【進撃の巨人】アルミン「恋をした瞬間だって確信したんだ」【厳選名作SS】
進撃の巨人の厳選名作SSを掲載しています。訓練兵の同期であるクリスタに一目ぼれしたアルミン。クリスタと付き合うべく様々な手で奮闘します。果たしてアルミンの初恋は成就するのでしょうか?
104 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/14(土) 12:33:03 ID:ezCjvRGE
アルミン(クリスタだって可愛いじゃないか…可愛いさだったらあの子より…)
アルミン(それに僕と仲良くなろうとしてくれてる…)
アルミン(だいたい…あの子は僕の好意も何も知らない状態であんな嫌そうな目で僕を見たんだ…)
アルミン(拒絶、だよ。見るな、って……)
アルミン(一目惚れしたのだって、もしかしたらクリスタに恋するためのただのきっかけだったんじゃないか?)
アルミン(どう考えたって、これで良かったじゃないか。運良く可愛いくて優しい子と恋愛出来るんだ)
アルミン(いや…)
アルミン(…僕は恋愛がしたかった訳じゃない…)
105 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/14(土) 12:41:26 ID:ezCjvRGE
アルミン(恋人が欲しかったって訳じゃ無いんだ…ただあの子と…)
アルミン(でもきっと…一目惚れなんて、一時的なものだ…)
アルミン(クリスタと仲良くなって…これから好きになっていけばいいじゃないか…)
アルミン(あんなに可愛い子…なかなかいないよ)
アルミン(……僕があの子に見惚れてぼーっとしてた時だって…)
アルミン(心配して声かけてくれたし…)
アルミン(そう言えばあの時、クリスタがソバカスの子をユミルって呼んでたじゃないか…!)
アルミン(こんなに周りが見えなくなってたなんて…)
アルミン(夢を見過ぎていたんだ。恋なんか全然良いものじゃない…)
アルミン(馬鹿になるただの病気だ…)
108 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/14(土) 14:53:31 ID:ezCjvRGE
エレン「ガスの補充は終わったか?」
アルミン「あぁ、僕は終わったよ」
トーマス「使い過ぎないようにしないとな」
ナック「皆集まってる?」
ミリウス「いや…まだ…」
エレン「おい!ミーナ!一人遅れたら皆遅れるんだぞ!」
エレン「本当に巨人が来た時にそんな調子じゃ…まったく」
アルミン「あはは…」
ミーナ「あ…っ!ちょっと待ってよ!」
109 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/14(土) 14:54:12 ID:ezCjvRGE
アルミン「……!」
アルミン(そういえばミーナって……)
エレン「先が思いやられるな」
ミーナ「ちょっとー?怖い事言わないでよね、班長!」
ナック「はは、エレンが上手くまとめてくれよ?」
ミリウス「アルミンもいるし大丈夫さ!」
トーマス「皆これからよろしく!」
ミーナ「あっ、紅一点だよ!優しくしてね!」
エレン「同じ班になったからには単独での勝手な行動は…つつ…つつむ…駄目だからな!」
アルミン「エレンが一番心配だよ…。皆、よろしくね」
111 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/14(土) 14:59:51 ID:ezCjvRGE
アルミン(訓練兵に所属して一ヶ月、ある程度の実力が分かってきた今)
アルミン(成績を元に、それぞれの実力をバランス良く組み合わせた班に分けられた)
アルミン(あの子の事を見たり、考えたりしないようにしてきたのに…)
アルミン(ミーナは、僕がユミルだと勘違いしていた黒髪の子だった)
アルミン(この後に及んで、まだあの子の名前を知りたいなんて思ってる)
アルミン(何がそんなに気になるんだ、僕は)
アルミン(クリスタはあれからもよく話しかけてくれてるのに)
アルミン(罪悪感を感じる)
アルミン(もしクリスタが本気で…、こんな中途半端な僕を好きになってしまったら…)
117 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/14(土) 17:49:22 ID:ezCjvRGE
エレン「アルミン、お前…さ」
アルミン「何?」
エレン「俺からは聞かないなんて言っといてあれだけど…」
アルミン「あぁ……いいよ。何だい?」
エレン「相変わらず恋ってやつには希望があるのか?」
アルミン(言ったなぁ…そんな事)
アルミン「………そうだね、相変わらず…」
アルミン「あの子の事を考えると…心臓が掴まれたように苦しくなるよ」
エレン「それが希望かよ?」
エレン(クリスタと上手くいってないのか?)
アルミン「いっそ現実で近付く事が出来ないなら…妄想の中で彼女と幸せになろうかな、なんてさ」
118 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/14(土) 17:50:40 ID:ezCjvRGE
エレン「」
アルミン「いや、冗談だよ?」
エレン「大丈夫かよアルミン…。こういうのは二人の問題なんだろうけどさ…」
アルミン「いや…二人も何も…」
エレン「クリスタは今日もいつも通りだったろ?」
アルミン「あぁ…クリスタ。そうだね」
アルミン(エレンには…本当の事相談したい…)
エレン「…?」
アルミン「いや、」
アルミン「胸にしまっておく恋って言うのも…自分だけの宝物みたいで良いのかもね」
119 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/14(土) 17:52:14 ID:ezCjvRGE
エレン「は?……何言ってんだよ」
エレン「………は…?」
エレン「……なぁ、アルミン、あまり遠くに行かないでくれよ」
アルミン「エレンこそ何言ってるんだ…」
エレン「アルミンが言ってる事…全然理解出来なくてさ…」
エレン「この世界は俺が知らない事ばかりで覆われてて、だけど俺が知らない事を皆が知っててさ…」
エレン「俺だけ取り残されてるんじゃないか…って」
エレン「そしたら」
アルミン「分かった」
アルミン「大丈夫だよ、エレン。壁の外の世界も、恋心も全部自分で感じて、そして知るんだ」
120 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/14(土) 17:53:37 ID:ezCjvRGE
エレン「その時は…お前も一緒だよな?」
アルミン「恋についてはさすがに」
エレン「何でだよ…一緒に同じ恋を感じて知るんじゃないのか…?」
アルミン「……」
アルミン「まだ早いかな」
エレン「何だよ、分かんねぇよ…」
エレン「一緒に恋して愛し合って子供が産まれるんじゃないのかよ…」
アルミン「エレン、近い将来に今の発言を思い出して死にたくなるのは君だよ」
130 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/15(日) 00:52:50 ID:tpuscK0.
