ザックス・フェア（ファイナルファンタジーVII）の徹底解説・考察まとめ

アイテム「チョコボの羽」を所持しているとD・M・Wのリールにチョコボの絵柄が加わり、揃うと発動する技である。元気よく歩いてきたザックスとチョコボが同時にジャンプして敵にダブルキックをする。基礎攻撃力は技のレベルが上がるごとに上昇する。

針千本（はりせんぼん）

アイテム「サボテンのトゲ」を所持しているとD・M・Wのリールにサボテンダーの絵柄が加わり、揃うと発動する技である。サボテンダーとザックスが軽快にダンスを行い、針を敵に向けて発射する。技のレベルが上がるごとにダメージ量も上昇する。

殺意の一撃（さついのいちげき）

アイテム「トンベリの包丁」を所持しているとD・M・Wのリールにトンベリの絵柄が加わり、揃うと発動する技である。ザックスに包丁を向け近づいてきたトンベリが石に躓き、その拍子に包丁が手から離れて敵一体に刺さる。技のレベルが上がるごとに攻撃力が上昇する。

勇気百倍！（ゆうきひゃくばい）

アイテム「ケットシーのメガホン」を所持しているとD・M・Wのリールにケットシーの絵柄が加わり、揃うと発動する技である。ザックスの周りを跳ね回るケットシーが手を叩くとザックスが光に包まれ、一定時間MP、APの消費がゼロになり無敵状態になる。技のレベルが上がるごとに無敵状態の持続時間が延長される。

モーグリパワー

アイテム「モーグリのお守り」を所持しているとD・M・Wのリールにモーグリの絵柄が加わり、揃うと発動する技である。宙に浮かぶモーグリにザックスが頼みごとをすると、モーグリが魔法をかけ装着しているマテリアのレベルが上昇する。技のレベルが上がるごとにマテリアのレベルも上昇する仕組みであり、技レベルが一だった場合には装着しているマテリアのレベルがすべて一つ上がり、技レベル五になるとマテリアのレベルも五上昇する。

アイテム強奪（アイテムごうだつ）

アイテム「マジックポットの…」を所持しているとD・M・Wのリールにマジックポットの絵柄が加わり、揃うと発動する技である。壺から手を伸ばすマジックポットの隙をついて、逆に壺に手を入れたザックスがアイテムを強奪する。入手できるアイテムは技レベルによって異なり、レベルが上昇するごとに希少なアイテムを入手できる。

「マジックポットの…」を入手するためには、ミッション中に遭遇したマジックポットから要求される通りの行動をとる必要がある。マジックポットは複数のミッションで登場するが初めて倒したときにのみ「マジックポットの…」が手に入り、それ以降はアイテムを入手できる。

はずれ

「チョコボモード」で絵柄が揃わなかったときに一定確率で発生し、ヤカンやたらいがザックスの頭上に現れて直撃する。ザックスはよろめくため一定時間行動不能に陥る。

ザックス・フェアの来歴・活躍

ソルジャーの大量失踪事件

セフィロスのような英雄になることを夢見て故郷のゴンガガ村を飛び出したソルジャークラス・セカンドのザックス・フェアは、クラス・ファーストの上司アンジール・ヒューレーの元で日々トレーニングに励んでいた。神羅カンパニーは長年ウータイとの間で戦争状態になっており、鎮圧のために多くのソルジャーも投入されていたが、ある日ソルジャークラス・ファーストのジェネシスが大量の部下を連れて失踪したとの連絡が入る。ジェネシスの捜索を任じられたアンジールとザックスはウータイへと向かうが、ジェネシスの幼馴染であり親友でもあったアンジールは突然の失踪事件に内心動揺と疑念を感じていた。

ウータイの主要施設を制圧することになったザックスが作戦開始の合図を待っていると、アンジールが背中の巨大なバスターソードを抜き剣に額をつけてまじないをしていた。ザックスはアンジールが戦闘にバスターソードを使用しないことに疑問を感じ理由を尋ねると、「使うと欠ける、すり減る、折れる。そっちの方がもったいない」と真顔で返事が返ってくる。ザックスは不思議そうにアンジールの様子を見守っていた。

作戦開始の合図を受け主要施設に突入したザックスは瞬く間に敵を制圧していく。多少の油断からピンチに陥ることもあったが、アンジールの助力のおかげでウータイの部隊を壊滅させることに成功した。
ところが引き上げる途中ザックスたちは突然謎の仮面をつけ、背中から翼を生やしたモンスターに襲撃を受ける。ザックスはモンスターを退けることができたが、立て続けに召喚獣イフリートとの戦闘を余儀なくされるのだった。イフリートとの戦闘に苦戦しているところ、セフィロスが現れてイフリートを一刀両断する。しかし側で戦っていたはずのアンジールは姿を消していた。
セフィロスは「アイツも行ったか」と苦々しげな表情でつぶやくと、襲撃してきたモンスターの仮面を外す。その顔は失踪したジェネシスと全く同じ顔をしていたのだった。

