリパの目撃情報を追い樺太を北上した。
この後の旅でも、リュウは先導犬に対して闘争心を覚え、そり犬として二台のうち後列のそりの隊列に加わることになる。
途中、ロシア人在留村の飲み屋で開かれるスチェンカに参戦する。スチェンカとはロシアの殴り合い大会のようなものであり、杉元がその参加者を負傷させてしまった補償での参加であったが、そこに刺青囚人の岩息舞治(がんそくまいはる)が現れるという情報を得る。しかし、試合中に殴られすぎて杉元が暴走してしまい、岩息は杉元から逃げ出した。鯉登少尉らは逃げた岩息を追いかけるが、そこを猛獣クズリに襲われてしまう。この時杉元は暴走して刃物を振り回しており大変危険だったため、誰からも追いかけられることはなかった。クズリは小さい体躯ながら、ロシアでは熊より恐ろしくすばしっこい猛獣として知られていた。しかし、リュウは果敢にもクズリに挑んだ。このクズリの獰猛さは、作中でも熊に襲い掛かり熊の方が逃走する場面がある程である。猟犬としての本領を発揮したリュウと暴走する杉元によって反撃のチャンスを与えられ、谷垣が村田銃でクズリを仕留めた。
クズリが退治された後、岩息が戻ってきて杉元との殴り合いを再開、2人を止めようと鯉登少尉らも接近する。しかし、2人は水辺の氷の上で殴り合っていたため、激しい闘いに耐えられなかった氷が割れ、彼らは極寒の水中へ落下した。これにより杉元は意識を取り戻した。このあと杉元一行と岩息はすぐ近くにあったロシア式蒸し風呂・バーニャで暖を取ることが出来たため低体温症を免れ無事だった。

そり犬としての歩み

そり犬として先頭犬(右)をライバル視するリュウ(左)

この後も徐々にそり犬として経験を積んでいったリュウと杉元一行は、作中の地図によると現在のブズモーリエ付近とされる白浦あたりで吹雪のため避難を余儀なくされる。先を行く鯉登少尉・月島軍曹らが乗るそりすらも見失うほどの天候のため、先導犬が前列の行方を見失い方向を誤ってしまったため後続の杉元らは悪天候の中立ち往生することになった。
この時リュウは、先を行くそりの方向を見失ってはおらず、正しい方向へ導こうと隊列を乱したが、先頭犬とそれに従う他の犬たちに阻まれ、叶わなかった。
秋田の雪深い山で育った谷垣の知恵で杉元たちは少しでも長く雪をしのぎ体温を維持しようと図る。このあと鯉登少尉と月島軍曹らが避難した燈台にあかりを灯し利用したことで、その灯を頼りに一行は無事再会を果たした。

北樺太のアレクサンドロフスク・サハリンスキーでアシリパに追いついた際には、杉元のもつアシリパの小刀・マキリの匂いを頼りに彼らの再会を手助けした。
この樺太の旅で最終的に樺太アイヌの犬ぞりのリーダー犬である「イソホセタ」へ昇格したリュウは、北海道へ帰る谷垣と別れ、チカパシとともに樺太アイヌのもとに残ることになった。

リュウの関連人物・キャラクター

二瓶鉄造(にへいてつぞう)