ライナー「おい、アイツ…」
エレン「ん?」
エレン「ああ…アニか。またうまい事サボってるみたいだな」
エレン(いつも怖い顔してるんだよなぁ…)
ライナー「おいアニ」
エレン(うわ…睨んでるよ)
エレン(怖過ぎるだろ)
ライナー「お前みたいな不真面目な奴に…兵士としての在り方を思い出させてやるよ」
アニ「………はぁ…」
ライナー「教官の頭突きで、ただでさえ低い身長を縮められたくないなら真面目にやれ…」
エレン「は?何だよその言い方…」
アニ「………」
エレン(あっ、いつもの比じゃないくらい怖い)
131 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/15(日) 00:53:53 ID:tpuscK0.
アルミン(!何だ今の音…)
アルミン(エレン…?何で倒れて…)
アルミン「………」
アルミン(なんで)
アルミン(いや…いいじゃないか別に)
アルミン(…エレンと並ぶと)
アルミン(更に小さ…)
アルミン「………」
アルミン(自分が嫌になるな本当に)
ジャン「おい、よそ見なんかしてる余裕あるのか?」
アルミン「…!いや……ごめん。もう一回だ」
132 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/15(日) 00:54:35 ID:tpuscK0.
アルミン(あ…エレンの口に手が)
アルミン(何だあの技)
アルミン(僕より…小さいのに…)
アルミン(いいな、エレンは)
アルミン(……いや、何考えてるんだ。蹴られるのなんて嫌だよ)
アルミン「……っ」
アルミン(もし僕が、ライナーと組んで…倒せるぐらい強かったとしたら…あの場にいたのは…)
アルミン(妄想なんかしてる場合じゃない。だいたい僕じゃ…)
ジャン「おい!これじゃ練習にもなんねーな!まぁ、こんな点数にならない訓練じゃその方が都合が良いけどよ」
アルミン「あ…っ!クソ…」
133 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/15(日) 00:56:48 ID:tpuscK0.
アルミン(練習相手にもならないだろ…)
アルミン「……」
エレン「いてぇ…」
アルミン「あ…、派手にやられてたね」
エレン「あいつ凄いよ…」
アルミン「……っ」
エレン「俺にも出来ないかな…」
アルミン「あのさ」
エレン「ん?」
アルミン「あの子って…何て名前だっけ」
エレン「お前…本当に自分の成績しか確認してないんだな」
エレン「あいつは今の時点でも成績優秀者5位位内に入る奴だぞ」
アルミン「っっ!??」
アルミン「………そっ」
アルミン「うなんだ」
134 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/15(日) 00:58:35 ID:tpuscK0.
エレン「アニだよ」
アルミン「アニ」
エレン「あぁ、アニ・レオンハート」
アルミン「アニ…」
エレン「悔しいな…クソ…」
アルミン(アニ)
アルミン(アニって言うんだ)
アルミン(凄い)
アルミン(名前を知っただけなのに)
アルミン(感動してる)
アルミン(知ったところで関係が変わるわけでも無いのに)
アルミン(紛れもなく今)
アルミン(幸せって気持ちなんだと思う)
135 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/15(日) 01:00:06 ID:tpuscK0.
アルミン「……」
サシャ「ん…?何穏やかな顔してるんですか?」
アルミン「んん…?いや…はは」
ユミル「気色悪いな」
クリスタ「そんな事言わないで!」
ユミル「何だ?お前に言った訳じゃないのに…何で自分が言われたみたいに怒るんだ?」
アルミン「………」
クリスタ「アルミンの事悪く言われると、私が嫌なの!」
サシャ「おーーー!!?言いますねクリスタ!!」
エレン「こんな人前で…バカ夫婦だな」
クリスタ「ちょっとー!恥ずかし」
アルミン「エレンッッ!!!!」
クリスタ「っ!?」
136 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/15(日) 01:01:26 ID:tpuscK0.
アルミン「そんな言い方されたら、誤解されるよ…困るんだ、そういうの」
エレン「あ…何だよ、何か変な事言ったか?」
ミカサ「………エレン…あなたはアルミンとクリスタに馬鹿なんて言える成績なの?」
クリスタ「あ…ばか…って、ね?えへへ…」
アルミン「……」
アルミン「クリスタを馬鹿にするなんて許せないからね」
クリスタ「アルミン…」
137 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/15(日) 01:02:40 ID:tpuscK0.
サシャ「そんな…アルミンはそんな事で怒ったりなんか…しないですよね…?へへ…」
クリスタ(きちんと向き合うようになってから…何の進展も無いなぁ…)
クリスタ(アルミンの方から気にかけてくれたのに…)
クリスタ(バカでも、夫婦って言われて嬉しかったのに…)
クリスタ(アルミンは……)
ユミル(成績も座学以外が駄目なら見た目も中身も駄目。見守る必要は無いな)
ユミル「すぐ戻るから、先に寝とけ」
クリスタ「…ん、分かったよ」
138 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/15(日) 01:03:41 ID:tpuscK0.
ユミル「寂しそうな顔するなよ」
クリスタ「え…そんな顔してたかな…」
ユミル「今もしてる」
クリスタ「あのねユミル…私、何だか分からないけど…寂しいみたい」
クリスタ「心臓が無くなったみたいなの…穴が…空いて」
ユミル「馬鹿、そんなんだったら死んでるよ」
クリスタ「私…気付いて」
クリスタ「たよ…」
ユミル「……」
クリスタ「アルミンが……私の事なんて見てない事くらい…」
ユミル「……」
ユミル「…なら、もう良い事はしなくていいだろ」
140 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/15(日) 01:04:40 ID:tpuscK0.
クリスタ「ユミル…、分かってるくせに」
ユミル「…馬鹿」
クリスタ「私…っ私が」
ユミル「いいって!話さなくていい」
クリスタ「吐き出したいんだよっ!!私…っの事、好きだって!!そう聞いたのに!!ねぇ!妾の子の私を!!」
ユミル「おい…頼むから…」
ユミル「やめてくれよ…」
クリスタ「でも、やっぱり違ったんだ…!クリスタでも愛されないんだ…!!!」
クリスタ「何でっ!?何で私の方が好きになってるの!!?どうせ捨てられるのにっ!!」
ユミル「クリスタ…そんな言葉聞きたくない…」
141 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/15(日) 01:05:46 ID:tpuscK0.
