【進撃の巨人】エレン「審議所で俺を救う?」ゲスミン「ああ、ただし報酬は」【厳選名作SS】
進撃の巨人の厳選名作SSを掲載しています。巨人化能力が判明したことで審議にかけられることになったエレン。ゲスなアルミンことゲスミンは、エレンを助けると言って高額な報酬を要求してきます。
62 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/11/03(日) 22:36:40 ID:iyZWjeOo
ゲスミン「えーっ、だってそれ以外に考えられないなぁ、君が犯人じゃないのなら」ゲスミンスマイル
アニ「ちょっと待ちなよ、どうしてそうなるの」
ゲスミン「まぁ僕に振られた直後だもんね、僕ほどではないけど同じく頭が良くて、でも性格は僕と真逆な彼なら君が気になっちゃうのも仕方ないかもしれない!」
アニ「なんで私があんたに振られたことになってるの!? 振ったのは私のほうでしょ!」
ゲスミン「そんなことはどうだっていい! 君は彼に好意を抱いていた、だから思わず彼の遺品である立体機動装置を回収し、ついさっきまでずっと自分のところに隠し持っていた……そんな恋するシャイガール、それが君なんだよアニ・レオンハート!!」
アニ「いやだから違――」
ベルトルト「違うに決まってるだろこの七三がぁ!!!」バン!
エレン(いつの間に復活したんだベルトルト)
63 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/11/03(日) 22:38:38 ID:iyZWjeOo
ゲスミン「なんだとぉ!」
ベルトルト「アニがマルコに好意を抱いていただなんてそんなことがあっていいはずががががgggggggg」
ライナー「落ち着けよ」
ベルトルト「アニはなぁ……そういう色恋沙汰に関してはめっぽう疎い純真無垢な天使なんだよ!!!」
ジャン「でもゲスミンとは付き合ってたんだろ」
ベルトルト「(白目)」
アニ「あれは私の黒歴史だよ。そんな事実は無かったことにして」
ベルトルト「そうだ! そんな事実は無いんだぁ!!」
エレン(忙しいなこの人)
64 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/11/03(日) 22:40:19 ID:iyZWjeOo
ゲスミン「はぁ……これだから童貞は困るよ」
ベルトルト「ま、まるで自分は違うかのように言いやがって……!」
ゲスミン「…………」
ベルトルト「え……違うよね? まさかだと思うけど……アニとそういう……ち、違うよね?」
アニ「…………」
ベルトルト「どうして黙るのアニ!?」
アニ「これだけは保証する……私はマルコに特別な感情は抱いていない」
ベルトルト「そっちを保証するの!? ねぇアニ、君は今でも綺麗な体なんだよね? それも保証してくれるんだよね??」
アニ「話を進めよう、ゲスミン」
ゲスミン「それがいい」
ベルトルト「」
65 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/11/03(日) 22:42:49 ID:iyZWjeOo
アニ「とにかく私はマルコを殺してなんかいない。だいたい根拠が何もない」
ゲスミン「……ところでアニ、一つ聞きたいことがあるんだけどね」
アニ「?」
ゲスミン「君……どうしてクリスタを監視なんてしてたんだい?」
アニ「!?」
ライナー「アカン」
ベルトルト「」
エレン(え、どうしてそこでクリスタが出てくるんだ?)
66 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/11/03(日) 22:44:25 ID:iyZWjeOo
ゲスミン「言っておくけど誤魔化しても無駄だよ。ずっと前からミカサが気づいてたんだ……君がやたら彼女のまわりをこそこそしてたのをね」
アニ「それは……」
ゲスミン「まぁいい、僕が代わりに答えてあげよう」
ゲスミン「そう君は……嫉妬していたんだ! マルコに近づく女狐であるクリスタを!!」
アニ「はぁ!?」
ベルトルト「ナンダッテー!?」
エレン(信じるなよ)
ライナー(お前は事情知ってるだろ)
ナイル(この会議はいったいどこへ向かっているのか誰か教えてくれ……)
67 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/11/03(日) 22:46:12 ID:iyZWjeOo
アニ「この男……呆れるほど適当なこと言ってくれるじゃないの!」
ゲスミン「お? お? 図星だった? おっおっおっ??」オシリフリフリ
アニ「違うって言ってるでしょ!! 私はそんな理由で監視してたわけじゃない!!」イラッ
ゲスミン「じゃあ何さ? 他にどんな理由があるっていうのさ!? ほら恥ずかしがらずに言ってごらん? 私はあの女に嫉妬していましたーって!!」
アニ「違う!!」
ゲスミン「じゃあなんなのさ!?」
アニ「私はただ、ウォール教の連中が重要人物であるクリスタを嗅ぎまわってるのを知って――」
ライナー「あっ」
ベルトルト「あっ」
アニ「あっ」
ニック「あっ」
エレン(誰だよ)
68 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/11/03(日) 22:48:18 ID:iyZWjeOo
ザワザワザワザワ
ゲスミン「お聞きしましたかみなさん! そう、訓練兵クリスタ・レンズはウォール教の重要関係者だったのです! そしてアニはその彼女を嗅ぎまわるウォール教を監視していたのです!!」
ニック「」
ザックレー「……どういうことかお聞かせ願えますかな、ニック司祭」
ニック「……えっ、あの」
ゲスミン「せっかくです、実際に彼女をお呼びしましょう。ねぇニック司祭?」
ニック「ハイ」
ジャン「なぁ、どんどん話がズレてってる気がするんだが、気のせいか?」
ミカサ「ゲスミンは性格は最悪なゲス野郎だけど、頭は切れる。何か考えがあるのかもしれない」
エレン「ナイルさん、さっきから呆然としてるな」
69 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/11/03(日) 22:50:20 ID:iyZWjeOo
~しばらく後~
クリスタ「ど、どうも」
ユミル「…………」
ライナー「うおおおおおおおおおおおクリスタああああああああああああああああ!!!!」ケッコンシヨ!!
ザックレー「あの、隣の女性は?」
ゲスミン「まぁちょっとした保護者みたいなものです見逃してください。それではクリスタさん、あなたがウォール教の関係者であるというのは間違いありませんね?」
クリスタ「はい……と言っても、厳密には関係者の妾の子ですが……」
ゲスミン「ほっほーう! ME・KA・KE・NO・KO!? もしそれが理由で訓練兵団に入れさせられたのなら、親はえらぁぁい幹部さんか何かですかねぇ? いずれにせよあなたにとってはさぞ知られたくない事実でしょうねぇ、ニック司祭?」
ニック「ぐぬぬ……」
70 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/11/03(日) 22:52:27 ID:iyZWjeOo
ライナー「クリスタああああああああ俺だあああああああああああ!!!!」
ゲスミン「ちなみに、クリスタとユミルの二人ですが……私の独自の調査でもう一つ重要な事実が判明しました」
ライナー「愛してるぞおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」
ゲスミン「なんと彼女たちは」
ライナー「結婚してくれえええええええええええええええええ!!!!」
ゲスミン「レズビアンカップルだったのです」
ライナー「えええええええええええええん!!??(白目)」
ベルトルト「ライナー!? しっかり……しっかりするんだライナー!」
ゲスミン「しかも二人は毎晩SMプレイを楽しんでいたそうです」
ライナー「」
ベルトルト「ライナー! ライナー!!」
ライナー「」
ライナー「パッパラ パッパラ パッパラ」
ベルトルト「良かった、いつものライナーだ」
71 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/11/03(日) 22:54:36 ID:iyZWjeOo
ザックレー「とてもそんな風には見えないんだが……本当かね?」
クリスタ「……えぇ、そうです。私達は、禁断の恋の関係……」
ユミル「ちっ、まさかこんな形でカミングアウトするハメになるとはな。最悪な弁護人だ」ジーッ
ゲスミン「あれれぇ、熱い視線を感じちゃうぞぉ? モテ期かなぁ?」
ユミル「お前本当に覚えてろよ」
ゲスミン「別にレズビアンであることを恥じる必要はないじゃないか! 恋には色んな形がある!! それがたまたま同性だったと――」
ナイル「いい加減にしろやあああああああああああああああああ!!!!」バン!
