【進撃の巨人】ペトラ「兵長、私と踊っていただけませんか」【厳選名作SS】
進撃の巨人の厳選名作SSを掲載しています。今回はリヴァイに想いを寄せるペトラのSSです。不器用な2人の恋の行方はいったいどうなるのでしょうか?諸々の風習などは欧米のものを参考にしています。
ペトラ「兵長、私と踊っていただけませんか」
オルオ「そういえばエルド、彼女と結婚はしねぇのか?」
エルド「ん?なんだ唐突に」
グンタ「おおっ!あの美人とか!」
ペトラ「気になる~!どうなのエルド」
エルド「え~ははは、そうだなぁ」
エルド「まぁ……」
一同「ふむふむ!」キョウミシンシン
エルド「……そろそろしたいな、とは思っている///」
一同「オオーッ!!!」
エルド「ここにいると、なかなか先を見据えて行動するのは難しいが…」
エルド「家族になれば手当も貰えるし、いずれは子供も欲しいからな」
ペトラ「そうだねぇ」
グンタ「うんうん」
オルオ「こんなこと言いたくはねぇが、何かあった時も安心だしな」
エルド「そうなんだよな。ただ……」
一同「ただ?」
エルド「兵長がまだ結婚されていないのに、俺が先にってのも……」
一同「ああ…確かに……」
ペトラ「けど、兵長はそんな序列とかを気にされる方じゃないと思うよ」
グンタ「うんうん、憲兵団あたりだとそこら辺はきっちりしているらしいが、うちは大丈夫だろう」
オルオ「そうだぞ、兵長は部下のことを一番に考えてくださる方だ」
エルド「ああ、もちろん!それは分かっているんだが…」
エルド「なんというか…兵長は……」
エルド「……俺の目標、というか……理想とする方なんだ」
オルオ「な、なにぃ!?俺もだぞエルド!!」
グンタ「おっ俺もだ!俺も兵長が理想だ!」
ペトラ「ちょ、私もだよ!!」
エルド「ははは、知ってる知ってる」
エルド「……いや、だからさ、つまり」
一同「ふむふむ」
エルド「結婚なんか考えず、死んだ仲間たちの想いだけを背負って戦っていきたい…という気持ちもある」
一同「なるほど……」
リヴァイ「それは間違いだ、エルド」
一同「!??」ビクッ
エルド「へ、兵長!?き、聞いてらしたんですか」ガタッ
エルド「す、すみません…!俺、失礼なことを…」
リヴァイ「…いや、いい。それより、」
リヴァイ「エルド、お前がそんなことを気にする必要はない」
エルド「し、しかし…」
リヴァイ「………」
リヴァイ「……俺達は、いつ命を落とすか分からない」
一同「………」
リヴァイ「死んでからじゃ何もできねぇってことくらい、お前らもよく分かっているだろう」
エルド「兵長……」
リヴァイ「お前らには、死んだ奴らの分まで生きる義務がある」
一同「………」
リヴァイ「だから、お前らが最善だと思うものを選べ」
リヴァイ「…他人に左右されるな。自分が大事にしてるものを一番に考えろ」
リヴァイ「分かったな」
エルド「は、はい…!」
リヴァイ「エルドだけじゃねぇ。グンタ、オルオ、ペトラ、お前らもだ」
リヴァイ「全員、後悔しないように生きろ」
一同「は、はい!!」
---------
―数日後―
エルド「兵長!あの…」
リヴァイ「何だ」
エルド「俺、彼女と結婚することにしました」
リヴァイ「…そうか、それはめでたいな」
エルド「は、はい!ありがとうございます!」
エルド「それで、その…ささやかな式を挙げたいと思っているのですが」
エルド「よろしければ……兵長も参列していただけないでしょうか?」
エルド「……というか…その……」モゴモゴ
リヴァイ「…?何だ」
エルド「は、はい…!えっと……兵長に…」
エルド「付添人を、やっていただきたいです…!!」
リヴァイ「……付添人?」
リヴァイ「…そういうことは、経験がないんだが」
エルド「も、もちろん兵長にご面倒はかけません!」
エルド「雑務などは、他の奴らに任せますので…!」
リヴァイ「………」
エルド「俺達の横で………見届けていただけませんか」
リヴァイ「………」
リヴァイ「……わかった」
エルド「ほ、本当ですか!?」パアアア
エルド「やったーーーーー!!!」ガッツポーズ!