クリスタ「最初からそうだった!!サシャに頼み事してっ!私が気になるなんて言った後にわざとらしくサシャとベタベタしてたの!!!」
クリスタ「私……からかわれてたんだよ……」
ユミル(アルミンはともかく、サシャの方はいくら意地汚くても…クリスタを傷つける真似はしないだろ)
ユミル(あいつの心変わりか…?でも私が見落とすくらいだ、元からそんな素振りは見せてなかった)
ユミル(クリスタの事を知ってる奴…だったり?)
ユミル(いや、幼馴染と三人で入団してきてるんだ。子供だしいくら頭が良くてもあの体力じゃ見張りなんて出来ないか)
142 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/15(日) 01:06:58 ID:tpuscK0.
ユミル「あ?」
ユミル「何盗み聞きしてんだよ」
クリスタ「!?」
アルミン「!!」
アルミン「あ……クリスタの声が…聞こえて…」
クリスタ「……っ!」
ユミル「おいおい、また変な期待させるつもりか?」
クリスタ「……」
アルミン「それは…」
アルミン(さっきのクリスタの話を聞いたら……もう…無理だよ…)
143 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/15(日) 01:08:01 ID:tpuscK0.
アルミン(何で……)
ユミル「まぁいい、私はお前に用があったんだ」
アルミン「何で僕みたいな…最低で卑怯で…」
ユミル「!?」
アルミン「弱くて情けなくてカッコ良くもないし男らしくもない…こんな…!」
アルミン「こんな奴…」
アルミン「何でそんなに泣くほど好きになれるんだよ!?」
クリスタ「………っ!」
144 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/15(日) 01:09:00 ID:tpuscK0.
クリスタ「私だって…アルミンが思ってるほど優しい子なんかじゃないよ!?」
クリスタ「私の事何も知らないくせに…!」
クリスタ「自分の事そうやって卑下して悪く見せようったって」
クリスタ「私からしたらアルミンが悩んでる事なんて砂粒よりも小さく感じるよ!!!!」
アルミン「何…っ」
ユミル「お前らもう騒ぐな」
クリスタ「…っ」
アルミン「何が」
アルミン「クリスタに僕の何が分かるんだよ!?」
アルミン「両親は!?生きてるんだろ!?家族がいるんだろ!?」
アルミン「何を自分が一番辛いみたいに言ってるんだ!!」
145 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/15(日) 01:09:53 ID:tpuscK0.
アルミン「君は結局、自分の事しか考えて無いんだろ!?」
クリスタ「……!!!!」
ユミル「いい加減にしろって」
アルミン「触らないでくれ」
ユミル「お前さぁ…?」
アルミン「……っ」
ユミル「弱いくせに口ばっか生意気だよな」
アルミン「生意気?それは君がそう感じただけだろう、ユミル」
アルミン「僕は思った事を言っただけだ」
ユミル「くふ…っ」
アルミン「!?」
ユミル「自分に好意があるって分かっててクリスタに怒鳴り散らしたんだろ」
146 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/15(日) 01:10:44 ID:tpuscK0.
クリスタ「…もう戻ろう」
アルミン「何が言いたいのか分からないよ」
ユミル「お前さ…馬鹿にしてるんだよ、クリスタの事を」
クリスタ「やめて、ユミル」
アルミン「知らないくせによく言う」
ユミル「今お前が私に強がって見せるのも」
ユミル「クリスタがいるからだ」
ユミル「人気もあって容姿も良い、そんな子が自分を好きでいる」
ユミル「クリスタを泣かせられる自分に酔ってるんだよ」
アルミン「…意味が…っ」
クリスタ「聞きたくないよっ!!!」
147 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/15(日) 01:11:42 ID:tpuscK0.
クリスタ「もういい…」
ユミル「あぁ、行くぞ」
ユミル「お前がクリスタを突き放さなかった理由は自分が一番分かってるよな?」
アルミン「……」
ユミル「じゃあな、自分の事しか考えてないアルミンさん」
アルミン「うん、じゃあね」
アルミン(僕がクリスタを傷付けないようにって…悩んでた事も知らないくせに)
アルミン「……っ」
アルミン(だけど結果的に、傷付けただけだった)
148 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/15(日) 01:13:43 ID:tpuscK0.
アルミン(顔を上げて、クリスタと目が合った時に)
アルミン(あれ?ごめん…クリスタって別な子の名前だと勘違いしてたんだ…ってさ)
アルミン(言っていれば、クリスタだってあそこまで辛そうな顔しなかった筈だ)
アルミン(笑い話に…なったかも知れないのに)
アルミン(あの時少しでも、下心が無かったとは言えない)
アルミン(苦しい)
アルミン(クリスタにあんな酷い事…言うつもりなかったのに…)
アルミン(ちっぽけな僕の自尊心を守るために)
アルミン(口から出任せを言うのは僕の悪い癖だ…)
161 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/16(月) 07:23:20 ID:wOasG3.I
アルミン(僕が嫌われるのは構わないんだ)
アルミン(クリスタは完全に被害者なんだし)
アルミン(それなのにまるで悪者みたいに言っちゃったな……)
アルミン(だいたい何で僕を好きになれるのかって聞いただけなのにクリスタも熱くなり過ぎなんだよ)
アルミン(向こうから離れてくれたんだ。こんなに都合の良い事無いじゃないか)
アルミン(これで堂々と)
アルミン(アニを好きでいれる…)
アルミン(クリスタみたいに笑顔で話しかけてくれなくたっていいさ)
アルミン(姿を見れるだけで…、幸せなんだ)
アルミン(そんな風に思えるのは、僕がそれだけアニを好きって事なんだから)
アルミン「……」
アルミン(何だかイライラする)
162 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/16(月) 07:25:03 ID:wOasG3.I
クリスタ『お疲れ様、アルミン』
アルミン『………うん、ありがとう…』
クリスタ『えい!』
アルミン『冷たっ』
クリスタ『気持ち良いでしょ?』
アルミン『あ…本当だ』
クリスタ『良かった…』
クリスタ『アルミン』
アルミン『…うん?』
クリスタ『えへへ…、呼んだだけだよ?』
アルミン『………』
アルミン(やめろやめろやめろ。思い出すな)
アルミン(何なんだよ)
アルミン(僕はどこまで最低なんだ)
アルミン(僕ってこんな…?)
