ゴジラ(1954年の映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『ゴジラ』とは、1954年に公開された日本の特撮怪獣映画である。ゴジラシリーズの一作目にあたる。
ある日、大戸島に巨大生物ゴジラが現れ、破壊の限りを尽くした。そんな中、芹沢大助がゴジラを倒せる酸素破壊剤オキシジェン・デストロイヤーを発見した。芹沢博士は、オキシジェン・デストロイヤーが悪用されないよう、それに関する全ての資料を破棄し、ゴジラと共に泡となり消えるのだった。
見所は、ゴジラを研究対象として守りたい山根恭平の心の葛藤や、悪魔の兵器を完成させたことで苦悩する芹沢博士の最期である。
大戸島の漁師である政治の弟である。
ゴジラ上陸にて家を潰され、兄政治と母を失う。
その後山根博士に引き取られた。
山田政治(やまだまさじ/演:山本廉)
大戸島で漁師をしている男。
新吉の兄である。
ゴジラに自分の乗る漁船を襲われるが、一命をとりとめた。
その後大戸島にゴジラが上陸した際、家ごと踏みつぶされ、絶命する。
萩原(はぎわら/演:堺左千夫)
新聞記者で、ゴジラを見た政治の話を聞きに、大戸島に渡る。
後に芹沢博士が、ゴジラ対策につながるプランを完成させているかもしれないという情報を掴み、恵美子と一緒に芹沢宅を訪ねたが、芹沢博士に追い返されてしまう。
『ゴジラ』の用語
オキシジェン・デストロイヤー
オキシジェン・デストロイヤー、またの名を水中酸素破壊剤と言う。
芹沢博士が酸素の研究中に、偶然発見した薬剤である。
水中の酸素を一瞬で破壊し尽くし、その場にいる全生物を一瞬で即死させることができる。
しかしこれは大量破壊兵器に悪用される恐れがある為、芹沢博士は秘密にしていた。
橘丸
劇中出てくる橘丸は、実在した東京湾汽船が運航していた貨客船である。
初代は大正時代に運航していた、小型貨客船であった。
劇中にあるように、伊豆大島との往復の他に納涼船として活動していた。
昭和37年の三宅島噴火では、海上自衛隊の護衛艦などとともに、避難民輸送に従事した。昭和48年に引退した。
これまでに運んだ乗客数は、およそ800万人である。
大戸島
大戸島とは、ゴジラが上陸した架空の島である。
言い伝えでは、この島の近海には、「呉爾羅(ゴジラ)」が住んでいるといわれており、呉爾羅は海の魚を食い尽くしたら、次は人間を食うと言われていた。
呉爾羅が現れないように、昔は若い娘を生贄にしていたのであった。
大戸島としてロケ地に選ばれたのが、三重県の鳥羽市石鏡(いじか)である。
水爆実験
水爆実験とは、水素爆弾を爆発させる実験である。
1951年にアメリカは、原爆よりも更に大きな威力を持った水爆の実験に成功している。
その後アメリカ・ソ連で水爆実験が何度も行われた。
ゴジラが公開された年は、アメリカが行った太平洋のビキニ環礁での水爆実験により、遠洋マグロ漁船・第五福竜丸が被爆する事件が起こった年である。
『ゴジラ』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
ゴジラ中継のシーン
東京に上陸したゴジラは、あらゆる建物を破壊し、火の海へと変えていった。
ゴジラの状況を伝えようと、各アナウンサーたちはテレビ塔の上から中継を行っている。
一人のアナウンサーは、どんどん近づいてくるゴジラに恐怖感じながらも最後まで「もう退避する、いとまもありません。我々の命もどうなるか。ますます近づいてまいりました。いよいよ最後です。右手を塔にかけました。ものすごいちからです。いよいよ最後、さようなら皆さんさようなら」と言い残している。アナウンサーとして命を懸けてゴジラの中継を行った、緊迫したシーンである。
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目次 - Contents
- 『ゴジラ』の概要
- 『ゴジラ』のあらすじ・ストーリー
- ゴジラの出現
- 芹沢博士の研究
- 芹沢博士の決心
- 『ゴジラ』の登場人物・キャラクター
- 尾形秀人(おがたひでと/演:宝田明)
- 山根恵美子(やまねえみこ/演:河内桃子)
- 芹沢大助(せりざわだいすけ/演:平田昭彦)
- 山根恭平(やまねきょうへい/演:志村喬)
- 山田新吉(やまだしんきち/演:鈴木豊明)
- 山田政治(やまだまさじ/演:山本廉)
- 萩原(はぎわら/演:堺左千夫)
- 『ゴジラ』の用語
- オキシジェン・デストロイヤー
- 橘丸
- 大戸島
- 水爆実験
- 『ゴジラ』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- ゴジラ中継のシーン
- 芹沢大助「幸福に暮らせよ、さよなら、さよなら」
- 山根博士「あのゴジラが最後の一匹だとは思えない。もし、水爆実験が続けて行われるとしたら、あのゴジラの同類が、また世界のどこかへ現れてくるかもしれない」
- 『ゴジラ』の裏話・トリビア小ネタ/エピソード・逸話
- 後のゴジラシリーズにも受け継がれた音楽
- 伊福部昭と円谷英二の出会い
- リアルさを求めたミニチュア制作
- 『ゴジラ』の主題歌・挿入歌
- OP(オープニング):伊福部昭「メインタイトル」