グンタ・オルオ「やったなエルド!!!」
ペトラ「おめでとう!!よかったね!」
リヴァイ「…」
ワイワイキャッキャッ
グンタ「しかしいいなぁ、結婚かぁ~」
エルド「グンタは、予定ないのか?」
グンタ「あぁ、俺はまず相手を見つけないとだからな」
グンタ「良い嫁さん見つけて、早く爺さんと母さんを安心させてやりたいもんだ」
エルド「もしあれだったら、知り合い紹介するぞ」
グンタ「まじか!是非よろしく頼む!」
オルオ「フッ、結婚となると俺たちはもうちょい先だろうな?」
オルオ「だが、うちのように子供はたくさん欲しいから、そのつもりでいてくれ」
ペトラ「何の話してるか分かんないけど、舌噛み切って死ね」
ギャアギャアワイワイ
リヴァイ「……」
ハンジ「あはは、可愛い子たちだねリヴァイ」
リヴァイ「…覗きとは悪趣味だな、クソメガネ」
ハンジ「私も花嫁付添人に立候補しちゃおうかなぁ~」
ハンジ「ほら、リヴァイだけじゃ心配だし?」
リヴァイ「てめぇはそもそも式に呼ばれてねぇだろ」
ハンジ「えっウソ!?私呼ばれるでしょ!??」ガーン
ハンジ「ねぇねぇエルドぉーーー!!!」ダダッ
---
ペトラ(兵長も参加されるということは……)ドキドキ
ハンジ「あ、今リヴァイの正装想像してドキドキしてるでしょ?」ニヤ
ペトラ「っ!??」ビクッ
ペトラ「は、ハンジ分隊長!?いいいいつの間に…!!///」カアアア
ハンジ「図星だー!あはは、可愛いなぁこいつぅ!」ツンツン
ペトラ「ちょ…からかわないでくださいっ!///」マッカッカアア
ハンジ「あはははは」ウリャウリャ
ペトラ「も、もう…!!!!////」
ハンジ「まっ、私にはあの仏頂面のどこがいいのかよくわからないけどさっ」
ハンジ「……正装したリヴァイは、なかなかのものだよ」コソッ...
ペトラ「…!!!」
ハンジ「我が兵団への出資を募る、クソつまんねぇパーティに時々連れて行かされるけど…」ヒソヒソ
ペトラ「……」
ハンジ「…ほら、あの人って潔癖症じゃない?」
ハンジ「ゴロツキ出身といえど、身なりは完璧なんだよねぇ…」
ペトラ「…!」
ハンジ「髪はオールバックでさ…」
ハンジ「なんともいえない色気が……ね」フフ
ペトラ「ほ、本当ですか……」ゴクッ
ハンジ「………ペトラ、あなた」
ペトラ「は、はい…」ドキドキ
ハンジ「今すっごいエロい顔してるね!」
ペトラ「はっ!?////」ボンッ
ペトラ「もおおお、分隊長!!!いい加減にしてくださいいいい!!///」ギャアアアアアア
アハハハハハ
---
エルド「ペトラ!」
ペトラ「ん?なに、エルド」
エルド「もしよかったら、花嫁の方の付添人をやってもらえないか?」
ペトラ「えっ!?私!?」
エルド「ああ」
ペトラ「で、でも普通、付添人は花嫁さんの身内や親戚がするものでしょう?私なんかじゃ…」
エルド「いや、あいつは……」
エルド「小さい頃に両親を亡くして…それからずっとうちで暮らしてるんだ」
エルド「だから、他に身寄りがいなくてな…」
ペトラ「………そうだったんだ」
エルド「ああ」
エルド「お前なら年も近いし……それに、」
エルド「お前は…俺の妹のような存在だから……」
ペトラ「エルド……」
エルド「だから…力を貸してくれると嬉しい」
ペトラ「………うん、わかった」
ペトラ「私でよければ是非!」
エルド「よかった、ありがとうな」
ペトラ「こちらこそ、楽しみにしてるね」
エルド「……あ、そうだ」
ペトラ「?」
エルド「宣誓式の後はパーティがあるだろう」
ペトラ「うん?」
エルド「新郎新婦のファーストダンスの後は、参列者のダンスの時間だ」
ペトラ「そうだね」
エルド「兵長を誘え。」
ペトラ「!??」
ペトラ「ちょ、ななな何言ってんの!!///」ボンッ
エルド「はは、まだ誤魔化すつもりか?バレバレだぞ」
ペトラ「そっそんなんじゃ…!!///」カアアアア
エルド「…ハンジ分隊長に取られても知らないぞ」ボソッ
ペトラ「へっ!?」
エルド「いやぁ~あの二人なんだかんだで仲良いからなぁ~危ないよなぁ~」
ペトラ「…………。」ムゥゥ...