163 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/16(月) 07:26:21 ID:wOasG3.I
アルミン(そうだ…アニ…、アニだ…)
アルミン(僕は、一目で君の事を…)
クリスタ『あ!おはよう!』
アルミン(…やめてよ)
クリスタ『アルミン、元気…無いね…』
アルミン(君じゃ無いんだ…)
クリスタ『最初からそうだった!!』
アルミン(うるさい)
クリスタ『私……』
アルミン(だいたいマルコが…)
クリスタ『からかわれてたんだよ……』
アルミン「………っ!」
164 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/16(月) 07:27:28 ID:wOasG3.I
アルミン「ぅ……っ…」
アルミン(ごめん。ごめんねクリスタ)
アルミン「ぅあ……くそ……」
アルミン(関係無かったのに)
アルミン(ごめんね、泣かせてごめん。傷付けてごめん)
アルミン(君の優しさに甘えて)
アルミン(冷たく接した事もたくさんあった…)
アルミン(何だか良い男になった気でいて…)
アルミン(僕はアニを想い続けながら…)
アルミン(君を側に置こうとしてたんだ…)
165 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/16(月) 07:28:13 ID:wOasG3.I
アルミン(サシャが怯えるのがよく分かった…)
アルミン(ユミルは、まるで子供を窘めるみたいに)
アルミン(僕の心を見透かして、呆れながら笑った…)
アルミン(自覚があった訳じゃ無かったけど…)
アルミン(確かに、ユミルの言う通りだったよ)
アルミン(君に想われて得意気になってたんだ…)
アルミン(だって皆から可愛い、優しい…って人気のある君が)
アルミン(僕を好きなんだから)
166 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/16(月) 07:29:44 ID:wOasG3.I
アルミン(そうだ…)
アルミン(気付いてたよ)
アルミン(僕は君に好かれるのが怖かった筈なのに)
アルミン(心のどこかで)
アルミン(優越感に浸っていたんだ)
アルミン(君がもう僕に笑いかけてくれないのが悲しいんじゃない)
アルミン(クリスタが…今までどんな気持ちで僕に話しかけてきたのかって考えると…)
アルミン(僕が悪いのに)
アルミン(辛くて)
アルミン(可哀想で可哀想で)
167 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/16(月) 07:30:38 ID:wOasG3.I
アルミン(もう…嫌だよ…)
アルミン(何だよ恋って)
アルミン(何で我慢したり傷付けたりしなきゃいけないんだ…)
アルミン(だいたい両想いになったら何があるんだ?)
アルミン(まだ子供で、おまけに訓練兵)
アルミン(恋が生きる力を生むなんて)
アルミン(僕は間違ってた…)
168 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/16(月) 07:31:24 ID:wOasG3.I
クリスタ「……」
ユミル「もう寝るぞ」
クリスタ「私何であんなに取り乱したんだろう…」
ユミル「お前って実は熱い奴だったり」
クリスタ「違うよ…分かってるんでしょ?」
ユミル「……いや、分からない」
クリスタ「私、ムキになってたのかも」
クリスタ「私と話すといつも元気無くなって…だから私がもっと頑張って元気にしなくちゃっ、て」
クリスタ「でも…さすがに毎日そうだと…私が話しかける事に困ってるんだなぁって気付いちゃったよ」
クリスタ「嫌だったの。だって私…何かした覚えが無かったから」
クリスタ「理由も無く…存在するだけで嫌がられてるみたいで」
169 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/16(月) 07:32:19 ID:wOasG3.I
ユミル「…『クリスタ』ですら受け入れられないってか」
クリスタ「……好かれたくて来た訳じゃないのに」
ユミル「まぁ…、色々とおかしいだろ今回の事は」
ユミル「それよりもどこから話を聞かれてたかだ」
クリスタ「………」
ユミル「自分自身が嫌で存在まで消そうとしたお前が」
ユミル「何自分であんな事言ってんだよ」
クリスタ「ユミル…」
ユミル「妾の子の自分のせいにしたかったんだろ」
ユミル「嫌な事ばかり本当の自分に押し付けるなよ」
クリスタ「……」
ユミル「ほら…いつまでも便所に閉じこもってんな」
クリスタ「……うん」
170 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/16(月) 07:34:23 ID:wOasG3.I
アニ『え?』
アルミン『駄目、かな…』
アニ『ううん…いいよ…』
アルミン『本当に…?』
アニ『抱き締めてくれる…?』
アルミン『…好きだよ』
アルミン「んん…っ」
アルミン「ぁ……?」
アルミン「」
171 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/16(月) 07:35:50 ID:wOasG3.I
エレン「アルミン……どこ行ったんだよ」
マルコ「水汲みなんじゃないか?」
エレン「あぁ、そういや当番か。でも随分早いな」
アルミン(……精通した)
アルミン(夢精したんだ)
アルミン(声も話し方も知らないのに…アニの夢を見て)
アルミン(何で、こんな時に、気持ち悪い)
アルミン(嫌だ、嫌だよ)
アルミン(気持ち悪い)
172 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/16(月) 07:36:55 ID:wOasG3.I
アニ「邪魔だよ、あんた」
アルミン「……」
アニ「こんな所で洗濯…?どきなよ」
アニ「私も水汲むんだから」
アニ(並ぶの嫌で早く来たのに…)
アルミン「っあ……」
アニ「は?」
アルミン「……っ」
アニ「……」
アニ(本当、変な奴…)
アニ「邪魔」
アルミン「……っ!」
アルミン(何も言えなかった…)
173 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/16(月) 07:38:04 ID:wOasG3.I
アルミン(え?何考えてるんだ……僕、おかしいな)
アルミン(昨日までクリスタの事で泣いてたのに)
アルミン(……そうだよ、恋なんかくだらないんだ)
アルミン(クリスタの気持ちも考えろよ…)
アルミン(………)
アルミン(そんなの関係無いよ)
アルミン(いくら頭の中で否定したって、心臓が激しく脈打ってるんだ)
アルミン(好きなのはどうしようもない。感情を支配できるならこんなに悩まないよ)
アルミン(夢とはいえ、かなり影響はしてるみたいだ…)
174 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/16(月) 07:39:09 ID:wOasG3.I
アルミン(クリスタと話しても…こんなにドキドキしないのに…っ)
アルミン(声…聞いちゃった…)
アルミン(もっと聞きたい…)
アルミン(何か…)
アルミン(仲良くなるにはどうしたら…っ)
アルミン「っ…あのさ」
アニ「……何?」
アルミン「昨日の対人格闘訓練の時……凄かった…ね!」
アニ「…そう」
アルミン「……っ」
アルミン(口数が少ないのか…)
アルミン「あの…っ」
アニ「さっきから……私に何か用があるの?」
175 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/16(月) 07:40:37 ID:wOasG3.I
アルミン「あ……」
アニ「……」
アルミン(真っ正面から…)
アルミン(ぶつからないから駄目だったんだ)
アルミン「可愛い…なって」
