【進撃の巨人】アルミン(20)「何も捨てることが……」【厳選名作SS】
進撃の巨人の厳選名作SSを掲載しています。大人になったジャンとアルミン。部屋の掃除をしながら昔の思い出を語り合います。※一部のキャラクターがすでに死亡している表現があります。
アルミン(20)「何も捨てることが……」
1 : ◆F6lbtBSr3A:2013/10/04(金) 18:34:53 ID:qy0mWXtA
アルミン「出来なかったら、家が所謂ゴミ屋敷化した。どうしよう」
ジャン「掃除しようぜ」
アルミン「一周回って、これはゴミではなく芸術なんだと思えば良い気がしてきた」
ジャン「逃げるなよ。お前俺に言ったじゃねぇか、何も捨てることが出来ない人には、何も変えることが出来ないだろうって」
アルミン「お恥ずかしい。まさか自分がこうなるなんて」
ジャン「とりあえず、この辺のゴミから」
アルミン「ああああああ!!そこはまだ読みかけの古書があるんだよ!」
ジャン「おぉ、悪かったよ」
2 : ◆F6lbtBSr3A:2013/10/04(金) 18:41:05 ID:qy0mWXtA
ジャン「しかしまぁ……よくもこんなにごちゃごちゃと」
アルミン「ジャン!足下にも注意してくれ。貴重な資料とかが転がっているかもしれない」
ジャン「足下に転がってるような資料とか、それはもう貴重でも何でもないだろ」
アルミン「手伝って貰う立場で悪いんだけど……本当はどれも捨てなくなんかないんだよ」
ジャン「そんなこと言ってもよ。さすがに家が軋む程はダメだろう」
アルミン「倒壊すると思う?」
ジャン「やめてくれ。ゴミの下敷きで死ぬアルミンとか笑えねぇから」
3 : ◆F6lbtBSr3A:2013/10/04(金) 18:46:00 ID:qy0mWXtA
アルミン「あっ、こんな場所にあったんだ」
ジャン「進まねぇから!いちいち見つけた本とか資料を読み返すんじゃねぇよ」
アルミン「懐かしいと思わない?訓練所にいた頃に読んでた本だよ」
ジャン「訓練所からパクったのかよ」
アルミン「違うよ。街で見つけて懐かしくて自分で手に入れたんだよ。内容自体は覚えちゃってるから新鮮味は無かったけどね」
ジャン「そんなもん。覚えてるならわざわざ買い直す必要無いだろうに」
アルミン「昔を懐かしむ気持ちってやつだよ」
4 : ◆F6lbtBSr3A:2013/10/04(金) 18:52:01 ID:qy0mWXtA
ジャン(なんで……木とか石まで集めてんだろうか)
アルミン「おぉ、それは訓練所の敷地内に生えてた大木の枝だよ。そっちは営庭の石」
ジャン「そんなものまでいちいち集めたのか?」
アルミン「どうも収集癖って言うのかな。何となく懐かしく感じる物は拾っちゃうんだよね」
ジャン「さすがに生ゴミとかまでは手出ししてないだろうな?」
アルミン「やだなーそんなのまで集めてたら今頃アレがうじゃうじゃいるはずだよ」
ジャン「アレか……絶対遭遇するんだろうな」
アルミン「たぶんね」
6 : ◆F6lbtBSr3A:2013/10/04(金) 19:00:50 ID:qy0mWXtA
~~~~~~~
ジャン「少しは整理出来たか」
アルミン「まだまだ、これからって感じだけど。お昼も近いから昼御飯食べに行こうか」
ジャン「手伝ってやってんだから奢れよ?」
アルミン「あざとい……そんなこと言ってると女の子にモテないよ?」
ジャン「十代じゃあるまいし、そんなこといちいち意識してねぇよ」
アルミン「ここ数年でめっきり老け込んだよね」
ジャン「それを言うなら落ち着いた。もしくは大人になったって言え。俺がジジイみたいだろうがよ」
7 : ◆F6lbtBSr3A:2013/10/04(金) 19:10:26 ID:qy0mWXtA
《街中》
アルミン「この辺りもだいぶ復興したね」
ジャン「そうだな。人間の力ってのはやっぱりすげぇもんだ」
アルミン「ランチでいい?そこのお店お手頃な価格で味は良いんだよ」
ジャン「意外にそういうの知ってんだな。食には無頓着かと」
アルミン「昔はね。そもそも、味がどうこうよりは生きる為に食べるだけだったから」
ジャン「それはまぁ、そうか。そういうところでも年月ってのは感じるもんだな」
アルミン「ほら、ボーッとしてると他の人の邪魔だよ」
ジャン「おぉ」
11 : ◆F6lbtBSr3A:2013/10/04(金) 20:11:28 ID:qy0mWXtA
~~~~~~~
アルミン「どう?」
ジャン「確かに値段の割には美味いな」
アルミン「まぁ、訓練所とか開拓地に居た頃の食事に比べたらなんでも美味しいんだけどね」
ジャン「いやいや、店の料理を比べたら悪いだろ」
アルミン「そっか。午後からも動いてもらうんだからちゃんと食べてね」