アンジールの失踪から一か月後、混乱の中でザックスはジェネシスの故郷「バノーラ村」の調査を命じられた。タークスのツォンと共に訪れたバノーラ村は神羅の関係者が多く存在している場所で、アンジールの母親ジリアンもかつては神羅で働く科学者だった。
家の中にアンジールのバスターソードが置いてあることに気付いたザックスは、ジリアンに事情を尋ねる。バスターソードはアンジールの育ての父親が就職祝いにアンジールに贈った大切な剣であり、父は剣を買うために無理をおして働いたため亡くなったことを聞かされた。バスターソードがアンジールの誇りそのものであると知ったザックスは剣を置いて行ってしまったアンジールに怒りを覚えつつ、村の中での調査を進めた。

工場跡での捜索中にジェネシスと遭遇したザックスはジェネシスを止めようと対峙するが、突然アンジールが現れジェネシスに剣を向ける。ところがジェネシスが「そっちの世界で生きていけるのか？」と意味深に言葉を掛けると、アンジールは思いつめたような表情で剣を降ろし、ジェネシスとともに姿を消した。
アンジールの家へ急行したザックスはジリアンが倒れているのを発見し、その場に佇むアンジールを責め立てる。しかしアンジールは何も答えずにその場から立ち去り、後を追おうとしたザックスはジェネシスが召喚したバハムートに足止めされてしまうのだった。
バハムートを撃退したザックスはツォンからバノーラ村が爆撃されることを知らされる。信頼していたアンジールの裏切りと失踪に言葉を失いながら、ザックスは苦い想いを噛みしめつつ村を後にした。

バノーラ村から帰還してしばらくたったころ、神羅ビルは突然謎の軍勢から襲撃を受ける。事態の鎮圧を命じられたザックスとセフィロスが手分けして侵入者を片付けていたところ、失踪したはずのアンジールの目撃情報がもたらされた。
タークスに現場を任せたザックスはセフィロスと共に、アンジールが向かったとされる五番魔晄炉へと急行する。

五番魔晄炉内を捜索すると、神羅の極秘資料を奪って逃亡したホランダーの隠し研究所が見つかった。「劣化」や「G系ソルジャー」などが書かれた極秘資料を確認していると、ホランダーを伴ったジェネシスが姿を現す。ジェネシスはジェノバ細胞を使った「プロジェクト・G」によって生み出された存在であり、ジェノバ細胞の能力によって大量のジェネシスコピーが創り出されていたのだった。
ここでジェネシスの襲撃の目的が、目的がコピーが繰り返されるたびに「劣化」していく体を治すため、プロジェクトに関わっていたホランダーを確保する為だったと判明する。追い詰められて逃亡したホランダーを追いかけザックスだったが、突然アンジールから攻撃を受けホランダーを取り逃がしてしまう。アンジールもまたジェネシスと同様「プロジェクト・G」によって創り出されており、背中からは一片の白い翼が生えていた。

出生の秘密を知り「俺はモンスターになってしまった」と絶望していたアンジールは、ザックスの制止も聞かず攻撃を加える。足元のプレートを破壊されたザックスはまっすぐに下へと落ちていくのだった。

エアリスとの出会いと交流

気を失ったザックスは母の夢を見ながら「オレ、友達を助けてやりたいんだよ」とうわ言のように呟く。するとザックスに呼びかけていた母の声が徐々に少女の声へと変わっていった。「もしもーし」という声に導かれるように目を開けると、一人の少女がザックスを見下ろしていることに気付く。少女はザックスが気が付いたことを喜びながら「私、エアリス。ここ、スラムの教会。突然降ってきたの。驚いちゃった」と事情を説明してくれた。

ザックスは勢いよく跳ね起きるとエアリスに自己紹介をし、助けてくれたお礼にと「デート一回」を持ち掛ける。エアリスは「バッカみたい」と本気にしなかったが、ザックスは構わずエアリスへと親し気に話しかけた。エアリスの家まで送っていくこととなりスラム街を歩く二人は、ザックスの明るい人柄のおかげもあっていい雰囲気へと変わっていく。コロンやリボンをプレゼントされたエアリスはとても嬉しそうにしていたが、家の近くの公園で話をしている時エアリスは「空が怖い」と呟く。不安げなエアリスの様子を見たザックスは自分の青い瞳を見せると「上へ行くときは俺が一緒について行ってやるよ！」と力強く励ました。
エアリスはザックスの人柄に惹かれて「この空なら怖くない」と笑顔を見せるが、ザックスの携帯に神羅ビルが襲われているとの一報が入る。二人はまた会うことを約束して別れたのだった。