アニ「……は?」
アルミン「思ってて……」
アニ「………」
アニ「何言ってんの?」
アルミン「ずっと見てたんだ、君の事」
アルミン「僕は君の事が」
アニ「…聞いてられない」
アニ「鬱陶しいよ」
176 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/16(月) 07:41:51 ID:wOasG3.I
アニ「いつも人の事コソコソと見てきて」
アルミン「……っ」
アルミン(バレてた…)
アルミン「好きなんだ!!!」
アニ「………」
アルミン「アニ…」
アルミン「コソコソしないから、君に話しかけても」
アニ「あんたが持ってるの」
アルミン「……!」
アニ「寝巻きと下着」
アルミン「……そ…の」
アニ「いい年して…」
アニ「……」
アニ「何震えてるの?」
アルミン「分からない…」
177 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/16(月) 07:42:37 ID:wOasG3.I
アルミン「君に鬱陶しいって言われて…こんな…情けないところを見られて…」
アルミン「恥ずかしくて逃げたいのに…」
アルミン「君が好きで仕方ない…」
アニ「………」
アニ「もう…いい?」
アルミン「アニ…!」
アニ「…しつこい」
アニ「おかしいよあんた。いきなりそんな事言って」
アルミン「だから…」
アルミン「君の事が知りたいんだ!!」
179 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/16(月) 07:44:04 ID:wOasG3.I
アニ「……呑気…呆れるよ」
アニ「あんたさ…あの死に急ぎ野郎といつも一緒にいるよね」
アニ「何でそんな恥ずかしい事言えるの?…お友達に何て思われるだろうね」
アニ「あんたの頭の中は女とどうこうしたいってそればかりなんじゃないの?」
アニ「正直…あんたの気持ち悪い妄想の種にされてるのかと思うとゾッとするよ」
アニ「邪魔、どいて」
アルミン「諦めないよ…」
アニ「…迷惑」
アルミン「君に嫌われてたって…僕が君を好きなうちは諦めない」
180 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/16(月) 07:46:25 ID:wOasG3.I
アニ「嫌われるように、努力するよ」
アルミン「……っ好きだ」
アニ「……」
アルミン「うわぁ……」
アルミン「う……嫌だ………」
アルミン「死にたい、死にたい」
アルミン「恥ずかしいよ、つら…苦しい…っ」
アルミン「うわぁ…っクソっ…嫌だ嫌だ」
アルミン(吐きそうだ!!!)
アルミン(無かった事にしたい…)
アルミン(悔しい悔しい悔しい)
187 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/18(水) 06:01:45 ID:lCpG5oSs
アルミン「………」
アルミン(これ干して戻ろう)
アニ『ゾッとするよ』
アルミン「……」
アルミン(水、汲まないと)
アルミン「………」
アルミン(胸のあたりが苦しい…。理解出来ないよ)
アルミン(恋って…感情なんじゃないのか?何で体まで痛く感じるんだ…)
アルミン(あれくらいで…死にたくなるなんて)
アルミン(恋がもたらすのは希望じゃなくて絶望なのか?)
アルミン(でももし…)
アルミン(アニが僕を好きになってくれたなら…)
188 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/18(水) 06:02:49 ID:lCpG5oSs
ユミル「あー、いたいた」
アルミン「…ユミル…僕に用?」
ユミル「まぁな」
アルミン「クリスタは居ないんだね」
ユミル「昨日の今日で気まずいんだろ」
アルミン「そうだよね…」
ユミル「……まぁ、それはいいとして」
ユミル「昨日、何を聞いた?」
アルミン「え?」
ユミル「クリスタが泣き喚いてた時だよ、いつから聞いてたんだよ。正直に言え」
アルミン「…正直、あまりにも泣いてるからよく聞き取れなかったんだけど…」
アルミン「サシャと僕がからかったとかそんな…」
ユミル「あっそ、じゃあな」
アルミン「何だよ…」
アルミン(どうせ僕の悪口言ってたんだろ…)
189 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/18(水) 06:04:25 ID:lCpG5oSs
マルコ「あ!ほら、アルミンが戻って来たよ」
エレン「アルミン、今日の兵法講義さ…隣に座らせてくれ!」
アルミン「エレン…」
エレン「何だ、もう着替えてたのかよ」
アルミン「……エレン」
エレン「どうした…?」
アルミン「僕…失恋したんだ…」
エレン「は?」
アルミン「フラれちゃった…」
エレン「え…おい…クリスタと何か…」
アルミン「違う…」
アルミン「僕が一目惚れしたのはアニなんだよ…っ!!」
マルコ「えっ」
エレン「」
190 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/18(水) 06:06:05 ID:lCpG5oSs
エレン「お前クリスタと付き合ってたんじゃないのかよ」
マルコ「これって…」
アルミン「エレンたちが勝手に勘違いしただけだよ」
エレン「否定してなかっただろ…」
アルミン「……」
エレン「なんだよそれ…」
アルミン「もういいんだ。全部終わったから」
マルコ「僕が…クリスタだって言っちゃったから…」
アルミン「いや、僕がちゃんと確認しないで…そう思い込んでたのが悪いんだ」
エレン「…は?名前を勘違いして、それで何でクリスタとよく一緒にいるようになってたんだよ」
191 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/18(水) 06:08:25 ID:lCpG5oSs
エレン「ちゃんと説明しないと…分かんないだろ?」
アルミン「………」
アルミン「とにかく、クリスタとは何でもないんだ。もう恋なんてくだらない事に現を抜かす事もない」
アルミン「アニにもフラれたしね…」
エレン「……」
アルミン「ただ…それだけ言っておきたくて」
エレン「……」
エレン「…お前がそう言うなら…いいよ分かったよ。うるさく聞かない」
マルコ「本当に悪かった、アルミン。アニも確かに綺麗だけどあの時は」
アルミン「あの情報だけで分かる人の方が少ないよ…僕こそごめんね」
アルミン(…よし)
197 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/18(水) 23:47:08 ID:lCpG5oSs
アルミン「ミーナ、隣いいかな?」
ミーナ「あっ!珍しいね…!助かるよー、兵法なんて覚える事あり過ぎてさぁ…」
アルミン「はは、確かに。ミーナはどこに入団希望なんだっけ?」
ミーナ「そりゃあ正直言えばさー……」
アルミン(真っ正面から気持ちは伝えたんだ。アニ、君には正直腹が立ったよ)
アルミン(僕との会話で、エレンの事を少なからず気にかけている事は分かった)
アルミン(多くにおいて僕は君にもエレンにも劣る。これは事実だ)
アルミン(だけど君にも悔しい思いをさせてあげるからね)
アルミン(絶対に)
198 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/18(水) 23:48:02 ID:lCpG5oSs
エレン「何だよアルミン!!隣に座れないだろ!」
アルミン「ごめんねエレン、でも遅れて来たせいでどちみち隣同士で空いてる席無かったしさ」
ミカサ「エレン、あなたの席は取ってある」
エレン「あー、悪いな」
ミカサ「当然の事をしたまで」
アニ「……」
ベルトルト「……」
ベルトルト「アニ、こっちに座れるよ」
アニ「どうも」
ベルトルト(他人行儀だな…仕方ないけど…)
エレン(アルミン…アニに一目惚れしてたのか…)
アニ(何なの…?)
