ハドソン川の奇跡(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『ハドソン川の奇跡』とは、日本で2016年に公開されたヒューマンドラマ映画。2009年に実際に起きた“ハドソン川の奇跡”と言われたUSエアウェイズ1549便不時着水事故と、その後の知られざる真実を描いている。俳優・監督として活躍を続ける名匠クリント・イーストウッドが監督を、主演を名優のトム・ハンクスが務めている。英名タイトルは、機長の愛称でもある「SULLY」。第40回日本アカデミー賞最優秀外国作品賞を受賞。
日本語吹き替え:橘潤二
16歳の頃の機長サリーの教官。サリーに飛行機の乗り方を教え、「何があっても飛び続けろ」と指導した。
ピート(演:マイケル・ラパポート)
バーテンダー。事故にちなんだカクテル「ザ・サリー」をサリーに出す。
ヴィセント・ロンバーティ(演:本人)
フェリー「トマス・ジェファーション号」の船長。フェリーで航行中に事故に気付き、不時着水の際、最初に救助に向った。
『ハドソン川の奇跡』の用語
バードストライク
バードストライクとは、鳥類が人工構造物に衝突する事故のこと。鳥衝突ともいう。 鳥が航空機と衝突する事故を表すことが多い。鉄道や自動車、風力発電の風力原動機、また送電線や送電鉄塔、ビル、灯台などでもバードストライクが起き問題になっている。
NTSB(国家運輸安全委員会)
NTSB(国家運輸安全委員会)とは、 National Transportation Safety Boardの略。アメリカの運輸事故を調査して、原因を究明する機関。調査の結果から将来の事故防止に向けての対策も研究している。
『ハドソン川の奇跡』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
事故時のコックピットの様子
公聴会でNTSBから、不時着水の必要はなく空港に戻れたという結果がシミュレーションで照明されたことや、データから片方のエンジンがまだ機能していたことが告げられる。しかし、事故時のコックピットの音声記録が再生され、燃料不足や着陸での飛行機の高度の問題についてのサリーとジェフのやりとりから、サリーの長年の経験に加え、冷静な状況判断をしていた事故対応の様子が公開されるとサリーの決断の正当性が証明された。
サリー「208秒の決断だけで疑われる」
これまで100万人もの乗客を乗せ飛行機を操縦してきたサリー。「ハドソン川の奇跡」によってマスコミや世間からは英雄ともてはやされる一方で、NTCBからの厳しい調査によって疲弊し、悪夢にうなされるようになったサリー。ある夜、ジェフと外を歩いていたサリーは、「結局は208秒の決断だけで疑われる」と呟いた。空港への不時着が危険と判断し、不時着水することを決断したサリー。英雄から一転して容疑者扱いされたサリーは、今まで築き上げてきたキャリアが崩れようとしていることを感じていた。憔悴しきった彼の気持ちがこのセリフに凝縮されている。
優秀なスタッフによって救われた命
事故機USエアウェイズ1549便には、乗客150名、客室乗務員3名、操縦士2名、計155人が乗っていた。不時着水でパニックになる乗客を客室乗務員と操縦士の5名で救助に尽力した。
コックピットでは、サリーとジェフが究明道具をつけるよう指示を出して冷静に対応。3名の客室乗務員も、着水時は「構えて!構えて!構えて!頭を下げて!じっとして!」と繰り返し叫び、乗客の安全を確保した。大事故になりかねない状況の中、全員が救助されるという奇跡が起きた。
『ハドソン川の奇跡』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
リアルを追求した撮影現場
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目次 - Contents
- 『ハドソン川の奇跡』の概要
- 『ハドソン川の奇跡』のあらすじ・ストーリー
- 155人の奇跡の生還
- 審問会で尋問を受けるサリー
- 英雄と呼ばれとまどうサリー
- 公聴会で証明された事故原因
- 『ハドソン川の奇跡』の登場人物・キャラクター
- 主要人物
- チェスリー・“サリー”・サレンバーガー(演:トム・ハンクス/ブレイク・ジョーンズ)
- ジェフ・スカイルズ(演:アーロン・エッカート)
- ローリー・サレンバーガー(演:ローラ・リニー)
- 調査員
- チャールズ・ポーター(演:マイク・オマリー)
- ベン・エドワース(演:ジェイミー・シェリダン)
- エリザベス・デイヴィス(演:アンナ・ガン)
- サリーの同僚
- シーラ・デイル(演:ジェーン・ガバート)
- ドナ・デント(演:アン・キューザック)
- マイク・クリアリー(演:ホルト・マッキャラニー)
- ラリー・ルーニー(演:クリス・バウアー)
- パトリック・ハーテン(演:パッチ・ダラー)
- テレビ番組関係者
- ケイティ・クーリック(演:ケイティ・クーリック)
- アリソン(演:モリー・バーナード)
- 乗客
- ダイアン・ヒギンズ(演:ヴァレリー・マハフェイ)
- ルシール・パルマー(演:デルフィ・ハリントン)
- ジミー・ステファニク(演:マックス・アドラー)
- ジェフ・コロジェイ(演:サム・ハンティントン)
- ロブ・コロジェイ(演:クリストファー・カリー)
- ジム・ウィテカー(演:クーパー・ソーントン)
- 赤ちゃんを連れた乗客(演:オータム・リーザー)
- バリーレオナルド(演:ジェフリー・ノードリング)
- その他の人物
- クック大尉(演:ジェフ・コーバー)
- ピート(演:マイケル・ラパポート)
- ヴィセント・ロンバーティ(演:本人)
- 『ハドソン川の奇跡』の用語
- バードストライク
- NTSB(国家運輸安全委員会)
- 『ハドソン川の奇跡』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 事故時のコックピットの様子
- サリー「208秒の決断だけで疑われる」
- 優秀なスタッフによって救われた命
- 『ハドソン川の奇跡』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- リアルを追求した撮影現場
- 最高のキャスティング
- 名監督クリント・イーストウッド
- 『ハドソン川の奇跡』の主題歌・挿入歌
- 主題歌:ティアニー・サットン・バンド「 Flying Home (Theme from 'Sully')」