CV:大塚明夫
リュウの主人であり刺青を持つ網走監獄の囚人の一人。
もともとは熊撃ちの名手であり、単独で200頭以上のヒグマを仕留めてきた。「冬眠中の熊もうなされる悪夢の熊撃ち」との異名をもつ。その腕の良さは本物であり、10年前に彼の熊撃ちに同行した釧路のアイヌ猟師・キラウシによると「腕が良すぎて一帯から熊がいなくなるかと思った」とのこと。
「勃起!」が口癖で自身を鼓舞するときなどに発する。この口癖はのちに谷垣にも受け継がれていった。
性格は豪快で、熊以上に獲物に執着するなど獣じみており、猟師を襲って獲物を横取りする盗賊に狙われた際には、彼らに過剰な報復を与え3人殺害した。これが理由で網走監獄へ投獄された。この件に関しても本人は「山での掟を貫いただけ」とのこと。脱獄理由も金塊ではなく「山で死ぬため」であり、「勝負の末に死に、獣に食い散らかされて山に帰る」ことを理想としていた。
脱獄後は最後のエゾオオカミであるレタラを仕留めるため山入りし、負傷して行き倒れていた谷垣と遭遇。レタラを狩るために行動を共にすることになる。その中で谷垣がマタギへの未練で揺れ動いていることに気づき、谷垣の迷いを吹っ切るきっかけを作った。
実は子沢山で、妻との間に15人の子供がいたが、現在は音信不通となっている。その中で唯一の息子は日清戦争で戦死している。愛用の村田銃は息子が戦地で使用していたもの。
豪快な一方で女への畏怖と警戒心を持ち合わせる。レタラの番であるメスのオオカミに襲われた際も、「やはり女は恐ろしい」と言葉を残した。

リュウとは猟師と猟犬として、唯一無二の信頼関係を築いており、死後もリュウは彼のもとをなかなか離れようとしなかった。

谷垣源次郎(たにがきげんじろう)

CV:細谷佳正
エゾオオカミ・レタラに襲われて倒れていたところを二瓶に救われる。元は秋田県阿仁の出身でマタギ猟師。妹・フミの夫でありながらフミを殺害した親友でありマタギの青山賢吉(あおやまけんきち)に復讐するため、賢吉が軍に入隊した噂を聞きつけ家族の反対を押し切り軍人となった。第七師団に所属し階級は一等卒。
日露戦争の最中、瀕死の賢吉からフミを殺したのは「疱瘡に感染したフミが実家の家族を守るため、夫へ自身の殺害を頼んだため」という真実を聞かされ、彼の謝罪を受け入れる。戦争後、軍人としての生き方に疑問を抱きつつあった谷垣は、任務のため山で過ごし、二瓶と交流するうちにマタギとして生きたいと願うようになり、第七師団のもとを離れることになった。
そのため、谷垣は自分をマタギに戻してくれた二瓶に非常に感謝しており二瓶の口癖である「勃起!」を受け継ぐようになる。また、一発ずつしか撃てない二瓶の村田銃とともに、「勝負は常に最初の一発で決めろ」という獲物を撃つときの心の持ち方をも受け継いだ。
レタラとの戦いの際に仕掛け罠にかかり足を負傷したため、アシリパの祖母の世話になりながら長い期間療養したことで、恩義を感じている。
谷垣はその恩もあり、アシリパを無事に故郷に連れて帰るということに役目を見出しアシリパたちと共に行動することになった。
真面目で誠実、情が厚い性格であり、同じ軍人の尾形百之助には「お前は嘘が苦手なようだな」と言われている。リュウとの関係も非常に良好で、リュウを賢い猟犬だと信頼していることが作中の随所で伺える。

チカパシ

CV:渡辺明乃
小樽周辺にあるアシリパのコタンに住むアイヌ少年。家族を疱瘡で亡くした孤児。アイヌは村のみんなで子どもを育てるため、孤児となってしまった彼もまたフチに育てられた。
ほかの子ども達とは遊ばないようで、アシリパの叔父マカナックルいわく「変わったやつ」とのこと。狩猟や動植物といった自然に関心があり、谷垣がフチのもとで療養後お礼としてアイヌの狩りを手伝っていた時に、木陰から狩猟の様子を観察していたほか、学者の姉畑支遁の講談に耳を傾けて懐いていた。
谷垣に狩猟の様子を見せてもらったことをきっかけに、彼にことさら懐くようになり、彼がアシリパを追って旅に出た後、誰にも言わずに彼を追いかけてきた。谷垣とは茨戸で合流して家族のふりをして旅に臨んだ。リュウもまた谷垣の持つ二瓶の村田銃を追いかけて単身で彼を追いかけ、釧路で合流しており、そういった点でも彼らの軌跡は似ている。
少年であるチカパシは荒事から遠ざけられがちなところも相まって、リュウと行動を共にすることが多かった。
最終的にはリュウとともに樺太アイヌのもとに残り、新たな家族を作った模様。