エレン(………うわっ!睨まれた……やっぱり怖い顔じゃねぇか…)
199 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/18(水) 23:50:20 ID:lCpG5oSs
ミーナ「あ~…はいはい。納得!」
アルミン「もう、ちゃんと分かってる??」
教官「お前の座学への取り組みは流石だな、アルレルト…」
アルミン「あ…!すみません!講義が終わってるのにいつまでも…ミーナ、そろそろ戻ろうか」
教官「構わない。今日は配給品が来るまでは備品の整備も出来ないからな」
教官「お前たちが勉強したいのであれば、だが」
アルミン「で…ではお言葉に甘えて…」
教官「はは、お前も座学の教官が向いてるかもしれないぞ?」
教官「それでは先に戻るからな」
アルミン「はっ!」
ミーナ「はっ!」
200 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/18(水) 23:51:05 ID:lCpG5oSs
アルミン「……」
ミーナ「ちょっと…アルミン!!せっかく自由時間なのに勉強っ!?」
アルミン「いや…」
ミーナ「え?」
アルミン「せっかく二人きりだし、何か話そうか」
ミーナ「うわ~…教官聞いてたらショック受けるだろうね」
アルミン「まぁ、たまにはさ!」
ミーナ「同じ班だしね~」
アルミン「でしょ…?」
アルミン「ところでミーナって好きな人いる?」
ミーナ「……どうかなぁ~」
201 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/18(水) 23:53:41 ID:lCpG5oSs
ミーナ「って、もう!そんな事聞かれると思わなかったからびっくりしたよ!」
アルミン「いきなり聞いたらポロっと答えるんじゃないかな~ってさ」
ミーナ「そんなわけないじゃない!……あれ~?もしかしてアルミン私の事…」
アルミン「それは無いよ」
ミーナ「あははっ!」
アルミン「あはは!」
ミーナ「もうっ!」
アルミン「いてっ」
ミーナ「それで?アルミンにはいるの?」
202 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/18(水) 23:54:21 ID:lCpG5oSs
アルミン「ミーナが先に答えてくれたら言おうかな」
ミーナ「私は好き…って言い切れないし…興味あるって言うか…」
ミーナ「もー、それズルくない?」
アルミン(分かってるよ、ミーナ)
アルミン(君はエレンをよく慕って、話だって真剣に聞いている。そしてそれを見て思い出したんだ)
アルミン(入団したばかりの日、エレンの話を食い入るように聞きに来ていた君を)
アルミン(エレンに憧れを抱いているのは確かだよね…)
アルミン「確かにズルいかな。自分の話って照れるし」
アルミン「それじゃあ…仲の良い人の話とかしようか」
203 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/18(水) 23:57:50 ID:lCpG5oSs
ミーナ「あー、うん」
ミーナ(…エレンの話とか…聞けるかも)
ミーナ「いいね、たまには愚痴とかさ!…えへへ!」
アルミン(話題にするには不自然だけど…やっぱり乗った)
アルミン「愚痴か~…。僕は周りに助けられてばかりだし、愚痴を言われるのは僕の方だよ…」
アルミン「……エレンも」
ミーナ「!」
アルミン「アニに格闘の技術を教わりたいなんて言っててさ」
アルミン「僕なんか置いて、これからどんどん強くなっていっちゃうんだろうな~…って」
ミーナ「あぁ、対人格闘ね…。アニはいつもサボりがちだけど」
ミーナ「それでも優秀な成績だから」
ミーナ「………」
204 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/19(木) 00:00:16 ID:P2ZemQe2
ミーナ「エレンとの差が広がるのが怖いなら、アルミンも教わったら良いんじゃない?」
アルミン「」
ミーナ「ん?」
アルミン(そんな事考えもしなかった…)
ミーナ「あっ、アルミンもアニの事怖いって思ってる?」
ミーナ「皆誤解してるよ。まぁ…私もそんなに仲良い訳じゃないんだけどね…」
ミーナ「私がいくら歩み寄っても、心開いてくれてるとは思えないし」
アルミン「いつも一緒にいるから、仲良いのかと…」
ミーナ「ん~…まだここに馴染めてないだけなのかもしれないけどさ」
ミーナ「意図的に皆と仲良くならないようにしてると思う」
205 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/19(木) 00:02:28 ID:P2ZemQe2
アルミン「……アニは憲兵団希望なのかな」
ミーナ「うん、そう言ってたよ」
アルミン「……訓練兵の身分で人を好きになるって、ミーナはどう思う?」
ミーナ「あぁ、ハンナなんかはフランツと良い感じだよ?ふふっ」
アルミン「そうなんだ…」
アルミン(誰だろ)
ミーナ「訓練兵って言ったって人間だもん」
ミーナ「…誰かの言葉で強くなれる気がする」
ミーナ「誰かに支えを求める、恋をする」
ミーナ「どんな人だって一人じゃ生きていけないんだから」
ミーナ「それが普通の人間だよ」
206 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/19(木) 00:06:01 ID:P2ZemQe2
アルミン(ミーナってしっかりしてるんだな…)
アルミン(上手い事アニの話に持って行ったのはいいけど、ミーナでもアニの事はあまり知らなかったんだな…)
アルミン(アニのドジな話とか苦手な物なんか聞けるかと思ってたけど…)
アルミン(根本的に…弱い人間なんだろうな…僕って)
クリスタ「………」
アルミン(………アニって誰を支えに頑張ってるんだろう)
クリスタ「!!」
アルミン(家族かな……)
クリスタ「アルミン…っ!」
アルミン「………やぁ、クリスタ」
207 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/19(木) 00:06:59 ID:P2ZemQe2
クリスタ「目が合ったのに素通りなんて、酷いな」
アルミン「……僕と話したくなんか、無いだろうしさ」
クリスタ「ふふ、そんな事ないよ?」
アルミン「…はは、ユミルは?」
クリスタ「待っててもらってるの」
アルミン「そっか……君は、僕を待ってたの?」
クリスタ「アルミン」
アルミン「何?」
クリスタ「私の事ちゃんと見て」
アルミン「見てるよ」
208 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/19(木) 00:08:00 ID:P2ZemQe2
クリスタ「目!!目を見て!!」
アルミン「いたた…」
クリスタ「私、アルミンが頑張ってる事、知ってるよ!!」
アルミン「……!」
