逆転検事(ゲーム)のネタバレ解説・考察まとめ

『逆転検事』とは、2009年にNintendo DS専用ソフトとして発売された推理アドベンチャーゲーム。本作は、『逆転裁判』シリーズでお馴染みのライバル検事・御剣怜侍が主人公を務め、現代を舞台に巻き起こる数々の事件に立ち向かっていく姿を描く。『逆転裁判』シリーズのテイストを残しつつ、全く違った角度から事件を追っていく、従来の『逆転裁判』では味わえない新感覚を体験できる。

『逆転検事』の用語

KG-8号事件(ケイジーはちごうじけん)

1話から登場。本作から10年前に発生した天野河コンツェルンの総帥である天野河丈一郎の秘書が、密輸の容疑で逮捕された事件。目撃者である葛由卯子の証言で密輸事件の全貌が明らかになると思われたが、証言前に葛は何者かによって殺害されてしまう。殺人事件の容疑者としてコードピア大使館のマニィ・コーチンが逮捕されるが、証拠不十分で無罪判決を受けた。
なお、『逆転裁判シリーズ』の事件分類は「DL6」「SL9」のように「アルファベット2文字と数字1文字」だったが、この事件以降、物語の登場する事件の分類ナンバーはアルファベットと数字の間にハイフン(‐)が入るようになった。

第2のKG-8号事件(だいにのケイジーはちごうじけん)

本作4話から登場。本作から7年前の9月8日に発生したコードピア大使館のディード・マンが殺害された事件。
被害者が密輸事件に関する証言の直前に殺害されるという類似した事件背景から、「第2のKG-8号事件」と呼ばれた。犯行の一部始終がおさめられた防犯ビデオによって容疑者の真刈透が逮捕され、裁判は早期決着すると予想されていたが、真刈の告発で事態が一変する。

ボルニジア共和国

本作2話に登場するジンク・ホワイト2世の出身国でもある。本作において北欧にある小国であることが明かされた。
「ボルニジアの布」「ボルニジアのマユ」という特産品がある。
劇中では言葉が通じないということを表現するために、象形文字のようなもので描かれている。

西鳳民国(せいほうみんこく)

本作2話から登場。国際捜査官・狼士龍がやってきた国。アジアにある小国。

コードピア公国

本作4話から登場するヨーロッパの国。内戦によって「ババル共和国」と「アレバスト王国」の2国に分かれていたが、後に合併された。ダイカイ像という国宝がある。

ババル共和国

本作4話から登場。モチーフは蝶。

アレバスト王国

本作4話から登場。モチーフは花。

タイホくん

『逆転裁判』から登場している警察のマスコットキャラクター。モデルは現実の警視庁のマスコットキャラクター『ピーポーくん』。
本作で「プロトタイホくん」「ワルホくん」が加わった。

トノサマン

『逆転裁判』から登場している劇中劇の『大江戸戦士トノサマンシリーズ』の主人公。番組名を変えながら放送が続いている。国内だけでなく国外でも人気がある。大使館で開かれたイベントでも登場していた。

『逆転検事』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

『逆転検事』誕生の裏話

2009年6月26日、4gamer.netに『逆転検事』のプロデューサーの江城元秀、ディレクターの山崎剛、キャラクターデザイン・アートディレクターの岩元辰郎、以上3名のインタービュー記事が投稿された。
インタビューで江原は「『逆転裁判3 Best Price!』制作時に、(逆転シリーズの)世界観やキャラクターの魅力的な要素を使って、”裁判”とは違う形で面白いことができないか」と漠然と考えたそうだ。そこで、当時『逆転裁判4』でプランナーをしていた山崎に相談し、ひと段落したあとに本作の企画を立ち上げたという。
山崎は、「コンセプトとしては”逆転シリーズの世界観を使った、法廷が舞台ではない遊び方の提示”。次に『じゃあ、主人公を誰にしよう?』と考えたのですが、舞台は法廷じゃないということで、現場で捜査する人物をイメージし、それなら刑事がいいだろう。」と語っている。そこで最初に主人公に設定したのは『逆転裁判4』に登場した宝月茜であったが、それを江原に持って行った際、ストップが入ったという。江原は「ユーザーの目線として主人公でプレイしたいのは誰かを考えた場合、成歩堂龍一のライバルである、御剣は外せない」と語っている。
また、本作のシステム上、2Dのミニキャラクターを操る点について、岩元は「ミニキャラに関しては、企画書をもらった時にすんなりビジョンが浮かんだ。しかし、いざ始めてみると自分の考えていたものより作業量が膨大であった。」と語っている。

最初は「逆転刑事」だった? 「逆転検事」開発スタッフに聞いた開発秘話から今後の展望まで (ライター:川崎政一郎)

出典: www.4gamer.net

御剣の"ウソ"が暴かれた 『逆転検事』 TGS2008 特別法廷

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