ジャン「今日だけじゃ終わらねぇだろ。だいたい、よくあんな家で生活出来たな」
アルミン「普段は調査兵団の本部とかで生活してるから、その辺は平気かな」
ジャン「お前が本部によくいるのはあれが理由だったんだな」
13 : ◆F6lbtBSr3A:2013/10/04(金) 20:32:39 ID:qy0mWXtA
ジャン「ご馳走さん。まぁ、腹は膨れたわ」
アルミン「はーめんどくさいなぁ」
ジャン「待て、お前の家でお前が集めたゴミの始末なんだからな?」
アルミン「わかってるよ。でもジャンも物好きだね。わざわざ片付けを手伝ってくれるなんて」
ジャン「暇なんだよ」
アルミン「部下と遊んだりしないの?」
ジャン「俺の性格だからな。部下がヘソ曲げて辞められても困るからよ」
アルミン「だいぶマシになったとは思うんだけど?」
ジャン「わりと長い付き合いだからだろ。部下はそう都合良く解釈してくれねぇよ」
15 : ◆F6lbtBSr3A:2013/10/05(土) 09:43:54 ID:vucBAd1s
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ジャン「こっちの本とかは?」
アルミン「えっと……下から二番目と左から四番目は捨てても大丈夫だよ」
ジャン「お前記憶力良いのは良いんだが、ほとんど捨てるのが無いじゃないかよ」
アルミン「そっちの白い本はさ、ベルトルトが好きだったんだ」
ジャン「あいつか」
アルミン「右側の黒っぽくなった本はライナーが好きだった」
ジャン「よく覚えてんな。そういえば、あいつらもお前と同じくらい読書家だったな」
アルミン「うん。面白い本も教えてもらった」
16 : ◆F6lbtBSr3A:2013/10/05(土) 09:44:56 ID:vucBAd1s
ジャン「ん?」
アルミン「どうかした?」
ジャン「これって……立体機動装置だよな?」
アルミン「残骸だよ。それは捨てる気はない」
ジャン「いや、赤錆ってか……これ血か?」
アルミン「そうだよ。そこの棚にあるのは、回収出来た調査兵団の皆の立体機動装置だよ」
ジャン「お前、集めたのか?」
アルミン「うん。遺族がいた場合はその人達にちゃんと許可は貰ってるよ」
ジャン「わざわざ行って来たのか?」
アルミン「あはは、ちょっとおかしいかな……」
17 : ◆F6lbtBSr3A:2013/10/05(土) 09:45:38 ID:vucBAd1s
ジャン「ここら辺は綺麗に整頓されてるな」
アルミン「サシャとかコニーのがあるよ。そっちのケース」
ジャン「あの二人か、あいつ等良い奴だったよな」
アルミン「そうだね。あの二人と最後まで行動が多かったのはジャンだったよね」
ジャン「まぁ、つるみやすかった。マルコが居なくなってからは特にな」
アルミン「マルコか、マルコのは無いんだ。生家を訪ねてもみたけど……ごめん」
ジャン「いや、あいつは物なんか無くても忘れることはねぇよ」
アルミン「そっか」
18 : ◆F6lbtBSr3A:2013/10/05(土) 09:46:34 ID:vucBAd1s
~~~~~~~~
アルミン「疲れた……」
ジャン「三時間くらいやってもまだあんのか。お前どうやって拾って来たんだよ」
アルミン「荷馬車とか使った時もあるよ。しかし、拾うこと自体は苦労しないのに、片付けるとなると大変だね……ははは」
ジャン「なぁ、アルミン。結構な人数の兵士が心理カウンセリングを受けてるのは知ってるよな?」
アルミン「知ってるよ。きっと、僕のこういう行為も何かしら病名を付けられる。そういうのは嫌なんだ」
ジャン「嫌なのか」
19 : ◆F6lbtBSr3A:2013/10/05(土) 09:47:42 ID:vucBAd1s
アルミン「僕は僕の意志で、ここにある物達を集めた。病気なんかじゃない。ここにある物は皆、意味が在るものだから」
ジャン「でも捨てないとな。お前の記憶力なら、物が無くても忘れることは無いだろ。いや、忘れないようにしたらいい」
アルミン「わかってる。本当に必要な残って欲しいものだけを残すことにするから」
ジャン「俺も、死んでたら……お前に何かしら集められるのか」
アルミン「あはは、どうかな?ジャンの顔は記憶に残りやすいから」
ジャン「お前な!人が真面目に!」
アルミン「冗談だよ。ふふ」
20 : ◆F6lbtBSr3A:2013/10/05(土) 09:48:55 ID:vucBAd1s
~~~~~~
ジャン「今日はこのくらいにするか」
アルミン「さすがに限界だね……」
ジャン「なぁ、使えるやつは兵団で欲しい奴にやれば良くないか?」
アルミン「欲しがる子いるかな?」