クリスタ「訓練だって、真っ青になっても諦めないで最後まで…」
クリスタ「頑張ってる事…っ」
クリスタ「知ってるからね……」
アルミン「……」
クリスタ「だから……私も頑張れたよ?」
クリスタ「……」
クリスタ「馬鹿に…してた」
214 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/19(木) 01:10:32 ID:P2ZemQe2
アルミン「…?」
クリスタ「私、アルミンの事馬鹿にしてた…んだと思うの」
アルミン「……」
クリスタ「心の中で笑ってたって訳じゃないよ」
クリスタ「けど…私より体力も無くて、成績だって…」
クリスタ「そんなアルミンを気にかけて、支えようとしてた自分に…」
クリスタ「満足、してた…のかな?」
アルミン「…僕に聞かないでよ」
クリスタ「けどね」
クリスタ「アルミンが、必死で頑張る姿が」
クリスタ「私の支えだったよ」
クリスタ「……アルミン、アルミンは強いね」
215 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/19(木) 01:11:11 ID:P2ZemQe2
アルミン「……?」
クリスタ「酷い事、言ってごめんね…」
クリスタ「あの…」
クリスタ「頭の中で言いたい事…まとめてきたのに…」
クリスタ「私上手く言えてるのかなぁ…?」
クリスタ「だからね…アルミン…」
アルミン「……」
クリスタ「私…本当は…」
クリスタ「…本当にごめん……っね…」
アルミン「分からないよクリスタ…」
216 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/19(木) 01:11:45 ID:P2ZemQe2
クリスタ「…アルミンを、私の生きる理由にしてたの……」
アルミン「… ちょっと…僕には難しいかな…」
クリスタ「ううん、分からなくていいよ」
クリスタ「ただ…、言っておきたかったの」
クリスタ(ただ…必要とされてるから生きてるんだって)
クリスタ(必要とされてるから、仕方なく…生きていてあげてるんだって……)
クリスタ(私のわがままで生きてる訳じゃ無い………だから…)
クリスタ『そしたら、皆褒めてくれるかな』
クリスタ(違うよ、本当は……)
217 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/09/19(木) 01:12:20 ID:P2ZemQe2
クリスタ「だからアルミン……アルミンも正直に言って…」
アルミン「………」
クリスタ「私の事好きだって話…あれから一切触れなかったね」
クリスタ「本当は違うんでしょ…?」
アルミン「……」
アルミン「…そうだね……」
クリスタ(うん…分かっ
てた…
のに)
クリスタ「うん、気付いてたよ。私もアルミンを利用しただけだから」
クリスタ「どうして…サシャにあんな事頼んだのか聞いていい?」
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ヒッチ・ドリスとは『進撃の巨人』の登場人物で、憲兵団の新兵。アニ・レオンハートとは同期でルームメイト。ウェーブヘアが特徴の少女で、軽薄で不真面目な言動が多い。他の新兵同様安全な内地で楽をするために憲兵団に入ったが、実は機転の利くところがある。アニのことは愛想のない同期だと思っていたが、ストヘス区の戦闘以降行方不明になったことを心配しており、アニの正体が「女型の巨人」であることを知って大きなショックを受けていた。同期のマルロ・フロイデンベルクに好意を持っているが、マルロ本人は気づいていない。
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エルヴィン・スミス(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
エルヴィン・スミスとは『進撃の巨人』の登場人物であり、調査兵団第13代団長である。調査兵団は人類の生存圏を広げることを目的とし、日々巨人との死闘を繰り広げている。その類まれなる頭脳と判断力から大きな功績を挙げているが、目的のためなら手段を選ばない非情さから「悪魔的」と称されることもある。彼の真の目的は世界の真実を解き明かし、「人類は王家によって記憶を改竄された」という父の仮説を証明すること。人類最強と称されるリヴァイ兵士長を調査兵団に入れたのも彼である。
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ベルトルト・フーバー(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
ベルトルト・フーバーとは『進撃の巨人』の登場人物で調査兵団団員。第104期訓練兵団を3位で卒業し、どの分野でもそつなくこなすことができる優秀な人物である。ただし優柔不断で判断を他人に任せる傾向があり、積極性に欠けることから他の同期と比べると少し影が薄い。その正体は、ウォール・マリア陥落の主因となった「超大型巨人」であり、始祖奪還作戦のために大国マーレから派遣された「マーレの戦士」の1人だった。任務を達成し故郷に帰ることを切望していたが、結局その願いは叶わず異国の地で命を落とすこととなる。
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ポルコ・ガリアード(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
ポルコ・ガリアードとは『進撃の巨人』の登場人物で「顎の巨人」の継承者。「九つの巨人」継承者で構成される「マーレの戦士」の一員として、「顎の巨人」の持ち味である硬い顎と牙や俊敏性を活かし数々の戦場で活躍している。戦士候補生時代の同期であるライナー・ブラウンとは「鎧の巨人」継承権をめぐって争ったライバルだった。自分ではなく能力の低いライナーが「鎧の巨人」継承者として選ばれたことや、兄のマルセルがライナーをかばって巨人に食われたことから、ライナーに対して悪感情を抱いている。
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ライナー・ブラウン(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
ライナー・ブラウンとは『進撃の巨人』の登場人物で調査兵団の団員。主人公エレン・イェーガーとはウォールローゼ南区第104期訓練兵団時代の同期である。責任感が強く、リーダーシップもあることから同期の中ではまとめ役を担っていた。しかし、その正体はウォール・マリアを破壊した「鎧の巨人」であり、始祖奪還を目的にパラディ島に送り込まれたマーレの戦士である。正体が判明した後はたびたびエレン達と対立し、始祖の力を巡って死闘を繰り広げていく。