72 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/11/03(日) 22:56:10 ID:iyZWjeOo
ナイル「さっきから黙って聞いていれば、レズビアン? SMプレイ!? 貴様ら……これがいったい何の会議か忘れたのかぁ!!!」
ミカサ「言われてみれば」
エレン「なんだっけ」
ナイル「お前を殺すかどうかの会議だよ!?」バン!!
ナイル「て言うかいつの間に傍聴席にいるんだよ! 柱で縛られてたろ!?」
エレン「いや隙を見てミカサが」
ミカサ「いけると思ったので」
ナイル「思うなよ」
73 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/11/03(日) 22:58:05 ID:iyZWjeOo
ナイル「ゲスミン……やっと分かったぞ、貴様のやり方がな。貴様はこうやって話をずらすことでエレンの処遇をうやむやにする気だな?」
ゲスミン「…………」
ナイル「当初の会議の内容は、エレンを処刑にするか、調査兵団に引き渡すかのどちらかを決めるものだった」
ナイル「しかし貴様が、エレンが巨人ではないなどと戯言を言い出し、我々がグリシャを証人喚問することでそれを否定した……かと思えば、いつの間にかベルトルトとライナーが巨人ではないかという話に移っていた」
ナイル「そして次にはアニがマルコを殺したのではという話に変わり……そして気がつけば」
ナイル「どうしてクリスタがレズビアンだなんだという話に行き着いてしまったのか!?」
エレン(まったくだよ)
74 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/11/03(日) 23:00:06 ID:iyZWjeOo
ナイル「ザックレー総統、これはもはや法廷侮辱罪に当たります! ゲスミンの退廷を命じましょう!」
ザックレー「ふむ、確かにな……ではゲスミン、申し訳ないが君は――」
ゲスミン「いいえ、これらの話はこの国の根幹に関わる非常に重要な事柄です」
ナイル「なに?」
ゲスミン「もしも本当にこれらの話が重要でなかったら……私は法廷侮辱罪として、退廷どころか牢獄にぶち込まれても構いません」
エレン(巨人を四人も追い詰めたのは充分重要な気がするんだけど)
ゲスミン「いえ、それどころかあのザックレー総統の御前でそのような事をいたした以上、牢獄どころか処刑にされても文句は言いません!」
ゲスミン「ですからどうか、どうかこのまま話を続けさせてはくださいませんでしょうか、ザックレー総統?」
75 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/11/03(日) 23:02:09 ID:iyZWjeOo
ザックレー「ふむ……そこまで言うのなら続けさせてみよう」
ナイル「な、何をおっしゃいますか総統、こんな話は無駄です!」
ザックレー「まぁまぁ」
ナイル「まぁまぁではありませんよ!? レズビアンだのSMプレイだの、実にくだらない話ではありませんか!」
ザックレー「そう言わずに、少しぐらい付き合ってあげてもいいじゃないか」
ナイル「いけません、総統!! いったいこの訳の分からん会議のせいでどれだけの時間が浪費されたか――」
ザックレー「だいたい君」
ザックレー「いつも暇だろ?」
ナイル「そっすね」
エレン(さすが憲兵)
ゲスミン「ありがとうございます、ザックレー総統。あなたには心から感謝します」
ゲスミン「さて、それでは次の証人をお呼びしたいと思います……同じく訓練兵団104期生、ダズを証人喚問いたします!!」
76 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/11/03(日) 23:04:56 ID:iyZWjeOo
~しばらく後~
ダズ「」オロオロ
エレン(ど、どうしてあいつが呼ばれたんだ? 本当に関係あるのか?)
ゲスミン「早速だけどダズ、証言してくれるよね」
ゲスミン「以前の雪山訓練の夜、君があの山荘で見たものを」
ダズ「う、うぅ……分かった」
エレン(雪山訓練……あぁ、確かダズが死にかけたって聞いたな)
ダズ「お、俺はあの夜、山荘で寝てたんだ。そしたら、隣の部屋から激しい音が聞こえて目が覚めた」
ダズ「だから俺、こっそりとドアを開けて、その部屋の様子を見たんだ。そしたら――」
ダズ「見ちまったんだ……女王様姿のクリスタが、ボンテージ着たユミルにムチ振るってる光景を」
ライナー「」
ベルトルト「ライナー、耳をふさぐんだ。そして昔良く歌ったドナドナを口ずさもう」
77 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/11/03(日) 23:06:23 ID:iyZWjeOo
クリスタ「う、うぅ、見られていただなんて……///」
ユミル「ちょっと、いい加減にしてくれよ///」
ゲスミン「重要なのはここからです。ダズ、続けてくれ」
ダズ「あ、あぁ、ムチを振るわれていたユミルはそれはもう全身が傷だらけで見ていて痛々しかったんだけどさ……」
ダズ「不思議なことに、翌朝にはその傷が全て綺麗に消えていたんだ」
ユミル「げっ」
クリスタ「へ?」キョトン
エレン(傷が消えていた……それって、まさか)
ナイル「おい、それはどういうことだ」
ゲスミン「ところで、先ほどリヴァイ兵長がエレンを蹴ったのは覚えていますね?」
ナイル「忘れるわけ無いだろ、今もそこにエレンの歯が落ちている。っていうかまた話がずれたぞ」
ゲスミン「いえいえ。ところでナイル師団長、エレンの口の中を確認してもらえますか?」
81 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/11/03(日) 23:14:20 ID:iyZWjeOo
~しばらく後~
コニー「おう、来たぜ!」
サシャ「」モグモグモグモグ
ザックレー「そこのお嬢さん、審議所で芋を食べるのはやめてくれないだろうか」
サシャ「嫌です、食事中に無理矢理ここに連れて来られたんですよ!?」モグモグーッ!