ジャン「……実用目的と女の部下なら意外に欲しがる奴も多いんじゃね?」
アルミン「えー?女の子が?」
ジャン「意外に人気あるってよ。お前」
アルミン「またまた、それは上官ってのがあるからだよ」
ジャン「はいはい。そんじゃ呑みにでも行くか」
アルミン「禁酒は?」
ジャン「たまにはな」
21 : ◆F6lbtBSr3A:2013/10/05(土) 09:51:02 ID:vucBAd1s
《酒場》
ジャン「久しぶりに飲む酒は意外に美味いな」
アルミン「それは掃除で疲れたからじゃないかな」
ジャン「お前は普通に飲んでるよな」
アルミン「まぁね。良い具合に色々ぼやけさせてくれるから、今の世界は少し……明るすぎる」
ジャン「ほとんど死んだ。でも俺達は生き残った。犠牲が多すぎて勝ったのか負けたのか……曖昧だな」
アルミン「あはは、そんなこと言ってると皆に怒られるよ」
ジャン「そうか。どのみちいつかは死んじまうしな」
アルミン「少し長引いただけだよ」
22 : ◆F6lbtBSr3A:2013/10/05(土) 09:51:45 ID:vucBAd1s
ジャン「話は変わるけどよ。浮いた話はねぇのかよ」
アルミン「無いね。全くない」
ジャン「前から思ってたんだが、変なところはハッキリし過ぎてるよな」
アルミン「うーん、ありのままっていうか考える必要がない事実だからかな」
ジャン「二十代だぞ?」
アルミン「ジャンはいるの?」
ジャン「俺もいねぇな」
アルミン「僕に言えないじゃないか」
ジャン「それもそうか、ハハハハハ」
アルミン「やっぱりまだ?」
ジャン「それは乗り越えたんだが、なんなんだろうな。わからね」
23 : ◆F6lbtBSr3A:2013/10/05(土) 09:52:33 ID:vucBAd1s
~~~~~~~
アルミン「そろそろ帰ろうか、明日も忙しいから」
ジャン「そうだな。残りのは休日にまとめて片付けちまうか」
アルミン「また手伝ってくれるの?」
ジャン「最後までちゃんとやらないと俺の気分的にな」
アルミン「気分か、それでも手伝ってくれて嬉しいよ」
ジャン「おう、じゃあまた明日な」
アルミン「うん。今日は手伝ってくれてありがとう」
ジャン「おう」
アルミン(たまには自分の家で寝るかな。あの部屋は、綺麗なままにしてあるし)
24 : ◆F6lbtBSr3A:2013/10/05(土) 09:53:40 ID:vucBAd1s
《後日・休日》
ジャン「おぉ、スッキリしてるじゃねぇか」
アルミン「ジャンのおかげだよ。部下の子とかも持ってってくれたりしたから」
ジャン「でも、それは初日に比べたらの話で……」
アルミン「はは……まだまだあるね。どうしようかな」
ジャン「その為に休日に早起きして午前中から来てんだ。やるぞ!」
アルミン「うん。でも、実際捨てる物はほとんど無くなって来たんだけどね」
ジャン「俺には大量にあるように見えるんだが」
アルミン「そこら辺のはね。こっちのは全部ダメなんだ」
25 : ◆F6lbtBSr3A:2013/10/05(土) 09:55:58 ID:vucBAd1s
ジャン「なぜだ。違いがわからないんだが」
アルミン「そっちは、壁内の思い出だから皆が見えなくても平気だけど、こっちのは壁外の思い出だから」
ジャン「皆ってなんだよ」
アルミン「そこに部屋があるよね」
ジャン「あぁ、一番綺麗にされてるっぽい部屋か」
アルミン「そこから、この一角は直線になってる。いつも皆が見えるように」
ジャン「アルミン……皆ってのは同期達のことを言ってるのか?」
アルミン「最初はエレンとミカサのだけだったけど。今じゃ、集まって皆になっちゃった」
26 : ◆F6lbtBSr3A:2013/10/05(土) 09:57:12 ID:vucBAd1s
ジャン「ちょっと見て良いか?」
アルミン「うん」
ジャン「……これは、ジャケットとか立体機動装置関連に、指輪や装飾品に本達。皆のか」
アルミン「うん。何でだろ、集めても、誰が生き返る訳じゃない。でも、集めてると安心した」
ジャン「アルミン……」
アルミン「たくさんの人が死んで、結果として壁外には行けるようになった。でも、それを見ないで死んだ皆に見せたかった」
アルミン「壁外の色々な物を、壁外に出る度に拾っては、その一角に置いたんだ。皆から見えるように」
27 : ◆F6lbtBSr3A:2013/10/05(土) 09:58:32 ID:vucBAd1s
ジャン「そんなことしなくても……あいつらなら、その、死んでも色々な世界を自由に見てるんじゃないか?」
アルミン「そんなのわからないじゃないか。死んで、目に見えない世界だとか不確定な存在がなかったら?」
アルミン「皆が、何も見れないまま、ただ無になったとしたら?僕はそんなの嫌だ」
