バレット・ウォーレス(ファイナルファンタジーVII)の徹底解説・考察まとめ

バレット・ウォーレスとは『ファイナルファンタジーVII』に登場する味方キャラクターであり、星を救うレジスタンス組織「アバランチ」を率いるリーダーである。アバランチの仲間ティファの幼馴染で元ソルジャーであるクラウドとは当初気が合わずいがみ合っていたが、旅の途中己の弱さや考えをさらけ出すうちに徐々に打ち解けていった。一人娘マリンの事を誰よりも大切に思っており、マリンはバレットの弱点にも戦う原動力にもなっている。過去の出来事により片腕が銃になっている。

ケット・シーとの衝突とミッドガルの危機

言い争いをするバレット(左奥)とケット・シー(左手前)

海底魔晄炉に存在していたヒュージマテリアを奪う途中神羅の潜水艦も奪うことができた一行は海底での調査も行ったが、徐々に進むべき道を見失ってしまう。コスモキャニオンの長老ブーゲンハーゲンの助言を受けた一行は、エアリスが最期を迎えた場所「忘らるる都/古代種の都」を訪れると、エアリスが死の間際「究極の白魔法ホーリー」を発動させていたことを知る。ホーリーはメテオに対抗できる唯一の手段だったが、セフィロスの意思が邪魔をして発動できない状態になっていたのだった。

「必ずセフィロスを倒してエアリスの想いを守る」と決意を新たにしたクラウド達だが、外に出た途端ケット・シーから声を潜めた連絡が入る。それはジュノンに備え付けられていた巨大大砲をミッドガルに移動させ、魔晄キャノンこと「シスターレイ」でセフィロスが張った「北の大空洞跡地」のバリアを弾き飛ばす作戦の密告だった。飛空艇に戻ると今度は突如として海からウェポンが出現した。
ケット・シーは「ウェポンがミッドガルに向かっている」と情報を伝える。マリンの身を案じたバレットはケット・シーに「マリンはどうなるんだ!」と食って掛かるが、「マリンちゃんは無事ですわ。エアリスさんのお母さんも一緒です」と聞くとホッとした様子で頭を掻いた。

バレットの仕草を見たケット・シーは「なんですか、バレットさん。今の『ポリポリ』って。マリンちゃんの身が安全やったら後はどうなってもいいんですか?」と詰め寄った。更にケット・シーが「一番魔晄炉が爆発した時、何人死んだと思ってますのや!」と問い詰めると、バレットは「星の命の為だったんだ。多少の犠牲は仕方なかった」と正当化する。
バレットの考えをケット・シーが非難すると「神羅のやつにどうこう言われたくねえ」と返したバレットだったが、船内には不穏な空気が漂い始める。耐えかねたクラウドとティファがその場を収め、一同はウェポンが接近するミッドガルへと向かった。
ミッドガルでは「シスターレイ」の準備が間に合い、ウェポンを打ち倒してセフィロスのバリアをも消し飛ばす。ところが起き上がったウェポンが反撃し、神羅ビルはエネルギー弾の直撃を受けて崩壊してしまった。
一行はとりあえずセフィロスのいる「北の大空洞」がどうなったか確認することを決めるが、北の大空洞に向かっている途中で再びケット・シーが騒ぎ出す。神羅ビルではウェポンの襲撃で行方不明になったルーファウスの安否を確認するため混乱に陥っていたが、ケット・シーの本体であるリーブ・トゥウェスティは「撃ったばかりのシスターレイの出力が勝手にアップしている」と知り慌てていた。
宝条が「シスターレイ」のシステムをジャックし、セフィロスにエネルギーを送ろうと画策していたのである。リーブはクラウド達に助けを求めたが、そのことを知ったスカーレットとハイデッカーはクラウドに復讐する為リーブを拘束してしまったのだった。
ケット・シーから危機を知らされミッドガル上空に辿りついたクラウド達は、パラシュートで降下し地下を通って「シスターレイ」を目指す。途中ハイデッカーとスカーレットがクラウド達への復讐のために襲い掛かってきたが撃退に成功し、「シスターレイ」を操作する宝条も倒すことができた。