ザックレー「えっ……ごめん」
ナイル「なに謝ってるんですか、ちゃんと止めてください」
ザックレー「そ、そうだね。こらっ、食べるのをやめなさい!」
サシャ「ちっ……」ヒョイ
ザックレー「ん、これは?」
サシャ「半分あげます」
ザックレー「どう見ても四分の一だけどありがとう」
ザックレー「さぁ、会議を続けよう」モグモグ
ナイル「」
エレン(買収されたぞ……)
82 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/11/03(日) 23:16:31 ID:iyZWjeOo
ゲスミン「二人にはそう……超大型巨人が現れる直前の壁上での出来事を証言して欲しい」
ゲスミン「その証言で……この会議の行く末が大きく変わるんだ」
コニー「うーん……そんな前のこと覚えてねぇなぁ」
ゲスミン「えっ」
サシャ「その後色々ありすぎましたからねぇ」
ゲスミン「お願いです、思い出してください。思い出してくれなきゃ僕が困るんです」ヒクッ
エレン「なんで今にも土下座しそうな体勢なんだよ」
ミカサ「法廷侮辱罪がかかってるから……」
83 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/11/03(日) 23:18:36 ID:iyZWjeOo
コニー「あ、でも段々思い出してきたな」
ゲスミン「ほら早くしろよ」スタッ
エレン(一瞬で棒立ちに戻りやがった)
コニー「あ、やっぱ忘れてきたな……」
ゲスミン「そこをなんとか」ヒクッ
エレン(また低腰になった)
コニー「うーん、思い出してきたかも」
ゲスミン「いい加減にしろよお前、こっちだって暇じゃ――」スタッ
コニー「あー……やっぱ忘れて」
ゲスミン「お願いです、病気の妹のために――」ヒクッ
エレン「もう土下座しろよお前」
78 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/11/03(日) 23:08:39 ID:iyZWjeOo
ナイル「ちっ、面倒くさい」スタスタ
エレン(素直だな)
ナイル「ほら、口開けろ」
エレン「」アーン
ナイル「ったく、どこも異常はない……ん、異常がないだと? どういうことだ?」
ナイル「歯が……生えているじゃないか!?」
エレン「!?」
ゲスミン「巨人は高い回復力を持っています。そして巨人化能力を持っていれば、巨人に変身しなくてもその回復力を発揮する……それを証明しているのです」
ナイル「ちょっと待て、それじゃああのユミルという女は……!」
ゲスミン「はい、エレン・イェーガーと同じ……巨人なのです!」
ユミル「くっ……!!」
クリスタ「そ、そうだったの、ユミル!?」
79 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/11/03(日) 23:10:19 ID:iyZWjeOo
ユミル「これはもう隠し通せそうもないね。そうだ、私があの時雪山でダズを助けられたのも、巨人に変身したからなんだ」
クリスタ「気が付かなかった……あ、言われてみれば、ユミルの傷っていつも翌朝には消えてる気がする」
エレン「なぁ、クリスタってもしかして、アホの子なのか?」
ミカサ「一説には、コニーやエレンよりかは頭が良く、サシャよりは悪いというデータがあるとかないとか」
エレン「そうなのか、意外だな」
エレン「…………ん?」
ゲスミン「さて、ニック司祭に質問です」
ニック「な、なんだ」
ゲスミン「あんた……彼女が巨人であることを知ってたな?」
ニック「!?」
80 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/11/03(日) 23:12:47 ID:iyZWjeOo
ゲスミン「アニ・レオンハートの証言により、あんたの手先がクリスタを監視していたのが判明した。そして無論、あんな危険な雪山訓練で見張りを付けないはずがない。最悪な状況を想定し、万全な体制で監視していたことだろう」
ゲスミン「さて、そうなると……今ユミルが言ったとおり、巨人に変身してダズを助けたのなら、あんたの手先がそれを見ている可能性が高い……いや、むしろ巨人なんかが現れて見逃すはずがない!」
ニック「」
ゲスミン「認めろ、あんたは知ったんだ、ユミルという女が巨人であることを」
ゲスミン「そしてそうなると、あんた達としてはなんとしてでもユミルを抹殺したいはずだ。事実今も巨人であるエレンを処刑にするためにこの審議所に足を運んでいる。ましてや重要人物であるクリスタのそばにいるとなっちゃ排除するのは至極当然だろう」
ニック「……我々が彼女を殺そうとした根拠でもあるのか?」
ゲスミン「……さて、それでは次なる証人をお呼びしましょう」
ゲスミン「コニーとサシャです」
84 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/11/03(日) 23:20:06 ID:iyZWjeOo
コニー「おし、じゃあ証言するぜ!」
ゲスミン「」←土下座した
エレン「なかなか迫力ある土下座だったな」
ミカサ「咆哮をあげながらシューシューと地に膝を付けていった」
ジャン「完全に大和田常務だったな」
エレン(誰だそれ)
コニー「んー、つっても大したことは無かったんだよなぁ」
サシャ「固定砲を整備してただけでしたからね」
ゲスミン「おいふざけんな俺の土下座返せテメェら」
85 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/11/03(日) 23:22:03 ID:iyZWjeOo
コニー「あ、そういやお前、肉盗んでたよな」
サシャ「げっ、そうでした! くっそー、なんでそんなこと思い出しちゃうんですか!!」
コニー「そんで確か……調査兵団に入る奴はその肉を食う決意をしてたな」
サシャ「あー……私達の班は全員決意していましたよね。今はもういませんが、トーマスとミーナと、それからサムエルも」
ライナー「レディースエーンジェントルメーンオブザジュリィィィ!」
ベルトルト「またかライナー」
コニー「アイリストゥマイケース!!」
エレン「!?」
サシャ「リーゴハイ!!!!!」
エレン「どうしたお前ら」
86 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/11/03(日) 23:24:13 ID:iyZWjeOo
ゲスミン「ふふふ……はっはっはっ! 証言ありがとう、二人とも!」
ライナー「パッパラ パッパラ パッパラ」
ゲスミン「さぁぁぁぁて、みなさん! 冷静になって考えてみてください! よっぽどの理由もないのに、まともな頭の人間が自ら調査兵団なんて入ろうと思うでしょうか!?」
コニー「パッパラ パッパラ パッパラ」
ゲスミン「否!! この馬鹿二人ならいざしらず、今名前のあがったトーマス、ミーナ、サムエルの三人が調査兵団に入ろうなど実に不自然な話なのです!」
サシャ「パッパラ パッパラ パッパラ」
ゲスミン「そう、この馬鹿共を除けばです!」
エレン(確かに馬鹿だな)
87 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/11/03(日) 23:26:28 ID:iyZWjeOo
ゲスミン「エレンの演説に影響された? それこそ馬鹿に馬鹿を塗りたくった馬鹿だと言わざるを得ません! あんな小学生レベルの演説(笑)で影響されるのはコニサシャだけで充分です!」
エレン「もしかして俺、今バカにされた?」
ミカサ「エレンの演説は独特でとても良かったと思う」スーッ
エレン「なんで目をそらすの?」
ゲスミン「いやぁ、実に怪しいですよねぇ、あの三人は。どうも何かあるとしか思えない……そもそも彼らはいったい何者なのでしょうか?」
ナイル「す、ストップだ! もうこんな会議はお終いだ!! 総統、やはりこの男には法廷侮辱罪を適用すべきです!!」
エレン(なんだ? ナイル師団長、急に焦りはじめたぞ?)
ザックレー「悪いが彼が納得するまで続けさせてやれ。なにせ彼自身も自分の命をかける所存なんだ。多少の長話ぐらい良いだろう」
ナイル「ぐっ、そんな……え、エルヴィン! 貴様はこれでいいのか!?」
エルヴィン「えっ、なんで急にこっち振るの」
ナイル「お前団長だろ!?」
88 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/11/03(日) 23:28:12 ID:iyZWjeOo
ナイル「いいのか? このまま話を続けてあまり重要じゃなかった場合……ゲスミンには法廷侮辱罪が言い渡される」
エルヴィン「そうみたいだ」
ナイル「まさかお前、自分は責任を被らないとでも思っているのか?」
エルヴィン「えっ」
ナイル「もう一回言うけどさ」
ナイル「お前、団長だよ?」
エルヴィン「…………」
ナイル「…………」
エルヴィン「マジかよ」
ナイル「マジだよ」
89 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/11/03(日) 23:30:06 ID:iyZWjeOo
エルヴィン「げ、ゲスミンくん、君はもういい。下がりたまえ」
ナイル「よし、いいぞエルヴィン」
エルヴィン「このままでは私まで団長辞めろとか、そういう話になりかねない。今すぐ審議所から出て、あとは我々に任せるんだ」
ナイル「それでこそ団長だ」
ゲスミン「ゲフンゲフン」
エルヴィン「駄目だって」
ナイル「諦めるの早いなー」
90 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/11/03(日) 23:32:02 ID:iyZWjeOo
ザックレー「なんだ、やはり続けるのか」
エルヴィン「はい、私はゲスミンに全てをかけています」
ナイル「だからお前はあいつに何を握られてるの?」
\ ……なぁ、気になることがあるんだが /
エルヴィン「ん?」
\ エルヴィン、どうして今日はずっとベレー帽なんだ? /
エルヴィン「」
エレン(うん、正直ずっと気になってた)
91 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/11/03(日) 23:34:11 ID:iyZWjeOo
エルヴィン「な、何を言っているんだ、リヴァイ? ベレー帽ぐらい被ってもいいだろ、好きなんだから」
\ いやでも、今まで被ってるの見たことなかったし /
ナイル「ぶっちゃけ違和感が半端ない」
エルヴィン「うるさい黙れ、私のチャームポイントを侮辱するな」
エレン「昨日まで無かったじゃないですか」
エルヴィン「口を閉じろ、巨人。今決めた、これが私のチャームポイントだ」
ザックレー「エルヴィン団長、審議所で帽子を被るのはマナー違反です」
エルヴィン「え”っ、ちょっ……ちょっと待って下さいよ! 帽子に罪はないでしょう!? あなたには分からないんですか!? 分からないんだな、私の気持ちが!!!!」
ザックレー(え、なんでこんな必死なんこいつ……)
92 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/11/03(日) 23:36:04 ID:iyZWjeOo
ナイル「まぁまぁ、エルヴィン団長。ここは一つどうでしょう、ゲスミンの退廷を命じれば、帽子の件は忘れる……それならどうです?」ニヤッ
エルヴィン「!? ほ、本当か!!」
ナイル「ええ、もちろん。ですから、さぁ早く、あの七三小僧に退廷を!」
エルヴィン「よ、よぉし、退廷させちゃうぞ!!」
ゲスミン「おおおおおおおおおおおおっとぉ! こんなところにこんなものが!!!」ヒョイ
エルヴィン「くぁwせdrftgyふじこlp」
エレン「ん、なんだあの金色の物体は」
ミカサ「どこかで見覚えがある気が……」
\ あれは……エルヴィンの髪の毛じゃねぇか /
エルヴィン「うおおおおおおおおおおおおおおキャサリぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃン!!!!」
93 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/11/03(日) 23:38:05 ID:iyZWjeOo
ゲスミン「おっとこの物体はなんでしょうねぇ? おや、こっちにはマッチがある! このままでは手が滑ってこの物体を燃・や・し・て・しまいそうですねぇ?」
エルヴィン「やめろ、やめるんだ!! 約束は守る!! 会議では絶対に君の邪魔はしない!! だからキャサリンだけは……キャサリンだけは!!」
エレン(まさかあのカツラがキャサリンなのか)
ナイル「おい、お前が握られてる弱みってまさかそれじゃないだろうな」
ザックレー「エルヴィン団長、いいから早くその帽子を脱いでください、いい加減目障りです」
エルヴィン「えっ、それは……」
ナイル「ゲスミンを退廷させれば帽子の件は見逃すぞ」
エルヴィン「げ、ゲスミン! 悪いが今すぐ退廷を……!」
ゲスミン「」ボッ
メラメラ
エルヴィン「おおおおおおおおおおおおおおおおおエルヴィンアタック!」ブンッ!
