マニアックな千と千尋の神隠しの裏設定・都市伝説・トリビアまとめ【ジブリ】
スタジオジブリの大ヒット映画『千と千尋の神隠し』。あまり知られていない千と千尋の神隠しの裏設定・都市伝説・トリビア・小ネタをお届けしていきます。知っているようで知らない様々なエピソードをお楽しみください。
千と千尋の神隠しの世界と非常によく似ています。
しかし宮崎駿監督は、インタビューで台湾がモデルか?との質問で否定しています。
『千尋が迷い込む世界は一昔前の日本そのもの、描いていて懐かしくなった』
とコメントしています。モデルは九份ではなく日本です。
実際にモデルとなった場所は、道後温泉本館、目黒雅叙園、江戸東京たてもの園、江戸東京たてもの園の子宝湯などです。
なぜ千尋たちは「不思議の町」に迷い込んでしまったの?
千尋一家全員の投げやりな態度が「不思議の町」への扉を開いてしまったのではないかと想像される。
この「不思議の町」は、投げやりになってしまった人々に「生きる力」を呼び覚ますためのチャンスを与えてくれる場所という見方も出来る。
千尋は「不思議の町」で仕事を得て懸命に働き、「生きる力」を回復していった。
しかし、そこで投げやりになったままでは仕事を得ることもないから消、滅させられてしまうか動物の姿に変えさせられてしまうしかない。
また、この序盤のシーンというのは、宮崎監督が日頃から批判的に語っている「大衆消費文明」を謳歌する現代人のツケ(寂れたテーマパークや後払いで貪る両親) を、「湯女」として働くことで払い続けることになる子供世代の惨状を表現しているそう。
つげ義春の『ねじ式』めいた街角
千尋たちが迷い込んだ世界の街の風景は、つげ義春の『ねじ式』めいている。
若手アニメーター泣かせだった両親の食事シーン
出典: blog.livedoor.jp
物語の序盤で、主人公の両親が勝手に神様たちの料理に手を出して豚になる場面があります。
この食事場面は、若手のアニメーターが特に苦労した場面で、宮崎監督に何度もダメだしされたそうです。
最後には現実に食事シーンを撮影し、それを半トレースして描きましたがそれでもダメだしされたそうです。
この結末がどうなったのかは分かっていませんが、結局はベテランの方に替わってもらったのかもしれません。宮崎監督曰く、食事シーンは簡単な部類だそうです。
千尋の父と母はなぜ豚になった?
千尋の迷い込んだ不思議な世界では、もともと自分たちのいた世界にいるときの姿とは、別の姿に変わるようです。
それとも、見る人に、(見る人の心の中のイメージ)そう映るようになってしまうとか。
簡単に目の前の快楽に手を出してしまう、誘惑に弱い、その姿は千尋の両親の日常だったのかとも思えます。
本性というか、その姿が豚なのか、それとも、人間が迷い込むと豚になるのか。
両親が食べてしまったのは、異世界にしかいない生きものの肉で、神様へのおもてなし料理だけでなく「迷い込んだ人間を待ち受ける罠」とも考えられます。
『千と千尋の神隠し』のテーマ、ひょろひょろでワガママな現代っ子が、さまざまな危機に遭遇して「生きる力」を獲得していく千尋とは反対に、両親は豚のような欲望のままに食べ物を貪り、罠に落ちて「喰らい尽くされる」側になってしまいました。
宮崎監督は、バブルの時「喰らい尽くされる」側のひとたち=豚そのものになってしまったひとたちが多くいて、今でもそれに気がつかず、不景気だ、エサが足りないと言い続けていると語っていました。
そんな貪欲で愚かな人間の姿を象徴しているのが、豚なのです。
夢があります
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目次 - Contents
- 『千と千尋の神隠し』とは
- 油屋
- 千と千尋の神隠しの隠れモチーフは風俗
- 宮崎監督が性風俗について熱心に説明している
- 客が神様(全員男)
- 湯屋は娼館であることを説明している
- 風俗という説もあるが銭湯というイメージが強い
- 神様は何をしに来ているの?
- 湯屋ではなく「油屋」
- 名前
- 千尋の最初の名前
- 「贅沢な名前だね」の理由
- 名前を間違えて書いた理由
- 主人公は千尋じゃなかった
- 主人子はリンだった!
- 主人公は少女に!リンはサポート役に
- リンの正体は白狐?
- カオナシ
- 宮崎監督の思うカオナシ像
- カオナシの初期構想
- 尺の都合のため主役にされたカオナシ
- カオナシの歌がある
- カオナシの正体は悪魔
- 湯婆婆
- ドラゴンボールとの意外な関係
- 湯婆婆&銭婆
- 湯婆婆と銭婆に見分け方
- 当初は湯婆婆を倒して終わる構想だった
- ハク
- ハクの声は再現不可
- ハクが「決して振り向いちゃいけない」と言ったのはなぜか?
- 世界観
- 舞台のモデルは台湾の九份?
- なぜ千尋たちは「不思議の町」に迷い込んでしまったの?
- つげ義春の『ねじ式』めいた街角
- 若手アニメーター泣かせだった両親の食事シーン
- 千尋の父と母はなぜ豚になった?
- 夢があります
- 神々の世界には四季がない
- ハクの手は「永遠の別れ」を現している
- 『千と千尋の神隠し』のちょっと怖い都市伝説
- 最初に出たダルマは元々人間だった
- 湯屋の世界は死後の世界
- 三途の川を渡っている
- 宮崎監督の車?
- ラストのハクの台詞がポイント
- この世界の電車は死者を運ぶ乗りもの
- ネコバスも死者を運ぶ乗りもの
- 駅にいた女の子は「火垂るの墓」の節子
- 『千と千尋の神隠し』に登場する神様達
- 春日サマ
- カオナシ
- オシラサマ
- オオトリサマ
- オクサレさま
- おなまさま
- 牛鬼
- ニギハヤミコハクヌシ
- 他ジブリ作品とのつながり
- 千尋と『もののけ姫』のサンは血族
- 『千と千尋の神隠し』は『となりのトトロ』の続編?
- 2つの作品に共通するもの
- 『となりのトトロ』は地獄めぐりをテーマとした作品
- 原作が「耳をすませば」に登場
- その他
- 千尋のお母さんはどうしてあんなに冷たいの?
- 隠れジブリ
- 「えんがちょ」とは?
- あの世界で過ごした時間は四日ではない?
- どうして千尋は豚達の中に両親がいないとわかったの?
- 最初赤かったトンネルが帰るときに色が違うのはなぜ?
- 千尋がトンネルを抜けたあとは記憶がない?
- 別のラストシーンがあった?
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