戦う理由

セフィロスとの最終決戦に挑む一同

残る敵はセフィロスだけとなり、メテオが降って来るまでの刻限も七日に迫っていた。クラウドはバレットに「マリンに会いたいか?」と尋ねると、「これは星を救うための戦いだが、セフィロスとの戦いはオレにとってとても個人的な物なんだ。」と気持ちを打ち明ける。そして「皆も一度船を降りて大切な人のところへ戻り、自分が本当はなんのために戦っているのか確かめてきてほしいんだ。そして答えを見つけたら戻ってきてほしい」と宣言して、一行は一時的に解散する。

故郷を焼かれたクラウドとティファはその場に残り、二人だけで思いの丈を語り合っていた。寄り添って眠っていた二人はやがて朝を迎え、仲間が戻っていないことに寂しさを覚えつつも飛空艇に乗り込む。しかし無人のはずのハイウィンドが動き出したためコックピットに向かうと、仲間達はクラウド達が眠っている隙に戻って様子を見ていたのだった。
見られていた驚きと戻ってきてくれたことに喜びを感じながらクラウドが皆に話しかけると、バレットは「別にお前の為じゃねぇ。最初は神羅に復讐する為だけに戦っていた。でも今は違う。俺は、そうだぜ、マリンのために戦っているんだ」と気持ちを明かした。

こうして全員戻敵た仲間たちと共にセフィロスを打ち倒し、ホーリーも無事に動き出す。ホーリーとメテオの衝突で多数の被害も出たが、最後は星自身の意思で発動されたライフストリームがメテオを打ち消し、世界は救われたのだった。

メテオから二年後

ティファとデンゼル(左)の危機に間一髪で駆け付けた

メテオから星が救われて二年後、バレットはマリンをティファ達に預け新しいエネルギー源を求めて家を離れていた。油田を発見したバレットは「もうすぐマリンに会いに行くからな!」と嬉しそうにクラウドの携帯電話にメッセージを残す。しかし世界はセフィロスが残した思念体「カダージュ一味」と謎の奇病「星痕症候群(せいこんしょうこうぐん)」によって再び危機に陥っていた。

カダージュたちはセフィロスを復活させるために「ジェノバの首」を探していたが、なかなかジェノバの首を発見できなかった為、星痕症候群を発症している子供たちを誘拐して操る。その中にはティファ、クラウド、マリンと共に生活している少年「デンゼル」も含まれていた。
カダージュ一味は操った子供たちを盾に、神羅が建造した慰霊塔を破壊しようとする。初めはカダージュ一味のヤズーとロッズが慰霊塔を壊そうとしていたが、途中でカダージュが「バハムート震」を召還したため、町はパニックに陥ってしまった。
操られていたデンゼルは混乱が起きる中でもその場を離れようとしなかったが、危機を知って駆け付けたティファが身を挺してデンゼルを守ったため正気を取り戻す。しかしティファは気を失ってしまい、目の前にはバハムート震が迫っていた。
デンゼルはおびえながらも勇気を振り絞り、ティファを守るために飛び出したが、そこへバレットが駆け付ける。「ここで母ちゃんを守れ!」と叫びつつバハムート震を攻撃して、ティファとデンゼルを救った。
その後はともに駆け付けたかつての仲間たちやクラウドと協力し、バハムート震を撃退する。そして仲間たちと共に飛空艇に乗り込んでカダージュと戦うクラウドを援護しようとしたが、一人で戦いたがっているクラウドの意を酌んでクラウドの戦いを見守った。

リメイク版におけるバレット・ウォーレスの変更・相違点

セフィロスに刺される

神羅ビルでセフィロス(右)に刺されたバレット(左)

