東京男子図鑑（小説・ドラマ）とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

川井一馬 （かわいかずま／演：森岡龍）

「＆EVER」のCEOで、翔太の高校時代のクラスメイト。元野球部で元サッカー部の翔太とグラウンドの使用について代表して2人で話し合ったことがある。思い付きが多く、突飛なアイデアに富んでいるが実行力がない。社員を駒のように考えており、翔太にも「仕事をしてくれれば誰だっていい」とはっきり言う。

大隅高信（おおすみたかのぶ／演：山中崇）

翔太の商社時代の上司で、翔太よりも先にベンチャー企業へ転職した。結婚していたが、離婚しており全体的にくたびれた雰囲気。翔太とは仕事が変わっても連絡をとっており、度々飲みに行ったりしている。

『東京男子図鑑』の用語

＆EVER

一馬がCEOを勤めるIT系ベンチャー企業。動画配信アプリの開発・運営を主に行なっている。当初は翔太を入れて4人の従業員だったが、数年で数十名に社員数を増やしている。翔太が辞めてからは上場しているが、そこから業績は芳しくない。

CEO

取締役会の委託を受けてその意思決定に従い、経営方針や事業戦略の決定に関して責任を持つ最高経営責任者のことをいう。その指示に従って実務を行う最高執行責任者をCOOといい、翔太はこの役職を転職の際に一馬から与えられている。

ストックオプション

会社があらかじめ決めた価格で、自社の株式を購入する権利を社員に与える仕組みをいう。価格設定時から業績によって株価が上がることにより、利益を得ることができる。ストックオプションでの不利益は珍しく、会社の発展に伴って株価が上がるため仕事のモチベーションにもつながる。

エンジニア

工学を表す英語のエンジニアリングが語源で、機械・建築・工学といった分野に専門の知識やスキルを持つ技術者のことを日本ではエンジニアと呼ぶ。

『東京男子図鑑』の名言・名セリフ／名シーン・名場面

佐東翔太「暗い道を歩いているつもりはない」

同窓会を抜けて翔太と丸尾、佑佳子は丸尾の家まで歩く道で高校時代を思い出す。サッカー部時代に派手なグループからはどことなく距離があった翔太や佑佳子は、彼らの悪口を言い合うことで仲良くなった。大人になっても派手なグループの人たちは変わらず、同じように自分たちも暗い道を歩いていると笑う丸尾と佑佳子に翔太は反論した。「暗い道を歩いているつもりはない」と話す翔太に、佑佳子は「自分は周りと違う」と言っていた高校生の翔太を思い出した。

林常昭「お前にしかできない仕事はない」

シンガポール駐在から帰ってきた同期の小島が課長となり、焦りを感じる翔太に対して部長は「自分にしかできない仕事があると思うか」と聞いた。そして「お前にしかできない仕事はない」と翔太に断言する。小島と翔太の違いはそれを自覚しているかどうかであり、翔太はその話を聞いてから転職を決意した。退職当日、小島に部長と同じ質問を翔太はするが、「そう思わないと仕事できない」と小島は語る。

佐東翔太「俺は軽い気持ちで東京を生きてるよ」

翔太が「＆EVER」に転職する前、どんな配信者が所属しているのかネットで見ている時に東京に進学しようとする中学生が目についた。たまたま配信中だった彼の配信を聞いていると、東京に行くことにコメント欄は反対しており、彼が後悔することを懸念していた。それを見て「なんか行きたくなくなって来たじゃん」と嘆く中学生。翔太はそれを見て「俺は軽い気持ちで東京を生きてるよ」とコメントする。そのコメントが少年の背中を押して、彼を東京に行かせた。その少年が偶然にも、翔太の店の就職面接を受けに来ていたのだった。