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ガビ・ブラウン(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
ガビ・ブラウンとは『進撃の巨人』の登場人物で、「マーレの戦士」候補生。天真爛漫で型破りな性格で、憧れの従兄であるライナーから「鎧の巨人」を継承するため日夜訓練に励んでいる。パラディ島のエルディア人を悪魔の末裔として強く憎んでおり、彼らを皆殺しにして自分達善良なエルディア人を収容区から解放することを願っていた。しかし成り行きでパラディ島に渡ることとなり、そこで出会った人々との交流からガビの考え方は変化し始める。
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ハンジ・ゾエ(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
ハンジ・ゾエとは『進撃の巨人』の登場人物で調査兵団所属のベテラン兵士。初登場時は分隊長だったが、後にエルヴィン・スミス団長の後を継いで調査兵団第14代団長に就任する。ゴーグル(平常時は眼鏡)を着用し、茶髪を無造作に1つにまとめた中性的な外見をしている。明るく聡明な人物だが、巨人に対する情熱は人一倍で変人揃いの調査兵団内でも特に異彩を放っている。ウォール・マリア最終奪還作戦以降は左目を負傷したことから眼帯を着用している。
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ダリス・ザックレー(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
ダリス・ザックレーとは『進撃の巨人』の登場人物で憲兵団・駐屯兵団・調査兵団の3つの兵団を束ねる総統。特別兵法会議においてエレン・イェーガーの処遇を調査兵団に委ねた人物である。王政編では調査兵団団長のエルヴィン・スミスや駐屯兵団司令官のドット・ピクシスらと共にクーデターに加担する。実はエルヴィンが決起する以前から王政に根深い嫌悪感を抱いており、密かに体制転覆の機会をうかがっていた。王都制圧後は身柄を拘束した王政幹部達に喜々として拷問を行っている。
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アルミン・アルレルト(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
アルミン・アルレルトとは『進撃の巨人』の登場人物で、主人公エレン・イェーガーの幼馴染。金髪ボブカットの中性的な外見を持つ。大人しいが芯の強い勇敢な性格で探求心が強い。祖父の影響で人類はいずれ壁の外に出るべきだという思想を持っており、エレンが外の世界に憧れるようになったのもアルミンの影響である。小柄で身体能力は低いものの、知能や判断力はずば抜けており、エレンや調査兵団の窮地をその知略で度々救っている。
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進撃!巨人中学校(漫画・アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ
『進撃!巨人中学校』とは中川沙樹が描く、諫山創の『進撃の巨人』の公式学園パロディ漫画。2015年にProduction I.G製作でアニメ化。前半をアニメパート、後半を出演声優たちによるバラエティ番組の実写パートとして30分枠で放送。中学生になったエレン・イェーガーは進撃中学校へ入学する。学校には巨人も在籍しており、エレンは巨人に恨みを持っており巨人を駆逐しようと非公式部活「調査団」へ入部した。
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ミカサ・アッカーマン(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
ミカサ・アッカーマンとは諫山創による漫画『進撃の巨人』の登場人物で、主人公エレン・イェーガーの幼馴染。本作のヒロイン的ポジションで、幼い時にエレンに助けられた経験から、彼を守ることを自分の使命だと考えている。驚異的な身体能力を持ち、トップの成績で訓練兵団を卒業。実戦でも1人で複数の巨人を討伐する実績を残す。性格は寡黙で口下手だが、エレンのこととなると取り乱す一面もある。物語後半において、母方の祖先が東洋にあるヒィズル国将軍家だったことが明らかになった。
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クリスタ・レンズ/ヒストリア・レイス(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
クリスタ・レンズ(ヒストリア・レイス)とは、諫山創による漫画『進撃の巨人』の登場人物。第104期訓練兵団卒業生であり、主人公エレン・イェーガーは同期の1人。小柄で温厚、思いやりのある可愛らしいアイドル的な存在として登場する。同期のユミルと仲が良い。成績10位以内に入っているが、実際はユミルからその座を譲られただけで身体能力は人並みである。本名はヒストリア・レイスといい、壁内世界の真の王家の末裔であることが後に発覚する。
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フリーダ・レイス(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
フリーダ・レイスとは『進撃の巨人』の登場人物であり、レイス家の長女。黒髪で青い瞳を持つ。レイス家当主のロッド・レイスとその正妻の第1子として生まれた。表向きは地方の貴族として振る舞っているが、実際は壁内の真の王家の末裔。レイス家に代々引き継がれている特別な巨人能力を叔父のウーリ・レイスから引き継ぎ、宿している。本人の飾らない性格は多くの者から慕われており、妾の子である異母妹ヒストリアにも姉として優しく接していた。
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イェレナ(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
イェレナとは『進撃の巨人』の登場人物で反マーレ派義勇兵の中心人物。マーレに滅ぼされた国の出身で、「獣の巨人」継承者で王家の血を引くジーク・イェーガーの信奉者として活動し、パラディ島の近代化に大きく貢献した。ジークの提唱する「エルディア人安楽死計画」達成のためなら寝食を共にした仲間すら殺害する冷酷な性格の女性。しかし実際にはマーレの被害者というのは虚偽であり、「世界を救う英雄」に憧れているだけのごく一般的なマーレ人である。
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