『ファイナルファンタジーVIIリメイク』では、幻影も含めストーリー序盤から頻繁にセフィロスが出没してくる。そしてバレットは神羅ビルに現れたセフィロスによって刺されてしまうのである。重傷を負うバレットだが、神羅ビルでバレットが死亡すると運命が変わってしまうため、「運命の番人」であるフィーラーが傷を癒してバレットの命を救っていた。

バレット・ウォーレスの関連人物・キャラクター

マリン・ウォーレス

バレットから大切に育てられているマリン

CV:梅崎音羽(『ファイナルファンタジーVIIリメイク』)/黒葛原未有(『ファイナルファンタジーVIIAC』)/諸星すみれ(『ファイナルファンタジーVIIACC』)
バレットの一人娘であり溺愛されているが血は繋がっておらず、実際はバレットの親友ダインの娘である。マリンがまだ赤ん坊のころ、バレットたちの故郷であるコレル村が神羅軍に追って焼き討ちに遭う。バレットとダインは村を離れていたため難を逃れたが、村に戻る途中襲撃されダインは崖下に転落して生死不明となった。
一人残されたバレットは「もう助からない」と悟り最期の瞬間を妻のミーナと過ごそうと村に戻ったところ、倒れているミーナの側でマリンを発見し救出する。その後バレットは神羅に復讐するためにアバランチを立ち上げ、仕事中はアバランチの仲間(主にティファ)に預けられていた。
クラウドに対しては当初恥ずかしがってしまいあまり会話をしなかったが、後にエアリスの家に保護されていた際には、「エアリスはきっとクラウドのことが好きなんだよ」と元気に会話をしていた。

バレットにとっては弱点でもあり、スパイとして仲間に潜り込んでいたケット・シーが、ばれた際の保険として人質にとっている。ただ丁重に扱われており、ウェポンの襲撃時やメテオが迫ってきた際には安全な場所に避難していた。エンディングでは「カームの町」と思われる場所で、死亡したはずのエアリスの気配を感じ取っている。

メテオから星が救われた後はバレットが仕事の為に家を空けることになったため、クラウドやティファと共に新しく作られた町「エッジ」で生活していた。後に「星痕症候群」と呼ばれる奇病を発症した少年「デンゼル」が加わり、四人暮らしとなっている。

『ファイナルファンタジーVIIリメイク』版においては「知らない人と話しちゃいけない」というバレットの言いつけを守って、クラウドと距離を置いた接し方になっている。またエアリスとも初対面時は警戒していたが、エアリスの不思議な力に影響を受けているような描写があった。

ダイン

ダイン(左)とバレット(右)は幼い時からの親友だった

バレットの子供の時からの親友であり、マリンの実父である。貧しいコレル村に神羅の魔攻炉建設計画が持ち上がった際には、「親父たちが守ってきた鉱山を捨てるなんてできない」とただ一人反対していた。バレットの「わかってくれ、ダイン。俺は女房のミーナにこれ以上苦しい生活はさせたくないんだ」という説得もあり、最終的に魔晄炉建設が決まるが、ある日魔晄炉が爆発事故を起こす。神羅は事故を「建設に反対していた住人の責任だ」と擦り付け、村を焼き討ちにしてしまった。

ダインとバレットは村を離れていたため難を逃れるが、村へ戻る途中神羅軍の襲撃に遭い崖から転落しかける。バレットが危ういところで捕まえたが銃で狙い撃ちにされ、バレットは右腕、ダインは左腕を撃たれて転落し生死不明となった。
その後は何とか生き延びており、動かなくなった左腕を銃に改造する手術を受けるが、ダインは復讐の狂気に憑りつかれていた。自分から故郷や妻のエレノア、娘のマリンを奪った世界を壊すため無差別に破壊を繰り返す。コレルプリズンでバレットと再会した際にも、バレットの説得に耳を貸すことはなく銃を向けた。
バレットから「娘のマリンは生きている」と聞かされるが、「エレノアが一人で寂しがっている。マリンも連れて行かなくちゃな」と呟きバレットと決闘を行う。敗れた後は憑き物が落ちたように穏やかになり、エレノアの形見であるペンダントを「マリンに渡してくれ」と託した。そして「マリンを泣かせるなよ」と言い残して自ら崖に飛び込んだのだった。