ジャン「アルミン」
アルミン「だから、皆の遺品に少しでも壁外を見せてあげるんだ。調査兵団の僕には、それが出来るし、生き残った僕にはそれをやらないといけないんだよ!」
ジャン「落ち着けアルミン」
28 : ◆F6lbtBSr3A:2013/10/05(土) 09:59:35 ID:vucBAd1s
アルミン「僕だっていつかは老い衰えて行く。それなら少しでも遠く、少しでも新しい物を皆に見せたいんだ」
ジャン「お前さ……一応は、自由になれたんだから……そこまで過去に囚われるなよ」
アルミン「おかしなことを言うね。僕は自分のしたいことをしながら生き抜いてるだけだよ」
ジャン「お前が、3人で壁外を見てまわる約束をしてたのはお前自身から聞いた。同時に、なんで自分が生き残ったのかを嘆くのも聞いた」
アルミン「……そんなこともあったね。今は違うよ」
29 : ◆F6lbtBSr3A:2013/10/05(土) 10:01:42 ID:vucBAd1s
ジャン「違わねぇだろ。そんなことあいつらは望んでねぇよ」
アルミン「望む、望まないの問題じゃない。やるんだよ。これからも続けないといけないんだ」
ジャン「……そんなに忘れていくことが不安か。物に執着持ち出したのもあいつ等を亡くしてからだもんな」
アルミン「そんなんじゃないよ。忘れることなんかあるわけないじゃないか」
ジャン「確かに、一人ならな。でも、現実は沢山だ。それも一気に失っちまった」
ジャン「だから、そいつ等を少しでも忘れない為に収集を始めたんだろ」
30 : ◆F6lbtBSr3A:2013/10/05(土) 10:02:40 ID:vucBAd1s
アルミン「違うよ。違う違う違う違う!違うに決まってるじゃないか!僕が皆を忘れるなんて!絶対にそんなことない!」
ジャン「そうか、悪い。俺だけが不安だったのかもな」
アルミン「ジャン?」
ジャン「お前ほど頭は良くないが、それでも悪いってほうじゃないとは思うんだ」
ジャン「だがな、あれだけ濃い時間だったはず、一緒に戦った奴らの記憶も少しずつ薄れて来てる」
ジャン「やっぱり、一番優しいのも忘れることだが、一番恐ろしいのも忘れることなんだと思うんだよ」
31 : ◆F6lbtBSr3A:2013/10/05(土) 10:03:45 ID:vucBAd1s
アルミン「ジャン……」
ジャン「だから、酒を禁酒したり……まぁ、楽しいことをしないようにしたりもして来たんだがな」
ジャン「ほら、楽しい記憶ってのは無条件に上書きしていくだろ」
アルミン「だから、自然と楽しいことから身を?」
ジャン「今じゃ壁外に出れるんだぜ?これだけでも楽しいのによ。恋人だの、娯楽や嗜好品だのやってたら……どんどん記憶がな」
ジャン「結局、お前は物の収集に走り、俺は不器用に足掻いただけの違いだ。忘れることが怖いってだけだよ」
32 : ◆F6lbtBSr3A:2013/10/05(土) 10:04:49 ID:vucBAd1s
アルミン「……」
ジャン「せっかく集めたあいつ等の形見なら捨てる必要はないと思う」
アルミン「僕は捨てないよ」
ジャン「だが、その部屋の物だけにしろ。他は捨てようぜ」
アルミン「でも……」
ジャン「壁外の物なんかわざわざ集めなくても、俺達がちゃんと見て、喜んで、笑ってれば……その、あいつ等も喜ぶだろ」
アルミン「だけど……」
ジャン「交流のあった同期で残ったの俺とお前だけなんだからよ」
ジャン「調査兵団としてもだな壁外のこととか、一緒に未来だけ見て生きて行こうぜ」
33 : ◆F6lbtBSr3A:2013/10/05(土) 10:06:48 ID:vucBAd1s
アルミン「……くくっ、あははは」
ジャン「アルミン?」
アルミン「それってプロポーズ?未来を一緒に?あははは」
ジャン「はぁ!?お前は男だろうが!」
アルミン「ははは、冗談だよ。あはは、前に部下の女性から君と僕が付き合ってるみたいにからかわれたからさ」
ジャン「誰だよ!そんな変なこと言うの」
アルミン「うーん……生き残った者は生き残った者で、同じような表情してるように、他人からは見えちゃうのかもね」
ジャン「そういう物なのか。そうか、そうかもな」
34 : ◆F6lbtBSr3A:2013/10/05(土) 10:07:55 ID:vucBAd1s
アルミン「踏ん切りがついたよ。あの部屋の物以外は全て捨てる。皆の遺品はあの部屋だけで収まるから」
ジャン「よし、ならさっさと片付けて今日も飲みに行くぞ!」
アルミン「またー?」
ジャン「おう、あいつ等との思い出を肴に飲むんだよ」
アルミン「泣くかもね」
ジャン「あいつ等は喜ぶかもな」
アルミン「泣くのに?」