エレン(ベレー帽投げやがった)
94 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/11/03(日) 23:40:32 ID:iyZWjeOo
ゲスミン「うおっ、あっつ! ベレー帽が飛んできたせいでマッチの火が消えちゃったじゃないですか」
ピカーン!
エレン「まぶしっ!」
ミカサ「こ、この光は」
ジャン「なんだ、光源は……エルヴィン団長?」
コニー「目がっ」
サシャ「髪様!?」
エルヴィン「今わざと誤変換しただろ貴様」ピカーン!
95 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/11/03(日) 23:42:16 ID:iyZWjeOo
クリスタ「うぅ、まぶしすぎて目が開けれないよ」
ユミル「女神クリスタをもたじろぐ輝きか……」
ベルトルト「その娘は女神というより女王様なんだろ?」
ライナー「今そういう話はいいだろ!?」
アニ「もうやだ帰りたい」
ゲスミン「くっくっくっ、さぁ愛するキャサリンを無事に返してほしくば僕の邪魔はしないことだ。もうその頭を晒してしまったんだ、ナイルに従う理由もないだろう?」
ゲスミン「それとも、ここでキャサリンを火計に処してもいいんだよ?」ゲスミンスマイル
エルヴィン「わかった……従う! 君の邪魔は絶対しない!! ほんと!!!」
エレン(ゲスミン、今日ほどお前をゲス野郎だと思った日は無かったよ)
キッツ「ちょっと待ったああああああああああ!!!」バタン!
96 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/11/03(日) 23:44:23 ID:iyZWjeOo
ザックレー「誰ですか、突然審議所に入ってきて」
ゲスミン「あれぇ? 小鹿くん、戻ってきたの? まさか僕の邪魔をしようとか思ってるんじゃないだろうねぇ?」
キッツ「ふん、貴様の脅しにはもう屈しない」
キッツ「傍聴席に妻がいたらしく、お前の脅しのネタは全部バレた」
キッツ「そして私は市場へ出荷されることが決定した」
エレン(決定するなよ)
キッツ「もう私には、失うものは何もない」
キッツ「だからエルヴィン、お前にも伝える……脅しに屈してはいけないと!」
97 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/11/03(日) 23:46:07 ID:iyZWjeOo
エルヴィン「キッツ……」
キッツ「負けるなエルヴィン! ハゲだからなんだってんだ! 今のお前……最高に輝いてるぜ!!」グッ!
エルヴィン「キッツぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!」ナミダー
ゲスミン「えっ、何この流れ」
エルヴィン「あぁ、やっと目が覚めたよ。私はこれまで、キャサリンに頼り、本当の自分を隠し続けていた」
エルヴィン「でも……そんな日々はもうお終いだ。私は、キャサリンに別れを告げる」
ゲスミン「えっ……えっ?」
エルヴィン「ゲスミン、キャサリンを燃やしたければ燃やせばいい。私はこれから、本当の自分を晒して生きていく!」ピカーン!!!
ゲスミン「なんだとおおおおおお!!」
エレン(まぶしいから勘弁してほしい)
ゲスミン「くそっ、後もう少しで全ての真相を世間に晒せるところだってのに、晒されたのは団長のハゲ頭でしたとかそんなオチあってたまるか!」
109 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/12/12(木) 18:50:24 ID:T4yqziCw
ナイル「ところでゲスミンよ、貴様はエレンからいくら貰って弁護を引き受けたんだ?」
ゲスミン「なんだ突然? たったの五千万ぽっちだよ」
ナイル「そ、そうか。もし貴様がこの会議から手を引くというのなら」
ナイル「我々はその四倍……二億を貴様にお詫び金として支払おう」
ゲスミン「マジで?」パァ!
エレン「おい、なんで嬉しそうなんだよ」
ミカサ「あのゲス野郎」
グリシャ「なぁ、ところで弁護費の五千万って何の話だ?」
エレン「…………」
ミカサ「…………」
グリシャ「ねぇ」
110 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/12/12(木) 18:51:58 ID:T4yqziCw
エレン「とにかく……そんな取り引き、応じられるわけ無いだろ! どう考えても違法な司法取引だ!」
ナイル「違う、ただお詫び金を払いたいと言っているだけだ。この会議から手を引くという条件付きで」
エレン「だからそれがいかんつってんだよ!! ザックレー総統、あなたからも何か言ってやってください!」
ザックレー「え、これって違法なの?」
エレン「お前もう辞めちまえよ」
111 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/12/12(木) 18:56:08 ID:T4yqziCw
エレン「なぁゲスミン、俺達親友だよな? だからこそ、この弁護を引き受けてくれたんだよな?」
ゲスミン「……エレン」
エレン「俺は……俺はお前のこと、信じてるから!」
エレン「お前は確かにちょっとゲスいところがあるけど、それでもいつだって俺と一緒にいてくれた! 俺を助けてくれた!」
エレン「だから今回も、俺のことを最後まで弁護してくれるって信じてるんだ、だから――」
ゲスミン「じゃあ二億はとりあえず手形で」
ナイル「了解」
エレン「このゲス野郎が」
112 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/12/12(木) 18:58:32 ID:T4yqziCw
ゲスミン「ふははははは!! すまない、エレン! 親友である君を救えないのは本当に残念で仕方がない……が、所詮この世は金で動くんだよ!! 僕は言わば、人権派弁護士ならぬ金権派弁護士なのさ!!!」
ミカサ「ゲスミン」
ゲスミン「そもそも五千万程度で命を救って欲しいっていうのが都合のいい話だよ! 命とはその人間の全て! 本来なら全財産を投じてでも僕に救いを求めるべきだったのさ!!」
ミカサ「ねぇゲスミン」
ゲスミン「まぁ君の場合? 全財産は一億だっけ? はぁん、安い命だったねー! せめて三億あればなぁぁ!!」
ミカサ「二億と自分の命、どっちが大切?」ギラッ
ゲスミン「僕は全力で親友であるエレンを弁護します」
113 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/12/12(木) 18:59:53 ID:T4yqziCw
ナイル「おい、話が違うぞ。断るつもりか」
ゲスミン「申し訳ないナイル師団長。やはり親友を見捨てるなんて僕にはできそうにありません」
ゲスミン「なにせ僕らには熱い友情の血が通っているのですから」キリッ
ミカサ「さすがはゲスミン。友情に熱い男」
エレン(本当かよ……)
ザックレー「アッカーマン訓練兵、傍聴席での帯刀は禁止されて……あ、いや何でもないです。ごめんなさい」
114 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/12/12(木) 19:02:49 ID:T4yqziCw
エルヴィン「おい、私は納得してないぞ。ゲスミン、君はもう退廷だ」ピカーン
ザックレー「いいから君はなにか被ってくれ、でないと君が退廷だ。そろそろこっちの目が焼ける」
エルヴィン「」
ゲスミン「エルヴィン団長、おとなしくすると約束するならとりあえずぶん投げたベレー帽はこの場でお返ししますよ」
エルヴィン「分かった」
ゲスミン「会議が終わったらキャサリンも解放しますから」
エルヴィン「ありがとう」
キッツ「私はいったいなんだったんだろうな」
115 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/12/12(木) 19:04:19 ID:T4yqziCw
ゲスミン「さぁて、すっかり会議からそれてしまいましたが、話を戻しましょう!」
ゲスミン「トーマス、ミーナ、サムエル……固定砲整備4班で亡くなったのはこの三人です」
ゲスミン「間違いありませんね、コニー、サシャ?」
コニー「……あぁ」
サシャ「ていうかゲスミン、あなたがその光景を直で見た唯一の人間ではありませんか」
ゲスミン「あぁ、そうとも……僕は見た。彼らが為す術無く巨人に食われていく様を……」
ゲスミン「でもね」
ゲスミン「本当に彼らは死んだのかな?」
コニー「え?」
サシャ「ど、どういうことですか?」
ナイル「…………」
エレン(ゲスミン……お前はいったい何を見据えているんだ?)