---
ハンジ「エルド、上手くいった~?」ニヤッ
エルド「バッチリです!分隊長」ニヤッ
---------
ペトラ(ハンジ分隊長が兵長を……?いやいやそんな風には見えな…)
ペトラ(で、でも確かにお2人はお互い良き理解者って感じで、お付き合いすることになってもおかしくないよね…)
ペトラ(というかもうそういう関係だったり…!?)
ペトラ(い、いや、でもどこが良いか分からないっておっしゃってたし…)
ペトラ(でも…分隊長も何考えてるかよく分からない方だからなぁ…)
ペトラ(………兵長は…分隊長のことどう思ってらっしゃるんだろう………)モヤモヤ
リヴァイ「…ペトラ、そんなところで何してる」
ペトラ「えっ!??」ビクッ
ペトラ「わ、へ、兵長!?すすすみません…!!」ペコッ
ペトラ「す、少し…考え事をしていまして……そ、その……」アセアセ
“兵長を誘え”
ペトラ「…!」
ペトラ「……っ////」カアアア
リヴァイ「…?どうした」
“ハンジ分隊長に取られても知らないぞ”
ペトラ(あぁもうエルドのばかばか!意識しちゃうじゃない…!///)
ペトラ「あ、いえ、えっと……その………///」
ペトラ「あ、あの……わ、私も……付添人をやることになりました!」
ペトラ「も、もちろん、花嫁側ですが…!」
リヴァイ「…そうか」
リヴァイ「俺では不足があるだろうから、お前がいると助かる」
ペトラ「…!」パァァ
ペトラ「あ…ありがとうございます!!///」
ペトラ「せ、精一杯お手伝いさせていただきます…!」ペコッ
リヴァイ「ああ」
“兵長を誘え”
ペトラ(~~っ!///)
ペトラ「そっ…それで……その…………」 グッ
ペトラ「し、式の後は……役目が解かれますので………その……」
リヴァイ「…?」
ペトラ「も、もし宜しければ……と、というかっ……可能でしたら……」
ペトラ「ダ、ダンスを!ご一緒できないでしょうか…!!///」
リヴァイ「……ダンス?」
ペトラ「は、はい…」ビクビク
ペトラ(わああああああ言っちゃった言っちゃったもうどうしよおおおおおおお)ギャアアア
リヴァイ「………」
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ミカサ・アッカーマンとは諫山創による漫画『進撃の巨人』の登場人物で、主人公エレン・イェーガーの幼馴染。本作のヒロイン的ポジションで、幼い時にエレンに助けられた経験から、彼を守ることを自分の使命だと考えている。驚異的な身体能力を持ち、トップの成績で訓練兵団を卒業。実戦でも1人で複数の巨人を討伐する実績を残す。性格は寡黙で口下手だが、エレンのこととなると取り乱す一面もある。物語後半において、母方の祖先が東洋にあるヒィズル国将軍家だったことが明らかになった。
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クリスタ・レンズ/ヒストリア・レイス(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
クリスタ・レンズ(ヒストリア・レイス)とは、諫山創による漫画『進撃の巨人』の登場人物。第104期訓練兵団卒業生であり、主人公エレン・イェーガーは同期の1人。小柄で温厚、思いやりのある可愛らしいアイドル的な存在として登場する。同期のユミルと仲が良い。成績10位以内に入っているが、実際はユミルからその座を譲られただけで身体能力は人並みである。本名はヒストリア・レイスといい、壁内世界の真の王家の末裔であることが後に発覚する。
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フリーダ・レイス(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
フリーダ・レイスとは『進撃の巨人』の登場人物であり、レイス家の長女。黒髪で青い瞳を持つ。レイス家当主のロッド・レイスとその正妻の第1子として生まれた。表向きは地方の貴族として振る舞っているが、実際は壁内の真の王家の末裔。レイス家に代々引き継がれている特別な巨人能力を叔父のウーリ・レイスから引き継ぎ、宿している。本人の飾らない性格は多くの者から慕われており、妾の子である異母妹ヒストリアにも姉として優しく接していた。
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イェレナ(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
イェレナとは『進撃の巨人』の登場人物で反マーレ派義勇兵の中心人物。マーレに滅ぼされた国の出身で、「獣の巨人」継承者で王家の血を引くジーク・イェーガーの信奉者として活動し、パラディ島の近代化に大きく貢献した。ジークの提唱する「エルディア人安楽死計画」達成のためなら寝食を共にした仲間すら殺害する冷酷な性格の女性。しかし実際にはマーレの被害者というのは虚偽であり、「世界を救う英雄」に憧れているだけのごく一般的なマーレ人である。
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