ジャン「自分達が思い出されて悪い気はしないだろ」
アルミン「そういう物なのかな」
ジャン「忘れられて、誰からも思い出されないよりは、きっとな」
35 : ◆F6lbtBSr3A:2013/10/05(土) 10:09:28 ID:vucBAd1s
アルミン「よし、ならがんばって片付けよー」
ジャン「おう!」
アルミン(何も捨てることができない人には、何も変えることができないだろうと思ってた)
アルミン(人間性とか、犠牲とか色々考えてた日々は今は無いけど)
アルミン(壁外に行けるようになった今でもエレン、ミカサ、皆、隣に居ないのは凄く寂しい)
アルミン(その分、一緒に見られなかった景色を一つでも多く目に焼き付けていくよ)
ジャン「おい、そっち側持てよ」
アルミン「うん。足下気をつけてね」
ジャン「おう」
36 : ◆F6lbtBSr3A:2013/10/05(土) 10:10:39 ID:vucBAd1s
~~~~~~~~
ジャン「終わったぁぁ!」
アルミン「夕方だけどね。お疲れ様」
ジャン「よし、飲みに行くぞ!これからは恋愛とかもしてみっか!」
アルミン「急にどうしたの?」
ジャン「なんつーか決別したって感じだな。ちゃんとした恋人作って、脱童貞ってな!」
アルミン「えっ?ジャンまだだったの?」
ジャン「えっ!お前違うの!?そういうのはちゃっかりヤってんのかよ!」
アルミン「あははは、どうだろうね。まぁ飲みに行こうよ」
ジャン「くっそ!絶対に聞き出してやるからな!」
アルミン「はははは」
おわり
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進撃の巨人の厳選面白SSまとめ - RENOTE [リノート]
renote.net
『進撃の巨人』に関する名作SSを厳選してまとめています。シリアスな本編に辛くなったら、たまにはクスっと笑える面白いSSをお楽しみください。中にはキャラ崩壊・ネタバレしているものもあるかもしれないのでご注意ください。
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グリシャ・イェーガー(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
グリシャ・イェーガーとは『進撃の巨人』の登場人物で主人公エレン・イェーガーの父。シガンシナ区で診療所を開き街の人々から尊敬を集めていたが、シガンシナ区に巨人が流入した後行方不明となる。失踪直前エレンに巨人化の薬を打ち込み、世界の真実が隠された自宅地下室の鍵をエレンに託した。物語中盤で彼が壁外の世界から「始祖の巨人」奪還のためにやってきた巨人化能力者であったことが明らかとなる。
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ピーク・フィンガー(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
ピーク・フィンガーとは『進撃の巨人』の登場人物で「車力の巨人」の継承者。「九つの巨人」継承者で構成されるマーレの戦士の一員として、数々の戦場で功績を打ち立ててきた。当初は始祖奪還計画に参加せずマーレ本国を守っていたが、850年「獣の巨人」であるジーク・イェーガーと共にパラディ島に上陸する。ウォール・マリア奪還を狙う調査兵団との決戦では後方支援を担当し、負傷したジークと「鎧の巨人」であるライナー・ブラウンの逃走を助けた。性格はマイペースだが、冷静沈着で判断力に優れている。
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ファルコ・グライス(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
ファルコ・グライスとは『進撃の巨人』のキャラクターでマーレの戦士候補生。戦士候補生の同期であるガビ・ブラウンに好意を抱いており、彼女を救うために「鎧の巨人」継承を目指している。内気な性格だが、「悪魔の末裔」と言われるパラディ島の人々に対しても自分達と変わらない人間だと捉える優しい心の持ち主。心的外傷を負った兵士にも親切に接しており、そこでクルーガーと名乗る負傷兵と出会い、交流を深めていく。
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キース・シャーディス(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