116 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/12/12(木) 19:07:01 ID:T4yqziCw
ゲスミン「あの場で、同じくエレン・イェーガーも巨人の餌食となりました……この僕を庇ってね」
ゲスミン「そして彼は……その後見事に巨人に変身することで復活を遂げた」
ゲスミン「しかし……それは果たしてエレンだけだったのでしょうか?」
ザックレー「いったいどういう意味かね、ゲスミン」
グリシャ「馬鹿な、そんなこと……あるはずが」
ゲスミン「トロスト区奪還作戦が終わった後、火葬される前に私は全ての遺体をしらみつぶしに調べました」
ゲスミン「その結果……トーマス、ミーナ、サムエル…………」
ゲスミン「三人の遺体は作り物の人形でした」
エレン「……は?」
117 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/12/12(木) 19:10:15 ID:T4yqziCw
ザワザワザワザワ
「おい、どういうことだ」
「遺体が……人形?」
「なんだってそんなことが!?」
ゲスミン「本人そっくりの人形を作るのはさぞかし大変だったでしょうが、多少雑でも『巨人のせい』で一蹴できます。それに、ただでさえ遺体の数は尋常ではありませんでしたから、普通なら誰も気が付かないでしょう」
ゲスミン「この私を除けばね」ニヤッ
ザックレー「しかし、いったいなぜそんなことが……」
ゲスミン「無論、ついに動き出した”人間の姿をした巨人達”を抹殺するためですよ。それが誰だったか覚えていますか?」
エルヴィン「確かベルトルトとユミルは確定。ライナーとアニは嫌疑がかかっているところだったな」
ゲスミン「そうです、彼ら四人を抹殺するために……トーマス達はすぐさま偽装死を装い、彼らを抹殺する機会を虎視眈々と伺っていたのです」
ザックレー「ではトーマス達は誰が巨人なのか把握していたと?」
ゲスミン「そうです、ユミルについては先ほど説明したとおり、ウォール教は把握していた。そして……他の三人は、出身を調べればボロが出ます」
ゲスミン「おそらく、その段階ではあくまで”容疑者”という位置づけだったが、超大型巨人の出現によって、彼らはベルトルトとその同郷を巨人であると断定したのでしょう。なにせその後のベルトルトにはライナーに負わされた怪我がすっかり消えていました。巨人以外にありえません」
118 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/12/12(木) 19:15:34 ID:T4yqziCw
ザックレー「だがそれはつまり、トーマス達は”巨人化すれば傷が回復する”という情報を知っていたということになる」
エルヴィン「それだけじゃない、そもそもなぜ彼らがウォール教の掴んだ情報や、ベルトルト達の出身地について把握しているんだ?」
ゲスミン「ええ、そうです。それこそがある大きな真実へとつながっているのです」
ゲスミン「そうですよねぇ、ナイル師団長???」
ナイル「…………」
119 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/12/12(木) 19:18:29 ID:T4yqziCw
ゲスミン「ウォール教はクリスタを監視するために、訓練兵に装ったスパイを数名送り込んだ。それがトーマス達なのです」
ゲスミン「そして彼らは雪山での監視で、ユミルの正体を知った。ウォール教は当然、彼女の抹殺を目論んだが、あまりにも彼女がクリスタについてはなれないせいで、なかなかその機会がなかった」
ゲスミン「そして彼らはベルトルト、ライナー、アニの三人も巨人である可能性があったため、彼らの監視もする必要があった」
ゲスミン「まぁ幸い、ユミルを含めてもなんとか分担して監視ができますが」
エルヴィン「ちょっと待て、巨人である嫌疑がかかっているのはベルトルト、ライナー、アニ……それにユミルを加えて四人だ。トーマス、ミーナ、サムエルでは一人監視者が足りないのでは?」
ゲスミン「ええ、そうです」
ゲスミン「だからスパイは四人いたのです」
エルヴィン「なんだと……」
ゲスミン「はい、その四人目のスパイは……」
ゲスミン「マルコ・ボットです」
120 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/12/12(木) 19:56:59 ID:T4yqziCw
ジャン「マルコ……マルコだと?」
ゲスミン「そうだよ。君が見たというあの無残な死体……」
ゲスミン「あれは死体ではなかったんだ。あまりにも無残な姿だったから気が付かないのも無理はない……あれはただの作り物だ」
ジャン「そんな……そんなことが!」
ゲスミン「彼の死体もこの僕がしっかり調べたからね。間違いない」
ジャン「なら……マルコは生きてるんだな、そうなんだな!!」
ゲスミン「あぁ……その通りだ」
ジャン「マルコ……!」
121 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/12/12(木) 20:01:41 ID:T4yqziCw
ゲスミン「とは言えユミルについては他の三人と関係無かったみたいだからね、彼女は後回しにして、三人を抹殺することにしたんだろう」
ゲスミン「しかしそこで不測の事態が起きた。それがエレンの巨人化だ」
ゲスミン「あまりにもイレギュラーだったため、リスク排除すべく、後になってマルコも偽装死をし、エレンの抹殺に送られた……そんなところかな」
ゲスミン「そして更に重要なのはここからだ……トーマス達は偽装死のためとはいえ、実際に巨人に食べられた。にもかかわらず、なぜ生きているのかというと――」
ライナー「パッパラ パッパラ パッパラ」
ゲスミン「今シリアスなんだよさすがに空気読めよおおおおお!!!」
ライナー「」
ベルトルト「ライナー、もう一回ドナドナを口ずさんでよう。さすがに今のはないわ」
122 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/12/12(木) 20:11:46 ID:T4yqziCw
ゲスミン「トーマス達はエレンと同じ巨人化できる注射を受けていた。だから巨人に食われた後も平気で復活できる。はい、以上!」
エルヴィン「急になげやりになったな」
エレン「ライナーのせいだな」
ミカサ「ライナーの罪は重い」
クリスタ「ライナー最低」
ライナー「」
アニ「ごめん、ちょっと擁護できそうにない」
ジャン「だいたい何番煎じなんだよ、そのBGMネタ」
123 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/12/12(木) 20:13:15 ID:T4yqziCw
グリシャ「待ってくれ、あの注射はエレンにしか打ってないぞ?」
ゲスミン「ええ、ですがあなたが開発した注射を憲兵団やウォール教は利用していたのです」
ナイル「根拠のない言いがかりはやめたらどうだ!!」
ゲスミン「くくく……はーっはっはっはっ!!! 根拠のない? ワッツ!? まさかあなたは自分の言葉をすっかり忘れてしまったのですかねぇ??」
ナイル「なんだと!?」
ゲスミン「ほら、あなたは自ら言ったんですよ? 注射での実験は済んでいると!」
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
ナイル「くくく……ふーっはっはっはっ! その注射の効果はこちらでも実証済みだ! もはや言い逃れはできないぞエレン!!」
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
ナイル「」
ザックレー「うん、確かに言ってたね」
124 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/12/12(木) 20:15:32 ID:T4yqziCw
ゲスミン「さぁお答えください、ナイル師団長! いったい誰の体を使って実証したのですか? 嘘をついても無駄ですよ、ここまできたら徹底的に捜査されることでしょうから」
ナイル「くそっ……貴様、まさか今までの道にそれた議論はこれが目的だったのか!」
ジャン「あぁ、そういうことか!」
エレン「え、どういうことだ?」
ジャン「ゲスミンが会議の冒頭で、エレンは巨人ではないと主張しただろ? あれは完全にブラフだったんだ!」
ジャン「目撃者が口を揃えてエレンが巨人であること否定すれば、憲兵団はグリシャ・イェーガーを証人喚問せざるを得ない!」
ジャン「そして、グリシャの注射が本物で、エレンが巨人であると証明するには、既に他の人間で実験済みであることも明かさなければならない!」
ジャン「そのためにゲスミンは、お前は巨人じゃないなんていう無茶な主張をしたんだ!!」
エレン「天才か」
125 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/12/12(木) 20:18:10 ID:T4yqziCw
ゲスミン「ははははは! これでもう私は法廷侮辱罪に問われる心配はないですね!! さぁて今度はあなたの罪を問う番ですよぉ、ナイル師団長?」
ナイル「ぐ……ぐぐぐぐぐぐ………!!」
ゲスミン「もう勝負は決まったんだよ。あんたは負けた、薄暗ぁい牢獄ライフが待ってるよおおおおおおおおう!!!」ハハハハハハ!!