ケット・シー/リーブ・トゥエスティ

自分本位なバレット(左奥)に感情を爆発させたケット・シー(左手前)

CV:ケット・シー/石川英郎(『ファイナルファンタジーVIIAC』)、リーブ・トゥウェスティ/銀河万丈(『ファイナルファンタジーVIIリメイク』)
神羅カンパニーの幹部であるリーブ・トゥウェスティが持つ特殊能力「インスパイア」によって操られている、猫のぬいぐるみである。常にデブモーグリの上に乗っており、デブモーグリを操るためのメガホンを携行している。
ゴールドソーサーで働く占いマシンとして登場し、「占いの結果が気になる」という口実で強引に仲間に加わったが、正体はクラウド達の動向を探るスパイである。「古代種の神殿」を開くためのカギとなる「キーストーン」をクラウド達から奪い取り、タークスのツォンに渡した。
スパイがばれたケット・シーは飄々と事実を認め、マリンを人質に取っていることを明かす。しかし「僕かてこんな卑怯な真似はやりたくないんや」とも呟いており、給料も払われないのに星の為に活動するクラウド達の生き方に疑問を抱いていた。
「古代種の神殿」に辿りついたクラウド達はセフィロスの目的が「黒魔法メテオ」で星を破壊すること、メテオの発動には「黒マテリア」が必要であり、黒マテリアを取ろうとすれば仕掛けによって「古代種の神殿」に押しつぶされる仕掛けがあることを知る。どうにか黒マテリアを手にする方法を思案していると、ケット・シーが「星の命の為に作り物のこのボディ使わせてもらいます」と申し出る。ケット・シーは身を犠牲にして、黒マテリアをクラウド達に託したのだった。
その後新しいボディの「ケット・シー二号」が仲間として戦いに参加する。神羅のやり方に疑問を抱き、逆スパイとして様々な情報をクラウド達に流しサポートした。

本体のリーブは「一番魔晄炉爆破作戦」の際大勢の死傷者が出たことがずっと心に引っかかっており、首謀者のバレットに対しては内心複雑な思いを抱えながら過ごしていた。ミッドガルにウェポンが迫った際マリンの安全だけしか考えていない様子に耐えかねて、「マリンちゃんが安全やったら後はどうなってもええんですか?一番魔晄炉爆破の時何人死んだと思ってますんや!」とバレットを怒鳴りつける。「星の命の為に、多少の犠牲は仕方なかった」と答えるバレットに、ケット・シーは「多少ってなんやねんな!死んだ人にとってはそれが全部なんやで!」と思いをぶつけていた。その後は重い空気に耐えかねたクラウドとティファによってその場は収められたが、二人の間には気まずい空気が流れていた。
バレット自身も自分のやり方が決して正しくなかったということは自覚しており、リーブの苦しみを理解して後に和解する。最終決戦の際には本体のリーブで参戦しようと考えたが、ミッドガルの住民の避難誘導を優先してケット・シーとして参戦した。

星が救われてから二年後カダージュたちが引き起こした戦いの際には、デブモーグリではなくレッドXIIIに乗って登場する。そしてカダージュたちとの決戦終了後から一年後、リーブはWRO(世界再生機構)を立ち上げ局長に就任した。

バレット・ウォーレスの名言・名セリフ/名シーン・名場面

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世界崩壊よりもスノボ!?ファイナルファンタジーVIIのあるあるまとめ【FF7】

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数多く発売されている『ファイナルファンタジー』シリーズの中でも人気が高い『ファイナルファンタジーVII』。キャラクター設定や深みのあるストーリーはもちろんのこと、ミニゲームにも力を入れて製作された大変魅力的な作品である。しかし充実したミニゲームにはまりすぎてしまい、最後までクリアできなかったというプレイヤーも実はたくさん存在している。本記事では思わず納得してしまう『ファイナルファンタジーVII』あるあるをまとめて紹介する。

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