キース・シャーディスとは『進撃の巨人』の登場人物で第104期訓練兵団の指導教官。スキンヘッドに顎ひげを生やした強面の男性で、訓練兵の間では鬼教官として恐れられている。元々は第12代団長として調査兵団を率いていたが、無謀な壁外調査を繰り返し多くの部下を死なせたにもかかわらず成果を残せなかったことから、自分の無能を悟りエルヴィン・スミスに団長職を引き継がせた。主人公エレンの父親であるグリシャ・イェーガーとは以前から面識があり、彼が消息を絶つ直前に顔を合わせた最後の人物である。
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ロッド・レイス(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
ロッド・レイスとは、「進撃の巨人」に登場するキャラクターである。壁内人類の真の王家であるレイス家当主。実質的には壁内での最高権力者である。ウーリ・レイスの兄であり、フリーダ・レイスやヒストリア・レイスの父親。正妻との間に5人の子がいたが、当時使用人として働いていたアルマとも関係を持ち、ヒストリアが産まれたことにより、事実的には子供は6人。だがグリシャにより正妻との間の子は皆殺されてしまい、生き残っている子供はヒストリアただ1人である。
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ダイナ・フリッツ(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
ダイナ・フリッツとは『進撃の巨人』の登場人物。主人公エレンの父親グリシャの前妻で「獣の巨人」ジークの母。その正体はフリッツ王家の末裔。ストーリー上、巨人の歴史と王家の情報を語る重要な役割を持つ。パラディ島に移住することを拒みマーレに留まった一族は、代々巨人の情報を隠し持っており、その末裔であるダイナはエルディア復権派と共に始祖の巨人の奪還を企てるが、計画は息子ジークの密告により失敗。ダイナは巨人化後、グリシャの後妻であるカルラを捕食する。最期はエレンの持つ座標の力で巨人の群れに喰われた。
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ケニー・アッカーマン(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
ケニー・アッカーマンとは『進撃の巨人』の登場人物で、中央第一憲兵団対人立体機動部隊の隊長。かつて「切り裂きケニー」の異名を取った大量殺人鬼だったが、ウーリ・レイスとの出会いを経て現在は中央第一憲兵団に所属し対人戦闘を専門とする部隊を率いている。リヴァイ・アッカーマンの育ての親であり、彼に戦闘技術を教えた人物でもある。その戦闘能力はリヴァイと同等かそれ以上であり、対立した調査兵団を大いに苦しめた。
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ヒッチ・ドリス(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
ヒッチ・ドリスとは『進撃の巨人』の登場人物で、憲兵団の新兵。アニ・レオンハートとは同期でルームメイト。ウェーブヘアが特徴の少女で、軽薄で不真面目な言動が多い。他の新兵同様安全な内地で楽をするために憲兵団に入ったが、実は機転の利くところがある。アニのことは愛想のない同期だと思っていたが、ストヘス区の戦闘以降行方不明になったことを心配しており、アニの正体が「女型の巨人」であることを知って大きなショックを受けていた。同期のマルロ・フロイデンベルクに好意を持っているが、マルロ本人は気づいていない。
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エルヴィン・スミス(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
エルヴィン・スミスとは『進撃の巨人』の登場人物であり、調査兵団第13代団長である。調査兵団は人類の生存圏を広げることを目的とし、日々巨人との死闘を繰り広げている。その類まれなる頭脳と判断力から大きな功績を挙げているが、目的のためなら手段を選ばない非情さから「悪魔的」と称されることもある。彼の真の目的は世界の真実を解き明かし、「人類は王家によって記憶を改竄された」という父の仮説を証明すること。人類最強と称されるリヴァイ兵士長を調査兵団に入れたのも彼である。
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ベルトルト・フーバー(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