ナイル「ぐっ……くっそがあああああああああああああああああああああ!!!!!!!」
ゲスミン「さて仕上げです……傍聴席の皆さん、絶対に動かないでくださいね」
ゲスミン「今から僕ら104期生が、あなた達全員の顔を確認します!」
エレン(? いったい何を考えてるんだゲスミンは?)
ミカサ「よく分からないが、ここはゲスミンに従おう」
ジャン「あぁ、何かあるのかもしれねぇ」
126 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/12/12(木) 20:20:16 ID:T4yqziCw
~しばらく後~
エレン「おいおい、これはどういうことだよ……」
ゲスミン「四人ともフードを被っていましたが、顔を見ればこの通り」
ゲスミン「いやぁ、実に感動的な再会ではありませんか! ねぇ?」
マルコ「…………」
トーマス「…………」
ミーナ「…………」
サムエル「…………」
コニー「お、お前ら……」
サシャ「本当に生きていたんですね」
ジャン「マルコ、お前……」
ゲスミン「彼らの目的は人間に化けた巨人の抹殺です。当然、その機会を狙ってずぅぅぅぅっと監視していたんでしょう」
ゲスミン「ターゲットである四人が全員集まったこの審議所なら、当然マルコ達四人もやって来るだろうと思いました」
ゲスミン「そしたら見事この通りです」
127 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/12/12(木) 20:22:24 ID:T4yqziCw
ゲスミン「さて、もう隠しても無駄ですよ。あなた達は巨人殺しの暗殺者……そうですね?」
マルコ「…………あぁ、そうさ」
トーマス「まさかこんなところでバレるとは思ってなかったよ。ましてやお前なんかに」
ミーナ「私達はただ、ニック司祭様の命令に従っただけなんだけどね」
サムエル「まさかそのために巨人にされるとは思わなかったけどな」
ゲスミン「ニック司祭、あなたもナイル師団長と仲良く牢獄行きですので楽しみにしてください」
ニック「」
ゲスミン「まったく、この国には政教分離という言葉が存在しないんですかねぇ。まぁ絶対王政では無理もありませんが」
128 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/12/12(木) 20:23:02 ID:T4yqziCw
ザックレー「しかし……これで全て解決のようですな。この国を覆っていた巨大な闇が駆逐されるその時が来たというわけですか」
ゲスミン「ええ、そうです。巨人とは別の脅威が、この国から消え失せるのです」
ゲスミン「まぁ、本当は国王が一番胡散臭いんですけどね」ボソッ
ザックレー「ん?」
ゲスミン「いえ、なんでもありません! そろそろこの会議もお開きに」
ナイル「ちょっと待ったあああああああああああああ!!!!」
129 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/12/12(木) 20:26:32 ID:T4yqziCw
ゲスミン「はぁ……なんですか囚人Nさん、もうあなたは終わったんですよ。ほらおとなしく牢屋に行きましょう」
ナイル「それで勝ったつもりかゲスミン! 馬鹿め、この私が終わってもこの会議はまだ終わっとらんわ!」
ザックレー「どういうことですかな」
ナイル「総統! そもそもこの会議の議題をお忘れですか!?」
ザックレー「それは確か、エレン・イェーガーの処遇……あぁ!」
ナイル「そうです、結局のところエレンは巨人であると判明した! なら、いずれにせよ我々憲兵団が処刑しなければならないことに変わりない!!」
エレン「げっ、そうだった」
ミカサ「わりと本格的に忘れていた」
ナイル「最後までちゃんと覚えてたの俺だけかよおおおおおおおお!!」バン!