杉元佐一(すぎもとさいち)

CV:小林親弘
物語の主人公であり、日露戦争において「鬼神」や「不死身の杉元」と呼ばれて敵からも味方からも畏怖された元・兵士。自分を庇って命を落とした幼馴染・剣持寅次(けんもちとらじ)の妻・梅子(うめこ)の眼病の治療費を稼ぐため、陸軍を満期除隊後、北海道で砂金採りしていた。そこでアイヌの隠し金塊の噂を聞きつけ、アイヌの少女アシリパの相棒となり、彼女を守り幼馴染との約束を果たすために刺青人皮の争奪戦に身を投じる。従軍時の所属・階級は第一師団の一等卒。
刺青を持つ囚人である二瓶の刺青を欲し、またアシリパの相棒として活躍していたエゾオオカミのレタラを狩られないよう妨害する。
リュウは二瓶の死後も彼と敵対していた杉元を忘れておらず、釧路で谷垣の持つ村田銃を追いかけ再会した時には、その健気さに心動かされた杉元に対して撫でようとした手を噛み付くという塩対応をした。リュウの追跡能力の高さは信頼しており、樺太編でリュウが鯉登少尉の荷物に紛れ込み樺太へ上陸した際には、「こいつに何度も助けられた」と旅へ同行させることを提案した。

アシリパ

CV:白石晴香
小樽周辺のコタンに住むアイヌの少女。女子でありながらアイヌでは男の役割とされる狩猟の知識を身につけており、作中でも様々な場面で杉元を助ける。
物語の5年前にアイヌの金塊を巡ってのっぺら坊により父ウイルクを殺害された過去をもつ。父の仇のため金塊が発見され用済みとなったのっぺら坊が処刑されることを望み、山で羆に襲われていたところを助けた縁で杉元に協力するようになる。しかし、のっぺら坊の正体がウイルク本人であるという情報を聞きつけ、のっぺら坊の正体と目的を明らかにすべく、網走監獄を目指す。
のっぺら坊の正体がウイルクであることが明らかになったあとは、ウイルクによって刺青の謎を解くヒントを授けられているとして、物語の中心人物となる。そのため、キロランケ・尾形に身柄を奪われ、父の故郷・樺太を北上しながら記憶の奥底にあるヒントを思い出すための旅をすることになった。
アイヌの伝統を重んじつつも因習に囚われることはなく、現実的かつ合理的で柔軟な思考を持ちあわせた少女である。人を殺した獣は悪い神「ウェンカムイ」となるというアイヌの考えから殺人を忌避しており、自身だけでなく友とするエゾオオカミのレタラにも殺人を犯さないよう望んでいる。
リュウのことは猟犬として高く評価しており、後述する白石よりも格上と位置づけている。

白石由竹(しらいしよしたけ)

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いご草ちゃん(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ

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いご草(いごぐさ)ちゃんとは漫画『ゴールデンカムイ』に登場する人物である。第七師団で鶴見篤四郎の腹心である月島基の幼馴染で元恋人である。将来を誓い合う仲だったが、両親に騙され、三菱財閥幹部の息子と結婚。東京へ移住し、幸せな家庭生活を送る。だが真実を知らない月島は、実の父親が「彼女を殺した」と誤解し、父親を殺害して死刑囚となってしまう。いご草ちゃんは月島にとってかけがえのない存在だった。それに目を付けた鶴見は彼女の存在を利用し、月島を忠実な部下に育て上げ、共に金塊争奪戦に身を投じていく。

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牛山辰馬(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ

牛山辰馬(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ

牛山辰馬(うしやま たつうま)とは、『ゴールデンカムイ』に登場する人物で、アイヌの隠し金塊の在処を示す刺青を施された囚人の1人にして柔道の達人である。大柄で屈強な肉体に石頭、独特な耳の形状が特徴的な人物である。金塊を狙う土方歳三に協力し活動する。「不敗の牛山」の異名を持ち、様々な強敵をその卓越した柔術と怪力で組み伏せる。白兵戦では作中最強の男である。普段は紳士的だが極度の女好きでもあり、一定期間女を抱かないと男だろうと老人だろうと見境なく襲い掛かる一面を持つ。物語序盤から終盤にかけて活躍した。

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土方歳三(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ

土方歳三(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ

土方歳三(ひじかたとしぞう)とは、漫画『ゴールデンカムイ』に登場する人物で、刺青の囚人の頭目にして「新撰組鬼の副長」と恐れられた男。函館戦争で死亡したと思われていたが、極秘で監獄に収監されていた。蝦夷共和国樹立を叶えるため、アイヌの隠し金塊を狙う。同じく金塊を狙う大日本帝国陸軍第七師団を最大の障害と見なし、主人公・杉元佐一や彼の仲間たちとも一時共闘する。普段は穏やかな老人だが、戦闘時には鬼のような気迫を見せて敵と戦う。利害が一致すればどんな人物とも手を組むが、敵と見なす者には一切容赦しない。

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ウイルク(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ

ウイルク(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ

ウイルクとは『ゴールデンカムイ』に登場するアイヌ民族の男性である。アイヌの隠し金塊の所在を唯一知る人物であり、金塊争奪戦の原因となった。メインヒロインであるアイヌの少女アシリパの父親であり、娘と同じ独特な青い目をしている。作中では網走監獄に幽閉され、顔の皮が無い「のっぺら坊」として登場。アイヌの金塊を隠し、その場所を示した暗号を24人の凶悪な囚人達に刺青として彫った。金塊を巡る様々な勢力が網走監獄を襲撃した際にかつての仲間のキロランケの差金で暗殺された。

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フチ(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ

フチ(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ

フチとは、『ゴールデンカムイ』のキャラクターで、アイヌの老婆にしてヒロイン・アシリパの祖母。 アイヌの古い教えを大切にしながら日々を生きる一般人で、作中で繰り広げられる熾烈な金塊争奪戦とは無縁の立場にある。一方で家族の多くが金塊争奪戦の渦中にあり、たびたびその関係者の来訪を受ける。中でも陸軍兵士の谷垣源次郎とは、瀕死の重傷を負って彼女の家に担ぎ込まれてから交流を重ね、実の家族のように互いを大切に想う間柄。主人公・杉元佐一を気に入り、アシリパを嫁にもらってほしいと考えている。

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鯉登音之進(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ

鯉登音之進(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ

鯉登音之進とは野田サトル原作の漫画・アニメ『ゴールデンカムイ』に登場する人物で、大日本帝国陸軍第七師団歩兵第27聯隊に所属する陸軍少尉である。鶴見篤四郎中尉を崇拝しており、彼からも「お気に入り」とされている。銃器が多く登場する本作において、薩摩に伝わる日本剣術・自顕流を実践で通用するレベルにまで鍛え上げた一流の使い手。海軍少将の鯉登平二を父に持ち、裕福な家庭で育ったいわゆる「ボンボン」。様々な場面で月島基軍曹の補佐を必要としたが、最終的には一人前の将校へと立派に成長した。

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門倉利運(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ

門倉利運(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ

門倉利運(かどくら としゆき)とは、野田サトル原作の漫画・アニメ作品『ゴールデンカムイ』の登場人物で、のっぺらぼうを収監していた網走監獄の看守部長。冴えない中年男だが、実は土方歳三の内通者として情報を流していた。網走の攻囲戦の後は土方と行動を共にする。のっぺらぼうが隔離される前に最後に刺青を入れた男だが、刺青はすべてが揃わなくても解けるため、門倉の刺青はさほど重要ではないと思われていた。しかし最終局面で、思わぬ鍵が隠されていたことが判明する。

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岩息舞治(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ

岩息舞治(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ

岩息舞治(がんそくまいはる)とは、野田サトル原作の漫画・アニメ作品『ゴールデンカムイ』に登場する刺青の囚人のうちの一人で、屈強な肉体と暴力への飽くなき欲求を併せ持つ男だ。樺太にあるロシア人の村で、男たちが集団で殴り合う競技「スチェンカ」に参加していた。キロランケやアシリパを追跡する杉元と出会い、拳を通して心を通わせる。刺青は剥がずに書き写された後、強者との出会いを求めてロシアへ渡っていった。

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マンスール(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ

マンスール(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ

マンスールとは、『ゴールデンカムイ』のキャラクターで、ロシア皇帝の暗殺にも加担したパルチザンのソフィア・ゴールデンハンドの仲間の1人にして砲撃手である。 アイヌの隠し金塊を手に入れるため、ソフィアや仲間たちと共に北海道に乗り込み、主人公の杉元たちに協力。金塊を我が物にせんとする第七師団と壮絶な戦いを繰り広げ、敵の駆逐艦を旧式の大砲で撃破するという大殊勲を挙げた。突如鳴り物入りで登場し、作品の内外からその力量に疑問を持たれるも、鮮やかな活躍で評価を覆したキャラクターである。

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二階堂浩平(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ

二階堂浩平(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ

二階堂浩平(にかいどう こうへい)とは、『ゴールデンカムイ』の登場人物で、アイヌの隠し金塊争奪戦に参加している大日本帝国陸軍第七師団の兵士である。双子の兄弟の二階堂洋平を返り討ちにした杉元佐一に激しい殺意を抱くようになり、復讐を果たさんとたびたび死闘を演じた。戦いを経る毎に両耳や手足を失って行き、治療の際に使用したモルヒネによって薬物中毒者と化し、その副作用で子供のような性格の異常者となった。最終的に武器の仕込まれた義手や義足を装備し、心も体も壊れていきながら金塊争奪戦の最前線で戦い続けた。

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菊田杢太郎(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ

菊田杢太郎(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ

菊田杢太郎(きくた もくたろう)とは、野田サトル原作の漫画・アニメ作品『ゴールデンカムイ』の登場人物で、鶴見中尉率いる第七師団の一員。作中では珍しく、比較的常識的な言動をする男だ。日露戦争で倒したロシア将校の銃を奪い、戦争が終わった後でも持ち歩いている。金塊争奪戦には途中から参戦したが、その正体は軍中央から鶴見中尉に差し向けられたスパイ。また、かつて故郷を出たばかりの杉元佐一(すぎもと さいち)と出会い、軍に入隊するきっかけを作っており、「不死身の杉元」の生みの親とも言える。

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津山睦雄(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ

津山睦雄(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ

津山睦雄(つやま むつお)とは、野田サトル原作の漫画・アニメ作品『ゴールデンカムイ』に登場する刺青の囚人のうちの一人で、「三十三人殺し」と呼ばれている。本編には登場せず、第七師団の鶴見中尉が刺青人皮を持っている。津山から剥いだ刺青人皮をベストのように着こなす鶴見中尉の姿は、多くの読者に衝撃を与えた。「三十三人殺し」という経歴から、モデルは「津山三十人殺し」の都井睦雄(とい むつお)であるという見方が一般的だ。

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江渡貝弥作(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ

江渡貝弥作(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ

江渡貝弥作(えどがいやさく)とは、野田サトルによる漫画作品『ゴールデンカムイ』の登場人物で、北海道・夕張で剥製工房を営んでいる青年である。剥製職人としての腕は良いが、人間の死体の皮で革細工を作るという歪んだ趣味を持っている。自分の実の母親を剥製にして所有。母親の偏った教育の下で成長したが、母を慕うなどマザコン気質の持ち主である。鶴見の依頼により贋物の刺青人皮を作成したが、刺青を狙う尾形や杉本に狙われる。初めて自分を受け入れてくれた鶴見を慕っており、最期は鶴見の為に自らの命を犠牲にした。

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