ベルトルト・フーバーとは『進撃の巨人』の登場人物で調査兵団団員。第104期訓練兵団を3位で卒業し、どの分野でもそつなくこなすことができる優秀な人物である。ただし優柔不断で判断を他人に任せる傾向があり、積極性に欠けることから他の同期と比べると少し影が薄い。その正体は、ウォール・マリア陥落の主因となった「超大型巨人」であり、始祖奪還作戦のために大国マーレから派遣された「マーレの戦士」の1人だった。任務を達成し故郷に帰ることを切望していたが、結局その願いは叶わず異国の地で命を落とすこととなる。
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ポルコ・ガリアード(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
ポルコ・ガリアードとは『進撃の巨人』の登場人物で「顎の巨人」の継承者。「九つの巨人」継承者で構成される「マーレの戦士」の一員として、「顎の巨人」の持ち味である硬い顎と牙や俊敏性を活かし数々の戦場で活躍している。戦士候補生時代の同期であるライナー・ブラウンとは「鎧の巨人」継承権をめぐって争ったライバルだった。自分ではなく能力の低いライナーが「鎧の巨人」継承者として選ばれたことや、兄のマルセルがライナーをかばって巨人に食われたことから、ライナーに対して悪感情を抱いている。
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ライナー・ブラウン(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
ライナー・ブラウンとは『進撃の巨人』の登場人物で調査兵団の団員。主人公エレン・イェーガーとはウォールローゼ南区第104期訓練兵団時代の同期である。責任感が強く、リーダーシップもあることから同期の中ではまとめ役を担っていた。しかし、その正体はウォール・マリアを破壊した「鎧の巨人」であり、始祖奪還を目的にパラディ島に送り込まれたマーレの戦士である。正体が判明した後はたびたびエレン達と対立し、始祖の力を巡って死闘を繰り広げていく。
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ガビ・ブラウン(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
ガビ・ブラウンとは『進撃の巨人』の登場人物で、「マーレの戦士」候補生。天真爛漫で型破りな性格で、憧れの従兄であるライナーから「鎧の巨人」を継承するため日夜訓練に励んでいる。パラディ島のエルディア人を悪魔の末裔として強く憎んでおり、彼らを皆殺しにして自分達善良なエルディア人を収容区から解放することを願っていた。しかし成り行きでパラディ島に渡ることとなり、そこで出会った人々との交流からガビの考え方は変化し始める。
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ハンジ・ゾエ(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
ハンジ・ゾエとは『進撃の巨人』の登場人物で調査兵団所属のベテラン兵士。初登場時は分隊長だったが、後にエルヴィン・スミス団長の後を継いで調査兵団第14代団長に就任する。ゴーグル(平常時は眼鏡)を着用し、茶髪を無造作に1つにまとめた中性的な外見をしている。明るく聡明な人物だが、巨人に対する情熱は人一倍で変人揃いの調査兵団内でも特に異彩を放っている。ウォール・マリア最終奪還作戦以降は左目を負傷したことから眼帯を着用している。
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ダリス・ザックレー(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
ダリス・ザックレーとは『進撃の巨人』の登場人物で憲兵団・駐屯兵団・調査兵団の3つの兵団を束ねる総統。特別兵法会議においてエレン・イェーガーの処遇を調査兵団に委ねた人物である。王政編では調査兵団団長のエルヴィン・スミスや駐屯兵団司令官のドット・ピクシスらと共にクーデターに加担する。実はエルヴィンが決起する以前から王政に根深い嫌悪感を抱いており、密かに体制転覆の機会をうかがっていた。王都制圧後は身柄を拘束した王政幹部達に喜々として拷問を行っている。