130 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/12/12(木) 20:29:08 ID:T4yqziCw
エルヴィン「ヤバいな、そうだったな。このままじゃ人類の希望があの世行きだ」
\ それは困る /
ナイル「ふうううううううううううううううううううっはっはっはあああああああああああ!! ざまぁみろ調査兵団!! ざまぁみろエレン・イェーガー!! ざまぁみろゲスミン・古美門ぉぉぉぉ!!!!あはははははははははHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHA!!!!!!」
ゲスミン「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ……」
ナイル「あぁ!?」イラッ
ゲスミン「すみません、つい深ぁい溜息を付いてしまいました。なにせあまりにも見ていて可哀想なので」
ナイル「負け惜しみかゲスミン? こういうのを喧嘩に勝って勝負に負けたというのだ!! お前の負けには変わりないんだよ!! エレン・イェーガーは憲兵団が処刑台に送る!!」
ゲスミン「……そもそも、どうしてエレンを処刑しなくてはいけないんでしたっけ?」
ナイル「はぁ? それはもちろん、奴が英雄のふりをして壁内に潜り込んだ人類の敵である可能性があるからだ!!」
ゲスミン「そうです、問題はそこなんですよ。決して”彼が巨人であるか否か”は問題ではないのです?」
ゲスミン「そしてその結論は、とっくに付いているんですよ」
ゲスミン「というか、あなたが自分で付けてくれました」
ナイル「…………は?」
131 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/12/12(木) 20:31:32 ID:T4yqziCw
ゲスミン「あなたは自らグリシャ・イェーガーを証人喚問した。そして彼は、自分がエレンに注射をしたと言った」
ゲスミン「つまり、エレンは人類の敵でもなんでもなく、ただ無理矢理巨人にされただけであることがこの時点で明らかになっているのですよ」
ナイル「」
ゲスミン「だからこの会議はもうお終いです」
ナイル「お、おい……ならどうしてその事をグリシャが証言した時点で言わなかったんだ? そしたらとっくにエレンは解放され、会議は終わっていたじゃないか……」
ゲスミン「言ったでしょう? 全ての真相を明らかにするためですよ」
ゲスミン「私はただ、そのためにエレンを利用したに過ぎません」
ゲスミン「最初からあなた達の悪行を世間に晒すのが目的です。エレンの解放はそのついでですよ」
ナイル「」
ニック「」
132 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/12/12(木) 20:33:44 ID:T4yqziCw
ザックレー「ナイル師団長、何かコメントはあるかね」
ナイル「……私はいったい、何の罪で問われるのですか?」
ザックレー「いや、罪は特にないと思うよ」
ゲスミン「あれっ!?」
ナイル「!? 本当ですか!!」
ザックレー「だって冷静に考えてみ。憲兵団やウォール教がやろうとしたのは、結局のところ巨人の抹殺だったのだろう? それって普通に考えたら、むしろ人類のためじゃないか?」
ゲスミン「しまっ……!」
エレン「そうだな、なんかノリで悪役に仕立てちゃったけど、全部人類のためだもんな」
ミカサ「集団心理って怖い。危うく騙されるところだった」
ジャン「ゲスミン、マジでペテンだな」
ゲスミン「あれれっ!?」
133 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/12/12(木) 20:35:39 ID:T4yqziCw
ニック「それじゃあ、我々の処遇は……」
ザックレー「うーん、さすがに訓練兵達を巨人にしちゃうのはあれだけど、基本的には無罪釈放じゃないのかね」
ニック「あ、ありがとうございますザックレー総統!!」
ナイル「ありがとうございます!!」
ザックレー「はっはっはっ、いいっていいって」
ゲスミン「…………」
ザックレー「ん、どうかしたかねゲスミン?」
ゲスミン「いや、あなたも食えない人だなと」
ザックレー「ははは、何のことやら分からないな」
ゲスミン「ふん、腐っても総統様か……」
134 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/12/12(木) 20:37:51 ID:T4yqziCw
ザックレー「さて、予想以上に長引いたが、そろそろ会議はお終いといったところかな」
ザックレー「マルコ達四人はニック司祭やナイル師団長とともに後から処遇を問おう。そして……」
ベルトルト「…………」
ライナー「…………」
アニ「…………」
ユミル「…………」
ザックレー「問題は君達だな」
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アニ・レオンハート(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
アニ・レオンハートとは、『週刊少年マガジン』に連載されている諫山創原作の漫画・テレビアニメ作品に登場する人物である。主人公のエレン・イェーガーと同じ第104期訓練兵団に所属し、卒業後は憲兵団に入団する。口数が少なく感情を表に表さないため、取っ付きにくい印象を与える性格。しかし格闘技に優れており、冷静な判断を下せるため訓練兵団卒業の際は4位の成績を収める実力の持ち主。
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フロック・フォルスター(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
フロック・フォルスターとは『進撃の巨人』の登場人物で、104期訓練兵団の卒業生。当初は駐屯兵団に所属していたが、ウォール・マリア最終奪還作戦の前に調査兵団に移籍した。「獣の巨人」を倒すための特攻作戦では唯一生き残り、瀕死のエルヴィン団長をリヴァイ達の元へ連れて行った。その後はエレンをパラディ島の救世主として祭り上げる「イェーガー派」の中心人物として、兵団総統を暗殺しクーデターを先導した。
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エレン・イェーガー(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
エレン・イェーガーとは諫山創による漫画『進撃の巨人』の主人公。壁の外の世界に強い憧れを持っており、幼少期から調査兵団に入ることを目指してきた。その想いは、母親を巨人に食い殺されたことで一層強まり、調査兵団に入って巨人を駆逐することを心に誓う。性格は熱血漢で直情的。無鉄砲と思えるほどの勇敢さから、強大な巨人相手にも物怖じせずに向かっていく。命の危機に瀕した際に巨人化する能力に目覚め、人類の自由のためにその力を振るっていくことになる。
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グリシャ・イェーガー(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
グリシャ・イェーガーとは『進撃の巨人』の登場人物で主人公エレン・イェーガーの父。シガンシナ区で診療所を開き街の人々から尊敬を集めていたが、シガンシナ区に巨人が流入した後行方不明となる。失踪直前エレンに巨人化の薬を打ち込み、世界の真実が隠された自宅地下室の鍵をエレンに託した。物語中盤で彼が壁外の世界から「始祖の巨人」奪還のためにやってきた巨人化能力者であったことが明らかとなる。
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ピーク・フィンガー(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
ピーク・フィンガーとは『進撃の巨人』の登場人物で「車力の巨人」の継承者。「九つの巨人」継承者で構成されるマーレの戦士の一員として、数々の戦場で功績を打ち立ててきた。当初は始祖奪還計画に参加せずマーレ本国を守っていたが、850年「獣の巨人」であるジーク・イェーガーと共にパラディ島に上陸する。ウォール・マリア奪還を狙う調査兵団との決戦では後方支援を担当し、負傷したジークと「鎧の巨人」であるライナー・ブラウンの逃走を助けた。性格はマイペースだが、冷静沈着で判断力に優れている。
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ファルコ・グライス(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
ファルコ・グライスとは『進撃の巨人』のキャラクターでマーレの戦士候補生。戦士候補生の同期であるガビ・ブラウンに好意を抱いており、彼女を救うために「鎧の巨人」継承を目指している。内気な性格だが、「悪魔の末裔」と言われるパラディ島の人々に対しても自分達と変わらない人間だと捉える優しい心の持ち主。心的外傷を負った兵士にも親切に接しており、そこでクルーガーと名乗る負傷兵と出会い、交流を深めていく。
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キース・シャーディス(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
キース・シャーディスとは『進撃の巨人』の登場人物で第104期訓練兵団の指導教官。スキンヘッドに顎ひげを生やした強面の男性で、訓練兵の間では鬼教官として恐れられている。元々は第12代団長として調査兵団を率いていたが、無謀な壁外調査を繰り返し多くの部下を死なせたにもかかわらず成果を残せなかったことから、自分の無能を悟りエルヴィン・スミスに団長職を引き継がせた。主人公エレンの父親であるグリシャ・イェーガーとは以前から面識があり、彼が消息を絶つ直前に顔を合わせた最後の人物である。
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ロッド・レイス(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
ロッド・レイスとは、「進撃の巨人」に登場するキャラクターである。壁内人類の真の王家であるレイス家当主。実質的には壁内での最高権力者である。ウーリ・レイスの兄であり、フリーダ・レイスやヒストリア・レイスの父親。正妻との間に5人の子がいたが、当時使用人として働いていたアルマとも関係を持ち、ヒストリアが産まれたことにより、事実的には子供は6人。だがグリシャにより正妻との間の子は皆殺されてしまい、生き残っている子供はヒストリアただ1人である。
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ダイナ・フリッツ(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
ダイナ・フリッツとは『進撃の巨人』の登場人物。主人公エレンの父親グリシャの前妻で「獣の巨人」ジークの母。その正体はフリッツ王家の末裔。ストーリー上、巨人の歴史と王家の情報を語る重要な役割を持つ。パラディ島に移住することを拒みマーレに留まった一族は、代々巨人の情報を隠し持っており、その末裔であるダイナはエルディア復権派と共に始祖の巨人の奪還を企てるが、計画は息子ジークの密告により失敗。ダイナは巨人化後、グリシャの後妻であるカルラを捕食する。最期はエレンの持つ座標の力で巨人の群れに喰われた。
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ケニー・アッカーマン(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
ケニー・アッカーマンとは『進撃の巨人』の登場人物で、中央第一憲兵団対人立体機動部隊の隊長。かつて「切り裂きケニー」の異名を取った大量殺人鬼だったが、ウーリ・レイスとの出会いを経て現在は中央第一憲兵団に所属し対人戦闘を専門とする部隊を率いている。リヴァイ・アッカーマンの育ての親であり、彼に戦闘技術を教えた人物でもある。その戦闘能力はリヴァイと同等かそれ以上であり、対立した調査兵団を大いに苦しめた。
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ヒッチ・ドリス(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
ヒッチ・ドリスとは『進撃の巨人』の登場人物で、憲兵団の新兵。アニ・レオンハートとは同期でルームメイト。ウェーブヘアが特徴の少女で、軽薄で不真面目な言動が多い。他の新兵同様安全な内地で楽をするために憲兵団に入ったが、実は機転の利くところがある。アニのことは愛想のない同期だと思っていたが、ストヘス区の戦闘以降行方不明になったことを心配しており、アニの正体が「女型の巨人」であることを知って大きなショックを受けていた。同期のマルロ・フロイデンベルクに好意を持っているが、マルロ本人は気づいていない。
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エルヴィン・スミス(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
エルヴィン・スミスとは『進撃の巨人』の登場人物であり、調査兵団第13代団長である。調査兵団は人類の生存圏を広げることを目的とし、日々巨人との死闘を繰り広げている。その類まれなる頭脳と判断力から大きな功績を挙げているが、目的のためなら手段を選ばない非情さから「悪魔的」と称されることもある。彼の真の目的は世界の真実を解き明かし、「人類は王家によって記憶を改竄された」という父の仮説を証明すること。人類最強と称されるリヴァイ兵士長を調査兵団に入れたのも彼である。
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ベルトルト・フーバー(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
ベルトルト・フーバーとは『進撃の巨人』の登場人物で調査兵団団員。第104期訓練兵団を3位で卒業し、どの分野でもそつなくこなすことができる優秀な人物である。ただし優柔不断で判断を他人に任せる傾向があり、積極性に欠けることから他の同期と比べると少し影が薄い。その正体は、ウォール・マリア陥落の主因となった「超大型巨人」であり、始祖奪還作戦のために大国マーレから派遣された「マーレの戦士」の1人だった。任務を達成し故郷に帰ることを切望していたが、結局その願いは叶わず異国の地で命を落とすこととなる。
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ポルコ・ガリアード(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
ポルコ・ガリアードとは『進撃の巨人』の登場人物で「顎の巨人」の継承者。「九つの巨人」継承者で構成される「マーレの戦士」の一員として、「顎の巨人」の持ち味である硬い顎と牙や俊敏性を活かし数々の戦場で活躍している。戦士候補生時代の同期であるライナー・ブラウンとは「鎧の巨人」継承権をめぐって争ったライバルだった。自分ではなく能力の低いライナーが「鎧の巨人」継承者として選ばれたことや、兄のマルセルがライナーをかばって巨人に食われたことから、ライナーに対して悪感情を抱いている。
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ライナー・ブラウン(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
ライナー・ブラウンとは『進撃の巨人』の登場人物で調査兵団の団員。主人公エレン・イェーガーとはウォールローゼ南区第104期訓練兵団時代の同期である。責任感が強く、リーダーシップもあることから同期の中ではまとめ役を担っていた。しかし、その正体はウォール・マリアを破壊した「鎧の巨人」であり、始祖奪還を目的にパラディ島に送り込まれたマーレの戦士である。正体が判明した後はたびたびエレン達と対立し、始祖の力を巡って死闘を繰り広げていく。
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ガビ・ブラウン(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
ガビ・ブラウンとは『進撃の巨人』の登場人物で、「マーレの戦士」候補生。天真爛漫で型破りな性格で、憧れの従兄であるライナーから「鎧の巨人」を継承するため日夜訓練に励んでいる。パラディ島のエルディア人を悪魔の末裔として強く憎んでおり、彼らを皆殺しにして自分達善良なエルディア人を収容区から解放することを願っていた。しかし成り行きでパラディ島に渡ることとなり、そこで出会った人々との交流からガビの考え方は変化し始める。
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ハンジ・ゾエ(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
ハンジ・ゾエとは『進撃の巨人』の登場人物で調査兵団所属のベテラン兵士。初登場時は分隊長だったが、後にエルヴィン・スミス団長の後を継いで調査兵団第14代団長に就任する。ゴーグル(平常時は眼鏡)を着用し、茶髪を無造作に1つにまとめた中性的な外見をしている。明るく聡明な人物だが、巨人に対する情熱は人一倍で変人揃いの調査兵団内でも特に異彩を放っている。ウォール・マリア最終奪還作戦以降は左目を負傷したことから眼帯を着用している。
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ダリス・ザックレー(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
ダリス・ザックレーとは『進撃の巨人』の登場人物で憲兵団・駐屯兵団・調査兵団の3つの兵団を束ねる総統。特別兵法会議においてエレン・イェーガーの処遇を調査兵団に委ねた人物である。王政編では調査兵団団長のエルヴィン・スミスや駐屯兵団司令官のドット・ピクシスらと共にクーデターに加担する。実はエルヴィンが決起する以前から王政に根深い嫌悪感を抱いており、密かに体制転覆の機会をうかがっていた。王都制圧後は身柄を拘束した王政幹部達に喜々として拷問を行っている。
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アルミン・アルレルト(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
アルミン・アルレルトとは『進撃の巨人』の登場人物で、主人公エレン・イェーガーの幼馴染。金髪ボブカットの中性的な外見を持つ。大人しいが芯の強い勇敢な性格で探求心が強い。祖父の影響で人類はいずれ壁の外に出るべきだという思想を持っており、エレンが外の世界に憧れるようになったのもアルミンの影響である。小柄で身体能力は低いものの、知能や判断力はずば抜けており、エレンや調査兵団の窮地をその知略で度々救っている。
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進撃!巨人中学校(漫画・アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ
『進撃!巨人中学校』とは中川沙樹が描く、諫山創の『進撃の巨人』の公式学園パロディ漫画。2015年にProduction I.G製作でアニメ化。前半をアニメパート、後半を出演声優たちによるバラエティ番組の実写パートとして30分枠で放送。中学生になったエレン・イェーガーは進撃中学校へ入学する。学校には巨人も在籍しており、エレンは巨人に恨みを持っており巨人を駆逐しようと非公式部活「調査団」へ入部した。
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ミカサ・アッカーマン(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
ミカサ・アッカーマンとは諫山創による漫画『進撃の巨人』の登場人物で、主人公エレン・イェーガーの幼馴染。本作のヒロイン的ポジションで、幼い時にエレンに助けられた経験から、彼を守ることを自分の使命だと考えている。驚異的な身体能力を持ち、トップの成績で訓練兵団を卒業。実戦でも1人で複数の巨人を討伐する実績を残す。性格は寡黙で口下手だが、エレンのこととなると取り乱す一面もある。物語後半において、母方の祖先が東洋にあるヒィズル国将軍家だったことが明らかになった。
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クリスタ・レンズ/ヒストリア・レイス(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
クリスタ・レンズ(ヒストリア・レイス)とは、諫山創による漫画『進撃の巨人』の登場人物。第104期訓練兵団卒業生であり、主人公エレン・イェーガーは同期の1人。小柄で温厚、思いやりのある可愛らしいアイドル的な存在として登場する。同期のユミルと仲が良い。成績10位以内に入っているが、実際はユミルからその座を譲られただけで身体能力は人並みである。本名はヒストリア・レイスといい、壁内世界の真の王家の末裔であることが後に発覚する。
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フリーダ・レイス(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
フリーダ・レイスとは『進撃の巨人』の登場人物であり、レイス家の長女。黒髪で青い瞳を持つ。レイス家当主のロッド・レイスとその正妻の第1子として生まれた。表向きは地方の貴族として振る舞っているが、実際は壁内の真の王家の末裔。レイス家に代々引き継がれている特別な巨人能力を叔父のウーリ・レイスから引き継ぎ、宿している。本人の飾らない性格は多くの者から慕われており、妾の子である異母妹ヒストリアにも姉として優しく接していた。
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イェレナ(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
イェレナとは『進撃の巨人』の登場人物で反マーレ派義勇兵の中心人物。マーレに滅ぼされた国の出身で、「獣の巨人」継承者で王家の血を引くジーク・イェーガーの信奉者として活動し、パラディ島の近代化に大きく貢献した。ジークの提唱する「エルディア人安楽死計画」達成のためなら寝食を共にした仲間すら殺害する冷酷な性格の女性。しかし実際にはマーレの被害者というのは虚偽であり、「世界を救う英雄」に憧れているだけのごく一般的なマーレ人である。
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