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アルミン・アルレルト(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
アルミン・アルレルトとは『進撃の巨人』の登場人物で、主人公エレン・イェーガーの幼馴染。金髪ボブカットの中性的な外見を持つ。大人しいが芯の強い勇敢な性格で探求心が強い。祖父の影響で人類はいずれ壁の外に出るべきだという思想を持っており、エレンが外の世界に憧れるようになったのもアルミンの影響である。小柄で身体能力は低いものの、知能や判断力はずば抜けており、エレンや調査兵団の窮地をその知略で度々救っている。
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進撃!巨人中学校(漫画・アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ
『進撃!巨人中学校』とは中川沙樹が描く、諫山創の『進撃の巨人』の公式学園パロディ漫画。2015年にProduction I.G製作でアニメ化。前半をアニメパート、後半を出演声優たちによるバラエティ番組の実写パートとして30分枠で放送。中学生になったエレン・イェーガーは進撃中学校へ入学する。学校には巨人も在籍しており、エレンは巨人に恨みを持っており巨人を駆逐しようと非公式部活「調査団」へ入部した。
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ミカサ・アッカーマン(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
ミカサ・アッカーマンとは諫山創による漫画『進撃の巨人』の登場人物で、主人公エレン・イェーガーの幼馴染。本作のヒロイン的ポジションで、幼い時にエレンに助けられた経験から、彼を守ることを自分の使命だと考えている。驚異的な身体能力を持ち、トップの成績で訓練兵団を卒業。実戦でも1人で複数の巨人を討伐する実績を残す。性格は寡黙で口下手だが、エレンのこととなると取り乱す一面もある。物語後半において、母方の祖先が東洋にあるヒィズル国将軍家だったことが明らかになった。
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クリスタ・レンズ/ヒストリア・レイス(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
クリスタ・レンズ(ヒストリア・レイス)とは、諫山創による漫画『進撃の巨人』の登場人物。第104期訓練兵団卒業生であり、主人公エレン・イェーガーは同期の1人。小柄で温厚、思いやりのある可愛らしいアイドル的な存在として登場する。同期のユミルと仲が良い。成績10位以内に入っているが、実際はユミルからその座を譲られただけで身体能力は人並みである。本名はヒストリア・レイスといい、壁内世界の真の王家の末裔であることが後に発覚する。
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フリーダ・レイス(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
フリーダ・レイスとは『進撃の巨人』の登場人物であり、レイス家の長女。黒髪で青い瞳を持つ。レイス家当主のロッド・レイスとその正妻の第1子として生まれた。表向きは地方の貴族として振る舞っているが、実際は壁内の真の王家の末裔。レイス家に代々引き継がれている特別な巨人能力を叔父のウーリ・レイスから引き継ぎ、宿している。本人の飾らない性格は多くの者から慕われており、妾の子である異母妹ヒストリアにも姉として優しく接していた。
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イェレナ(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
イェレナとは『進撃の巨人』の登場人物で反マーレ派義勇兵の中心人物。マーレに滅ぼされた国の出身で、「獣の巨人」継承者で王家の血を引くジーク・イェーガーの信奉者として活動し、パラディ島の近代化に大きく貢献した。ジークの提唱する「エルディア人安楽死計画」達成のためなら寝食を共にした仲間すら殺害する冷酷な性格の女性。しかし実際にはマーレの被害者というのは虚偽であり、「世界を救う英雄」に憧れているだけのごく一般的なマーレ人である。
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